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検索対象: 英雄都市のバカども 2 (女神と漢たちの祭り)
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1. 英雄都市のバカども 2 (女神と漢たちの祭り)

292 クラツツが冷や汗を流しつつ、窓の外を見やれば : : : もうリツツの姿はどこにもない。 「 : : : ん ? おいっ ! お前、何しているここは病院だぞ怪我人増やして何しょ うってんだ」 どとう 女医が戻って来るなり怒濤の勢いでまくし立てて来たので、クラツツはたまらず呻いた。 「 : : : だってえ : はるいにしえ 「つまり、こういうことか。自分は女神なる存在であり、遥か古よりこの地に住まう生命 と共存し、特に人と深く交流をしてきたものの、ある時を境にばったりとそれがなくなっ さび て、割と寂しく思っていたところだった : 「うむ。そうだ。どれだけの時間であったかは、もう、はっきりとはしないのだが。 とたん 人は勝手なものだ。たまに会いに来るかと思えば、途端に来なくなるのだな」 にお 病衣のまま、すまし顔でエビにして無毛な女神ーーエビーザは匂いを嗅いでからハープ しぶ ティーを口にする。苦手だったのか、少し渋い顔をしてカップを戻した。 おだ 一方、穏やかではないのが、彼女を囲むリキュールの政治を執り行う一三人の議員を始 4 あせ

2. 英雄都市のバカども 2 (女神と漢たちの祭り)

目次 あらすじ と、つめい 第一話『果てしなく透明なただ一つの純粋な願い』 第二話『職業〕女体さすり』 ついせきついげき 第三話『追跡と追撃と』 - つらなし 第四話『お祭り前夜と占い師』 おとこまっ 第五話『開催、漢祭り』 第六話『祭りの後に残りしもの』 めがみ 第七話『女神の座、モルトの場所』 あ一とが去」 じゅんすい 317 268 221 112 12 173

3. 英雄都市のバカども 2 (女神と漢たちの祭り)

【初出】 とうめい 第一話『果てしなく透明なただ一つの純粋な願い』 ドラゴンマガジン 2016 企・ 1 月号 第二話『職業〕女体さすり』書き下ろし ついせきついげき 第三話『追跡と追撃と』 うらなし 第四話『お祭り前夜と占い師』 かいさい おとこまっ 第五話「開催、漢祭り』 第六話『祭りの後に残りしもの』 めがみ 第七話『女神の座、モルトの場所』 ファンタジア。にて連載された原稿を加筆・修正 じゅんすい

4. 英雄都市のバカども 2 (女神と漢たちの祭り)

まじゅ・つ く、人々が勝手にやっていたものだ。祭りは神のためではなく、人のためにある。魔獣が 出るようになった以上は以前のようにはできん故、今後も好きにすればよい」 めがみ やわ かた そうして硬い口調とは裏腹に、ニッコリと柔らかに女神が笑ってみせると店内に歓声が 上がった。 こりや逆に来年から盛り上がるぞ ! 美しい女神に 話がわかる女神様だぜ ! しかも地底湖じやほほ全裸なんだろ、若え 会うために漢達も熱くなるってもんよ ! きた 絵師を連れてこい、来年の宣伝ポスターにこの女神 連中が鍛えまくるぞ、これは ! らふ いや、裸婦の絵を : 様の似顔絵を ! 「しかし、男共の全裸はやめるのだぞー やれやれといった様子に女神が言えば、店内がドッと笑いに包まれた。 ど そうだ、最深部に行った漢には絶世の しゃあいい女神様だ、こりやいいそ ! カ うわさ 美女たる女神が妻になるやも : : : と噂を流せばさらに人が増えるんじゃねえか ! の うそ とうたっ 市 や、そうなると嘘くさい、最深部に到達した漢達は女神といいことができてしまうという 雄 英噂をだな・ : それらをまとめて古代からありし伝説として歴史をねつ造すれば真実 いける、これはいけるぞ 今すぐ運営委員会に来年 味が増すんじゃねえか フンツ、 いい流れだ。金の臭いがしてきたぞ。 までに噂を流布するよう伝達じゃ ! ゆえ

5. 英雄都市のバカども 2 (女神と漢たちの祭り)

こりや面倒な誤解を招くかもしれない。そうなった時は一番まともな俺がなんとかしな いといけないだろう。 モルトはそんなことを考えつつ、頭に馴染み出していたリツツのパンツの位置を直した。 無論、全裸で。 モルトは彼女に落ち着けとジェスチャーするように手を伸ばしつつ、そっと近づく。 「あのさ、エビの女神さん ? とりあえず落ち着いて欲しいんだけど : はわわわわあわあわわあああっ、と女神は水面の上でしやがみ、近づくモルトに指先で パシャパシャと水をかけてくるのだが : : : その体勢が良くなかった。 半透明のべールを羽織っただけの実質全裸の女がしやがむと、いろいろと見えてしまう ぎようし 2 もので : : : 思わずモルトは男として当然の反射行動により、彼女の体のいろいろを凝視し どてしま、つ。 その結果、男の本能がモルトの体にとある変化をもたらしてしまうわけなのだが : の 都「ひっ、ひい 雄 しずく 英女神は女神でモルトの股間を凝視し、愕然とし、そして : : : 目尻から雫を垂らすと、ふ らりと力なくその場に倒れるのだった。するとそれまで当たり前に水面に立っていた彼女 しず の体は水しぶきを上げて沈んでいく。 めんどう たお こかん の

6. 英雄都市のバカども 2 (女神と漢たちの祭り)

英雄都市のバカども 2 5 女神と漢たちの祭り 5 英雄都市のバカども 2 ~ 女神と漢たちの祭り ~ アサウラ ファンタジア文庫 2399 アサウラ ファンタジア文庫 2399

7. 英雄都市のバカども 2 (女神と漢たちの祭り)

2 英雄都市のバカども 2 あ 1 ー女神と漢たちの祭り 、女神、と漢たちの祭り、 アサウフ ふ皿 ISBN978-4 ー 04-070741 ー 9 C0195 %40E 定価本体 640 円 ( 税別 ) I<ADOI<AWA 192019 聞 06407 英雄都市のバカども 2 ~ 女神と漢たちの祭り ~ 英雄の末裔が住む街リキュールに住む何でも屋・モルト。彼 の仕事は、街の平和と困っている人の笑顔のため、そして何よ り目の前の家賃のため、街で起こる厄介事を解決することだ。 ある日は、令嬢のペットを捜しに好敵手のサシャと地下水道 へ飛び込み、またある日は遺跡から発掘された謎の「兵器」に 追い回され・・・ 。それでもなお、酒が原因で家賃に窮するモル トに、家主の娘リツツは、とある祭りへの出場を言い渡す。 それは一街一番の " 漢 " を決めるため、裸一貫で危険な地下 神殿に飛び込む「漢祭り」 ( ポロリもあるよ ) 。浴衣姿の女性 陣が見守る中、モルトが出会ったのは・・・・・・本物の女神さま ! ? アサウラ ・アサウラ 皆さん、こんにちは。 思いの外早くニ冊目が出ることにな り、驚くやら、スケジュールがえら いことになったりやらで大変でした が・・・・・・嬉しく、そして大変ありがた いです。 今回はモルトの日常がメインのお話 です。ひたすらに気を抜いてお楽し みいただければ幸いです。 よろしくお願いいたします。 ファンタジア文庫 英雄都市のバカども ~ 王女と封鎖された英雄都市 ~ 英雄都市のバカども 2 ~ 女神と漢たちの祭り ~ 9 7 8 4 0 4 0 7 0 7 4 1 9 アサウラ ファンタジア文庫 イラスト : だぶ竜 カバーデザイン : ムシカゴグラフィクス ファンタジア文庫

8. 英雄都市のバカども 2 (女神と漢たちの祭り)

水面に仁王立ちしたりするだろうが : : : それだけで、美しい女神が常に風呂にいる : : : 商 売として考えた場合、これはかなりの引きとなるだろう。 ばあ らたい ふ 鼻の下をやや伸ばして女神の裸体を見やる爺さんは婆さんに足を踏まれつつ「ええのう、 ええのう」と頷いてくれていた。 うしがみ 爺さんはそろそろ開店準備をせねばと後ろ髪引かれつつも浴場を後にしたので、モルト ねどこ は婆さんとの交渉の末、ようやく女神の寝床とすることを許されたのだった。 : よし、リツツ、旧師るか ! 」 「そんじゃ、そういうことで。 もど 女神に、たまに会いに来るよ、と告げてモルトは浴場から出て脱衣所に戻ると : : : そこ おぼ には今し方入店して来たと思しき女性客の姿が。 くしよう さわ いっせい ワ 3 一斉にキャーキャ 1 騒がれるのだが : : : モルトは苦笑する他ない。何せ、脱衣所に現れ 、も おとめ どたのはあまりにうら若き乙女達だったのだ。 「 : : : さすがにリツツより年下の娘は無理だよ : の はんら 都二〇人程の半裸の幼女達が慌てて服を体に当て、いっちょ前に物を投げつけて来るので、 雄 英モルトはさっさとその脱衣所を後にしたのだった。 リツツ印く、一〇歳未満の初等学校の子供達なので、多分、以前のリツツ達同様、外で の実習終わりなのだろう、とのことだった。 に 4 の - っ 一ッっしょ・つ

9. 英雄都市のバカども 2 (女神と漢たちの祭り)

278 水の恵みをもたらし女神、エビ : まぶた 俯いていた彼女が顔を上げ、その瞼を開きーー固まった。 ェビの、女神・・ : : か ? 「エビ : あご グレーンが顎をボリボリ掻きながらそんなことを一言うのだが : : : 返ってきたのは 「ふうわあああああああああああああああああああああああああああああああああ」 ぜっきよう 絶叫だった。 : とモル , 「は田 5 、つ。 彼女が何者かわからないものの : : : 女神だろうが何だろうが、女性であるならこの状 きよう 況は妻まじいだろう。 りよううで やじゅうごときよかん 体毛の濃い野獣の如き巨漢のグレーン、両腕だけ太いデブ体型のピンガ、メタポ体型で たいこう ギャランドウだけはグレーンにも対抗しうるポールギャグの間からョダレ垂れ流しのピー ちゃん : じゃっかん 全員がそこそこいい歳なのに加え、激戦の結果、若干息を荒らげ、全身に粘液と汗が入 り交じったゲル液を纏わせているのだ。 ぜんら しかも、全裸で。 この三人がなかなかの変質者に思われないわけがなかった。 0 めがみ あら ねんえき じよ・つ 0

10. 英雄都市のバカども 2 (女神と漢たちの祭り)

334 った。 そこは、アルコ・ホールの五番街にある、街の最古の建造物、大通りに面した大浴場。 お昼ということで、まだギリギリ開店前だったので女神を女湯に解き放させてもらった のだった。 よくそう だつい 脱衣所でワンピースを脱ぎ捨てると、女神は小走りに浴場へ入り、浴槽に飛び込んで盛 みずしぶき 大な水飛沫を上げた。 頭の先までを水に沈め、数分の後に再び顔を出すと、思いの外子供つほい満面の笑みを モルト達へと向ける。 がまん : 初めからここに連れ ここで我漫してやってもいいぞ、モルトよ。 「うむ、悪くない。 お てくればいいものを出し惜しみしおって、まったく 言葉とは裏腹の笑顔で、エビーザははしゃぐようにして浴槽の中を泳いだ。人間の泳ぎ あわ のように荒ただしいものではなく、水中をまるで滑るように泳ぐのでまるで人魚のようだ。 となり いけるな、とモルトと隣にいたリツッと顔を見合わせ、頷き合った。 「 : : : なあ、爺さん、どうだろう。女神がいる風呂ってのも乙なもんじゃないか ? 観光名所になるって」 しい。たまに光ったり、沈んだり、 飲食しない、排泄もしない、ただ水に浸かっていれば、 はいせつ おっ え