パレンタイン - みる会図書館


検索対象: 記号のペシミズム
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1. 記号のペシミズム

。 D 。 D 思いっきで描いたたけのネタがほとんとを占める ① チ 本書にあって、珍しく技巧を凝らした作品 賢明なる読者諸氏は既にお気づきのことと思うが、 ひ と 本作は一つの記号にニつの意味を持たせることで、 パレンタインの両義性一恋愛イベントとしての て 側面と、製菓企業各社の販促イベントとしての き 側面ーを表現している。さらに、画面から人間を 一切排除することで、カカオ原産国における搾取や ② 過度の商業主義、男女差別の助長など、現代における パレンタインの非人間性を告発している。加えて け ナレーションを原則七五調に統一することで、 溶 パレンタインという慣習のなかった頃の古き良き し 日本への限りない憧憬をにしませている。 た 愛もときめきもない高度に抽象的な画面構成に、 著者のパレンタインに対する冷ややかな眼差しを 感し取っていたたけたら幸いである。 ト 形 し ⑤そっとロッカーにしのばせて⑥手に汗にぎる恋の駆け引き⑦やがて想いは相通じ ④リポンをかけてラッビング ⑧めでたくニ人は結ばれる 我ながらこれはひといと思う。