だいおう 大王さま ぎほう くちさき 魏豹は口先では きれいことを申し じっ・一うリよく ますが実行力はあり せんぐん ませぬ全軍を指揮 にんおも させるには任が重すぎる ぞん と存じまする どうかん それがしも同感でござい らようりようせんせい まする張良先生も 魏豹はかっておりませぬ レ」う′、い 大事をなすには到底 むり 無理かと存じ まする 恐れながら それがしにも いわせてください しようしよう ぎほう 魏豹は少々の 才を持ってるかも しれませぬがとても 大器とは申せませぬ たいぐん これだけの大軍を じんぶつ 指揮できる人物では ありませぬ ぎはう 魏豹はそち達の かんが 考えているより すぐれた男じゃ きほう いえがらりつば 魏豹は家柄も立派じゃ ぎこくおうそん 魏国の王孫じゃ かく それだけでも格がある かんしん たにん 韓信がかって他人の また ろうば 股をくぐり 老婆に めぐ 食事を恵んで もらっていたのに くら 比べるとはるかに じんぶつ ふさわしい人物じゃぞ れとこ たら 才能と家柄は 関係ありませぬ さいのう かんけい だま 黙れ こ・みひと 嫉妬の心で人を はんだん 判断してはならぬ これは余の決定 じゃ 0 いえがら ー 198 ー
「 ) 存じで ございますか こうもんかい 鴻門の会の時 かんようだっしルっ 咸陽脱出の時 わしを救って じんぶつ くれた人物で あろう それならば そうそう 早々に ちんべい 陳平に会い ときれい あの時の礼を のべたし すぐにこれへ では 一 9 、に 連れて参ります 、つむ 2 ー第 ー 148 ー
′ぎ・ : をル ひつよう 道徳家も必要だが きれいことを いっていて国を 減ばされたのでは 意味がない 余に今一番 ひつよう 必要なのは てんかへいてい さいのう 天下平定に才能を じんよっ 発揮できる人物だ どうとくか 0 0 ははーっ 陳平には余直々に 問うてみる へんとうしだい その返答次第で はんだん 判断しよう らんべい 陳平へ ここへくるよう った 伝えよ らんべい なるほど のう / - うとく 道徳か さいのう 才能か : 0 0 0 ー 158 ー
ー盟盟腿Ⅷ皿ⅧⅧⅧー らんべい 陳平 レ」う当よう それがしの同郷の友に ちんべい 陳平という男が なが おりまする長く つか 楚に仕えておりましたが らんべい その陳平が項羽に しつは - っ だいおうと′、 失望し大王の徳を した ツ、じつれたし 慕って昨日私の もとにやって参りました じんよっ 陳平は才ある人物です おももち 重く用いるなら かん 必ずや漢のために やくだ 役立ちましよう らんべい そ ー 147 ー
いイ 0 訴えたい 訴えたき ことかあり さんだい 参内いたし 陳平のことに 「 ) ざいます らんべい われ だいおうすじよう 大王は素性も あまりはっきり そ と , ) は , しゃ しない楚の逃亡者を 手に入れどの程度の じんぶつ 人物かわからないのに かんせんばい わが漢の先輩である 我らを監視させて おられます て 1 彡′ かんし 0 陳平のこと ちんべい ー ) かーレ だいおうちんべい 大王は陳平の 過去をよく 知っておりませぬ 知っておればそこまで 厚遇いたしま 一しよ、つか そういうな ぎむら 魏無知も その才を高く かっているし だいおん 余には大恩の おとこ ある男じゃ 2 たか ー 153 ー
ユ可元 けえじん 余は賢人 さいのう しんぶつ 才能ある人物は 何人でもほしいと 思うておるその ーうたらさいのう はっき 方達が才能を発揮 してくれれば国は 栄える喜んでそちを 召しかかえたい ところで そちは 楚では かんしよく どんな官職で あった さか 都尉に ございます 0 ははーっ 余もそちを 都尉として むか 迎えよう さんじようてんぐん 参乗典軍 ( 自分の車に陪乗 ぐ人かんさっ させて軍を監察 にんむ する任務 ) を命じる ミ、 = 三 0 0 0 あの時には だいおう 大王に好意的に 動いてくれた しかしこれは 、マっ′、つ 厚遇しすぎじゃ 0 0 ー 150 ー
. ・ d000000 一料 いやわしは孫寅どのの いけんさんせい 意見に賛成でござる かんしんかんしん だいたい韓信韓一信と おそ われ 恐れるが我らは かんしんうわ・ 韓信の噂におびえて いるのではこざらぬか また ひと 人の股をくぐる ような男それほどの じんぶつ 人物とは思えぬ 1 そんいん 0 0 かんし人 いや韓信の うわおそ 噂に恐れるなと いわれるが かんしんさんし人 韓信が三秦を 平定したことは じじっ 事実じゃ これは並の男に できることではない い、つものは 尾ひれがついて 大きくなるもの じゃ噂だけで 恐れてはならぬ いや噂だけを おそ 恐れるのではない み、んしんよう力い あの三秦の要害を あっという問に 落とした力を おそ 恐れるのじゃ なみおとこ うれき らから 0 静まれ はんたん 余が判断する 余は孫寅の策を 取ろうます てき 敵を攻撃してみて うい , どお めいしよう 噂通りの名将 ならば城に退き えんぐ人 援軍を待とう
ひ一かげ 人影が見えぬ 旗だけじゃ だいおう 大王さま ございます
夜はさすがに 冷えてくるのう 野宿をするに しても火を つけるものも 家じゃ 人家があった - ・一ヨ 35 ー
、 - む、つ ひとびとかお 人々の顔に くら 暗さがない 政が、つまく いっていると い、つことた ごめん ぎむち 魏無知どのの お屋敷であろう さよ、つで ござい ますが :