すがた 申しあげ まする 陣には元帥の 姿が見え ませぬ なにつ

1 / \ 申しあげます ) てきふくへい 敵の伏兵が 四方八方より 現れ退路を 断ちました 退路を断た れたと /

申しあげます こうじんぜい 後陣の勢 かんたいしよう 漢の大将 かんえい はん力い 樊嗜潅嬰の 奇襲を受け 進むことが できませぬ ムムム かんしん やはり韓信め ろう 小細工を弄して / 、 いたカ たよにつ 奇襲を受けた

4 ーーれ公 1 7 、 それ故それがしの しよかん 書簡は無視いたしませぬ たいこう ころ おろ 太公を殺すことの愚かさ その利害を説けば項伯 どのはきっと項羽に 諫言し暴挙を中止 させましよ、つ 申しあげ まする 覚当すぐお 、ふ、つ ただいま項羽が しんせ人 陣前に出て かんおう 「嘆王に ) 古しこい ことがある」と よばわってこざい ま 6 す・いカカ したしましよ、つ ー 143 ー

物おはの まえかんじん お前は漢の陣に いるとき張良と ひと いう人の名を聞いた ことがあるか かんおうぐんし 漢王の軍師の張良 さまでございますね おお 大ありです らようりよう 張良さまから こうは′、しようぐんひと 項伯将軍の人となりを 聞いたことがこざい ますその折り こうはくしよう′ー : ん それがしは項伯将軍の 部下でこざいましたと 1 , 申しあげますと それがしに とくべつめ 特別目をかけて くださいました ならばどうして かえ 楚に逃げ帰った のだ居心地は よかったろ、つに らようりよう そう申されましても , \ は、つじよう それがしは彭城に 父母など一族が ことごとくいます 漢にいれば死ぬまで 会えないと思い 秘かに逃げ帰った のでございます

縁をドなみ はい漢の陣を 、一うはくしよう′、ん 出るとき項伯将軍に 会うことができるならば びそ てわた しよかん 秘かに手渡せと書簡を あずかりました らようリよう 張良どのは 私のことについて 何かおっしやって おられなかったか わたし で あ ほんと、つ ではそちは 本当は逃げ帰って きたのでは ないのだな これが らようりよう 張良さまから あすかった 書簡にこざい ます しよかん いま項伯どのとは敵と たたか なって戦っておりますが これも時代の流れの かな なせるわざ悲しいことで ござるだがそれがしの ルうじようむかし 友情は昔と一つも変わって おりませぬ 友として 申しあげるのだが こうおうかんぐんてったい 項王は漢軍を撤退 たい・一 ' させるために太公を 煮殺さんと計っている ( ! よかんそ このような愚挙は漢楚 りよう、ん ふ・っ 両軍にとって不幸な ことでござる はか てき ー 169 ー