烏騅が死んだ 虞姫につづいて 烏騅が死んだ 天よ我が 死にざまを しかと見て おけ 大王さま 漢車が ・彡追いついて 参ります みなのもの よく最後まで ついてきてくれた おも 心から、つれしく思、つ その名を後世に残すをノ 死に方をしようぞ はっ われ 我らも 馬をおりて 戦いまする ー 258 ー
今の夢は なんだ : しようわん あかふく 赤い服の少年が 七十ニ発なぐられ にらりん ながら日輪を 持ち去った : とい、つことは あれは劉邦カ あか 赤は劉邦の はたじるし リルうはうてんか 劉邦が天下を あんじ 取るという暗示か 待てよ : りうはうあいしよう 劉邦は愛妾に 体のホクロを 数えさせたことがあり その数が七十ニあり きらすう おおよう一 吉数だと大喜び したという話を 聞いたことがある つらた かそ かす そうかこれが 天の啓示ならば わしがどう あがいても無理だ 天がわしを見放した とい、つことド ~ ー 233 ー
との お殿さまの おっしやる 意味がよく わかりませぬ そなたをここに 置いて落ちのびれば そなたの命も 助かるし それが一番い おも 方法だと思う だ・かわしは それができぬ わしはお前と いか 生き別れする 勇気がないのだ との お殿さま わたくしも わか との お殿さまと別れて 生きるなど いやでこざいます これまで深き寵愛を したたいて参りました それは言葉では いい尽くせないほど 喜びの日々で「 ) ざい ましたわたくしは 死ぬ時もご一緒させて おも しただきたいと思って おりましたわたくしを 置き去りにするなどと むこいことはおっしやら ないでくださいま 項羽は心の底から 虞姫を愛していた それだけに生死の たび わからぬ旅に連れて いきたくなかった 虞姫だけでも 生きていてほしかった たが虞姫に対する 未練がその決心を にぶらせた
かんぐん いや漢軍は ひょうろうぶそく 兵糧不足で退却の じゅんび 準備をしていると 伝えたので項羽は せんしんかいし 前進を開始 し土 6 し」 おおっ それは先生 なればこそ 項羽も信じた のでこざいます せんせい たい当やく 0 げんすい それより元帥 たんきけっせ人 この戦い短期決戦 ですな こんど けっせん 今度の決戦 項羽が彭城を 出てくれなければ 話になりませぬ かんしゃ 心から感謝 いたします・ いやいや たたか 0 さいてき はいその際敵を どれだけおびき 出せるかで勝は 決しまする 先生にはすでに 策略ありと お見受けいたし ますが 0 元帥にもすでに 策はおありと おも 思いまするが その前にそれがしの 愚策をお聞き くださるかな せんせい 、′、りやく 0 4
人問父母妻子のことを おも もの 思わぬ者はおりませぬ かんおう 漢王はじめ兵士も へきら お 漢中の僻地で老い さらばえる気はなく あ 家族に会いたい一心で ここまで頑張って きたのです これは何も漢軍だけでは おな なく楚軍にも同じことか いえます楚軍が しんたとう 秦打倒のために兵を 興してからはや十年 : かんへいしたら その間兵士達は 故郷に帰っており ませぬ その通り ですが・ : ? とお わん そぐんへいし 楚軍の兵士の はうきようわん 望郷の念を た 駆り立てるのです 0 0 兵士達に こきよう 故郷の歌を 聞かせ家族の ことを思い 出させるのです へいしたら だ しんりさくせん 心理作戦で ございます るか ー 142 ー
ー ) レ刻 へいしたらひろう 兵士達の疲労 はなはだしく もの 倒れる者も 出ておりまする たお ・、つか すこ よし少し うそくあた 休息を与えよ ここでしばらく きっそく 休だ すこ 夜は少しずつ 白みはじめて、
うた ) 」え この歌声を聞け かんじん そ 漢の陣で楚の 歌を歌っている めん 四面ことごとく そ うたかこ 楚の歌に囲まれて いる 0 、一うは第、 項伯までもが 漢の陣に走った むねんなみた 無念の涙も で 山レ、つ しようへい わが将兵 この歌を聞き はう当よっわん 望郷の念に かられて ことことく 佻「け・に ドれはし 漢の兵がやって われ くれば我ら ひとたまりもない うんめい . い新を、 " 、。だがそれも運命 ならばそれでよい そなたのことだ そなたのことを 田っと ど、つしていいのか わからぬ まだ何かあるので こざいまするか
それはこれから ど、つしたらよいかと 考えているから じやろう あれこれ 考えるより との お殿さまは今までの どうどう ように堂々として おられるのが 一番です かんが したが との お殿さまは今まで どんな苦境でも どうどう 堂々とした態度で きひら の 切り開き乗り切って おいでになりました だから家来達は 迷、つことなく との お殿さまの命令に 従ったのです 4 そうであった しんだとう た 秦打倒に立ち上がって たいしようすうリやくせん から大小数百戦 余は戦に負けた ことカ - ない との それがお殿さま なのです との そのお殿さまが よわき 弱気になられては 将兵が弱気に なりまする 0 ノ虞姫よ よいことをいって ことば くれたその言葉を 聞いて元気が で 出たぞ うれしゅう ございます これでまた お殿さまの凱歌を お聞きすることが でき一ましよ、つ との
そのためのに衛や の難を兵に 覚えさせるために につすう 十日の日数が ほしいのです とお その通りです むに訴えるのです うた ) 一え 楚の兵はその歌声を 聞くときっと むねう 胸を打たれ 戦意をなくす でしよ、つ おもしろ 面白い わかりました かかんそぐん 十日間楚軍が らの網を 一歩も突破 できぬよう手配り いこします・ では それがしも さっそく手配、、 いこします・ 張良は 話が土 6 し J 土 6 るし J いで自分の陣へ ーき揚げた , ・・ーー ( しふんじん ー 143 ー
、要ドしり しんば、 心配ご無用 とうろう おお 大きな灯籠を 作らせておいた これで合図を おく 送ってください 送るのはいいんだが てきみかた 夜分では敵味方の 区別がっかず じようきようはんだん 状況判断が くだせませぬ おく 0 ななるほど 夜戦では ′、んう′ 1 わが軍は動かす 守ることにしました 集団で止まって いるのが味方 まわ 動き回っている そ ぐんせい のが楚の軍勢・ : はんだ人 それで判断して 合図を送って くだされ しゅうだん やせん みかた ひやくまんうんめい 百万の運命が かかっている大役 やっていただけ まするか ももちろん 喜んでやりま する み′」と 見事 やりとげて み 見せまする ノ たいやく 0 0