聞き - みる会図書館


検索対象: 項羽と劉邦21
85件見つかりました。

1. 項羽と劉邦21

烏騅が死んだ 虞姫につづいて 烏騅が死んだ 天よ我が 死にざまを しかと見て おけ 大王さま 漢車が ・彡追いついて 参ります みなのもの よく最後まで ついてきてくれた おも 心から、つれしく思、つ その名を後世に残すをノ 死に方をしようぞ はっ われ 我らも 馬をおりて 戦いまする ー 258 ー

2. 項羽と劉邦21

今の夢は なんだ : しようわん あかふく 赤い服の少年が 七十ニ発なぐられ にらりん ながら日輪を 持ち去った : とい、つことは あれは劉邦カ あか 赤は劉邦の はたじるし リルうはうてんか 劉邦が天下を あんじ 取るという暗示か 待てよ : りうはうあいしよう 劉邦は愛妾に 体のホクロを 数えさせたことがあり その数が七十ニあり きらすう おおよう一 吉数だと大喜び したという話を 聞いたことがある つらた かそ かす そうかこれが 天の啓示ならば わしがどう あがいても無理だ 天がわしを見放した とい、つことド ~ ー 233 ー

3. 項羽と劉邦21

との お殿さまの おっしやる 意味がよく わかりませぬ そなたをここに 置いて落ちのびれば そなたの命も 助かるし それが一番い おも 方法だと思う だ・かわしは それができぬ わしはお前と いか 生き別れする 勇気がないのだ との お殿さま わたくしも わか との お殿さまと別れて 生きるなど いやでこざいます これまで深き寵愛を したたいて参りました それは言葉では いい尽くせないほど 喜びの日々で「 ) ざい ましたわたくしは 死ぬ時もご一緒させて おも しただきたいと思って おりましたわたくしを 置き去りにするなどと むこいことはおっしやら ないでくださいま 項羽は心の底から 虞姫を愛していた それだけに生死の たび わからぬ旅に連れて いきたくなかった 虞姫だけでも 生きていてほしかった たが虞姫に対する 未練がその決心を にぶらせた

4. 項羽と劉邦21

かんぐん いや漢軍は ひょうろうぶそく 兵糧不足で退却の じゅんび 準備をしていると 伝えたので項羽は せんしんかいし 前進を開始 し土 6 し」 おおっ それは先生 なればこそ 項羽も信じた のでこざいます せんせい たい当やく 0 げんすい それより元帥 たんきけっせ人 この戦い短期決戦 ですな こんど けっせん 今度の決戦 項羽が彭城を 出てくれなければ 話になりませぬ かんしゃ 心から感謝 いたします・ いやいや たたか 0 さいてき はいその際敵を どれだけおびき 出せるかで勝は 決しまする 先生にはすでに 策略ありと お見受けいたし ますが 0 元帥にもすでに 策はおありと おも 思いまするが その前にそれがしの 愚策をお聞き くださるかな せんせい 、′、りやく 0 4

5. 項羽と劉邦21

人問父母妻子のことを おも もの 思わぬ者はおりませぬ かんおう 漢王はじめ兵士も へきら お 漢中の僻地で老い さらばえる気はなく あ 家族に会いたい一心で ここまで頑張って きたのです これは何も漢軍だけでは おな なく楚軍にも同じことか いえます楚軍が しんたとう 秦打倒のために兵を 興してからはや十年 : かんへいしたら その間兵士達は 故郷に帰っており ませぬ その通り ですが・ : ? とお わん そぐんへいし 楚軍の兵士の はうきようわん 望郷の念を た 駆り立てるのです 0 0 兵士達に こきよう 故郷の歌を 聞かせ家族の ことを思い 出させるのです へいしたら だ しんりさくせん 心理作戦で ございます るか ー 142 ー

6. 項羽と劉邦21

ー ) レ刻 へいしたらひろう 兵士達の疲労 はなはだしく もの 倒れる者も 出ておりまする たお ・、つか すこ よし少し うそくあた 休息を与えよ ここでしばらく きっそく 休だ すこ 夜は少しずつ 白みはじめて、

7. 項羽と劉邦21

うた ) 」え この歌声を聞け かんじん そ 漢の陣で楚の 歌を歌っている めん 四面ことごとく そ うたかこ 楚の歌に囲まれて いる 0 、一うは第、 項伯までもが 漢の陣に走った むねんなみた 無念の涙も で 山レ、つ しようへい わが将兵 この歌を聞き はう当よっわん 望郷の念に かられて ことことく 佻「け・に ドれはし 漢の兵がやって われ くれば我ら ひとたまりもない うんめい . い新を、 " 、。だがそれも運命 ならばそれでよい そなたのことだ そなたのことを 田っと ど、つしていいのか わからぬ まだ何かあるので こざいまするか

8. 項羽と劉邦21

それはこれから ど、つしたらよいかと 考えているから じやろう あれこれ 考えるより との お殿さまは今までの どうどう ように堂々として おられるのが 一番です かんが したが との お殿さまは今まで どんな苦境でも どうどう 堂々とした態度で きひら の 切り開き乗り切って おいでになりました だから家来達は 迷、つことなく との お殿さまの命令に 従ったのです 4 そうであった しんだとう た 秦打倒に立ち上がって たいしようすうリやくせん から大小数百戦 余は戦に負けた ことカ - ない との それがお殿さま なのです との そのお殿さまが よわき 弱気になられては 将兵が弱気に なりまする 0 ノ虞姫よ よいことをいって ことば くれたその言葉を 聞いて元気が で 出たぞ うれしゅう ございます これでまた お殿さまの凱歌を お聞きすることが でき一ましよ、つ との

9. 項羽と劉邦21

そのためのに衛や の難を兵に 覚えさせるために につすう 十日の日数が ほしいのです とお その通りです むに訴えるのです うた ) 一え 楚の兵はその歌声を 聞くときっと むねう 胸を打たれ 戦意をなくす でしよ、つ おもしろ 面白い わかりました かかんそぐん 十日間楚軍が らの網を 一歩も突破 できぬよう手配り いこします・ では それがしも さっそく手配、、 いこします・ 張良は 話が土 6 し J 土 6 るし J いで自分の陣へ ーき揚げた , ・・ーー ( しふんじん ー 143 ー

10. 項羽と劉邦21

、要ドしり しんば、 心配ご無用 とうろう おお 大きな灯籠を 作らせておいた これで合図を おく 送ってください 送るのはいいんだが てきみかた 夜分では敵味方の 区別がっかず じようきようはんだん 状況判断が くだせませぬ おく 0 ななるほど 夜戦では ′、んう′ 1 わが軍は動かす 守ることにしました 集団で止まって いるのが味方 まわ 動き回っている そ ぐんせい のが楚の軍勢・ : はんだ人 それで判断して 合図を送って くだされ しゅうだん やせん みかた ひやくまんうんめい 百万の運命が かかっている大役 やっていただけ まするか ももちろん 喜んでやりま する み′」と 見事 やりとげて み 見せまする ノ たいやく 0 0