天下 - みる会図書館


検索対象: 項羽と劉邦7
42件見つかりました。

1. 項羽と劉邦7

しんき 臣聞く てんかおさ 天下を治める道は てんかせい 天下の勢をよく知り てんか 天下の機を知らねばならない らから もの、よじっさっ 力ある者は虚実を察し ・ようじゃくあ - 強弱を明らかにし とくしつ 利害を知り得失を知って のらてんかおさ その後天下を治めるべし らから 力だけにたよれば か 勝っことは一時にすぎず 必ず機を知る都に眠亡す ものこうはうべん 機を知る者は興亡を弁じ ららんさだ 治乱を定め機徼をきわめて のらてんか えおさ その後天下を得て治める へいかしんたお いま陛下は秦を倒しその威勢 じんしん てんか 天下にあるといえども人心いまだ こんはん 服せず政治の根本いまだ立たず ・ようお差・ たみ 民はその強を恐れその威を めん 恐れその面のみ感じいる されど強は必ず弱となり 威はくつがえり面は心にあらず 陛下はそれに気づかず てんかおさ この三つで天下を治めんと しんへいか なされている臣陛下の うれ ために憂えるところなり みち じゃく

2. 項羽と劉邦7

てん たいよう 天にニつの太陽は おう なく民にニ王なしと 申しまする大王が てんかおう すでに天下の王たるに またまた義帝の命を 受けられるなら ばんみん ちふたり 万民は地にニ人の てんし とりさた 山 ) ( 天子がいると取沙汰し ち お 覇王の威は地に落ちまする かよ、ったよ時・には てんか ふく 天下は服しませぬ その通りだ とお たみ ここは急ぎ はんぞう 范増さまを たいしようとも しかるべき大将と共に はうじよう 彭城に派遣し とおへきち 義帝を遠い僻地に遷し さんだん 廃する算段を なされませ そうすれば 義帝の命を用いずとも だいおうてんかきみ 大王を天下の君と てんかだいおう して天下は大王の △叩に服しましよ、つ めい

3. 項羽と劉邦7

らようリよう 張良 はっ だいおう 大王のおたすねが なかったのであえて ′」んじよう 言上いたしませなんだ かんよう ざいほう 咸陽にあった財宝は 沛公が差し出した のがすべてに ございます その方 ざいはう 財宝のありかを 知っているなら よ なぜ余に 報告しなかった だ しかし てんかさい 天下の財が 集まっていると な てんか 天下に鳴り響いて おったぞ ひび じだい 始皇帝の時代には ふうき その富貴は てんか な 天下に鳴り響いて おりましたしかし らが咸陽に入って 当ルうでんそうこ 宮殿の倉庫をあけました はおう ところ覇王に差し だ イ、いほう 出した財宝がすべてで ございました それゆえ 報告する ひつよう 必要もないと 思い何も 申しません でした ひび 8

4. 項羽と劉邦7

nn ロ 000 「 00 れいり 0 「 n ) し 1 1 「 10 は リはし ン -. n 月内′ ・はい uUU い 当つでん これだけの宮殿を 建てるために しんてんか 秦は天下の ざいりよくつい 財力を費やして しまったこれが もとで秦は減びた のだ えっ これを 焼き払え やはら これを 焼き払うことに しんてんか よって秦の天下の 終わったことを ばんみん 万民に知らせる のじゃ やはら

5. 項羽と劉邦7

ツゞ こうあと 三皇の後に 五帝がございます しようこうせんよく 五帝は小昊頂 ていこくていをようていしルん 帝譽帝尭帝舜に ございます帝は さつばっ 殺伐を行わず武力を てんかたし しら 用いずして天下を保つもの しよう これを帝と称します さつばっ 殺伐を行わず 武力を用いずして たも 天下を保つ・ : てんか てい 0 わしは子嬰を殺して 武力をもって てんかせいばっ 天下を征伐した てい′ 1 う わしに帝号は ふさわしくないのう ころ 0 夏殷周の 三王がございます 五帝の後には 何があるのか か あと おう それならば わしにびったりだ お - っ・」う 王号を称する ほ、つカト 6 いの、つ しっそ 質素にしてよく勤め じんあっ 仁厚く義を尊び しんれのれ 一身を己のためにせず じ人みん もつばら人民のために 捧げてございます ささ しよう っと

6. 項羽と劉邦7

~ 登 3 心 : ふ ? 蟲壑蕣物 リ疆うはうさんとう 劉邦山東にいる時 いろこの 財をむさほり色を好む かんら疆うはい だが関中に入りては尾を ざいよっと いましめ財物を取ること ふじよおか なく婦女を犯すことなく はう じんしんあんど 法を三章として人心を安堵 しんたみ させたそれゆえ秦の民は りうはうかんらル今おう 喜んで服し劉邦が関中の王 にならぬことを恨むなり 、いかかん第うはい 陛下関中に入りて ぜんせい 善政を施すを聞かず ただ殺戮を見る 子嬰を殺し皇をり あはう当う 阿房宮を焼きて民の じんばうおお 人望を大いに失えり しんあく・よう レ」うしう これ秦の悪業を踏襲 するものなり 4 らた いまこれを改めねば りゅうほう 劉邦ひと唱えせしめば しょこうひび 諸侯は響くがごとくに応じて みすかつよ 強きを期せずして自ら強く み系か 勝ちを期せずして自ら勝ち てんかせい りうは・つ 天下の勢劉邦になびくこと ひ み 火を見るよりあきらかなり ふく うしな たみ 4 ! んじっさんどう 劉邦近日棧道を焼き リし 陛下をしてその東に かえ 帰ることを疑わせず しんけいび ルたん 三秦の警備を油断させる のらかんれルろ ごときは後に関中の地を 奪らんとの計なり てんかせい これ天下の勢を てんか よく知り天下の機を しの ふせ・ 知る者の布石なり あえて陛下のために これをいう しんおう しようかん 章邯ら三秦王を 別の役に任じ知勇の えら しんまも 士を選んで三秦を守らせ りルうはう さらに劉邦が一族は とど お膝もとに留めおき をん健い 善政を施されれば へいかてんかばんじゃくかた 陛下の天下盤石の固き ことあらん らルう 1

7. 項羽と劉邦7

1 み第 余はこれまで天下に だいほんそう 大奔走し向かうところ てき 敵なしであった それを范増ごときがなんで 余の心をはかり知ろう ぐち それ以上むだ口を たた ゆる 叩くことは許さん さか、れ - ′ . じよう はんぞう てんか なんということだ かんらルうひとびとかげ 関中の人々が陰で そじんばっこうじかん 「楚人沐猴而冠」 ( 項羽は人問の服を着て いるがその実は冠を かぶった猿だ ) というカ とお まったくその通りオ これで天下は ふたたみだ 再び乱れる てんか のんり 項羽と劉邦』第 8 巻につづく

8. 項羽と劉邦7

、イえ一ア」 はんぞう お -1 こ 范増さまはこの男が てんかだいぐんし 天下の大軍師になる さいのう 才能を持っ たにんもち 他人に用いられるなら のらおお なや 後に大きな悩みの となるであろうと いってのう はんぞう さすが范増 さいのう この男の才能を 見抜いている いったい どんな男で あろう つ。 飢えたる くだ 山を下る : 石をあげて蟻を見る これを呑んで 飢えのたしにせんとす ) 第、 あよ 危ないかな危ないかな あよ はんぞうむな 范増空しく ・ - ・つい 心を費やし し 張良よく主を知る 今日鴻門を説して たわんてんか 他年天下を 領せん 待てよ あの男では あるまいか の 4 ああ 会った こともないので なんとも いえませぬな 張良どのは この男を どう思われる ー 182 ー

9. 項羽と劉邦7

ー 9 ヤ ままてつ それでは余が諸侯の まえ 前でウソをついた ことになるでは しょ・一う 余は諸侯に ばんさいしよかんよう 一番最初に咸陽に ものおう 入った者を王と すると約束した やくそくだれ その約束は誰にも 破らせぬ ゃぶ 0 つ .0 尠 3. ろ・一よ ' しかし魯公の 功は高くその力は ・ようだい 強大にございます はんたい はいこうらからよわ 反対に沛公はカ弱く かる その勢は軽うこざいます 秦減んだといえまだ てんかたいへい 天下泰平になった わけではございませぬ てんかおさ いま天下を治められるのは 魯公だけに「 ) ざいます こうたか だまれ しんにんげんたから 信は人間の宝じゃ せんやく 前約はすでに さだ 定まっておる この期におよんで あらた 改めるなら だれ これから誰も ことばしん 余の言葉を信じ なくなるわ せい

10. 項羽と劉邦7

大王さま お待ち くださいませ なんだ 鍾離昧 い ITI 「「 i い、 はうじよう はんぞう 范増さまが彭城に 向かわれる時 かんおうかんら確う 漢王を漢中に入れては ならぬときつく申され はんぞう ました范増さまの さしすあお 指図を仰いでから しつばっ かんおう 漢王を出発させても おそ 遅くはございませぬ それに余が てんかしょこう こくおう 天下の諸侯を国王 だいしようぐんにん 大将軍に任じたのじ りゅう それが理由もなく かんおう 漢王だけここに とどめるなら余が かんおうおそ 漢王を恐れていると てんか 天下は噂しようぞ その心配はいらぬ はんぞうつわ 范増が常に 心配しているのは かんおうむはん 漢王の謀叛じゃ ふはさいし だが父母妻子を ひとじち 人質にとられれば 謀叛も越こせまい ー 126 ー