、イえ一ア」 はんぞう お -1 こ 范増さまはこの男が てんかだいぐんし 天下の大軍師になる さいのう 才能を持っ たにんもち 他人に用いられるなら のらおお なや 後に大きな悩みの となるであろうと いってのう はんぞう さすが范増 さいのう この男の才能を 見抜いている いったい どんな男で あろう つ。 飢えたる くだ 山を下る : 石をあげて蟻を見る これを呑んで 飢えのたしにせんとす ) 第、 あよ 危ないかな危ないかな あよ はんぞうむな 范増空しく ・ - ・つい 心を費やし し 張良よく主を知る 今日鴻門を説して たわんてんか 他年天下を 領せん 待てよ あの男では あるまいか の 4 ああ 会った こともないので なんとも いえませぬな 張良どのは この男を どう思われる ー 182 ー
さ谷をイを 范増さまの 推薦 はんぞう すいせん ひんじゃくおとこ それが貧弱な男で こうおうおも のう項王は重く もち 用いようとはなさらず やくめ わずかに警護の役目を 与えているだけじゃ あた それならば さぞかし 重要な職に ついておられる のであろうな 先日この表文を 捧げたのだが こうおうよ 項王は呼びつけ いか 烈火のごとく怒り おとこ この男の首を斬れと いわれたのだが それがしが命乞いを したのでやっと ざんざい 斬罪をまぬがれたと いういわくつきの ものだ せんじっ ひょうぶん はんぞう 范増さまも おとこおー 1 この男を重く もち 用いないならば ころ 殺せといわれたし れとこうんめい この男の運命 どうなることやら なぜ范増さまは ころ 殺せといわれた のです ? はんぞう
大王さま お待ち くださいませ なんだ 鍾離昧 い ITI 「「 i い、 はうじよう はんぞう 范増さまが彭城に 向かわれる時 かんおうかんら確う 漢王を漢中に入れては ならぬときつく申され はんぞう ました范増さまの さしすあお 指図を仰いでから しつばっ かんおう 漢王を出発させても おそ 遅くはございませぬ それに余が てんかしょこう こくおう 天下の諸侯を国王 だいしようぐんにん 大将軍に任じたのじ りゅう それが理由もなく かんおう 漢王だけここに とどめるなら余が かんおうおそ 漢王を恐れていると てんか 天下は噂しようぞ その心配はいらぬ はんぞうつわ 范増が常に 心配しているのは かんおうむはん 漢王の謀叛じゃ ふはさいし だが父母妻子を ひとじち 人質にとられれば 謀叛も越こせまい ー 126 ー
3 な靈を おそ それは恐らく 張良が計算ずくで 考えたことだろう かんが 旙をに 放った はな まえだいおう お前も大王が ことば はんぞう 范増さまの言葉を 取りいれないとならば 気になるだろう まえおも はんぞう 范増さまはお前を重く 用いるか殺すかの どちらかにせよと申されマ一一 たそうじやからのう ころ 気きせま をいあ つぜ ー 128 ー
それが ようございます てんか はいこう 沛公には天下を 治める力は ありませぬ わしは 沛公の下につく 気はない それならば わしが目ら おうせんげん 王を宣言する 一には そんごうひつよう 尊号が必要にき、 ございます そん′」う まず尊号を 決めねばなりませぬ それも古えの 道に従ったものが ようございます みちしたが おう はんぞうさんせい 范増も賛成して くれるか ならば どのような手順を 踏めばよい 2 その役目は それがしよりも らようリよう ほうてきにん 張良の方が適任で ご・さいましよ、つ よ らようリようひろしょ 張良は広く書を読み れきだい 歴代のことに、じて おりまする かんが おう はんぞう では范増が 考えてくれるか 8
亠ー , 、メミ彡ミ , ーーを第並第 お聞きと思いまするが はんぞう かんおうがい 范増どのが漢王を害せんと することますます めあま ひどく目に余る ものがあります にら かんおう それゆえ漢王は一日も 早くこの地を立ち 去りたいのだが わけ し疆つばっ 訳もなく出発できぬ なにかよい知恵は ござらぬか い、 かんおうじんとく 漢王は仁徳の士 なんとかして あげたいカ 范増どのが いてはのう / はんぞう ・一じっかんお - つ、一′、 後日漢王国を 打ち立てた 時には決して おん 今日のご恩を わす 忘れず いくばい 幾十倍にもして お返しいたし まする
兵を興して 楚を攻めんとする時 はんぞう 范増はわが軍の ・ようじゃく 強弱をよく知り かんべき 守りを完璧にして らの点を奇盟して 参り・まーレよ、つ だい これが第ニの害 それがしも鄰食其さまの おっしやる通りだと いますこ 思いまする今少しでも 和灘を現したら項羽は かつきみがい 必ず君を害しましよう はんぞう それでなくとも范増は わが君のお命を虎視 たんたんわら 耽々と狙っておりまする かんよう 咸陽にとどまれば こっ・ようせつ 魏と国境を接し くに わが国のことが 洩れ易うございます これが一の害 おこ れき とお いのら がい がい 4 こ・みう′一 ひとびと 人々の心は動きやすく この 強きを好み あなど よわ 弱きを侮りまする 項羽の勢いが さか 盛んになれば味方の 兵は楚に走り ま 6 ー ) よ、つ これが三の害 がい みかた いわれて見れば そうであった ぐんば 軍馬をきたえ てんかわら 天下を狙うには 最良の土地で あるのう 7 ー 102 ー
イル : はみャう 范増 これで 諸侯も余のに 従うであろう だがただ一つ 問題が残っている 懐王のことじゃ まい、 その通りに ございます 余は震王の 命に従わずに 覇王を号した このままでは 天子がニ人いる ようなものしゃ とお
しかし はんぞう 范増 またそなたの しんばいしよう 心配性が 出てきたな なにしんばい 何も心配する ことはない は 5 余はこれより 西楚の覇王と 号する てんか ふこ′、 天下に布告せよ ははっ 00q00 0 い 006. ・
、も じようしよっ はんぞう 范増を丞相とし とうと 尊んで亜父 ( 父に次ぐ意味 ) とエ 呼ぶことにした 英布は ・ゅうこうおうはう 九江王に封じられ り′、あん・しう 六 ( 安徽省 ) に みやこ 都させて四十五県 を治めさせた その他の諸侯もな勣第を篶 おう それぞれ王や だいしよう′、んはう 大将軍に封じ ・られた