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検索対象: IS<インフィニット・ストラトス>8 (オーバーラップ文庫)
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1. IS<インフィニット・ストラトス>8 (オーバーラップ文庫)

「あ」 ふと、シャルロットが声を漏らす。 「なんかさ、前に読んだ本で、ゲームの世界に入るっていうのがあったけど、そんな感じ になるのかな ? どこかワクワクとした様子のシャルロットに、他のメンバーはぼかんとしている。 せきばら ごほんと咳払いをして、簪が回答した。 「中は仮想現実の世界になっています : ・ こちらでバックアップしますので、みなさん はシステム中枢の再起動に向かってください。 : ナビゲート、します」 「了解っ」 鈴が一兀気よく答える。 名 る すそれから全員べッドチェアに体を預けて、意識を集中させた。 「行きます・ : : 」 最 界簪がシステムとの接続を行う。 瞬間、五人の意識は落ちるような吸い込まれるよう な、不思議な感覚に包まれた。 第 ◇

2. IS<インフィニット・ストラトス>8 (オーバーラップ文庫)

( それにしても、システムダウンからこの短時間で最新装備の特殊部隊が学園に突入 ? なんだかおかしな話ね ) だがしかし、システムダウンを起こしているものとは別の勢力だろう。同じ勢力だった 場合、ダウンと同時に突入、制圧がもっとも効率的だからだ。 ( まあ、常時監視されてるってことね。まったく、無粋なんだから ) ここは学園であると同時に、花の十代が通う女子校でもある。それを二十四時間監 視とは、まったく大人はロマンが足りない と、楯無は思う。 「あら ? 」 遠くまで真っ直ぐ続く廊下。そこには何も見えない。足音もしない。しかし、何かがいる。 「こんなに早く接触だなんて。私ってば運命因果に愛された女かしら」 名 る すぶしつ、ぶししつ。 強短く音が鳴り、特殊合金製の弾丸が楯無に飛んでくる。 最 界 しかし、それらはすべて楯無の目の前で止まった。 世 アクティブ・イナーシャル・キャンセラー — O よ 第「ふふん。なんちゃって << 実際には、正面にあらかじめ『ミステリアス・レイデイ』のアクア・ナノマシンを

3. IS<インフィニット・ストラトス>8 (オーバーラップ文庫)

パッシブ・イナーシャル・キャンセラー もちろん、総重量ならばの方が上だが、あちらには a-« (-) という反重力 システムが搭載されている上に、各部に搭載された補助駆動装置、それにパワーアシスト などの恩恵から、ほとんど重量を感じることなく扱える。 それに対して、は一言でいえば金属の塊だ。 補助駆動装置は積んでいるものの、そのレベルは—c-n よりも遥かに低い しかも、エネルギーの運用関係上、常にオンにしておけるものではない さらにはダイレクト・モーション・システムにより、操縦者の肉体動作の先回りをして 動くとは異なり、すべての動きは操縦者の後になる。 ポータブル・プラズマ・バッテリー その上、問題は背中に搭載された巨大なポックスだ。次世代型と呼ば ま れるそれは、単重量だけで三〇キロを超す。 日それはどの重量がありながら、のフル稼働では十数分程度しか持たない。 妙 いかに、が優れた装備であるかを、今更ながらに実感するハメになった。 奇 ど れ しかし、その一方で黙々との感触を確かめていたラウラは、それから少しして「よ 話 第しとうなずいた。 「それではによる模擬戦を開始する。なお、防御能力は装甲のみのため、基本的に アイエス はる

4. IS<インフィニット・ストラトス>8 (オーバーラップ文庫)

208 それから、まだ電脳世界から戻ってこない一夏を見つめた。 ( 無事であればいいのだが : : : ) ◇ 「やっとたどり着いたぞ」 森を抜けると、そこには真っ白な砂浜とどこまでも蒼い海原が広がっていた。 ( ここがシステムの中枢なのか ? ) どこかで見た光景の気もするし、初めて来る場所のようにも感じる。 懐かしいような、見慣れないような、不思議な感覚がした。 「あれは : 砂浜に一人の少女がぼつんと立っている。 銀色の長い髪をした少女。 : ないような : : : ) ( あれ ? なんだか見覚えのあるような : とりあえず近づいてみると、たしかに見覚えのある銀髪だった。 「ラウラ・ : : ・か ? 」 いちか あお

5. IS<インフィニット・ストラトス>8 (オーバーラップ文庫)

鈴は眩しい光が収まったのを確認して、ゆっくりと目を開けた。 名 る す ドアをくぐってすぐに意識が飛ぶような感覚があり、そのまま光に包まれたのだった。 冠 強「いったい、何だっていうのよ : : : 」 最 界周囲をキョロキョロと見る。 話 : おや ? と、鈴ははてなマークを頭に浮かべる。 第「ここって、もしかして : どこかで見たことのある場所。感じたことのある空気。 『たぶん : : : 』 簪が自信なさげに、つなず . く。よく見ると、ウインドウの画像はノイズ混じりになっていた。 『この先は : : : たぶん、通信が途絶えるから : : : 各自の判断でシステム中枢へ : : : 』 こくんとうなずき合って、五人はそれぞれのドアを開け、くぐった。 ◇ まぶ

6. IS<インフィニット・ストラトス>8 (オーバーラップ文庫)

106 「さて、こんなものかしら」 たてなし 特殊ファイバーロープで特殊部隊の男たちを縛り上げ終えた楯無は、ふうっと一息をつ ( 国籍はアメリカに違いないわね。無人機の情報のバターン三一に飛びついてきてるから、 確実に ) しかし、不可思議なのは学園のシステムが停止したことだった。 あまりに長時間続くようなら、各教室のシャッターを破壊して外気を取り入れなければ ちふゅ 目に、千冬はテープルのコーヒーを一口飲んだ。 やまだ ・ : うん。山田先生のいれたコーヒーは格別だな」 「それ、インスタントですよ」 一分後、ポロボロになった『隊長』は真耶と千冬に拘束された。 千冬は若干血の味のするコーヒーを、静かに飲み終えた。 ◇

7. IS<インフィニット・ストラトス>8 (オーバーラップ文庫)

— co 学園地下特別区画 ちふゅ そこで千冬は数十のケープルに繋がれたひとつの『石像』を見つめていた。 くれざくら この『石像』こそが、かって千冬を世界一の座につけた : : : 『暮桜』のなれの果て である。 騎 とあるとの私闘の結果、すべてのシステムを凍結させることで千冬を守った騎士は、 る れ 眠 いまだに目覚める様子はない。 の たばね 「束のやつがよこしたプログラムの中身は分かっている。お前の : : : 『暮桜』の強制解凍 桜 プログラムだろう」 グ ←千冬の指先が『暮桜』に触れる。 工わずかに冷たく、ひんやりとした『石』の感触。 しかし、その奥には燃えるような『意志』を感じさせる。 エピローグ「桜の森の眠れる騎士」 つな

8. IS<インフィニット・ストラトス>8 (オーバーラップ文庫)

「しかも : : : 電脳ダイプ中は、操縦者が無防備 : : : 。何かあったら、困るかと : : : 」 最後に箒が全員の意見を代弁した。 「それに、一箇所に専用機持ちを集めるというのは、やはり危険ではないでしようか それらの意見をすべて聞いてから、千冬はすつばりと言い切った。 「ダメだ。この作戦は電脳ダイプでのシステム侵入者排除を絶対とする。異論は聞いてい ない。イヤならば、辞退するがいい」 その迫力に、全員が気圧される。 いや、べつにイヤとは : 「ただ、ちょっと驚いただけで : : : 」 「で、できるよね。ラウラ ? 」 名 る す「あ、ああ。そうだな」 「ベストを尽くします : ・ 最 界「や、やるからには、成功させてみせましよう」 話それぞれの同意を得たところで、千冬はパンツと手を叩いた。 第「よし ! それでは電脳ダイプをはじめるため、各人はアクセスルームへ移動 ! 作戦を 開始する ! 」 たた

9. IS<インフィニット・ストラトス>8 (オーバーラップ文庫)

210 鈴がべッドに横たわる一夏を見下ろしながらため息をつく。 わな 「もしかして、わたくしたちと同じように罠にかかったのでは ? 」 セシリアがそう言うと、簪はぼつりとつぶやいた。 「それはないと思う : システムはもう、解放されたから : 「じゃあなんで起きないのかな ? 」 シャルロットが不思議そうに言うと、隣のラウラが真剣な顔で言葉を漏らした。 「ーーキスだな」 キリッとした声だった。 「はああああつに」 ラウラ以外の全員が声を上げた。・ : ・ : 簪もちょっとだけ大きな声を出した。 「キスって、アンタねえ、何考えてんのよ ! 」 「む。知らないのか、愚か者め。昔から眠れる嫁を覚ますのはキスだろう : : : と、副官が さっき言っていた」 「その副官、クビにしなさいよ : : : 」 げんなりとする鈴に対して、セシリアがずずいっと前に出た。 「ちょっとお待ちになって ! 確かに、試さずに否定するのは間違っていると思います

10. IS<インフィニット・ストラトス>8 (オーバーラップ文庫)

「学園は独立したシステムで動いていると聞いていましたが、それがハッキングされ ることなどあり得るのでしようか ? 「そ、それは : 困ったように真耶が視線を横に動かす。それを受けて、千冬が口を開いた。 「それは問題ではない。問題は、現在なんらかの攻撃を受けているということだ」 「敵の目的は ? 」 「それがわかれば苦労はしない 確かにそうかと、ラウラは質問を終える。 他に挙手するものがいなかったので、真耶は作戦内容の説明へと移行した。 しののの 「それでは、これから篠ノ之さん、オルコットさん、凰さん、デュノアさん、ポーデヴィッ 名 る すヒさんはアクセスルームへ移動、そこで—co コア・ネットワーク経由で電脳ダイプをして さらしき 強いただきます。更識簪さんは皆さんのバックアップをお願いします」 界すらすらと真耶が告げる。しかし、それに対する専用機持ちたちの反応は静かなものだっ 「あれ ? どうしたんですか、皆さん