織斑ー夏 世界で唯一を動かせる男子。 専用【白式】 篠ノ之箒 ー夏の幼なしみ。 専用【紅椿】 セシリア・オルコット イギリス代表候補生 専用【カし一・ティアーズ】 おりむら・いちか しののの・ほうき CeciliaALCOTT = lu ュ「 at ぎョ ( 工 0 ( 0 鈴代 凰中専 Li コ g 三コ工 UANG ファン・リンイン
「やりますわ ! このわたくし、セシリア・オルコットがー 「仕方ないわねえ ! ああ、ほんとはイヤなんだけど、しつかたないわねえ ! 」 水を得た魚のように生き生きとしだしたセシリアと鈴の横で、箒たちは青菜に塩の状態 「な、なぜだ、なぜセシリアと鈴が : 「一夏と同じ班じゃないなんて : : : 」 「状況終了。帰投する」 ちなみに、簪はちゃっかりと織斑一課として行動を共にする権利をすでにゲットしてい ( しばらく、黙っておこっと : : : ) 行 さりげなく、プイ。 京 だ ◇ そ 話 第「一夏さん ) 。 「一夏っ ) ー る。 かんざし
「さあて、ラウラ」 教官 ! 」 「お前は身長が伸びないなあ。一夏は長身が好みだぞ」 グサアツー 「う、ぐ、そ、そうですか : : : 」 一度よろめいてから、どうにか持ち直したラウラが反論する。 「しかし、愛があれば ! 」 「ああ、そういうこといってる夫婦だから離婚するんだぞう ? グササアッ凵 「ぐああ : 翅 さすがに立ち直れないほどの致命傷を受けてしまうラウラだった。 展 の 誰かがいった「傷は浅いぞ ! という言葉もどこか白々しい。 た 攻「それとなあ、セシリア・オルコットなあ 話「は、はい ちふゅ 四 第 なにをいわれるかとびくびくしていると、千冬はぼそっと一言っげた。 「エロケッ」 いちか
妄想は加速していく。 だれ みもだ 身悶えしているセシリアが不意に誰かとぶつかった。 「あら、失礼」 相手は、同じように身悶えしていた鈴だった。 ◇ ( 一夏とふたりきりの京都観光 ! これってばチャンスよね ! 絶対にチャンスじゃな セシリアと同じく、みんなの輪から抜け出した鈴は妄想に一人浸っていた。 ( 昼はデートして、縁結びして、食事して : : : 夜は、夜は : : : むふふ ) ) どん、とセシリアとぶつかる鈴。 : って、セシリアじゃない。なんでこんなとこにいんのよ ? 」 「あ、ごめん。 せりふ 「それはこちらの台詞ですわ。鈴さんは、お買い物はもうよろしくて ? 」 「べつに、足りないものは向こうで買うし 「わたくしもそうですわー いちか りん
観光名所としても世界に名だたる古都の市街地では、突然のバトルに逃げまどう 人々でパニックが起きていた。 こういう有事の際に、全く役に立たないのが官民一体の避難プログラムだという証左で はあったが。 「もらったわよ、ダリル・ケイシ 1 。もとい、レイン・ミューゼル ! 」 しようげきほ・つ ビルの間から衝撃砲を放ちながら、鈴が飛び出してきた。しかし、その攻撃は例によっ て《ィージス》の防御に阻まれる。 「考えが浅はかなんだよー 「くっ ! セシリア、頼んだわよ ! 」 攻撃に転じてきたレインを引きつけて、鈴が防御に徹する。《ィージス》の切れ目をね らって、今度はセシリアのビットが放たれた。 燃「これならー 都「やらせないっスよ 話氷の壁を出現させたフォルテの防御能力は、《ィージス》ほどではないにせよ、脅威に 第は違いない。 やり 使い捨ての氷壁がビームで破壊されると、その裂け目から幾多のつららが槍となって飛 りん
「べ、別にかまわないだろう 「いや、非難してる訳じゃないけどな。俺もマッサージ用のオイルを補充したいし ほ・つき 箒たちはそれをきいて、顔を赤らめた。 「つて、一夏、またオイルマッサージしてくれるの ? 」 りんき ドキドキとした期待を込めて鈴が訊く。 やまた 「え ? 千冬姉と山田先生に迷惑をかけたから、お詫びにする約東になってて 「め、迷惑ならわたくしたちも被りましたわー 白式の暴走のことを言っているのだとわかって、一夏は申し訳なさそうに頭を下げる。 「その件については、本当にすまん」 「あ、いえ、べ、別にそこまで気になさることでは : セシリアがあわてて取り繕うと、ばっと一夏の表情が明るくなった。 の 「そっか。ありがとな、セシリア」 た いえ、おほほほ」 少 ごまかし笑いをするセシリアを、ジト目で見ているのはシャルロットだ。 四 第「なんか一人だけおいしい思いしてるよね、セシリアって」 「そ、そんなことは : : : おはほ
128 目の前には、箒、セシリア、鈴、シャルロット、ラウラ、簪、楯無の順番に布団に横た わっているヒロインズがいる。 それぞれ浴衣を着ているので、絵的にはかなり扇情的なものがあった。 「言っておくが小娘ども、勝負下着などはつけていないだろうな ? 」 ギクツ。 だれ つば 誰かが唾を飲む。 「水着に着替えてこい、馬鹿者 ! 」 「は、まい、 「よくこの時期に水着なんてあったなあ。 感心する一夏に、真耶がこっそり耳打ちする。 「実はここの旅館、水着着用で混浴露天風呂があるんですよ。だから、みなさんそれを楽 しみに 「あー、ゴホン ! 山田先生、後は生徒たちに任せて、私たちは一杯やるとしよう」 いちか ほうき ばかもの りん ろてんぶろ かんざし
かっている。 しかし、だからといってなぜフォルテまで裏切るのかが、箒たちにはわからなかった。 しののの 「それがわからないようなら、私らには勝てないっスよ。篠ノ之箒」 低い声でフォルテが告げる。 「ああそう、それならいいわよ。カずくで裏切りの代償ってやつを教えてあげるー 先に動いたのは鈴だった。 しようげきほ・つ しよっぱなから、衝撃砲の乱射で距離をわざととらせる。そこに そげきかんべき 「わたくしの狙撃は完璧でしてよ ! 」 セシリアの《スターライトⅢ》の射撃がくわわる。 しかし、読み通りとばかりに、フォルテとレインは《ィージス》で防ぐ。 「オレらとやり合おうってわりには、甘っちょろい攻撃だ。なあ、フォルテ」 「そうつスね ! 」 ふたりが並んで、箒たちに銃口を向ける。 そしてすぐさま射撃を開始した。 「おのれ ! 」 シールド役のいない箒たちは、散開して陣形を立て直す。
遠心力に振り回されて、一夏はセシリアに抱きつくかたちで急接近した。 瞬間、見つめ合うふたり。 「い、一夏さん : 「せ、セシリア、これはだな、ええと : みつげつ そんな蜜月のときもわずかに数秒で、今度はラウラの方に一夏が倒れ込む。 小さなラウラの体を押しつぶさないようにと回した手が、ますます抱き寄せるように なっていた。 「い、一夏、おまえというやつは、どうしてそういきなりなのだ : いや、ラウラ、これは不可抗力で、ーーうわっ またしても激しく揺れる人力車の上で、一夏はセシリアとラウラの間で右に左に躍らさ れる。 : って、おいこら弾 ! 安全運転はどうしたんだ安全運転は ! 」 「う」 「う ? 」 「うつはさああああああん ! がんばってます ! 俺、がんばりマックス ! 」 こいつはもうダメだ。 いちか
132 「そういえば、こうやって旅館でマッサージをしてると、夏のことを思い出すなあ はあ . そ、そうですわね : : : 」 セシリアの背骨を一カ所ずつほぐすように、親指が、グッ、グッ、と指圧する。 それに身も心もとろけたセシリアは、くにやくにやとカつきてしまった。 「お、おい、大丈夫か ? : はあ・ ん。はい 「はあ : セシリアの火照った声を聞いて、頬を染めているのは鈴だった。 ( 次はあたしの番 : : : 次はあたしの番 : : : ! ) 高鳴る胸はとどまるところをしらない。 「じゃあ次は ( きた ! ) 「楯無さんで」 「 : : : 一夏ああああ ! ぶ、ぶち殺すわよ 「じよ、冗談だって、冗談冗談ー そんなに怒るなよ、と一夏が鈴のおなかをくすぐる。 「きやはっあは、あはははっー 一夏、やめつ : : : やめなっ : : : キャハハハハー