「では、本当の目的を話します」 楯無が呼び出した専用機持ち全員ー・ー・そこには一年生以外にも、二年のフォルテ・サ ファイアと三年のダリル・ケイシーの姿もあった。 「今回は本国での修復を終えたフォルテとダリルも参加する全戦力投人作戦となる 『戦力』の言葉に、一年生の専用機持ちがざわっく。 それをびしやりと扇子を開いて止めたのは、もちろんのことながら楯無だった。このあ たりの仕切り方は、生徒会長として当然心得ている。 「そ、そうですわー 「う、うんー 「問題ない」 「だ、大丈夫だぞ ? 」 絶対忘れられてたなーと、ひとり心のなかで泣く簪だった。 ◇
一ココ一 teSt 「 atos 10: ListofCha 「 acte 「 5 シャルロット・テュノア フランス代表候補生 専用【ラファール・リヴァイヴ・カスタム旧妄 ラウラ・ポーデヴィッヒ ドイツ代表佞補生 専用【シュヴァルツェア・レーゲン】 Laura 600EW 一 6 更識楯無 学園生徒会長 専用【ミステリアス・レイディ】 Tate コ 35 三 SARAS 工 IKI さらしき・たてなし 一一 lust 「 at 一 0 コ】 ( 工 0 ( 0 更識簪 日本代表候補生 専用【打鉄弐式】 Ka コ 2a5 三 SARAS 工 IKI さらしき・かんさし
「了解した」 「任せなさいよね」 「後衛はわたくしの独壇場ですわ」 それぞれがうんとうなずく。 ばか さすがに、 ここにきてまで一夏と一緒にしろというほど馬鹿ではない。 かんざし 「残る一夏くんとシャルロットちゃん、ラウラちゃん、簪ちゃんは倉庫に潜人。ラウラ ちゃんがエスコートしてあげて」 「無論だ。潜人任務は任せておけ」 「みんな、がんばろうねー 「足を引っ張らないように、する : : : 」 「俺も気合いいれていくぜ」 ゅ こちらも各人とも緊張した面もちで任務に挑むのだった。 燃 おりむら 都「織斑先生、山田先生、そして私はこの本部で待つわ。何かまずい動きがあれば、駆けっ 墅けるからね」 第そういってウインクしてみせる。そこには頼もしさだけがあった。 さすがは学園最強の座、生徒会長といったところか。 やまだ
「か、可憐だ : ・ ぼっと頬を赤らめるラウラは、身を乗り出して売店のおばちゃんに詰めよった。 「こ、こ、これを、あるだけ売ってくれ ! 金ならある ! 」 と、プラックカードならぬ黒ウサギカードを出したところで、後ろから手が伸びてきた。 「ラウラ ! もう出発だからいくぞ ! ほら、歩けー 「ま、まて一夏 ! 私にはひょこを救いだすという崇高な使命がだなああっ、私のひ よこが ! ひょこがっ ! 買われてしまう、ほかの人間に ぶあーん。新幹線は無情な響きで出発してしまった。 「ふう。ひとまず欠員なし、つと あんど 生徒会副会長としての職務をまっとうした一夏は、安堵のため息を漏らす。 ところが、その首をいきなり絞めてかかる手があった。 「一夏 ! 貴様という嫁は、貴様という嫁はっー かれん ほお
140 こんとん なにもかもが混沌の海に呑まれようとしている。 そこに、さらなるカオスが舞い込んできた。 「つたくさあ、一夏のやつどこいったのよ ! 」 「まったくだ。それにしても、このオイルは温泉で流しても大丈夫なのか ? 」 「そのあたりはやり手生徒会長さんが許可を取っておりますわ , 「じゃあ、遠慮なく温泉に人れるね ! 」 「うむ。それでは水着も脱いでしまうとしよう」 「たしかに : オイルで、べとべと 「はいはい、みんな脱いじゃって 5 山田先生から貸し切りだって聞いてるからね ) 」 カオス・チャイルド 混沌の少女たちは楽しそうに盛り上がっている。 しかし、その歓声を聞いて青ざめたのは、もちろん一夏だ。 こんな状況で鉢合わせしようものなら、なにをいわれるかわかったものではない。 ど一つしよ、つ、ど一つしたらいい、 どうすれば、どうするときー そんな脳内四段階活用 ( ? ) を繰り返していると、真耶と千冬に抱きしめられる形で湯 船に沈められた。 「 ( もごごっに ) やまだ
その発表であちこちから「いいなあー「織斑君と少数旅行だなんてずるい ! 」「私も行き ! 」などと、女子特有の声が上がる。 ほうき もちろん、選ばれた箒やシャルロット、それにラウラは『京都』という単語に目を輝か せた。 「おお、京都か。金沢もいいが、やはり日本古都といえば京都だな ! 」 「わあ、初めての京都かあ。楽しみだね、ラウラ ! 」 「うむー その一方で、セシリアと鈴はげんなりとしていた。 「どうしてわたくしがそのような小間使いまがいのことを : : : だいたい、我が英国のロン ドンに勝る古都があるとは思えませんわ」 「げえ、また京都お ? なんで日本って修学旅行といえば京都なのよ。三回目よ、あたし。 三回目」 そんな露骨な態度は、しかし、次の楯無の言葉で一転することになる。 「鈴ちゃんとセシリアちゃんには、生徒会副会長である一夏くんを同伴させるからね ) ピッキーン、両目が光る。 りん いちカ
「あー、やつばりやるんスかあ、『亡国機業』掃討作戦 : : : だるいなあ」 「あら、それはどこから得た情報 ? 」 「本国っスよ。この前、ちらっと耳にしたっス」 特徴的な口調でけだるそうにしているのは、フォルテだった。 相も変わらずマイベースで、今も、だらりとソファーにもたれかかっている。 整っているとは言いがたい長い髪を、太い三つ編みにして首に巻いているのが特徴だっ たいく た。体驅は平均よりも小さめだが、猫背がますますシルエットを小さなものにしていた。 「いよいよってわけか、生徒会長 , こちらはこちらで、壁に背中を預けて、格好をつけているダリルだった。 引ポニーテールならぬ、うなじで束ねた金髪で身長は高め、しかも背筋もしつかりしてい 行 るので、余計に大きく見える。自己主張が激しいのはそれだけではなく、腕組みの上に重 都 京たそうに乗っているのはカップの膨らみだ。 バージョン 2 ・ 8 になったしなー。そんな う「んまア、オレの専用機『ヘル・ハウンド』も 話予感はしてたけど ? 」 第 さりげなく自慢を忘れないあたりさすがは三年生筆頭、通称『兄貴分のお姉様』だった。 うそいつわ 「というわけで、みんなには嘘偽りなく国際的テロ組織への攻撃をおこなってもらうわ。 ステ
◇ おかえりんりん元気百倍ばんまん 5 ) 」 「おりむ、く。く ( く、く - 、 の なんだそれは、と全員が心の中でつつこんだ。 た 女「のほほんさん、ただいま」 話 学園の正面ゲートで待っていたのは生徒会の面々だった。 第「あの、織斑君。向こうで弾君に会ったって本当 ? 」 うつは 虚が珍しく興味津々といった様子で尋ねた。 「では、計画としては ? 」 「そろそろ次のステージに進まないとねえ。手始めに ごくんと紅茶を飲み干す。 「アメリカ、もらっちゃおうかな」 につこりとした笑みで告げる束だった。 だん
ちふゅ せきばら 千冬がなぜか大げさに咳払いをしているのを、一夏は不思議そうに眺める。 「千冬姉 ? 「それではな、一夏。奉仕に励めよ」 織斑先生、ありがとう凵 少女たちは心の中に天使を見た。 「あー、その。なんだ。せつかくだし、ここは浴衣を脱いで、水着の上からオイルマッ サージをしてもらうのはどうだろうか」 箒の提案に、全員がナイス凵と親指を立てる。 「オイルマッサージかあ。できなくはないが、布団がオイルまみれになったら怒られない か ? 」 「大丈夫、そこは生徒会の予算で買い取るわー アイエス の それでいいのか、学園生徒会執行部。 ち た 女「さすが楯無さん ! 太っ腹ですね ! 」 話「オホホホホ ! そういうことなら一夏さん、さっそくお願いいたしますわー 四 第「変なところ触ったら承知しないからね ! 」 「一夏のマッサージ、久しぶりだなあ」
128 目の前には、箒、セシリア、鈴、シャルロット、ラウラ、簪、楯無の順番に布団に横た わっているヒロインズがいる。 それぞれ浴衣を着ているので、絵的にはかなり扇情的なものがあった。 「言っておくが小娘ども、勝負下着などはつけていないだろうな ? 」 ギクツ。 だれ つば 誰かが唾を飲む。 「水着に着替えてこい、馬鹿者 ! 」 「は、まい、 「よくこの時期に水着なんてあったなあ。 感心する一夏に、真耶がこっそり耳打ちする。 「実はここの旅館、水着着用で混浴露天風呂があるんですよ。だから、みなさんそれを楽 しみに 「あー、ゴホン ! 山田先生、後は生徒たちに任せて、私たちは一杯やるとしよう」 いちか ほうき ばかもの りん ろてんぶろ かんざし