学園体操服 ISACADEMYGYM SUIT 学園指定の体操服のトップ スはアメリカンカラーのノース リープシャツで、襟周りのワン ポイントカラーは学年別に異 なっており今年の一年生はえ んし、ニ年生は黄色、三年生は モスグリーン。ポトムは今世紀 初頭に偏ったジェンダーフリー 思想により絶滅するも、出現 以降の女尊男卑社会において は、その機能性の高さと女性 本来の健康美観と尊厳を強く 主張するスタイルとして同性か らの復権を強く希望されてい た伝説の装備「プルマー」をい ち早く復刻採用。色は赤で統一 されている。 制服と同しく体操服も各自力 スタマイズが可能で、各種プル マーの選択の他、紫外線カット 機能を有した靴下や手袋の装 着などのバリエーションが確 認出来る。 夜竹さゆか 岸原理子 TheA コ atO ョ yoflnfiniteSt 「 atOS : 大きな保護面積で下腹部の冷えを防くと同時に柔らかな 布地で運動性も確保している : 懐古的な外見に反して 最新科学の機能性生地を採用しているものの、大臀筋 保護部の定期的なポジション調整が必要な問題点は 未だ克報されていない。 レ、 = ドサホー・プルマー 主に運動部で採用されている : 仲縮性の 少ない布地で筋肉をサポートし、同時に 露出面積を上けて放熱効率を高めている。
152 ブップッと文句らしきものを言っている簪だが、シャルは普通に疑問符を浮かべるだけ だった。 ともあれ、これで全員の衣装が決まった。 ここから先は禁断の生着替えとなるわけだが : 「さあ ! 全員カーテンの中に入って ! ちゃんと体操服は脱いでね ! 」 たてなし ノリノリだなあ、楯無さん。 俺はいったいどうすればいいんだ。 ◇ ( ふふ、なにを着ても似合うところを一夏さんに見せつけるチャンスですわね。このセシ リア・オルコットの巫女姿、ぜひごらんになるといいですわ ! ) セシリアはカーテン・サークルの中にするりと人ると、早速衣装袋を広げた。 中から巫女装束をとりだし、プルマに手をかけたところでいきなりカーテンが持ち上げ られた。 いちか
124 体操服を押し上げる胸の膨らみが、悩ましげに弾む。 「何があったんだ。言ってみろ ! 」 「じ、実はだな : 、刀ど ) かノレ、かドレ、か 「う : 聞いているだけで舌がヒリヒリしそうだ : 「お、おう : : : そういうわけだから、たぶん、今、俺、何を食べても味がわからないと思 うんだ : だれ 別に誰が悪い訳ではないが、俺はせつかくお弁当を用意してくれた箒に頭を下げて謝っ 「ごめんな、箒ー 「む、いや : : : なんだ。まあ、手料理を振る舞う機会はいつでもあるしな : : : 」 なんだか照れているようだった。 かわい ちょっと可愛いかも、とか、思ってしまう。 ( 俺、やつば変だよなあ : : : ) そんなことを考えていると、箒がポンと手を打った。 「おおー しい考えがある、ちょっと待っていろ ! 」
胸てんのよー 「まあまあ、ティナ。それは今度でいいじゃない」 「今度っていつよ、まったく。 ぶつくさ言いながらも、その準備運動には抜かりがない。 なんだかんだで、仲のいい友達なんだろう。 たにもと 「えっと、僕は谷本さんに手伝ってもらうんだけど : いつの間にか、隣にいたはずの谷本さんがいない。 かわりに一枚の紙切れが置いてあった。 「えっと、『ごめんなさい、シャルロット。私には無理です。捜さないでください。代わ きしはら : って、ええつ りに岸原さんにお願いしておきました。谷本癒子』 シャルが驚いていると、その背中にどしーんと乗っかってくる女子がいた。 「おはろーはろー みんなのウザキャラ、岸原理子だよ。リコリンって呼んでね ! 」 うわ、うざい : と、会場一同が思ったところで、なぜかシャルの体操服に背中から顔をつつこみは じめる岸原さん。 「くんかくんか、シャルロットは汗もいいにおーい」 : って、あれ」
「ちょっとセシリアってば、先に行かないでよ。これ、ペア競技なんだから」 見ると、パートナーの鏡ナギがカーテンを最大まで上に引っ張り上げていた。 「わ、わかりましたから、はやく閉めてくださいなー 少し下着の見えていたプルマを慌てて戻しながら、セシリアは叫ぶ。 「あ、ごめんごめん」 鏡ナギはさばさばとした性格で人付き合いもいいが、いかんせんデリカシーに欠ける。 女子としての恥じらいが人より薄い。それは前々からセシリアが思っていたことだった。 : では、早速着替えを手伝って 「コホン。 ム 言うなり、ナギはセシリアの体操服を思い切りめくりあげる。 豪華なレースのプラジャーに包まれた胸が、ぶるんとあらわになった。 だ 「きゃああああつにナギさん、おバカさんですのにあ、ああ、あなたっ、おバカさん ん ですのつ って。ほら、向こうの更識さんとか、すぼって着るだけ 、ー ? だって急いだ方がいい 第じゃん」 しいですか、ナギさん ! あなたに欠けてい 「そそそ、それとこれとは別問題ですわ かがみ さらしき
次に、セシリアがパ ートナーを紹介する。 すしゃ かがみ 「わたくしの補佐はスピードに長けた鏡ナギさんですわ。ご両親はお寿司屋を経営なさっ ちやわん あずか ているとか。わたくし、一度お招きに与りましたが、お茶碗むしはそれはそれは美味で セシリアの長い紹介に、しびれを切らした鏡さんが声をあげる。 「セシリア、くどいってば、もう ! そんなに説明しなくていいから ! うー、恥ずかし いなあ : : : 」 補足で陸上部所属と告げられる。 ム なるほど、あの健康的な脚線美はアスリート特有のものだったのか。 んじゃああたしの番ね ! ルームメイトのティナ・ハミルトンに手 イ デ伝ってもらうわ。ね、ティナ ? 」 ま 鈴の隣ではアメリカサイズのバストを窮屈そうに体操服に押し込めている金髪女子がス トレッチをしていた。 話腕をぐぐ 5 っと伸ばすたび、その巨乳が重たそうに揺れる。 第「あのねえ、鈴 ? そりや手伝うって言ったけど、説明、適当すぎない ? っていうか、 っていうか、織斑くんに紹介するって話、どうなっ 何にも私のこと言ってないじゃない。
そう言ってその場を逃げ出す。 「え。ちょっとー だだだだだーっと走りながら、楯無は一夏の体の感触や向けられた微笑み、それにわず かに感じた男子特有の匂いに顔を真っ赤にしていた。 ( わ、私ってば、浮かれて、何を : : : っ ) 自制か利かない。 コントロール不能の乙女心に振り回される楯無だった。 ◇ 会 動 大 いよいよはじまった大運動会。その第一種目は五〇メートル走だった。 の りん 秋 さっそく出撃とばかりに気合いをいれていた鈴は、実況席に向かう一夏を見つけて捕ま ろ えた。 駆 「ほら、一夏。ストレッチの手伝いしなさいよ。背中、押して」 第そう言って足を広げて柔軟体操をする鈴の姿もまた、プルマ姿である。 あまりにも眩しい脚線美に、一夏はくらっと来てしまう。 まぶ ほはえ
「きゃああああつちょ、ちょっと、やめつー・・ーひやああん」 その後、箒と鈴の手によって岸原さんは取り押さえられた。 「それでは次は私だな」 ラウラが胸を張って一一一一口う。 鈴に勝るとも劣らない程度の胸だったが、そこまで主張されるとすこし恥ずかしい つつ 「性格も体型も慎ましやかな夜竹さゆかだ」 ラウラに傍若無人な紹介をされて、血管マークの浮き出ている夜竹さんが自分の胸を隠 しながら一歩前に出る。 ム 「今し方、ラウラさんにひどい紹介をされた夜竹です。特徴がないのが特徴です , そんなことを自分で言うあたりが一番の特徴だと思うが、そこは触れないでおこう。 イ かんざし デ そして最後の簪が連れてきたのは、もちろんというか当然というか、のほほんさんだっ だ のほとけほんね 「にやはー。布仏本音、十六歳でーす。サイズは上から九十一、五十九、八じゅ : 話「本音、それ以上言うと : : : ひどいから」 第 自分の体形を気にして、簪がのほほんさんの脇腹をつねる。 「ぎにやー ! 」 やたけ わきばら
174 「トイレですか ? 」 ばしーん、と。 体育祭の締めはビンタで終わった。
246 亡国機業のメンツ、もうちょっと増やしたいな。うーん、一応、あの三人は一部隊にす ぎなくて実働部隊「モノクローム・アバター』のひとつなんですよね。 でも、実働部隊自体はそれぞれ独立してるので、協力体制にはないんです。 あんまりあとがきで書くことじゃないなあ。これは。 そうだ、旅に出よう。海外逃亡しよう。スイス銀行に人金しよう ( ウソ ) 。 そういえば台湾とタイはまた行きたいなあ。 アメリカとかヨーロッパも行きたい。 ドイツ行きたい、ドイノ ぐーてんもるげん食べたい。 じゃーねー 2 月某日弓弦イズル