ステラ - みる会図書館


検索対象: SFマガジン 1980年1月号
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1. SFマガジン 1980年1月号

1 でいるとね」と彼女があるとき半分酢つばらっていった、「お皿に近づきすぎようとしたときのステラ、そいつをおれは目にしてい に残った最後のクッキーをとるのにぐずぐずしたりはしないものなる。《「おさがんなさいよ、けがらわしい」「ほう、どこのどいっ のよ」》 がそういってるんたよ ? 」》彼女はパイソンを両手で支えなくては それにはおれも含まれていて、ときどきペッドに入れてくれる。 ならなかったが、筒先は揺るがなかった。ステラは一発ふつばなし けれど、そんなにあることじゃない。 ・ワンケルのどてつばらをふちぬ 《「好きなの ? 」と彼女はい た。鉛弾は駐まっていたハーレー った。おれはねぼけまなこで答えた、「あんたはほんとにいし した。バイク野郎どもは早々に退散した。 「あたしのことじゃないのよ」と彼女はいった。「あたしがいって ステラは雨よけの肩かけのようにジャインを包みこんで守ってい るのは、スターの・ヘッドにいるってこと」おれは彼女にあんたはある。それがときおりジャインをおかしがらせる。おれにはそいつが ートロンに電話しといてよ。ステ ばすれだよといい、すると彼女は笑った》充分にしばしばというわよくわかる。《ステラ、アルバ けじゃない。 ラっ・・ 二、三グラムばかりふやせられない ? ステラ、ホ 1 ルの連 敢えて強引に決着をつける気がおれにないのはわかっている。た中をかたづけて。ステラ》ーーーまったく際限がない。 とえその気になったとしても、まだステラがいる。 はじめて会ったとき、おれはステラがこれまでに出くわした最も ステラ・ヴァニラーーー彼女の本当の名字が何というのか、いまも冷たい人間たと思った。《そしてデ・モインで、暗い電話ポックス って皆目わからない はジャインのボディガードだ。ほかのステの中でひとり泣いているのを見た ジャインが彼女を起こして、 イム・スターたちは保安のためにカラテの修業をつんだ殺し屋を一 ホテルのパーでひっかけた田舎っぺえとなにしているあいだ二、三 個小隊おいている。ジャインにはステラだけしか必要ない。 《「ス時間、散歩でもしていてよといったのた。おれはガラスをこっこっ ええ、アイリッシュ テラ、五分の一ガロン壜とってくれない ? と叩いた。ステラはそれを無視した》 よ。それがだめならスコッチ」》 ステラ、あんたもおれと同じくらい彼女が欲しいのかい ? 彼女はおれより背が低い、ちっちゃくて色黒で、縮れた栗色の髪とまあ、これがおれたち・ーー素敵なシンポリックな鈍角一二角形。 ・ビズ をしている。そして、おれの考えつくどんな武芸にも熟達しているそれでいて , ・ーーおれたちはみんなひとつの ( ッビーなショ 1 のだ。ほかのどれがだめでも、ハンドバッグの中に銃身四インチの ファミリーなのさ ・三五七口径コルト・ パイソンを持ち歩いている。はじめてこので かぶつにお目にかかったとき、おれは彼女がこいつを持ちあげるこ Ⅳ とたけでもできるとは信しなかった。 ところが、できるのだ。 '-a << のプラッドリー・アリーナの外で、 何人かの意気込みすぎた・ハイク野郎たちがちょいとばかりジャイン ここはアルバ ートロン株貸切チャ 1 ターのジェット機内、カノザ ス西部上空三七、〇〇〇フィート を飛行中。ステラとジャインはお 4

2. SFマガジン 1980年1月号

な・せ彼女がこんなに早く現われたのかは神のみそ知る。ここ八カ 「そうよ」とジャイン。 月あまり、彼女が = ンサートの日に午まえに起きるのは見たことが〈レセプタクル〉の ~ 7 な ) については誰もが知 0 ているーー本 4 なかった。あんなスリープ・インが毎度のことだと、おれは殺され年度のベストセラーだ。全身に一ダースもの人工ヴァギナを移植し ちまう。おれは今朝八時前にペッドを出た。ひとつにはこのコンソてもらいにプラハへ行った男についての実話もの。神経の継ぎた ールをショータイムまでに修正しておかなきゃならないし、またひし、神経の新路線づくり、付属部品類。そいつが頸までジッパーの ~ いたいような とつには、彼女が起きてきたときにスターのペッドこ ついたジャンプスーツを着て何かのトーク・ショーでインタビュ 気分じゃなかったからだ。 されているのを見たことがある。 「ゲートはゆうべよりずっと大きくなるわよーとジャインはいって「グロテスクよ」とステラはいう。 「こなせる ? 」 ジャインは本をとり戻して肩をすくめる。 「がってん。そっちは ? 」 「こんなようなことやってみる気ない ? 」 ジャインはおれにまた輝くような微笑を投げかけると去っていっ 「たぶんおれはそのずっと上を行ってるよ」《レセゾタクルは一方 た。そして今、おれはここに坐って回路のチッ。フを入替えている。 向にしか作用しない》 ガキのカツ。フルがステージに上がりこんで・ハックパックから朝食ステラは真青になり、何をいおうとしていたのか、唇を噛んで黙 をとりだす。「これ、読んだ ? 」と一人が尻ポケットからぼろばろりこむ。 のペー ーバックをひつばりだしながらいう。ガ】ルフレンドは首「あら、・ヘイビー 、ごめんなさい」ジャインは微笑する、すると再 をふる。「あなたは ? 」彼は本をおれの方向にむける。表紙には見び十四歳の表情になる。そして立ちあがってすばやくステラを抱き お・ほえがある。 しめる。ちらっとおれを見てウインクする、するとおれの顔は赧ら あれは二カ月、ひょっとすると三カ月前、メンフィスで、リハ みはじめる。《一方向だ》 サル直前のスタジオでのことだった。ジャインは坐って読書してい 何カ月か後の今、それを思い出しておれの肌はまた熱くなる。 た。彼女は実によく本を読む。。フロモーションの連中はそれを嫌が「ここから出てくれ」とおれはガキどもにいう。「精神を集中しょ るけれどーーアル。、 / ートロン闕は全力をあげてカントリー・ガール うとしているんだ」彼らはむっとしたような顔になるが、立去る。 のイメージを得たがっているのだ。 おれは回路のチップの仕事を了えた。あとは楽なものだ。自分が 「それ、何 ? 」とステラがいう。 接続している雄と雌のプラグに気づいて苦笑する。《ジャイン : 「本よ」ジャインは本を見えるように掲げる。 コム回線が傲然と唸ってジャインの声がいう、「ロビー ? 外で 「それはわかってるわよ」ステラは書名を読む。「〈レセ。フタク会えない ? 」 ル〉。これは例のーー」 おれはためらい、そしていう、「いいよ、ポードはもうほとんど

3. SFマガジン 1980年1月号

れと通路をはさんで反対側に坐っている。長いフライトで、ふだん「ええ : : : まあ、まだまだ当分はね」だがおれはこのことばがきっ はけたたましい機上のおしゃべりも小康状態を保っている。ジャイばりとしていないように思う。 ンは最新のナイマン・マーカスのカタログをめくっている。高級通 このあと、おれは機内から目を外に向け、ちぎれた雲の層や西の 信販売の会員になるのが彼女の目下の道楽なのた。 ほうに・ほおっと浮き出ているロッキー山脈を眺めていて、半分しか 彼女が急に騒々しく笑いだしたので、おれは目を上げる。「やっ、 街していない。明日の晩、おれたちはデンヴァーで演奏する。《「あ ちゃおう。これ、みてよ ? 」彼女は膝の上のカタログを指さす。 たしが行きっこうとしてる故郷にかなり近いわね」とジャインはニ うしろの席にいるのはムーグ・インデイゴのカラー・オペレータ ュー・オリンズで、デンヴァーが予定に入っているとわかったとき ホリス。身をのりだしてジャインの肩ごしに首を伸ばす。「ど 「何ですって ? 」ジャインの声は当惑している。 「これよ」と彼女。「 「無葬の記念碑よ」とホリス。 「ってなあに ? 」とステラ。 「おたまんなさい」とステラがいう。「いいかげんにしてよ」 ホリスいわく、「ヴィデオ・テー。フ・ゾレイ ' ハ 「ねえ、みんな ! 」ジャインが声を上げ、ほかのみんなの会話をぎ しぎしと切裂く。「これ、いこうよ。ちょっとした費用でここの連 中はあたしの墓石にヴィデオ・テーゾ装置を取付けてくれる。なに おれたちはテンヴァー地区の建築の誇り、セントラル・アリーナ もかも揃ってるーーーステレオ・サウンドにカラー。あたしがやんな ・ / ソの南の郊外にまで にいる。ここは、遙かビリングズからエル。、 きゃなんないのは死ぬ前に中に人ってテー。フに吹込むことだけよ」連なる大陸分水嶺のフロント山嶺に貼りついている、混成的な、時 「すつごー ! 」とホリス。「最大のヒット・ アル・ハムが遺せて代錯誤的な帯状都市〈ロッキー・マウンテン〉全域で最大の集会場 ・コンサー よ。ほら、後世にね。日曜ごとに草の上でフリー 「ほんとにそっとするわ」とはステラ。 ドームは場内の客席用照明の届く範囲の彼方にまで拡がってい 「フリー、 いわねえ」ジャインはにやりとする。「ショーを見たる。これが剛体なら、ロッキー・マウンテン・セントラル・アリ い人は誰でもスロットに一ドル入れていいわよ」 ナは存在できないたろう。しかし実際にはフレキシ・フルな。フラスチ ステラは愛想をつかして窓の外を睨な。 ックの一種で造られていて、それを浮かせておくために送風装置が 熱せられた空気を噴きあげている。おれたちは巨大な風船の内側の ホリスがいう、「その機材をひとつ、お誕生日に欲しい ? 」 「ううん」ジャインは首をふる。「必要ないわよ」 皮の上にいるわけだ。アリーナが満員のときは、聴衆の体熱でドー 「全然 ? 」 ムが浮かんでいるので、アリーナの係員は送風装置を停止する。 っ ~ 4

4. SFマガジン 1980年1月号

も彼女の肉体は動き続ける。彼女にとってはまだミ ュージックは存 在するのだ。 満たしておくれよ、海のように コム回線で技術屋がわめく。「ばかなー ・ほくはすでに九十を読 ジャインはクライマックスへと舞いあがる。おれはスライドをず んでるんですよ。九十ですよ、くそっ。あとまだ一曲あるんです よ」 っと前へ突き出す。群衆は総立ちだ。おれは生涯でこれほど楞然と 「うん」とおれはいう。「すまん。ただ : : : その前のラグ・タイムしたことはなかった。 「ロ・フ ! 神に誓ってあなたは酔っている、あなたはーーー」 を埋め合わせようとしてね」 どういうわけかステラもコム回線に入っている。「人でなし ! 彼は叫び続け、おれは答えない。ステージ上でナガミとホリスが お互いを、そしてグルー。フの残りのみんなを見る、そうしてム 1 グあんたは彼女を傷つけーー」 ジャインは大きく両腕を振りひろげる。彼女の背中が、とても不 ・インデイゴはほとんど間断なしにラスト・ナン・ハ ーへと移行す る。ジャインはおれの側のステージのそでのほうに振向き、穏やか可能なほど弓なりになる。 な微笑を寄越す。そしてそれは聴衆へと戻され、彼女がいつもコン あたしのすべてを サートのトッゾに持ってくる歌、彼女を真に彼女たらしめた曲に移 る。 百。 満たしておくれよ、山のように おれは、何が起きるのかを電子工学的に合理化できない。愛情と 憎しみと渇望と恐れが滝となって彼女に流れこみ、逆流してくるさ 九十五。コンソールのスライドにはほんの僅かな行程しか残さ れまを想像することはできない。けれどおれは彼女の裸体を包むアン ていない。 テナのメッシュが突然白熱し、光化学反応の閃光を放って燃えあが るのを見て眼をつむる。 技術屋の声は仰天している。「気でも狂ったんですか、ロ・フ ? こっちには九十五が出てますよ えいくそ、針が振り切れそう眼を開けるとジャインは黒こげのかたまりとなってよろよろとス だ。九十まで戻してください」 テージの正面へ進んでいく。彼女の死体は縁を越えて観客の最前列 「もう一度いってくれないか ? 」とおれはいう。「干渉波だ。繰返へと転がり落ちる。 してくれ」 群衆はまたこれが演出の一部たと思っていて、これを愛する。 「戻せといったんですよ ! ぼくらは彼女を九十より上にはしたく ないんです」 4 5

5. SFマガジン 1980年1月号

ねじ蓋式のクロムの筒が入っている。筒には灰が入っている。遺火 と、わずかな骨の断片が。おれは預る。父親や友人たち、雇い主か ジャインの遺灰を。 ら請求の出ない、 さよならは、なしだ。おれが酔っているのはわかっている。一日 おれは車を西へ走らせる、帯状都市の汚れた高層建築を去って。 1 トロンのオコルストリツ。フ・ビッツを越えて山中に入ると、やがて舗装ハイウ 半後に最後の小切手を受けとりにデンヴァー・アルバ フィスへ行くと、誰かこれまで見たこともない下っ端が封筒を寄越ェイが狭いアスファルト道路に、轍のついた地面に、踏み分け道に す。 と変っていき、車ではもうそれ以上いけなくなる。金属の筒を手 「ありがとう」とおれはいう。彼はおれを睨んで何もいわない。 に、おれは足で駆けていき、遂にはもはや都市や人間の音は聞えな おれは立去ろうとしかけて、玄関でステラに出会う。彼女の頭のくなる。 てつべんはおれの肩までしかなくて、彼女がおれを睨みつけるには ようやく樹木は絶え、おれは裸の山の斜面をよじ登る。肺の痛み が無視できないほど鋭くなると、しばらく休む。とうとう頂上にた 顔を傾けなくてはならない。彼女はいう、「あなたはこの業界では どのプロモ 1 ターでも働けないわよ。ニューヨークがそういってい る」 おれはジャインの遣灰を風に乗せて撒きちらす。 「結構」とおれはいう。彼女を通り越して歩く。 それから空になった筒を樹林限界のほうへと投げおとす。筒は転 扉まで行く前に彼女がこういっておれを立ちどまらせる、「最初 がり、からから鳴って、遂には崖錐上の遠い燦めきでしかなくな る。 の報告がすでに入っているわ」 おれはふりかえる。「それで ? 」 「ジャイン ! 」とおれは空に絶叫し、やがて声も尽き果て、眩暈が 「評決はおそらく事故死ということになるでしようね。全員の連帯おれのランスを破壊する。山びこは死ぬ。《ジャインが死んだよ よ。ジャインは数百万の保険に入っていた。万事が万人にとってすうに》 べてよしということになるわけね」彼女は数瞬のあいだおれを睨 おれは安らかにではなく横たわるーー尽き果ててーーーそして眠 む。「ジャインを除いて。ろくでなし」 る、おれの夢は風化した石の夢だ。そしておれは虚しく目覚める。 《おれたちにはおれたちの共通点がある》 小包があとから来ゑ弁護士の事務所からの固苦しい法律的な手 紙と一緒に。メッセージの要旨はこうだーー「ジャイン・スノーは 貴方がこれを所有することを願っていた。彼女は逝去に先だってそ の願いを貴方に告げていた。従ってそれを叶えられたい」包みには ◇ 5 5

6. SFマガジン 1980年1月号

庫ねずみとり 遙かなり幻の星 ロンドン郊外の山荘で、マサ ・グースの童謡どおりの連 文 豊田有置三 8 円 続殺人が : : : 一九五二年の初 演以来いまだに上演され続け、 ロングラン記録をリかえ続 、モンゴルの残光 ける女史の最高傑作戯曲ー 自殺コンサルタント ■ワリスティー戯曲集好評既刊 ス 三〇〇円 招かれざる客 \ 一一八〇 検察側の証人 \ 一一八〇 ハチャカマに落ちる陽 ☆『情婦・・。ーー検察側の証人ー・ー』上演開始 月日より西武劇場 ワ 改体者 カ黄金の銃をもっ男 ィアン・フレミンク / 井上一夫訳 ! 一八〇 ・グイン・サーガ第 5 弾ー 英情報部の宿敵スカラマンがを求め一路キュ へ飛んだジェイムズ・ポンドにきらめく 黄金銃が迫る。シリ 辺境の王者 ーズ最後を飾る迫力篇ー、 三六〇円 栗本薫 庫 グイン・サーガ・シリーズ ジョイス・ポーター / 小倉多加志訳三八〇 一① ) 豹 ) の 夜の冒険者たち " 。 ジャック・フィニイ / 山田順子訳三八〇 弁護士稼業に精出す若者が夜な夜な街で大騒 ④ラゴンの虜囚 ぎーーー彼らの最終計画とは ? カリフォルニ / 三四〇円 アを舞台に四人の男女が繰広げる一大騒動己 一三ロ ・ヴェテランの処女長篇ー

7. SFマガジン 1980年1月号

私の名前を書きながら、「 Oh 屋にびったりと似合っていた。優しいアメ Azusa 一」と一ムう。カリフォルニ リカ人、アメリカの少年。 アに、 Azusa という小さなかわい 「どうもありがとうございました。ほんと し町があるのだそうです。何年か にありがとうございました」 前に行ってとても楽しかった、と もう十一時をすぎていたので、あたふた と退散することにする。ブラッドベ いっていた。それは全然知らなかを Lu 関のところまで送ってくれる。 った。でも、ステキだね、私と同 私は、それまでは、一応正確を期して じ名前の町がカリフガル = アにあ & ス の るなんて。いっか行ってみよう、 ( というか、たぶん通しないと思って ) 質 と思った。 間はすべてさんの通訳をとおしていたの ラたが、これたけはどうしても自分で云いた とにかくそれで一段落のはこび かったので、出がけに、頭の中で何回か考 となり、みんな、サイン入りの本 えておいて ( これがなさけない。わしは英 ( 「 October CountryJ たったの 会話に行くそ ) 勇気を出して中しました。 で、とても嬉しかった。やつば 「必す日本に来て下さい。今度は日本でお り、いちばんはしめに読んた本な 目にかかれたら、こんな嬉しいことはあり ので、これがいちばんなっかし ません」 。その中でも「みすうみーがい ブラッドベリは、につこりした。 ちばん好きです、と・フラッドベリに云「てうい「たいつまでも忘れられぬ短篇がタイ 。フから打ち出されるのにふさわしいかもし「もちろん、もちろん。日本で、ね」 みたが、なにせ私の英語であるから、チャ ンと通したかどうかはわからない。彼は、 れない、そんな気のする、どこかなっかし彼は手をさしだした。お決まりのセリフ ではあるけれども、その手はほんとに、カ 召ウンウンと笑ってうなすいていた ) とレく、書庫のかびくささと海賊の宝倉のスリ ルと、そして少年の部屋のかわいらしさのづよくかわいてあたたかったのである。 コードをかかえて階段を上り、 T 「 easu 「 e ロウィーンの名残りのよ Room を残り惜しそうに出た。何となく、 感しられる ヘリの仕事部屋 ( 書斎という 〃ここならおちついて小説が書けるかもしれうなブラッド・ ( このインタビュウの通訳は松島啓之氏、 ない、たしかに、 「いちご色の窓」だの感じではなかった ) だった。 翻訳は佐久間弘氏によるものです ) そして・フラッドベリ自身も、そうした部 「万華鏡」たの「 0 ケ〉ト「ン」だの、そ 9