アーサー・ O ・クラーク著 。ュ『楽園の泉』 これをもって、その作家活動の終止符 満なのだ。 かって、クラーク最後の三部作のひと っ『地球帝国』が訳された時、僕は、そ こに、未来という ( 彼にとっては ) 到達 川又千秋不能の世界に向けられた彼のすさまじい もしの世界が、アーサー・ O ・ク ない気持ちになったものだ。 ラークという作家なしに今日を迎えてい だが、それだけに『地球帝国』には、接触があり、それが与えた宗教的諸問題 たら、そのジャンル名が持つ意味の重みこめられた執着のパワーがあった。 が、物語とかみ合ってくる。 は、明らかに、ずい分と違うものになっ ところが、『楽園の泉』で僕が読んだ しかし、それらをつなぐ脈絡は、徴妙 ていただろう。 のは、実にあっさりとした、諦念にも似かっ偶然的で、言ってみれば、極めて私 そのことを思いつつ、ついに、彼の最た心の動きだったのだ。 的であるとすら見えるのだ。 後の作品となる『楽園の泉』を読み終え まず、どうしても気になるのは、その そうした全体が、クラ 1 クの非常な思 た今、僕の気分は複雑だ。 不可思議なほど起伏のない ( 意識して、 い入れの結果であろうことは類推できる 率直に言ってしまおう。僕は不満なのそれが抑えられているのかもしれない ) 、が、少なくとも僕は、そのひとつひとっ 全体の脈絡である。 を読み解くことができなかった。 この作品がヒュー ゴー、ネビュラ両賞物衄は、タゾロ・ハニ ( スリランカの そう : : : 『楽園の泉』は、 ( 悪い言い を独占したと聞かされても、また書評家古名 ) の暴君カーリダーサの神話時代に方をすれば ) クラークのひとり言、思い たちの絶讃を読まされても、どうにもこおけるエビソードからはじまり、新しい 出話のような質を持っているのかもしれ うにも納得できない。 宇宙へのかけ橋、宇宙エレベーター建造ない。その意味で、クラークは、この作 『楽園の泉』が、彼の単なる一長篇であの物語が、その歴史の因縁と織り合わさ品を、実に、自由に書きつづっている。 るなら、それはそれてし ・、、。ほほお、なれる形で展開してゆく。 そして、そうした全体の″わたくし″性 るほど、と平和な気持ちで読み終えるこ そしてまた、背後に、数十光年先からは、クラークのある種の″悟り〃を表現 ともできたたろう。だが、そうではない飛来した知的生命体スタ 1 ホルムの宇宙するものなのかもしれない、 と思うこと のだ。もう、あとがないのである。 探測機 ( スターグライダー ) と人類とのもできるわけだ。 最後の作品を : 第を朝な 0 をく . を煢をむみ臻彎第 円 4
ュ、 O ・。フリースト —・アシモフ、新井素 ・のパックナイハー在庫一覧を掲載しま す。ここに掲載されていないものは全て品切れ九月号 六百円子、萩尾望都 です。なお、☆印は残部少数につきお早めに御光瀬龍、川又千秋、堀晃、クラーク、梶尾真 注文ください。 ニ月号 治、森下一仁、眉村卓、テリイ・カー 八百円 眉村卓、今日泊亜蘭、梶尾真治、鈴木いづみ、 十月号 六百円光瀬龍、森下一仁、大原まり子、神林長平、栗 一九八〇年 光瀬龍、滝原満、かんべむさし、神林長平、ク本薫、岬兄悟、火浦功、鏡明、ジェイン・ヨー レン、・ O ・ホールドマン、・クレイトン 四月号 五百円ラーク、川又千秋、トム・ゴドウイン、クリフ ・ジョンスン、萩尾望都 光瀬龍、田中光二、鏡明、高千穂遙、森下一オード・・シマック、岬兄悟 仁、クラ 1 ク、眉村卓、岬兄悟、神林長平、吾 妻ひでお ☆十一月号 六百円 マガジン・ ヾソクナンバ 〈ヒューゴー / ネビュラ賞特集〉 O ・・チェ 五月号 リイ、エド・プライアント、ジョーン・・ヴ 五百円 入手方法 光瀬龍、田中光一「今日泊亜蘭、クラーク、堀インジ、光瀬龍、石原藤夫、栗本薫、クラー ①最寄りの書店に月号指定のうえ注文する。 晃、神林長平、眉村卓、ジャック・ヴァンス、 ク、山田正紀、今日泊亜蘭、岬兄悟 ②小社の通信販売係へ直接注文する。 コードウェイナー・スミス、ジェイン・ヨーレ ①現金書留、②切手、③郵便振替を御利用 ン、吾妻ひでお ☆十一月臨時増刊号 千二百円 下さい。郵便振替の口座番号は以下の通り ー四大長篇一挙掲載ー「虚無からの使者たち」 です。《東京 6 ー 47799 》 六月号 五百円〈ペリ ・ローダン第 5 0 0 巻〉・・シェ 送料は次の通りです。 光瀬龍、田中光二、かんべむさし、栗本薫、梶ール、 〈普通号〉 尾真治、殿谷みな子、クラーク、眉村卓、ジェ伝その 2 〉栗本薫、「狼たちの曠野」高千穂 一冊Ⅱ ( 八、九月号 ) 六十五円・ ( 七月 イムズ・ティ。フトリー ジャック・ヴァン遙、「真実と美」〈宇宙大作戦シリーズ〉ジェ 号 ) 七十五円・ ( 二月号 ) 八十円・他は七 ス、イアン・ワトスン、吾妻ひでお イムズ・プリッシュ、萩尾望都、堀晃、梶尾真 十円 治、岬兄悟 二冊日百円 七月号 七百三十円 三冊Ⅱ百三十五円 光瀬龍、田中光一「栗本薫、川又千秋、眉村十ニ月号 六百円 四冊Ⅱ三百五十円 卓、クラーク、横田順彌、森下一仁、ジャック光瀬龍、梶尾真治、鈴木いづみ、神林長平、豊 五 ~ 六冊ⅱ四百円 ・ヴァンス、〈第六回「ハヤカワ・コンテ田有恒、シオドア・スタージョン、スーザン・ 〈増刊号〉 スト」発表・佳作作品〉大原まり子 O ・。ヒートリイ、岬兄悟、大原まり子、萩尾望 ( 十一月臨時増刊号 ) 九十円Ⅱ一冊 都 八月号 六百円 ☆ここに示した以上の冊数の場合の送料は 光瀬龍、田中光二、今日泊亜蘭、クラーク、 小社までお問合せ下さい 一九八一年 又千秋、 ハ】ト・シェクリイ、眉村卓、〈第 なお送料の残金は切手でお返しします。 六回「ハヤカワ・コンテスト」最終選考会一月号 六百円 また、図書券の代用は不可。 ・誌上再録〉 光瀬龍、今日泊亜蘭、火浦功、・プリッシ 209
いま全貌を現わす海外 S F の精髄 ! 海外 SF ノウ左ルズ 宇宙飛行士ビルクス物語 スタニスワフ・レム / / 深見弾訳定価 0 円 『ソラリスの陽のもとに』で S F 界のみならす、他の分野にも広く 知られる著者が、字宙飛行十ピルクスの冒険を描いた連作短篇集。 楽園の泉 アーサー・ C ・クラーク 山高昭訳定価 1300 円 くヒューゴー / ネビュラ両賞受賞作 > 今世紀 S F 界の真の巨匠か、 長年に渡る文筆活動に自ら終止符を打つべく書き下ろした超話題作 ・愛に時間を ト・ A ・ハインライン V 2500 ロノ、 ・パーマーエルドリッチの三つの聖痕 フィリップ・ K ・ディック V 1 000 ・地球帝国 アーサー・ C ・クラーク Y 1 200 ・マレヴィ ) レ ロべール・メルル V 1 800 ・リングワールド ラリイ・ ・光の王 ーヴン Y 1400 ロジャー・ゼラズニイ Y 1 200 ・アルジャーノンに花束を ダニエル・キイス 980 ・レ・コスミコミケ イタロ・カルヴィーノ V 1 000 ・収容所惑星 ストルガッキー兄弟 V 1 300 ・オロスの男 K ・ H ・シェール V 800 ・終りなき戦い ジョー・ホールドマン V 1 000 ・オグの第ニ惑星 ペーテ丿レ・レンジェル 900 ・遙かなる世界果しなき海 ダルコ・スーヴィン編 1 200 ・時間外世界 ラリイ・ ・虚無の孔 M ・ K ・ジョ ーヴン V 1 200 ーゼフ V 8 5 0 ・宇宙のランテ、ヴ、一 A ・ C ・クラーク V 1 000 ・ヘび使い座ホットライン ジョン・ヴァーリイ V 1 300 ・マン・プラス フレテリック・ポール V 1000 ・夜の大海の中で グレゴリイ・べンフォード V 1 400 ・オルシニア国物語 アーシュラ・ K ・ル・グイン 1 200 スタニスワフ・レム V 1 1 00 ・所有せざる人々 アーシュラ・ K ・ル・クイン V 1400 ・神々自身 アイサック・アシモフ 1 300 ・鉄の ノーマン・スピンラッド Y 1 200 ・丑の刻 イワン・エフレーモフ Y 1 800 ・ヴァーミリオン・サンズ J ・ G ・パラード V 1 1 00 ・アポロの彼方 ノ、リー・ N ・マノレッノヾーグ 1000 ・ケイトウェイ フレテリック・ポール V 1 500 ・我ら死者とともに生まれる ロバート・シルヴァーパーグ Y 1 200 ( 以下続刊 ) ※表示してある価格は全て定価てす。
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ⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅡⅢⅢⅡⅢⅢⅢⅢⅢ日ⅡⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅡⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅡⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅡⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢは 結び , その協定を侵そうとする人間に対し て共同で戦いをいどむ。 戦時の風潮をもっともよく伝えているの は , マレイ・ラインスターの「最初の接 触」 "First Contact" ( 1945 ) だろう。二隻 の宇宙船が宇宙空間で出会う。双方のクル ーは , いかなる情報も漏らすまいと決め , 相手に政治的・軍事的優位を与えることを 恐れて , いっさいの行動を停止する。この 硬直状態は , 船を交換し , 対等に譲歩する ことで解決される。ラインスターが同じ年 に発表した短篇「倫理方程式」、 'The Eth- ical Equations" ( 1945 ) も , 異星人とのコ ンタクトにおいて , 最初の行動の“正し さ”は判定しがたいという立場に立ってい るが , その場合でも友好関係の確立が最優 先される。しかし , この時期のもっとも有 名な作品の一つ フレドリック・プラウ ンの「闘技場」 "Arena" ( 1944 ) ーーーでは , ヒトと異星人との出会いは相変わらず , い ずれが相手を倒すかという知力の闘いであ る。 ( おもしろいことに , T V シリーズ 『宇宙大作戦 ( スター トレック ) 』にお ける「闘技場」のドラマ化では , 物語の結 末は時代の流れに合わせて改変されてい 戦後の SF フ・一ムの中で , 異星人テーマ はいくつかの新しい方向に発展する。より 説得力のある非人間的異星人を創出する試 みは , 特にハル・クレメントの仕事の中に認 められるが , この時期にもっとも顕著なの は , 価値観や思想傾向を評価または批判す るために , 人間と異星人を対置させる小説 たろう。人間のうぬぼれをふんぶんとさせ る作品 ( たとえば , アーサー・ C ・クラークの 「太陽系最後の日」 "Rescue PartY"C1946) こでは人類を救出に来た異星人が , 人類は助力を必要としていないことを知 る ) もあるが , 大部分は批判的である。ク リフォード・ D 257 シマックの「橋頭堡」 “ You ' 11 Never Go Home Again"(1951), ェリック・フランク・ラッセルの「ウェイ タビッツ」 "The Waitabits ” ( 1955 ) で ミリタリズムが攻撃対象となる。シ は , オドア・スタージョンの「失われた世界」 "The World 、 Mell Lost ” ( 1953 ) では , 性的偏見に疑問が投げかけられる。ジョン ・ウインダムの「頭の悪い火星人」 "Dumb Martian ” ( 1953 ) と , リイ・フ・ラケットの “ A11 the Colours of the Rainbow ” ( 1957 ) では , 人種差別主義が攻撃される。ポール ・アンダースンの「救いの手」 "The Help ・ ing Hand ” ( 195 の , ロノく一ト・シルヴァ ーグのてお ro Ea ん ( 1958 ) , 。イバーの / 〃ル Fu ええッ ( 1962 ) では , 植民地政策 ( ーー今宇宙植民 ) が吟味されている。シマックの "lmmi- grant" ( 1954 ) とアンダースンの "The Martyr ” ( 196 のでは , 人間の虚栄心にち くちくと棘があてられる。ェドガ グボーンの『観察者の鏡』 A Mirror for 0 房膨” ( 1954 ) と , デーモン・ナイト の「黄金律」 "Rule Golden ” ( 1954 ) で は , 異星人とのコンタクトという暗喩を通 して , 人間の置かれた状況がきびしい吟味 の対象となる。 編集タフ。ーは力を失い , フィリップ・ホ セ・ファーマーが性的・心理学的テーマに 取り組んで , 大胆な思弁を行なった。代表 作には『恋人たち』 The 五。膨 ( 1952 , 1961 ) , "Open to Me, My Sister ” ( 196 の , 「母」 "Mother ” ( 1953 ) , そして "Rastig- nac the Devil" ( 1954 ) がある。しかし , 50 年代と 60 年代の S F において , 異星生物 ものがもっともめざましい進展を見せたの は , 擬似神学的テーマに関わる領域だろ 異世界の住民は , すでに遠いむかしから 宗教と結びついていた。もっとも異彩を放 つ例は , スウェーデンポリの 18 世紀の著乍 XV
このアラカルトを始めてから気がついたのだっは一大事たろう。お隣りのジャンルのミステ査員スタイルの賞になるように思える。ところ 0 が、人気賞におされがちな界でこういう賞 けれど、こと賞に関しては界というのはちリイやファンタジイを見ても、 = ドガ , 、ズや世 っ 4 よっとおかしいのじゃないだろうか。な・せつ界幻想文学大賞は、やはり選ばれた数名の審査を作ったせいか、それとも審査員にプライアン オールディス、ハリイ・ノ 、リスン、ロス て、これほど上から押しつけられるのを嫌っ員の手によってきめられている。 ー・ニコルズら名うての ・スコールズ、ピ 1 ータ このあたり、 ( ファン ) の性質とからめ て、″皆なで選・ほう″スタイルをとるジャンル も少ないからだ。たとえば、代表的な賞でて考えればおもしろい点もあるのだが、それは うるさ型が揃っていたせいか、この賞じつに反 あるヒュ ーゴーは、ファンが寄ってたかって選さておき、この界で審査員スタイルの賞を骨精神あふれた奇妙な賞になったのである。 んでしまうものだし、ネビ、ラにしたところ作ったとなるとどうなるか、その興味ぶかい結そもそも、 " キャンベルを讃える″賞の第一 で、五百人以上の会員を擁するアメリカ作果がこれからのべるジョン・・キャンべレ己 マルツ、、ハーグの『アポ : = ロ回受賞作品が、バ ロの彼方』というから、考えて見るとメチャク 家協会の全員参加が建前となっている。何もこ念賞 (the J0hn W. Campbell Memorial チャだ。作品は確かに秀れているが、このマル ツ・ハーグという人″落ちこみと狂気″にやたら 0 執着するタイプで、どこから見てもあのキャン ュ シ ベルの壮大なヴィジョンと縁もゆかりもない。 賞しだ さすがにこれには一部から″故人を冒漬するも イ のだ″と文句がついて、翌年はいかにも律儀に クラークの『宇宙のランデヴー』を選んだもの メルル 顔の、ちゃんと同位受賞として口べール・ ・ = = ロ溢し 笑の『マレヴィル』を選んでいるあたり、したた 訓かさに唖然とする思いだった この賞のこうした″反骨精神″は、以後もえ を 一んえんと続いている。ル・グインの『所有せざ ジン青ー る人々』に対しては、ディックの『″あふれよ、 ロわが涙″と警官は言った』 ( 未訳 ) が受賞。『終 わりなき戦い』という、まさにキャンベル好み の傑作の出た年には、たった一言″適当な作品 が無かったので、受賞作なし % れはアメリカだけの専売特許じゃなく、イギリ Award) だ。 ( 毎度つけ加えているような気が『マン・。フラス』『甘美な鳥の歌うところ』 ( 未 ゴ / ネビュラをわけあ ス協会の選ぶ賞だって、あるいするけど、これと最優秀新人を選ぶジョン・訳 ) の二作が、ヒ、ー ・キャンベル賞とは別物なのでご注意を。こちった年は、ちゃんとこれらを二位、」二位に置い は、オーストラリアの代表的な賞″デイトマー ェイミス ズ″だって、確か何十人、何百人かの投票によらは「記念」が付いてます ) この賞は、名前のて、受賞はキングズリー・ だから、少しばかりヒューゴー / ネビュラの る一種の人気賞だったはずだ。もちろん、日本ごとく、一九七一年に亡くなった〈アスタウン ディング / アナログ〉誌の名編集者キャンベル臭が鼻につきはじめたファンなどには、こ の星雲賞だってこれと同じ形式である。 。いかない。アカデミを讃えて、毎年、前年の最優秀長篇を六、七人の賞、毎年一つの秘かな楽しみを味わわせてく 他のジャンルだとこうま ー賞やエミー賞が映画・ファンの手で決めの識者からなる委員会によって選ぼうというもれる。そういえば、今年もキャンベル嫌いのディ ッシュが『歌の翼に』で受賞して、何とも言え られたという話は聞いたことがないし、全米図のである。 それだけだと実に立派な他ジャンルと同じ審ぬ皮肉な笑いを浮べていたのが印象的だった。 書賞が文学青年の人気投票で選ばれたら、こい 安田均 をを
ジョン・ウインタ・ム Y380 夏への扉 ート・ A ・ハインライン \ 360 ロノ、 フューチャーメン暗殺計画 工ドモンド・ハミルトン Y320 工デンの東エ 23 ジョン・スタインべック \ 320 ~ Y420 1984 年 ジョージ・オーウェル \ 480 ゴッドファーザー匡国 マリオ・フ。ーヅオ上 Y400 下 \ 360 工ラリイ・クイーン \ 460 災厄の町 工ラリイ・クイーン Y440 ダブ丿レ・ダプノレ アリステア・マクリーン Y520 北海の墓場 アリステア・マクリーン Y400 荒鷲の要塞 99 振曾東京 7 諾早川書房 り頭れた つ小 は振 のな中も のを 重版情報 で何巨抜 見は は踏思シ は度 んあ てた ハヤカワ文庫 ま齒ニ い顔 づて ぶけ たに が食 ジれ のあ 大宇宙を継ぐ者 も水 シェール & ダールトン Y360 し面 ァた バーサーカー皆殺し軍団 のだ 質は フレッド・セイバーへーケン Y360 でろ シリウス オラフ・ステープルドン Y360 とす でた リアノンの魔剣 。て にお き本 リイ・プラケット Y320 いほ 宇宙の戦士 ニ方 ート・ A ・ハインライン Y520 な巨 2001 年宇宙の旅 彼長 の大やや アーサー・ C ・クラーク Y340 星からの帰還 どな スタニスワフ・レム Y440 いな はた がな ど事 ユービック い立 少、ン・ まそ フィリップ・ K ・ディック \ 380 ま部 たざ 没鍋 すも にた ビ椅 にだ たを 椅ば かま 中た おら がめ と身 に然 リた一 はな かが 声外 人画 っ像 てす をお 放さ プロテ . クター ラリイ・ さなぎ ーヴン Y400 竜 首 し 0 ま ら く を ら ん で た が や が て ス ル ス ノレ と の 残 骨亥 て、 あ つ た 煙 の ぼ っ て し、 た カ : て な い も く み つ さ て し う にだ外 ろ う テ レ で は 。は じ て ア ウ ン サ 以 の が 出 て い 。る の に し、 ま鍋下 の に 出 た 女 な ひ と た と 子 を び り キ ッ チ を ー走ナ り よ ぅ と し ナこ ど 。は入 の 月同 ~ イ本、 四 の ら肢首 . 尾 ど 全 、ふ た の ふ ち 蒸 、気 が き ン出 シ / 冫よ マ ナ 板 り 出 ま ま 、でで も ぼ り . る よ う に 巴 ぇ 、た いよ し 力、 い見か え て レナ も 、な く て し は し甲動 つ お さ ん て も え て ど か 覚 て あ の ロ の 中 に 。はな シ の ら だ っ 手 の ひ ら の ェ煮 ん る 振 - 伝 て く る 、全 部 あ と か た ふ だ い草た へ 性 し だ と し、 う で に ふ る 、し ナ 上 力、 ら 。鍋 を 手 で お さ え も つ見生 て たをが知物鍋首カ っ し、 ナこ 画 出 て く る よ り し の マ ナ お でも子 し の せ た そ て レ ン シ 火 る と き火そ ・彼て 、女 に は十劇 お分映 ぎ る ど 冫こ 見 ん た い カ 。みを上 最 に し の 。あ る ま も く ゴ ト ゴ ト と コケ . 日 を た て 鍋 は 大 な き レ ビ や : 本 オよ じ み の っ をつ の を 持 つ て の に上呆 の り し り と ふ た にを立 し て さ ら 0 よ そ腰た 力、 し て の 、ふ 月リ に へ り ん ン は し ら く と し 、て い った や ら ち あ 、が る と 鍋 、る部 - 長 さ け メ ト ル 0 ・半・ は あ し 期建 的物 し り て ど 、ん と し 目 が シ′ ら ん で の ん で ゆ 最 後 に チ ヤ ン と 日 を た て て 部 が 水 に
日ⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅡⅢⅢⅢⅢ日ⅢⅢⅢⅡⅢ日ⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢ日ⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢ u Ⅲ : ⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅡⅢⅢⅢⅡⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅱⅢ 『天界の秘儀』尾 ana 可〃れで , そこには幻視者が , 太陽系内外の諸世界に 住む霊たちと交す会話がおさめられてい る。 19 世紀の宇宙旅行口マンスには , 異世 界に住む霊や天使たちが描かれるが , この 傾向はのちに C ・ S ・ルイスのキリスト教 的アレゴリーに受け継がれ , " ランサム " 3 部作のうち『沈黙の惑星を離れて』 0 0 / ビ & な刊の / ( 1938 ) と『金星への 旅』れれイ ra ( 1943 , 〔異〕 Voyage 佐〃 ) という 2 冊の宇宙小説となった。 ジャンル S F 内部では , 宗教的イマジネー ションはひと握りのアダムとイプ小説に反 映するだけの状態が , しばらくのあいだ続 いた。しかし 1950 年代に入るとともに , 異 星人はあらゆる超越的な役割を演じるよう になる。ェリック・フランク・ラッセルの 「ディア・デビル」 "Dear Devil" ( 195 の とアーサー・ C ・クラークの "Guardian Angel" ( 195 のには , 天使さながらの異 星人一一心やさしい師ーーーが現われるが , いずれの場合も悪魔的な姿をとっている。 ただし工ドガー・パングボーンの "Angel's Egg" ( 1951 ) では本来の姿形どおり。レ イモンド・ F ・ジョーンズの The れ ( 1951 ) は神の位にのぼる野心を抱く一方 , フィリップ・ホセ・ファーマーの "Father ” ( 1955 ) に登場する異星人はまさに神であ る。クリフォード・ D ・シマックの『再生 の時』 T / ”尾のス g のツ ( 1951 , 〔異〕ん・ r 立 丑ビ D たのでは , アンドロイドも含めたあ らゆる生物が , 永遠の生命を持っ異星の “共生生物 " ( 魂の S F 的代替物 ) を宿して いる。ジェイムズ・フ・リッシュの古典「良心 の問題」 "A Case of Conscience" ( 1953 ) では , 神を知らぬ異星人は , 主人公のイエ ズス会士にはまるで悪魔の創造物のように 見える。異星人と出会って意義深い体験を する聖職者は , さらにレイ・フ・ラッドベリ の「火の玉」 "The Fire Balloons" ( 1951 , XVI 〔異〕 "ln This Sign"), キャサリン・マク レインの "Unhuman Sacrifice" ( 1958 ) , フィリップ・ホセ・ファーマーの "Prome- theus" ( 1961 ) にも登場する。 こうした思 弁のうちもっとも大胆なものは , レスタ ・デル・レイの "For I Am a JeaIous People" ( 1954 ) たろう。 こでは , 地球 を侵略した異星人が , 神と新しい契約を交 していることがわかる。神はわれわれの側 から去り , 彼らの側についたのだ。 この傾向は 60 年代から 70 年代にかけても 続いており , 現代 S F に見るこのテーマの 人気には , 異星人の役割を洗いざらい見つ けだすという単純な欲望だけに帰せられな いものがある。近年の優れた作品群は , す でにある基盤の上に立って , 人間と異星人 との比較をますます包括的な とぎには 極端なーー一方向に押し進めるようになって おり , それらはほぼ例外なくヒトの精神 的敗北をもって終わる。人間の虚栄心と偏 見を扱った諷刺作品 ( 一部には激烈なもの もある ) としては , ゾライアン・オールデ イスの『暗い光年』 The Da 五なんの・ゞ ( 1964 ) , トマス・ M ・ディッシュの『人類 皆殺し』 The Genocides ( 1965 ) とユ〃・ んれ d U れ the レのん ( 1966 ) があげら れる。またジェイムズ・テイプトリー・ジ ュニアの「そして目覚めると , わたしはこ の肌寒い丘にいた」 "And I Awoke and Found Me Here on the Cold Hill's Side ” ( 1971 ) は , 異星人に対する人間の怖れと 嫌悪が , 人間の自己破壊的な陶酔と結びっ いている可能性を皮肉に示唆する。人と異 星人の文化的・生物学的相違から生まれる 問題を , まじめに繊細に扱った作品には , ロジャー・ゼラズニイの「伝道の書に捧げる 薔薇」 "A Rose for Ecclesiastes ” ( 1963 ) , ポール・アンダースンの「肉の分かちあ い」 "The Sharing of FIesh" ( 1968 ) お よび "The ProbIem 0 [ pain" ( 1973 ) , ガ 256