が自動的な習慣になってしまうにちがいないといって、全員一致で 「たぶん、起きてるのよ」 「いや、そいつはごめんだ。そんなのはいやだね。ステーション内これに賛成したね。覚えてるかい ? 」 「ええ、もちろん」 部では、なにもかもが本物であってほしい。きみは実在しているの 「よし、じゃ、質問ふたつ。きみはその説をいかにももっともだ か ? ・ほくはそうだと信じなきゃならない」 ミリはすっかりめんくらっ と、うなずけるかい ? たった数カ月のあいだに、・ほくら四人全員 「もちろん、わたしは実在してるわ」 が、そんなふうに完全に条件づけられると思う ? 」 「そんなふうに言われると、とてもそうは思えない」 「とすると、ちがってくるんじゃないかな。きみをはじめ、ステー 「だけど、・ほくらはあのとき、全員一致で賛成した、そうだろフ ション内のすべてのものは本当に実在しているはずだ、というの は、とてもだいじなことなんだ。だけど、 いいかい、一連のおかし誰ひとりためらいもせずに」 ミリはおちつかない気分になり、壁にもたれかかった。今の・フル な出来事を引き起こしているものは、それがなんであれ、相当にカ のあるものにちがいない。・ほくらの感覚とか、いろいろな機械類ーノーは、前とはまた少しちがう感じで楽しくない。たとえ今、プ を、徹底的にもてあそべるのだから。しかも、この薄っぺらなスチルーノーの頭の回転が最高潮なのだとしても、ミリは話をやめてほ ールの殻の内部のものには、なにひとつおかしなまねを仕掛けられしいと思った。 ずにいる。さあ、答えてくれ。なぜなんだ ? 」 「。フルーノー 、もうひとつの質問って、なんなの ? 」自分の声らし 「そうね、きっと限界なのよ。喜ぶべきことだわ」 「ああ、ぎみも同じことを感じているんじゃないかな」 「うん。よし、わかった、では次の問題。ずっと前に・ほくがラウン ジで、一晩しゅうずっと起きていようとしたのを、覚えているかい 「さつばりわからないわ」 「すぐわかるよ。ふたつめの質問をしてみよう。さっき話した音楽 「あれはばかげてたわ。夜中に起きてちゃいけないのよ。服務規定の夜は、もうずいぶん前のことだ。・ほくらがこのステーションに着 いた早々の頃だったけど、きみはちゃんと覚えている。・ほくも覚え にちゃんとあったじゃないの」 「ああ、あったよな」プルーノーは薄く笑った。「・ほくがそのあとている。それなのに、そのほんの二、三カ月前、地球での生活に区 で話したことは覚えているね。目がさめると、・ほくはいつものよう切りをつけ、ここに来る準備をしていた頃のことを思い出そうとし に自分のべッドで寝ていた。どういうことなのか、さつばりわからても、あいまいに・ほやけてしまう。なにひとつ、はっきりと思い出 ない。あのときは、音楽が聞こえてきて目がさめたんだーー覚えてせないんだ」 るだろう、あのものすごい音楽 ? ところで、これからが問題なん 「あまりにも遠くなってしまったことだもの」 だけど、・ほくらは朝食の甯で、宇宙生活に慣れると、定時に眠るの 「そうかもしれない。だが、旅行中のことは鮮明に覚えている。そ 4 つみ
うじゃない ? 」 関節の細さが目立たないし、腹部が出つばっている。どちらも完全 ミリは息をのんだ。胸の中でつぶやくーーー驚いた。というか、そとは言いがたし力、いちおう、一人は男性、もう一人は女性の特徴 れに似たような気持だわ。・フル】ノーが昼食の席を立ったときに見をもっている。歯のない、震えるロが開き、大きな叫び声がもれ た。それは、ステーション内にいる四人には、とても出せないよう せた、あの表情に似たような気持。ミリはなにも言わなかった。 「今、きみも感じているね ? 」ブルーノーは目を細くして、じっと な高い・ヒッチの声であり、また、ついそ聞いたこともないような感 リをみつめた。「ぼくに言わせてくれ。いつまでも続く驚き。当情をむきだしにした声だった。 惑。肉体疲労あるいはストレスの症候群。そして、なににもまし「やれやれ、今度のやつはいつまでつづくのかな」クロービスが言 て、こころの中だけにある不快感。身体のやわらかい部分に、鋭利 な物を突きつけられたような。ただし、その不快感は肉体的なもの「反発機を使ってみたら ? レーダーに出てる ? キャッチしてる ではなく、こころの中だけに限られている」 ? 」リアが訊いた。 「いったいなんの話 ? 」 「見てみよう」クロービスが答えた。 「むずかしい用語の話」 ・フルーノーは観測窓に背を向けた。「やつら、気にいらんな」 ドアの上のラウドス。ヒーカーがかちりと音をたて、クロービスの 「なぜ ? 」 ミリはプルーノーがまた汗を浮かべているのに気づ、 こ 0 声が流れてきた。「アテンション。異常事態発生。ただちにラウン ジに集合。異常事態発生」 「やつらを見てると、なにかを思い出す」 ミリとブルーノーはにらみあうのをやめ、せまい通路をラウンジ 「なにを ? 」 に急いだ。ラウンジにはすでにクロービスとリアがいて、観測窓を「それを考えようとしてるんだ」 のそいていた。 そのあとずっと、・フルーノーはなにかを思い出そうとし、その真 鋼鉄のように硬いガラス窓の数フ ィート向こうに、こちらからは 剣なようすに、クロービスでさえけんめいに手伝ったのだが、習慣 見えない光源に照らされて、ただよっているふたつの人影があっ どおり午前零時五分前に解散したときも、解答には一歩も近づけな た。細かいところまで、はっきり見える。ステーション内にいる四 かった。つづく二、三日、ミリが何度か、カリカチュアが現われた 人には、このカリカチ = アめいたふたりの人物の、むきだしの肌に午後の話をもちだしたが、 ' フルーノーは少しも興味を示さなかっ あるひだが、難なく見てとれた。四人が目をこらして観察すること を前もって知っているのか、その二人は体の各部がよく見えるよう ある夜、ミリは言った。「ブルーノー、あなた、おかしいわ。ク に、ゆっくりと体を回転させた。二人ともうなしのあたりに少しば ロービスにラウンジに呼ばれる直前に、あんなに熱心にことばにし 5 かり毛髪が生えている他は、体毛はない。手足は短く、手首足首のようとしていた、あの奇妙な感情のことはどうしたの ? 」 こ 0
$ 様 C 打 トナム戦争と不況の続く中で議会が宇宙ス正式に始まる前の予備研究たが、数々のス のオービターは再突入後くるりと半回転し テーション計画の予算を認める見込がほとペースシャトル計画案の中で最も美しいデて背面飛行で着陸するのだー んどなくなってしまったのだ。 ザインだろう。主翼は後退翼で、垂直尾翼オービターは底面を高熱にさらして再突 宇宙ステーション計画との共倒れを避けは二枚ある。ペイロードは背中の盛り上っ入する。主翼あるいは胴体下面に設けられ るため、 Z はスペースシャトル計画た部分に収容される。 る、降着装置出し入れのためのドアを高熱 をそれと切り離し、新しい宇宙輸送機関と ダッシュ一二七 ( 図⑩ ) ではデルタ翼が から守るには一工夫が必要た。しかしダッ して売り直すことを決めた。しかし鼡独で採用されている。これを洗練させたものが シュ一六一 >* の形態なら、すべての開口部 は弱いと思った Z<-0<< は、空軍に計画のダッシ、一二九 ( 図⑩ ) で、如何にも「らは背面 ( 着陸の時は底面たが ) にあるの 相乗りを呼びかける。空軍はかねてから、 しい」格好をしているから、当時盛んに新で、熱防護はすっと楽になる。もちろんコ 偵察衛星や宇宙兵器の発射手段として、ス 聞や雑誌に登場したものた。 クビットは一八〇度回転し、乗員が逆さ吊 ペースシャトルに目をつけていた。 ダッシュ一六〇 ( 図⑩ ) はフェイズが りになることはない。 一九七一年一月と空軍の当局者始まってしばらくしての設計で、フェイズ が会談し、空軍の要求を取り入れて要求値以来追求されて来た直線翼オービターの が書き替えられた。ペイロードは大きさは最後の案となった。この直後に空軍の要求 そのままで、質量二九、四八三キログラムが取り入れられて、以後の研究はデルタ翼 にまで引き上げられた。しかしもっと重要に絞られる。大クロスレンジ能力の要求を なのは、二、七八〇キロメートルと言う大満たすには、極超音速域で大きな揚抗比をノ きなクロスレンジ能力の要求たった。クロ得られるデルタ翼以外は失格なのだ。 スレンジとは、オービターが再突入した後そこで登場したのがダッシュ一六一 o フェイズ研究は一九七一年六月に終了 本来のコースから左右に経路を変史できる ( 図⑩ ) で、いくつかの発展型を生む。ダした。ここでスペースシャトル計画は、 幅のことで、その大きさはオ】ビターの揚ッシ一六一 x ( 図⑩ ) では下方視界不足 ・・スコットの言う「政治的トラウマ」 抗比 ( 機体の発生する揚力と抗力の比 ) での問題を解消するため、二人の。 ( イロット を経験する。議会とホワイトハウスが宇宙 決まる。 のコク。ヒットを分離して左右に設けてい ステーション計画はおろか、スペースシャ る。 トルの開発費総計一一〇億ドルすら認めそ さて話を少し戻して、ロックウエルがこ ダッシュ一六一 >* ( 図⑩ ) はロックウェ うにないことに、 Z は気づいたのた れらの要求にどのように対応したか見てみルの設計案の中でも一番大胆と言うか、奇った ( ちなみにアポロ計画の総経費は約二 よう。 想天外と言うか、馬鹿らしい代物た。基本五〇億ドル ) 。 一三 ( 図⑨ ) はフェイズが的形態はダッシュ一六一 o と同しだが、こ ( 一 0 八頁に続く ) 」工の介
なミ女を、タ 、第、い . 、、耋第 ; なる第 : 暴 . し鬱、をラ ・トを第 - 、い、・豊シ女ッ なをいンを . 第 = " ト第に戮い第 : 覆ン、い気 利益となる、と主張している。ゆえに諸君にうちあける。これは諸 君に先に送った情報には反するが、他のステーションからは、諸君 が目撃したと主張するおかしな出来事に関して、もっとも軽い度合 いにおいてすら、類似の出来事が起きたという報告は、ひとつもき 一ていない。われわれは諸君の士気を守るために、欺瞞も必要だと考慮 したのだが、その必要もなくなった。諸君はユニークである。人間 の多様性という点において、ユ = ークであるということは、決して 小さな特性ではない。誇りに思いたまえ。では、永遠にさようなら」 午前零時五分前まで、四人はロもきかずにすわりこんでいた。努 ミリには自分たちの将来を想像することな 力はしてみたものの、 ど、不可能だとわかったし、翌朝も無理だと知った。永遠の孤立に 屈服する暇があらばこそ、その日の昼には、まったく新奇な、おか しな出来事が起きたからだ。 ミリが食器の ミリとリアはキッチンで昼食のしたくをしていた。 入ったカツ。フポ】ドを開けたとたん、たくさんの脚と不そろいなハ サミをもった、ひらべったい、赤い生きものが目についた。ミリは 驚きのあまり、悲鳴に近いあえぎをもらした。 リアがとんできた。「それ、なに ? 」そして、かん高い声で訊い た。「生きてるの ? 」 「動いているわ。男のひとたちを呼んで」 ミリはただじっとみつめていた。自分の下く みんなが来るまで、 く。心の中で「ス ちびるが、おかしなぐあいに震えているのに気づ テーションの内部にも」と考えつづけていた。ステ , ーションの外だ けではなくなった。内部にも。 「見せてくれ」クロービスが言った。「なるほど。ナイフかなに 7 か、くれないか」クロービスがその生きものを強くたたくと、かわ
$ 様 C われる。高い金を出して造ったのにもった > ) であった。一九六九年一月にはされて、ブースターは飛行機のように飛ん いない話で、宇宙ステーションが建設さ > のフェイズ ( 第一期 ) 研究として、ロで滑走路に着陸し、オービターはなおも上 1 ド、ジェネラル・ダイナミクス、マ昇を続けて衛星軌道に乗る。この形式はマ れ、軌道と地上の間を定期便が行き交うよ うになると、こんな無駄な方式はとても使クダネル・ダグラス、ロックウエル ( 当時クダネル・ダグラスに限らす、当時のスペ ースシャトルの典型的な発想だった。と の社名はノースアメリカン・ロックウェ えない。したがって新しい輸送手段は、ハ ードウェアを回収し、何度も利用してコス ル ) の四社が選ばれてと契約しの違いはオービターの平面形 ( 直線翼と こ 0 デルタ翼 ) にある。 トの引下げを図ることが考えられた。 O と Q は逆にだっこ形とでもいうべきも この頃には Z << ()n << もスペースシャトル 一九六八年八月に招かれて、ミュ ーラーはロンドンで講演を行なった。このにどんな能力を要求するか考えを固めてなので、・フースターの底面にオービターが取 時初めて「地球と軌道上の宇宙ステーショ く、またメーカーの自由な発想を引出すたり付けられている。飛行の。 ( ターンは、 ンの間を shu ( ( ling す・る経済的な打上け機」めにも、あまり細かく規定することは避けと同しだ。のオービターの形態は、 Z について、一般に語られた。 Shuttle とはていたろう。その結果実に様々のアイディ co << のリフティング・ボディ研究機 *-a 1 そのままだ。 本来は機織りの梭のことで、転じて頻繁にアが登場することになった。 は他の四つとがらりと違い、・フースタ 往復するものを指すようになった言葉だ。 マクダネル・ダグラス社は図①ま 1 はない。代わりに使い捨てのタンクに推 で、五種類の案を公表している。図①と しかしこの時点での Z の公式の計は有翼プ 1 スターがオービターをおんぶ進剤が入れられ、これを使ってオービター 画名は、「統合式発射再突入機」した形で発射され、上昇中に両者は切り離は上昇する。タンクの推進剤を使い切ると
色の目、健康なつやつやした肌ーー・宇宙空間で生活してて、いった 「解任の話、どう思う ? 」クロービスがミリに訊いた。 いどうやって、そんな肌をしていられるのかな。それに、・ほくら四 「考えたこともないわ」 ーノーはにやにや笑った。「きみはここ人のうちで、きみがいちばんエネルギッシュだ」 「そりやそうだろう」プル ミリはなにも言わなかった。・フル 1 ノーは返事に窮するような批 でとてもうまくやっているからな」 「なにが言いたいんだ ? 」クロービスはプル】ノーのそれとはちが評をするのが得意だ。 「どんな話なんだい、きみの小説っていうのは ? 」プルーノーはし う笑顔で尋ねた。 っこく訊いた。「少なくとも、それぐらいは聞かせてくれるだろ 「ここの生活は完全無欠とは言えん。そうだろ ? 四人の証にとっ てもね。それでも変化があれば、・ほくは満足できる。装置のテスト や使用や修理なんかではない、なにか別の仕事があれば。ぼくら、 「前に話したでしよ。ごく正常な生活の話よ。宇宙ステーションが あの分析器ときた ない頃の、いろんな人がいろんなことをしてた地球の生活。今みた 修理ばっかりしているような気がしないかい ? いじゃなくーーー」 ら、ほとんど毎日故障してる。そのうえ : : : 」 プルーノーは語尾をにごし、窓の外をながめた。まるで窓の外「正常な生活ってのは、いろんな人がいろんなことをすることか に、見慣れた光の点やしみをちりばめた星の海が、そっくり広がつね ? その、いろんなことっての、ぜひ聞きたいね。主人公は誰だ われらがクロービスかい ? 」 ているかどうか確かめるような目つきだった。 「そのうえ、なんだ ? 」今度はクロービスはじれったそうに訊い ミリはクロ 1 ビスの肩に手を置いた。「もうやめてちょうだい、 こ 0 ブルーノー。あなたのいう毎日の仕事の話にもどりましようよ。 「いや、やることがたくさんあるのを、心から感謝すべきだと思っちばん肝腎なところ、わたしたちをひどく忙しくさせている部分 ただけさ。毎日の仕事、果物や野菜の世話、それにミリ の小説 : ・を、あなたがな。せ無視してるのかわからないわ」 ところで、どんなぐあいだい ? 少し朗読してもらえないか「ああ、おかしな出来事のことか」・フルーノーは独特のしぐさで、 な ? よかったら今夜にでも」 ちょっと頭を下げ、半分笑いながら、半分神経質に声を震わせて言 「悪いけど、終わるまでだめよ」 った。「その議論でつぶれる時間のことだな。そうだ。そいつを忘 「そうか、でも、気になるな。おたがいに無聊を慰めあうのは、・ほれてしまったら大変だ」 くらの義務のひとつだぜ。それにぼくは、個人的にとても興味があ「少しでも分別があったら、忘れたままでいるだろうがね」クロ】 るんだ」 ビスはきびしく言った。「この件にはもううんざりしてるんだか 「なぜ ? 」 ら」 まくはちがう。話したいね。ミリも 「なぜって、きみ自身が興味をそそる女の子だからさ。明かるい茶「きみはそうかもしれないが、に ぶりよ ) 9-
②②の 0 ・①・ 00 ② ギャル イオスクーロイ ) 、アポロ ( 太陽神 ) とい c..5 <t / ックが連載を持っている雑誌では った神話的な名、あるいはマリナー ( 航海ないか。燈台もと暗し、敵は身近かにいた。 者 ) 、パイオニア ( 先駆者 ) と言ったロマ と言う訳でリフティング・・ホディの話は ンチックな名を与えてきていた。 仕方ないからに譲って、こちらの方は思 ところがアポロに続くスカイラ・フは単にい切って一九六八年二月から話を始めてし 「空の研究室」 ( スカイ・ラボラトリー ) まおう。 を縮めただけであり、スペースシャトルに 至っては普通名詞そのままになってしまっ た。第一これではこの文章のように、一般 的な意味でのスペースシャトルと、特定の 百花僚乱 計画としてのスペースシャトルと、両方を 我こそはスペースシャトルの元祖だと主論じる時に困るではないか。英語では a アイデ 張しているアイディアはそれこそ無数にあ space shuttle と The Space Shuttle で 一九六八年二月、すなわちアポロⅡが月 る。孤児が出世して有名になった後、子何とか区別の仕様はあるが。 供を捨てた親が名乗り出たようなものだ に着陸するより一年と五カ月前、 Z ろう。大体がスペースシャトル (Space の准長官 ( 長官、副長官の下 ) で有人宇宙 スペースシャトル ( 一般名詞としての ) 計画の総責任者であったジョージ・ Shuttle) という語は「宇宙を往復するものルーツを辿っていくときりがないので、 の」との意味しかない普通名詞で、別に Z ューラー博士は議会において、宇宙ステー いっそ一九六〇年代の Z << のリフティ << のあの計画に限ったものではない。 ング・ボディ ( 「揚力体」という身も蓋もションに対する補給手段としての新しい打 連載第一回で紹介した英国惑星間協会 (n ない訳語が一応ある ) 研究機あたりから話上げ機を検討中であると述べた。この頃 z — ) の有翼ロケットも、スペースシャト を始めようかと思い、友人の航空評論家 << << 内外では、アポロ計画後 ( ポスト・ ルと呼んで間違いではない。 アポロ ) の宇宙開発の重点は有人宇宙ステ に何か資料がないかと電話で尋ねた。 スペースシャトルという普通名詞をその「リフティング・ボディ ? ーションに置かれるべきだとの声が高く、 しい資料あ まま計画名にしてしまったところにも、私るよ。僕が『メカニック・マガジン』の十ステーションの建設、人員や物資の輸送の ための経済的な輸送手段の開発が必要と考 はアポロ後の Z << の志気の低下を感し二月号で z <t << のリフティング・ボディ てしまう。それまで Z co << は計画名とし機について書いているから、それ読みなえられていたのだ。 てマ 1 キュリー サターンのようなロケットは、一回の発 ( ローマ神話の商売の神、よ」 メルクリウス ) 、ジェミナイ ( 双子座、デ 「メカニック・マガジン」と言えば、我が射ごとに海に落ち、あるいは燃え尽きて失