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検索対象: SFマガジン 1983年12月号
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1. SFマガジン 1983年12月号

というのが、の返事であった。 のを、危惧していたのである。司政官はタトラデン全世界の司政官 それはおそらく、その通りであろう。だが彼はその返事の中に、 であるから、えこひいきに類する発言や行為をしてはならない、 と、は固く信じているのだ。司政官がたとえばという土地質問が出て来るとしてもますその位であろうと断言したいのに出米 が美しいというのは何の問題もないけれども、は他のどの土地よないの無念さを、感じ取ったような気がしたのだ。 ともあれ。 りも美しいという表現をすれば、以外の土地をけなしたことにな どんな質問が飛んで来るにしても、 ( 今いったように表現には注 るのであり、それは避けるべきだというのであった。 もちろん、そのことは彼にもよくわかっていた。その程度の心く意してだが ) 彼は素直に答えるつもりであった。 また、そうしなければならないのだ。 ばりは司政官たるべき人間が、最初に学ばなければならぬ事柄であ 自分がこのタトラデンでの司政に大きな抱負を抱いているとか、 る。だから彼は、のそうした予想質問に、の満足する 答えを与えた。「しかしどうかな ? 」と、彼は、ついでにたずねて功を焦っているような印象を人々に与えてはならないのである。う もみたのだ。「私がタトラデン出身だということで、質問を受けるかつな出方をすれば、タトラデンの、ひょっとしたらすでに警戒心 のは、もっと多いかも知れない。そのときには、私は表現に留意しを持ちはじめている人たちの気持ちを刺激することになるであろ う。反感を抱かれるかも知れない。そんなことになっては、ただで ながらではあるが、素直に答えるつもりだ。きみの想定した範囲外 、よ、よむつかしくなってしまう。 の質問が出なければ話は別だが : : : そんな質問は出ないと思うかねさえやりにくい使命の遂行が、しし とりあえずは、穏健な、見ようによっては毒にも薬にもならぬ司政 官ーーといった像を、人々の心中に結ばせるほうが、得策なのであ 「私にはわかりかねます。データが充分ではありません」 ー月引日発行・小特集 / 寺山修司【イメージの王国「雑 特別増大口万踏のジャーナリスト」川本三郎 / 「韻律をめ 定価 580 円ぐるまなざし」・小説「キャッスル・メイ土町 0 ド・オプ・サンド」虚青裕 / 「フォトジェニネ保京 の本第 4 号 ( 送料 2 5 0 円 ) ック・シティ」・作家論「ソラリスあるい ◎総特集 / イギリスの可能性ーーーその現在・過去・未来を探る / は科学者の復権 ( 最終回 ) 」丹野義彦・代墸 区 「海外ほっかほっかレピュー」小川降・ イギリス (f)LL にさわってみよう / 「支流・分流」エドワード・リプセット・日 バラード論 / オールディズ論 / プリースト論 / ペイリー論 / ホールドストック論 / コニイ論 / カレンダー・メディア・レビュー・他コ 主要邦訳イギリスリスト / イギリスベストテン / ホールドストックからの手紙 / 他 新 ラム、エッセイ、クイズ等 ・最新傑作イギリスØLL / 一九ハ一一年度イギリスØLL 作家協会賞受賞作品 ◎ご注文はお近くの書店に ^ 発行所・新時代 3 谷 4 カイトマスターキイス。ロバーツ短編の名手口パーツの代表作″ 社〉と〈書名〉をそえてお申込み下さい

2. SFマガジン 1983年12月号

の捧げ物として、今日でもまだたくさん見ることができる。シャト ル業にたちまち革命が起きた。これらの新しい機種は事実上、無音 で、ほとんど無限の操縦性がある。だから、人口密集地のごく近く で使用することができるのだ。 それで、町から遠く離れた、旧式の騒々しい宇宙港は不要にな り、廃止され、セントリー・ダウンのような、静かで、落ち着い た、安全な : : : そして、魂の脱けた : : : 何千もの小さな発着場に取 ク・ノースウエストも閉鎖さ って代わられたのである。。 ( シフィッ れたが、必ずしも完全に放棄されてしまったわけではない。なぜな ら、ヘザリントン・オーガニゼーションなどの大手の多くが、保有 していた液体燃料シャトル船を隠退させて、破壊されるのを防ぐた めに基幹保守要員だけを残して , ーーどういう訳かーーーそこに放置し たからである。 そして今ついに、これらの旧式船はすべて売却され、間もなく解 体屋のレーザーによってその命を断たれることになったのだ。 ノク・ノースウエストはフェリ ーのターミナルから二百 マイルほど山麓に入ったところにあった。行きに二時間、帰りに二 時間のドライ・フだ。私は時計をちらりと見た。そこまでドライプし ・ダウ て、一、二時間ぶらぶら見て歩いても、それからセントリー ンにいって、コ。フラへドラ第四惑星から届いた種付け用のスライズ を受け取り、最終のフェリーに乗って帰るだけの時間はある。 パシフィック・ノースウエストをもう一度見るのも悪くないだろ 2 マイクル・ U ・コーニイ 」、 ~ c ミ G. C ミミ マイクル・・コ ーニイは一九三二年生まれのイギリス作家。一 九七七年度のイギリス賞受賞作『プロントメク ! 』をはじめ、 『ハローサマー、グッド・ハイ』など数冊がすでにサンリオ文庫で邦 訳されていて、熱烈なファンも多い。三十すぎから小説を書き出し たが、創作はパ ートタイム。西インドでホテルのマネ 1 ジャーをや ったり、カナダの・フリティッシュ ・コロンビア州で森林局につとめ たりしながら、戸外スポーツをたのしむという、ちょっと型破りな 作家である。 この作品は、本誌の七九年十一月号〈海外未紹介作家コーナー〉 に掲載された『煌虫、ホーリーと愛』とおなじく、未来の地殼変動 挙・べ - 一ンスラ で浮上した陸地《半島》を舞台とした C ハラードの《ヴァー オン・サンズ》物を思わせる ) 連作短篇の一つで、 & 誌の七 ーニイの特色の一つである性格描写の 六年一月号に発表された。コ うまさが発揮された、甘くほろ苦い青春小説である。 ( 浅倉久志 ) れは当然だと思う。チャールズワースと、私の幼年時代と、 ック・ノースウエストは、私の記憶の中に永遠に固定されている 目に見えない三位一体として、どうやら結びついているらしい。チ ャールズワースとあのロケットたちと、そして彼のあの女の子 アンネットだ。チャールズワースの初恋の 名前は何だっけ ? 波のように起伏している麓の岡の間を、北に向かってドライ・フし人、そしてたぶん最後の恋人でもあったろう。 ていきながら、チャールズワースのことを私が考えたとしても、そ今チャールズワースはどうしているだろう、と私は思った。高校

3. SFマガジン 1983年12月号

信じられなかった。あまりにも距離と時間が隔たりすぎた。あま内包しているかわからないけど、人はここを知らず知らずのうちに 避けてしまう。何かきっと・ーー人類的に , ーー - ・思い出したくないこと 6 りにもいろいろなことが起こっていた。 なんだ」 台地の上まで上がると、そこには無数の巨石が無雑作に放り出さ「おまえは、そんなところでずっと暮らしていられるのかい ? 」 ジャックは少し首を傾け気味にして父親を見ていた。少年の目に れていた。 これはまた、なんという深い憂いの色が浮かんだ。 ラヴランドは軽いめまいを覚えた。 だって、できそこないだもの」 「カ」の浪費だろう ? エジプトの。ヒラミッドのような、整然とし「ほくは た「形」への「カ」の変換ではない。何か秩序だったものへの憧憬「何を言う、ジャック。そんなことを言ってはいけない」 この丘の上でなされたこと 彼こよ息子の言葉を打ち ラヴランドは胸の前で拳を握りしめた。 , 冫。 や畏怖はここにはまったくない。 れはただ巨大なエネルギ 1 を消費することであったようにしか思え消すことはできたが、正しく言い直すことはできなかった。彼は敗 ない。憤懣を社会的に主張する方法を知らぬ幼児によって投げちら北感に打ちのめされて、ぎこちなく息子を抱きしめた。 この巨石たちはここに怒りとともに放り出 かされた玩具のように、 ラヴランドは、自分の心の中をのそいてみて、この巨石を地面に されたように思えてならない。 叩きつけた人間たちの心情がわかるような気がした。そして、ジャ 「すごいものたな。これはいつごろの年代のものなんだ ? 」 ックが言うように、その気持ちがわかった人間は、決してそのこと ジャックは幼い足どりを止め、ふり返って深いまなざしで父親をを他人に語りたがらないだろうこともわかった。ここは人類の最初 見た。 のスクリーミ ング・ルームなのかもしれない。 「ぼくは炭素測定をやっていないけど、おそらく紀元前五五〇〇彼はジャックの肩を抱くようにして、足をとられがちな道を歩い 年。露出しているものだけでね。地中や谷間には、もっと古いものていった。小さな岩屋の前に来ると、ジャックは父親の手をふりは がごろごろありそうだ」 どいて言った。 ラヴランドはため息をついた。 「入ってくれるでしょ ? 」 「どうしてこういうものが今まで調査されすにいたんだろう ? 」 「もちろんた」 「調査はされているよ。過去少なくとも四回、イギリス、ドイツ、 そのとき中からひとりの少女が出てきた。十二、三歳に見えるそ 日本の調査隊がここを訪れている筈だ。でも、ここの調査内容は決の娘は、グレーのコートをはおり、長くのびた髪をひとつに東ねて して学問の本流とはならないだろうね」 いた。身なりはわりにきちんとしており、不潔な感じはしなかった 「どうして ? 」 カほとんど男物の服装は愛らしい顔立ちには少々痛々しく見え 「ここは人類の無意識の産物なんたよ。これが一体どういう意味をた。彼女は緊張した面持ちでジャックに歩みより、彼と肩を並べて

4. SFマガジン 1983年12月号

と、タイムマシンだけはいい加減にしてく眉村そのぶんだけ、ポビ、ラリティがな を書いてくださいということだった。 くなっているでしよう。・ほくらはポビュラ 3 星それでも「宇宙塵」に載れば、ほかのれという感じになってきた。 リティを保持しつつ、新しいものを書いて 雑誌から註文がくる。注目されてましたよ。眉村というのは、センス・オ・フ・ワ いかなければという気がありますから。 眉村いちおう、作家としては基準がンダーというけれども、理屈の部分と感覚 星日本人の読むのが好きという性格はっ できているということになったみたいですの部分とに分かれてきたんですね。 というのは、理屈の世界になったづくでしようかね。早川書房はどんどん新 ね。星さんは、なかなか「マガジン」に しい本を出しているが、いままでの本を長 ような気がする。 福島さんが書けといわなかったでしよう。 星いわなかったね。乱歩さんの「宝石」星そうなると、ある程度の長さを必要とく売るというのはどうなんですか。 編集部 r-n シリーズのものは、かなり文 するな。 の出身のせいかな。 眉村星さんはたしか「 TOBUILD, OR 眉村中篇以上でしようね。ショート・シ庫になって出ていますよ。 トの場合は感覚が最優先で、筋を通す眉村昔のは、へんにひねってないからお NOT 日 0 BUILD 」 ( のちに「作るべき か」と改題 ) がはじめで、つぎが「ずれ・のは大変でしようね。それと、話は変りまもしろいんじゃないですか。ばくなんか、 ずれ・ずれ・ずれ」 ( のちに「ずれ」と改すが、伝記はお書きにならないんですか。寝しなにあけて読むのは昔のやつですね。 題 ) でしたね。「ずれ・ずれ・ずれ・ず星ここ数年は、千篇を書くことしか頭にそのほうが筋はわかっているんですけど、 れ」みたいなものよりは、ほんとは「処なかったからね。とくにこの二年間は最後おもしろい。 の追い込みで。いずれ亡父の晩年について星『盗まれた街』なんか、よくできてた 刑」なんかのほうが好きですけれども。 なあ。いまの人が読んで、どう思うか知ら 「ポッコちゃん」というのは、ある意味では書いておきたい。しかし、これからの ないけど。 はどうなるんでしようね。若い才能は アイデア小説でしよう。 星いい意味でのアイデア小説。あれはぼ的ゲームのプログラム作りに行っち眉村ファンをふやすんだったら『盗 やってるみたいだし。 まれた街』とか、ああいうのだと売れると くの原点ですよね。いまにして思うに。 思うんですよ。 眉村ところで星さん、いま「ショートシ眉村どうでしようねえ。 星どうだろう、若い人に読ませてみない ヨートの広場」などをずっとやっておられ星アメリカではどうも頼りにならない。 とわからんそ。われわれは、下手にカルチ るでしよう。もずいぶん変わってきま長老はがんばってるが。 ショックを懐しんじゃってるから 眉村イギリスはどうなんですかね。 したね。 星ムード的になってきたね。個性的に編集部非常に凝ったが多いようですね。 眉村星さん、ところでエッセイというの も。アイデアについては、悪魔との取引ね。

5. SFマガジン 1983年12月号

召〃だイ 2 〃ん″ / に収められた物 語は、そのほとんどが、 \ 未来を舞台とする 卓越した世界の諸文化〃を説明して行く旅 行譚として読める。彼の他の短篇集には、 S にび例ろ I の〔シャポンの泡〕 ( 1890 ) と Nie und Ni 襯襯〔決して、絶対に〕 ( 1902 ) がある。 ラスヴィッツの重要な作品は、長篇 S F 『両惑星物語』スれ“ / 刊のにれ ( 1897 ) こで人類は卓越した火星文明と対面 で、 する。火星人の宇宙衛星が北極上空に発見 され、同時に極自体も彼らの飛び領土であ ることがわかる。地球は彼らに無益な抵抗 を試みたのち、その温和な保護下に入り、 人類はやがて自己修養の過程をたどりだ す。と同時に、火星人は地球で退廃しはじ める。最後には人類が叛乱を起こして、両 惑星間の平等が確立され、地球にはユート ピア的未来が訪れるだろうと結ばれる。同 書には、テクノロジー面での推測がさまざ まにとり入れられ、その中には火星の生命 についての詳細 ( パーシヴァル・ローエル の理論に基く ) 、生物学から見て可能な異 星人の形態、 ( 地球外生物学 ) 現実のお よび潜在的な人類の特質なども含まれる。 この本は少なくとも二世代にわたってドイ ツの若者に強い影響を与え、それはヴェル ナー・フォン・ブラウンの英訳 ( 1971 ) の さいのェヒ。グラフによっても証言されてい 〔 J C 〕 る。 前号より続く ラスヴィッツ、クルト LASSWITZ, KURD ( 1848 ー 191 の ドイツのカント派哲学者、科学史家、長 篇および短篇作家。ドイツ最初の重要な S F 作家として、イギリスにおける H ・ G ・ ウェルズ、フランスにおけるジュール・ヴ ェルヌと同等の地位を占める。長年ゴータ のギムナジウムで哲学を教え、その 19 世紀 ドイツ知識人的な教養は、彼の小説の理詰 めの空想を顕著に彩っている。講義調でな いラスヴィッツの小説はない。ウィリアム ・ B ・フィッシャーは "German Theories of Science Fiction ” ( 1976 ) で、ラスヴィ ツツの観念は後の批評家の使用する、、ェク ストラボレーションや、、類推〃といった 用語の直接の原型である場合が多いと擁護 し、短篇集召″ r おだたⅧ〔未 来のイメージ〕 ( 1878 ) へのラスヴィッツ の序文をつぎのように紹介している。 「未来についての推論の多くは、文明のた どった歴史と科学の現状からひきだすこと ができる。そして、この場合に類推が空想 の味方をつとめてくれるのである」彼の啓 蒙的意欲がいかに真剣なものであるかは、 自作の中で大きな重点を置いたまことしや かな架空世界の構築にもうかがわれる。そ の世界の仮説的な性質は、科学的方法に似 たものによって肉づけされ、統一され、迫 真性を与えられているのである。この最優 先の目的を具体化した作品群が、人間性の 深い探求よりも、大きな背景でのテクノロ ジーと科学の描写に効果を発揮している のは、べつに意外ではない。その結果、 ローマー、キース LAUMER, CJOHN) KEITH ( 1925 ー アメリカの作家。軍および外交団での体 験を自己の S F 作品にかなり利用してい る。彼は 1943 ー 5 年を陸軍で送り、 1952 年 にはイリノイ大で建築学を学んで学士号を 取得している。 1953 ー 6 年は空軍に勤務、 その後アメリカ外務省に入った。 1960 年に 2 70

6. SFマガジン 1983年12月号

/ ミ、エイミス、ネス に、 ) 一リスンの中篇が落ちてしまったのが残からあやしいものなのだ。そもそもタイトル の力と一一一口え・よ、く ヴ . ア・トく . がおかしい。訳せば「火星のインカ帝国』、 ・ : なるほどなるほど。イギリス、 念だ。 ( 『ベスト 1 』 / 編者Ⅱハリイ・ ハリスン & ・フライアン・オールディス / 訳者一見まるで・・・ハロウズである ( もっと ニュ】ワールズ誌系統 : : : なるほどなるほ ど。シ = クリイ、ロビンスン、ネヴィル、ガ日安田均他 / 三五九頁 / \ 五六〇 / 文庫 / サもあの創元訳題自体は、シリーズ化のための 翻案であるが ) 。さらに、アイデアは一見た ンリオ ) ン、ヤング : : : ムニュムニュ。 だの宇宙病であり、まさに五〇年代である 実はこの二人組、アメリカ・ニューウェー ( しかも異星生命体による人間変革という寄 ヴと言いならわされるメイハーをもひとっ評 ィアン・ワトスン著 生テーマも兼ねる。もっとも侵略の意味合は 価したがらない。伝統を頑なに守りつづける レ さほどないが ) 。 古き良き時代への郷愁と、新陳代謝を繰り返 だから、本書の導入部分にしてからが、 し、新しい世界を切り開いていこうとする革 『マーシャン・インカ』 ファンにとってはあまりにも見慣れた一見 t&Q. 新性がなんかもひと 0 噛みあえないで非常に オーソドックスな光景であるのも、まあ不思 奇妙でちぐはぐで、そこがなんとも楽しみな は事はい。 不安定さが気もちのよいアンソロジーになっ フィエスタ 祝祭にわくアンデスの小村、そこへ突如と ている。考えてもみてほしい。七〇年代前後 巽孝之 して落下してきた物体日ソ連の火星探査機、 の時代のアメリカの昻揚期にその主導的 まもなく蔓延する脳膜炎にも似た奇病 : : : ど 役割を果たした作家のかなりの部分を切り落 ワトスンは、まごうことなく「ビヨーキのうだろう、あなたの網膜には、もうこれだけ しての年刊傑作選。しかも作品のレベルはた 一一一作家」である。とにかく、既訳一一短篇をでくつきりと、あのおなじみの場面が浮かん しかに年刊傑作選の名前に恥じない。二、 でくるはずだ。かといってあなたは、しりそ 気に入らないのはあるけれど。こういうのつ読んだときの異様さは忘れられない。片や、 けてしまう気にはならない。むしろ、それこ て楽しいね。 一見骨格はガジェット・ストーリイなのが、 いつの間にかディックではないけれど神学論そ条件反射のようにわくわくし始め、先が読 一番よかったのは「氷の鏡」。ポプスレー を過激にしたような未来のスポーツ・レ 1 ス議に変わってしまうし ( 山田和子訳「超低速みたくて読みたくてたまらなくなるのではな でとしてどうこう言う気はまるでない。 時間移行機」、『季刊』一五号、 ドライ・フ感が何ともいえない。 一九八〇年二月 ) 、片や一見何の変哲もない その他、古風なたたずまいが、高野文子風不条理かと思うと、本当にカフカよろしカ で喜んでしまえるスラデック「西暦一九三く 不条理文学 0 路線をただただ突 0 走 0 てし一】ノ。 リード「ブドウの木」とライ・ハ】 まう ( 美濃透訳「我が魂は金魚鉢の中を泳 七年 ! 」、 「電話相談」の二つのホラー・ストーリー、 ぎ」、本誌一一六一号、一九八〇年六月号 ) 。 この感覚に比べれば、往々にしてライ・ハル ・ハラードの有名な「下り坂カーレースにみた てたジョン・フィッツジェラルド・ケネディ と称される。フリーストなどは、まごうことな く「フツーの男の子」と呼べるだろう。 暗殺事件」、五〇年代 ()n の味わいを残すク ゆえに、長篇としては我が国初紹介の本作・ ~ リス・ネヴィルの「ジルの森」といったとこ ろが気に入った。最近まるで目にしないだけ品も、まずはその「一見」したところの印象

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ⅢⅢⅢⅢⅢⅢ日ⅢⅢⅢⅡⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅡⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅡⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢ・ リー、タニス なった主人公は、何とか自己の支配をとり もどし、仲間のサイボーグ・スーパータ クと共に叛乱を組織し、勝利を得て、星々 に彼の解放のメッセージを一一とほうもな い軍団で一一一運ぶ準備をする。この作品や 他の類似の長篇、『前世再生機』 A Trace 研襯の•y ( 1963 ) 、 7 ' ん 0 れ g Tw ″なん ( 1969 ) 、 The 〃 0 ″ 0 て , 夜〃だ ( 1970 ) などで、ローマーのスーパーマンの本質が 露わとなる。しばしば孤児であり、通常は 一匹狼である主人公は、世界が迫害の罠と 欺瞞にみちていることに気づく。そして、 じよじょにこの偏執的な思考 ( バラノイ ア ) が現実であると知りだしたとき、彼の 真に卓越した性質が明らかになる。いった んスーパーマンとなるや、彼は通常人の世 界を超絶することができ、舞台裏に隠れて ではあるが、しばしば世界を支配してしま うしたスーパーマン的願望充足の表 現された長篇によって、ローマーの名は残 ることだろう。しかし、彼の書き急ぎの傾 向は、後期にはこの得意のタイフ。の作品を さえ損いはじめている。彼の作品の多くは 悲しむべきことに定石的で、索漠としてい る。ときには特徴であるヒーローでさえ、 そんざいに描かれただけのことがある。だ が、最良の作品を見れば、ローマーの磨き ぬかれ、簡潔に書かれた S F の超越的な白 昼夢は、この種のものの模範と評価するに 足るだろう。 その他の既訳作品 〔 J C 〕 『タイム・マシン 大騒動』 T んビ G T / 〃尾ーん〃ェ ( 1964 ) 、『銀河のさすらいびと』 G 記 ac 0 0 ( 1967 ) 、『時の罠』石ツ花 7 ' ra カ ( 1970 ) 、『星の秘宝を求めて』 The & 4 だ Treasure ( 1971 ) 、 『インべーター』 The て” ( 1967 ) 、『宇宙からの侵入者』 E れ劭れ・ / 加お 0 , の ( 1967 ) 。 IV LEE, TANITH ( 1947 ー イギリスの作家。当初はジュヴナイルを 書き、後に一般向の S F ・ファンタジイを 書くようになる。低学年向作品には The カ rago 〃丑 0 の ( 1971 ) 、君れ“ 7 なんれ・れ So 襯 0 er & ィゆ 5 ( 集 1972 ) 、スれ / 記 Ca 立ん ( 1972 ) など がある。彼女の高学年向作品は大人の鑑賞 にも耐える。明確でリズムのある文体で語 られるこうした寓話風作品には、「アヴィ リスの妖杯」 Co 〃ゆ 4 れ / のい 0 れ〃尾 04d ( 1975 ) 、「冬物語」 The Ⅳ / 厩 5 ( 1976 ) 、『月と太陽の魔道師』立 M / なん ( 1977 ) などがある。前の二つ の作品はアメリカでは一巻にまとめて出版 された ( 『冬物語』 C 。襯 2 のれ・。。〃 火。 ad 集 1977 ) 。「冬物語」は、盗まれた く聖骨〉をとりもどそうとする若い魔女の 探索の旅を描いている。簡単な追跡物語 が、やがて複雑な成人への通過儀礼 (•S F に登場する子供 ) へと変化し、そこには タイム・パラドックスまで登場する。彼女 の最初の大人向長篇は The 窺れん gra ( 1975 ) で、これも探索物語で、より長 く、野心的な作品であるが、かならすしも よりすぐれた作品とは言えない。女主人公 が火山の中心で目ざめ、自分が世界に死と 破壊をもたらすというお告げを受けたと信 じこむ。長いビカレスク風の剣と魔法小説 定されている。リーは少なからず明晰な思 ーたち》シリーズに似た遠未来に背景が設 イクル・ムアコックの《時の果てのダンサ Sa カ勲ん・尾ル / ( 1977 ) は、いくぶんマ の 0 が / 窺〃尾 & ( 1976 ) と D れんツ g 、 / 、の・ the Ⅱん加Ⅳ / なん ( 1978 ) がある。 Y42 ん or , So 研 Va た 0 だ ( 1978 ) 、 Qu 立 に心理学的な説明を与える。続篇には、 し、頭の中で聞こえていた声と強迫観念 地球人が到着する。地球人は彼女を治癒 が展開されたのち、結末で宇宙船に乗った 268

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で、仮のタイトルは 7 、ミ B ミ・、 ~ i' 賞と比べてみると、重復しているのはコニー ・ヒューゴー賞発表ー SPear0 ヴァイオレンスたっぷりの作品だそ ・ウィリスのみである。 8 2 ーゴー賞の受賞作が発表さてそれでは次点作を見ていくことにしようである。 一九八三年度ヒュ ・トマス・・ディッシ、の新作、 The ~ 、・ された。今回の投票数は一三一三票で、昨年う。まずノヴェル部門ではチェリイの P ト の一〇七一票よりも増加している。それでは ( く・ C 、ミ、 ~ ミ・が二位で、三位にはクラークのミ、、ミド・ン ~ 。ミ ~ 。 fT ミ・き r ( ビジネ スマン・恐怖の物語とでもいう意味でしよう 『 2010 年ーー』が入り、それにハインラ それそれの部門の受賞作を見ていこう。 〈ノヴェル〉 インの『フライデイ』が続いている。並いるか ) がイギリスで出版される。 ・ジョン・スラデックの新作ロポット小説、 『ファウンデーションの彼方へ』 F 。ミ ~ ・巨匠の中でアシモフが一歩リードしたという ところか。次に興味あるところ、ドラマ部門 Tik TO が十月にゴランツから出版され 、 ~ ・ 0 、、い Edge アイザック・アシモフ では、二位が『スタートレックⅡ』で、三位る。 〈ノヴェラ〉 サミュエル・・ディレーニイが一対とな が『・』というようになっている。 / 「魂」 "Sou 一をジョアンナ・ラス っている二冊の小説をパンタムに売った。一 〈ノヴェレット〉 なお、一九八五年のワールドコンはオース 「火まもり」 "Fire Watch" コニー・ウィ トラリアのメルポルンで開催されることに決冊は Stars ン 4 、。ミト e G 、ミご冫 ofSand というタイトルで秋の後半には出 定した。 版される。もう一冊は The lez ミ。ミ ・ストーリイ〉 ・新作ニュース ミ d 、 ~ ・、・ 0. 、ミ . 0 ト C ~ とい 「憂うつな象」 "MeIancholy Elephants" ー・ンリ ・ロビンスン う仮題がついている。この二冊を総称して スパイダー ・ロジャー・ゼラズニイが、アン 〈ノンフィクション〉 ーズの新作をニイヴォン・ブックスに売っま、 e 7 、三、ミ・き、 ~ K ミ 0 ミ 『アイザック・アシモフ【サイエンス・フ た。新作は三部作で、第一作目は来年の十月ミミ U 、 ~ 守。 2 ドし、 r ミミを e イクションのファウンデーション』ト saac に出版予定。新三部作は『混沌の宮廷』の直というなんとも長いタイトルがついている。 0 、、 ~ ミ【・ 77 ミ F 。ミ ~ ミ、冫 0 ト Sc 、 ~ 接の続篇ではないとのことで、それよりも後 ・世界幻想文学大賞ノミネーション の出来事を描いているそうである。 / F ~ ・ c 、洋ジェイムズ・ガン ゼラズニイは現在フレッド・セイ・ハーへー 一九八三年度世界幻想文学大賞の候補作が 〈ドラマ〉 『プレードランナー』 ゲンとの共作をまたまた計画中 ( 前作は本誌発表された。 / ヴェル部門のみを見てみよ スキャナーで紹介済 ) 。また、〈・ハーサー 〈アーティスト〉 Fevre し、ミミ、 ~ ジョージ・・・マ マイクル・ウィーラン カー〉ものの短篇 ( ! ) などを現在執筆中で ある。この〈バーサーカー〉ものは、セイ。ハ ティン 〈ジョン・・キャン・ヘル記念賞〉 ポール・ O ・ウィリアムズ ーへーゲン編集による他作家の書いた・ハーサ T 、ミン「、、 ~ g チャールズ・ *-; ・グラン ーカー作品のアンソロジーに収録される。 / 以上が主な部門の受賞作だが、この他。フロ ・ロ ト・ンレヴ . アー : ーグが、新作二篇ン、 7 ミト 6 ミ ~ マイクル・シーア 編集者部門では & 誌のエドワード・ e-ä マス・テシア ハウスに売った。この二作はま ・ファーマン、ファンジン部門ではおなじみをアーバー のロ 1 カス、ファン・ライター部門ではリチだ執筆されていないが、そのうち一作は古代 'T 、ミ第。ミミ。トト ~ ・ミ。、ジーン・ウルフ メソボタミアを舞台にしたファンタジイで、 ャード・・ガイス、ファン・アーティスト 受賞作は十月三十日に発表される。 ではアレクシス・ジリランドといったところ仮のタイトルは G ~ ・、ミ、 ~ ) h 、 7 ミ King で ( 島田武 ) が受賞の顔ぶれである。小説部門をネビュラある。もう一作は、二十二世紀を舞台にした

9. SFマガジン 1983年12月号

4 かって石川喬司さんが初期の日本界を響きや悲劇的なそれの共存ーーというかごちゃ 投稿歓迎 ま。せーーーは、ディックが通俗的な小道具を 6 『星新一がルートを拓き、小松左京がプルドー 宛先は本誌てれぽーと係 ( 奧付参照 ) ザーで地ならしをしーー』という風に表現され使用して人間の存在にかかわるような哲学的 な、宗教的な大きな問題を扱うのと同じような ました。この言い回しでいえば、最近の星さん 掲載分には文庫最新刊一冊進呈 は『ランドのはずれにある異次元の世界ものではないかと、僕は思ったりもします。ま や、妖怪や亡霊の出没する未踏の地域にまで開た、マーラーの音楽は規模は限りなく巨大化し 一〇〇〇篇拓をはじめた』ということではないでしようていったが、それに対してその内容はどんどん 星新一さん、ショ 1 ト・ショート 内面に向かっていった、つまりいうなれば、マ 、カ 達成おめでとうございます。ポッコちゃんもク イノナースペース 一〇〇〇篇ーラー自身の内宇宙を追求していった、とも ルコちゃんもエヌ氏もエフ博士もホシヅルもみ星新一さん、ショート・ショート 達成、ほんとうにお疲れさまでした。きけば今 しいかえられるのではないでしようか。それ んな祝福していることでしよう。 に、僕はマーラーの音楽の中に、ディックの作 ・ほくがはじめて星作品に接したのはもう二十後はしばらく執筆を止め休養されるとか。しか し、読者というのはほんとうに欲ばりなもので品に顕著な″神という問題が含まれているよ 二 ~ 三年も昔、まだほんの子供のころでした。 ある夜、ラジオドラマをききその奇妙な話が気す。執筆再開後は、今まで以上の作品を期待しうにも感じられるのです。 ディックばかりでない、僕はマーラーの音 になり寝床の中で不思議な思いにとらわれつづています。 ほら男爵の宇宙での冒険はどうなったのでし楽、特に交響曲、カンタ , ータ「嘆きの歌」 ( こ けた記憶があります。それが星さんの「鏡」と れはマーラ 1 自身がテキスト自体をも書き上げ ようか。ひと味もふた味もちがう時代小説 「水音」という作品だったと知ったのはずっと 後、高校生になってからでした。以来、星ファ『紙の城』は面白かったなあーーは、もうお書た、幻想的で、夢幻的な美しい作品です ) など ・パロック」 A 」い、つ きにならないのですか。星さんがに手を染から、「ワイドスクリーン ンとなり読みつづけているわけです。 言葉を想起するのです。ちょっとニアンスが ・ほくにとって星さんの作品というのは、作品められたころのお話もきかせて下さい ぼくの娘は、今、満一歳です。もう少し大き違うんですが。つまり僕は、ディックやら、 が跡切れると禁断症状がおこってくる半村さん ノロック」のクラシック 「ワイドスクリーン・ くなれば毎晩枕もとで星さんのショート・ショ や筒井さんのような一種麻薬的魅力ではなく、 トを話して聞かせてやろうと思ってます。ど版が、マ 1 ラーの音楽だと思う訳です。マーラ なにかものたりない時などふと古い作品、気に ーの狂気の音楽を耳にして感じる眩暉にも似た 入った作品を読み返してみると心が落ちつくとうかこれからもずっと我々読者を楽しませ続け 感覚は、確かに奔放なイマジネーション、凄ま いう、ま、一杯の熱いお茶のようなものでした。て下さるようお願いします。 ( 弸京都市北区上賀茂南大路町五〇 じい密度とひろがりを持つアイデアのを読 「月の光」「友を失った夜」「午後の恐竜」 山本孝一 ) んだ時のそれと、ほとんど同しものです。 「壁の穴」などは何度読み返したことかわかり 話はいきなり変わりますが、マガジン ません。 十月号のてれ。ほーとの阿部さんの意見、僕もで、もっと現代イギリスを紹介してほしい いつだったか星さんが言っておられました リノトノ・・ ですね工。 O ・。フリ ね、マンネリというと人は悪く言うがマンネリ全く同感です。確かに・・ディックと・ マ 1 ラーってのは、共通点があると思います。ペイリー ( ようやく最近訳されるようになりま とは言いかえれば安定ということなんだ、テレ ビの水戸黄門が今だに人気があるのはマンネリ僕も一応ディックの邦訳作品はほとんど読んでしたネ ) 、そして、イアン・ワトスン。ワトス ンなんか、ほとんど未紹介じゃないですか。期 だからなんだ : : : と。安定という意味では星さるし、・マーラーの曲も大体全て聴きました んで、共通性に気付かない訳にはいかない。そ待しています。 んの作品はマンネリかもしれません。しかし、 ・ほくには星作品は常に新鮮に感じられました。れは交響曲第二番「復活」だけじゃなしに、全最後に一言。僕はマーラーから以外で とりわけ最近の星さんの作風は、オチにこだわての曲に感じられる事です。例えばマーラーのは、二人の芸術家の名を連想します。ムンクと らない絶妙の語りくちになんとも摩訶不思議な曲によく云われる、平凡な俗つぼい旋律や軍楽カフカ。この二人も、画家、作家と分野は違い 隊の生々しい響きと、神聖なほとんど宗教的なますが、ディックと共通点を持っていません 味が加わりそれが新しい魅力でした。

10. SFマガジン 1983年12月号

今月のブックガイド T ミ ( 。 . 、 7 、 ~ 2 Cth ミ 7 ミン ly 日 . 7980 ) き″スペ 1 ス・オペラの世界。 ンリオ / 文庫 / 長篇 / 解 " 英保未来 / プリ 編日ラムゼイ・キャンベル / 訳日福岡洋一⑩鳴りやすい鍵束著日眉村卓 / 2 8 6 頁 / ーストと並び現代イギリス界を代表す ・他 / 220 頁 / 9 ・刊 / 1800 円 / ・新刊 / 340 円 / 徳間書店 / 文庫 / 短るイアン・ワトスンの長篇。南米の神 国書刊行会 / アンソロジー / ク・リトル・ 篇集 / 解Ⅱ藤子不一一雄 / 注日著者自身によ 話世界と現代科学の融合した世界をどう リトル神話大系第二期刊行開始。第一巻るカット入り。 ぞ。 は、現代怪奇小説の第一人者スティ 1 ヴン⑩ニッサンがル・マンを制覇する時著日高ミニ・ミステリ一 00 ( 下 ) ( ン li こミミミ ・キングの作品をはじめ、五篇を収録。 斎正 / 318 頁 / 川・燔刊 / 380 円 / 徳ミ釁 . 7987 ) 編日アイザック・ア 真幻魔大戦回破減世界のクロノス著Ⅱ平 間書店 / 文庫 / 長篇 / 解日鏡明 シモフ他 / 訳日佐々田雅子 / 268 頁 / 9 井和正 / 202 頁 / 9 ・刊 / 600 円 / 人形都市著日川又千秋 / 300 頁 / 川・皺 ・刊 / 3 4 0 円 / 早川書房 / 文庫 / アン 徳間書店 / 新書 / 長篇 / 大河、真幻魔刊 / 12 0 0 円 / 光風社出版 / 短篇集 / 川 ソロジ 1 / 解Ⅱ都筑道夫 / アシモフ編によ 大戦、第三部へ突人。物語の舞台は遙か古又千秋の小説テビュー作「夢のカメラ」を るショート・ショート・アンソロジー第三 代のムー大陸、幻魔宇宙新たなる展開。 はじめ、今はなき″奇想天外″誌に発表し巻、海外の傑作ショート・ショート一一一十四 のスラップスティック ( S pst ~ ・ 0 7976 ) た短篇六篇を収録する初期作品集。 篇を収録。 著Ⅱカート・ヴォネガット / 訳日浅倉久志ぬすまれた学園著Ⅱ北園哲也 / 190 頁 / 四丁目の決闘著日豊田有恒 / 224 頁 / / 2 7 0 頁 / 9 ・間刊 / 3 4 0 円 / 早川書 9 ・ 5 刊 / 3 2 0 円 / 秋元書房 / 文庫 / 長 ・ 5 刊 / 9 8 0 円 / 角川書店 / 短篇集 / 最 房 / 文庫 / 長篇 篇 / いつもと変わらぬはずの教室の様子が近一一一年間に発表したショート・ショート十 聖獣の塔著日高千穂遙 / 318 頁 / 川・新 おかしい。希望中学をのっとろうとする見九篇を収録した豊田有恒の最新作品集。ュ 刊 / 3 8 0 円 / 徳間書店 / 文庫 / 長篇 / 連 えない敵に対する少年少女の挑戦。 1 モア感覚あふれる傑作短篇をお楽しみ下 び屋サム・シリーズ② / 解ⅱ新井素子 / 待バラミータの炎著日石川英輔 / 254 頁 / さい 望、運び屋サム・シリーズ第二弾。今回 9 ・刊 / 390 円 / 朝日ソノラマ / 文庫ロン先生の虫眼鏡著Ⅱ光瀬龍 は、事故で失った積荷の肩代りに″聖獣の / 長篇 / テクセル・キオ・シリーズ① / 巨 / 266 頁 / 9 ・刊 / 1200 円 / 徳間 塔″から金属像を運び出す物語。 大なスペース・コロニーに住むキオは、死書店 / 博物誌 / ロン先生こと光瀬龍が、身 筒井康隆全集 6 筒井順慶・わが良き狼著の惑星となった地球へと向かった。石川英近な小さな動物たちについて、優しく描き 筒井康隆 / 3 8 0 頁 / 9 ・ % 刊 / 15 0 輔描くスペース・オペラ開幕。 出す小さな博物誌の世界。第三弾。 0 円 / 新潮社 / 全集 / 解Ⅱ宇波彰 / 筒井康蓋のとれたビックリ箱著都筑道夫 / 29 隆全集第六巻は、長篇「筒井順慶」をはじ 6 頁 / 川・ % 刊 / 9 0 0 円 / 光風社出版 / め短篇・エッセイ三十三篇を収録。 短篇集 / 最近一一年間に発表した様々なジャ 敵は海賊・海賊版著Ⅱ神林長平 / 382 頁ンルの短篇作品、一一十六篇を収録した短篇 / 9 ・刊 / 4 4 0 円 / 早川書房 / 文庫 / 集。 ・本欄に掲載した書籍は九月十一日から十月 長篇 / 解Ⅱ川又千秋 / 矢継ぎ早に作品を発マーシャン・インカ ( 7 、ミンミ、 ~ 7 ミ 十日までに発行されたものです。⑩の記号 5 9 一 表する神林長平の長篇第三作。黒ネコ型宇 7977 ) 著日ィアン・ワトスン / 訳寺地は再刊。文庫などの新版で発行されたもの 宙人刑事アプロとラテルが繰り広げる″良五一 / 384 頁 / 9 ・刊 / 580 円 / サ です。 / リスト作成日星敬