上村は修平の目つきをみて、いくぶん声をひくめた。 かり、何もかもはっきりとわかるように 「たからさ。結局のところ、そいつは、ひとことで云っちまや、厭 「ーーーおれもね」 世感ってやつじゃないかと思うんだよね。個人的にも、いろんなこ 上村はゆっくりと、肉じゃがに箸を運びながら云い出す。 「ここんとこ、っていうより、四十になる一、二年まえから何だかとが重なりあって、そうでなくても疲れの出てくる時期だろ。そこ 調子がわるくってね。 , ーーずっと、こりやもうトシかな、それともへもってきて、いまの世相ってやつは、決して ( ッビ 1 だとも、希 望をもてるともいえないわけしゃないの。つまり、外からの応援が 初老性のノイローゼって奴なんかなって思ってたもんさ」 そう、そうーーそうなんだ。 くつついちまうわけよ、内側のプレッシャ 1 にさ : : : 」 それでーーーっづけてくれ。 あーー修平はかすかに口をあく。 「とにかく冴えなくてね。生きていくのが、かったるい、ような気「考えてごらん。昔から、それで、四十二を男の大厄というわけ 分になってさ。特に、うちはほら、下のがあれだろ」 よ。四十二は数えだから、いまだと四十だろ。あと四年ーー、でも今 上村の下の子は、ネフローゼという難病をかかえており、何回もの世の中、何でもス。ヒード・アップしてつからね。もう三十代後半 入院をくりかえし、医者通いのたえたことがない。 に入りや、はじまってるよ、それは。それに修ちゃんは、結婚がお 「このまんま、こうやって年をとってゆくのかと思うとさーーーカッそかったから、子どももまだ小せえし、よけいプレッシャーがでけ たるくてね。自殺しようか、とか、思ったこともあるんです。せ、こ えんじゃないのかな。このさきどうなってゆくのか、ってことに、 れでも」 公私ともに疲れちまってるんじゃないかね」 呼吸が少し苦しかった。 何となく、話が少しづつ、ズレて来はじめたような不安をこらえ修平は自分が、死んだ魚のような目をしているのではないか、と て、修平はじっと耳をかたむける。 考える。しかし胸の内とはうらはらに、彼は、まるで媚びるよう に、たよりなげなことばを口にしている自分に気づく 「それにさ。とにかく、こういう世の中だろ。このごろ、何という 「ー・ーーそうかな。結局、疲れてるのかな・・ : : やつばり」 か , ーー・何もかも狂っちまってるじゃないの : : : 地震だ、噴火だ、エ イズだ、何だってーー・中近東もヤ・ハけりやソ連もおかしい。中南米「疲れてるのさ」 じやドンパチ、核軍備がどう : : たしかに、まじにそういうことを上村は、何となく安心したようにいって、からの銚子をカウンタ 考えはじめたら、少しでもものを感じとる力のある人間なら、何と ーの中へむかってふってみせた。 いうか、いやんなるーーと思うんたよね」 「その気持よくわかるんだな。おれ四十一だろ。二、三年まえま そう、それなんだ。 で、ちょうど同じようだったんだよねーー・修ちゃんには、云わなか 修平は少し安心をとりもどす。 ったけどさ。何をするのもカッたるくてさーーーしかし、大丈夫よ。 7 9
S す合 P 「メフイウス」の画面の一部 れなたバ すバ森ソ 三ソ田コ ! ? ン氏の イい黒 フさ面 でさに 今か魅 日リせ 眠チれ つくりあげたそうな。あっという間に統カてきた・ : ログインの編集さんにアン しかし、やはり、人てやるゲームと 一てきたそうだ。 チョコかいてもらって : : : やっと : : : 工 いうのは、性格がモロに出る。私など、 私なんか、おとなりを征服したと思っ ン。て、今はどうなっているかという出てくる人物という人物をます、殴る蹴 たら、自国の兵力カカラになっていたり と、スラム街て迷子になっているのてあるの暴力魔なのてある。ひごろの耐えに つご。よさけない して、まだ度も統一てきたためし力な 耐えた人づきあいの反動なのわー ( ウソ じゃー しかし、 & ソフトの絵はものすご いつも殴ってるじゃないカ 『撃墜王』のほうはリアルタイム・ゲー く美しい。『メフイウス』など、フと外野の声 ) 。 ム。ゼロ戦てもって、敵の戦闘機と戦車アンなら涙を流しそうなステキな宇宙人 ところて最近、かってないほど不毛な たちていつばい。ふてぶてしいのやら、 ケームというのをやった。 をドカン、パキューン、と華々しく撃破 : 、、れに、 するのだが、基本的に私はこっちのほう人のよさそうなのやら : 久美さんにコビーしてもらった「ウル が合っているのてよよ、、 ーオし力という気かすちが話しかけると、返事してくれるし。 トラ四人麻雀』。私、マージャン、知ら る。とにかく、調子かよければ、かなり これはト説にはない魅力だ。 ないのてある。キイを押すと牌の絵が現 破壊欲が満たされるし、ストレス解消に そういえば、税関て私をつかまえて牢われる。わあ、絵が変わる、わあ、キレ もなる。調子か悪いとストレス、たまる 獄まて連行してくれた女性型アンドロイ イ、ハチハチ。ハイ、終わり。なさけな ドのお姉さんたち、色つばかったなア。 「惑星メフイウス』については、ワ もっと先へ進むと、武器商人やら砂漠ても、絶対、マージャンは覚えるのて ルド号のエッセイにも少し書いたけ の怪獣なんかに出会えるらしいのだけれある。きっと、短気て性格の悪いプレイ れど、牢獄からはようやく脱出すること ャーになるだろうなあ タななー 購田。一年 入ったをの 者ただ買夏 のの、う頃 大て、なこ 半あんとふ はるとにと 僕。なし思 同近お。た じのも別っ よコしにて うンろ必コー なヒ。そ然ン : ユう生ヒ。 : 。 と一だはユ 森田繁 を考えているはずだ。 なんか、ゲームもてきるらしいし、仕 事にも使えれば便利だし : れからはコンビューターぐらい使えない と、小学生からもバカにされそ - フだしな 脚 8
ズは母親と抱きあい、マングロー・フの茂みの上に釣りに出かける。 に沈んでゆく。 8 娘が手をふる。こちらも手をふりかえす。 水底が段丘状になっていて、とっ・せん二人とも冷たい流れの中に 一時間がすぎても、まだ手をふりあう距離から脱していない。歩 落ちこむ。 きにくさは想像を越えている。砂地はたえず崩れて、歩くことも泳 「月だ ! 真水だよ ! 」 ぐこともできない沈泥に変り、水底には死んだマングロープの枝が 狂喜して飲み、頭を水中に沈める。こんなにうまいものは飲んだ 突きでている。くぼみであがいては、また次のく・ほみに落ちる。工 「まあ、なんて、なんてーー」ミセス・パースンズが ことがない。 イやウミガメを追いちらしながら、ウッポに出会わないことだけを声をあげて笑っている。 祈る。泥まみれにならないところでは、二人とも乾いてごわごわ、 「右手のあの黒っぽいところは地面のようだ」 白亜紀の生き物のような悪臭をはなっている。 もがきもがき流れをわたり、水底にある固い段丘にそって進む ミセス・ ースンズは強情にあとをついてくる。手を貸したのは と、段丘は水面からあがって、われわれの背よりも高い堅固な土手 一度だけ。そのときに目をあげると、砂洲は見えなくなっている。 になる。まもなく、ひねこびたパイナップルの群生するわきに土手 ようやくマングロー・フの樹海にある裂け目にたどりつく。川と見の切れ目が見つかり、われわれはよじのぼって、地面にどさりと坐 えたものは、枝分かれしたまた一つの入江とわかり、前方にはたくる。全身ずぶ濡れで、臭気をはなっている。反射的にわたしの両腕 さんのマングロープの茂み。潮が寄せている。 ースン がのび、連れの肩に手をおろそうとするーーが、ミセス・。ハ 「最悪の見当ちがいをしたもんだ」 ズはそこにいない。膝をつき、目の前にひろがる焼け野原をすかし 、、セス・ ースンズはおだやかにこういうだけ。「飛行機から見見ている。 る景色とはちがうもの」 「歩ける地面が見えるのって、すてきですわね ! 」口調が純真すぎ / ーリ・メ・タンゲレ わたしはガール・スカウトに対する考えを修正する。マングロー る。我にさわるな。 ・フの茂みをいくつもかきわけ、かすみにけぶった岸をめざす。太陽「行っちゃ駄目だ」わたしはあきれ、腹をたてている。この・ほん : ちょうど真向かいに沈もうとしているので、目がきかない。 トキくら女め、何を考えているのだ ? 「あの地面は泥の上に灰がかぶさ トが、雄鶏の尾の やサギが周囲で飛びたち、一度は巨大な。ハー っているだけだ。細い切り株がいつばいある。太腿までめりこむ ひれ ような鰭を行くてにぬっと現す。くぼみに落ちる回数は前よりも増ぞ」 える。懐中電灯が海水につかる。わたしは、マングロープが普遍的「この辺は固いようだけど」 「ここはアリゲーターの繁地ですよ。いま登ってきたのが、大に な障害であるような妄想におちいる。たとえば街なかの通りを歩い 、まごろはもう問違 ていて、マングロー・フをくぐったりかきわけたり、その根につまず入る通路だ。といっても心配はしなくていい。 いなくハンド ・ハッグになりかけているから」 いたりしなかった記憶をよびおこすのはむずかしい。太陽はみるま
「よく金があったなア」古矢が感心したようにつぶやいた。 ″シー ( のフラット た、月から石を持ってきたのかな ? 」 コード c5 がびたツとハモる。 「どうだかわからね工 : ・。しかし、俺達だって、月の石はよっ。ほど その上に 安くしなけりやそうそうは売れなかったもんなあ : 。第一、あん ′ドレミレド、ドレミレドレ ″と、〈ポイエジャー ・つん〉、か ( り な緑色のぬいぐるみでウロついたんじや金策なんかできっこない」 のファンファーレ : 「不動産屋から豪邸を買う交渉はその小娘がやったにしてもな : 本当は、ここでうまくこの音が入ってくれば、われわれは歓声を あげて笑いころげる筈だったのだ。そう考えながら。フログラムを組 「一部上場企業の社長さンの二号さンだとでも言や、とりあえず不んだというのに・ : ・ : まったく。なんという・ ( 力なことになってしま 動産屋はだませるー ったことか : 「だけど支払いとなりや : これは、ガチャビンの奴ア、かなり ヘリコ。フターの黒沢からは刻々と連絡が入ってくるが、まったく 困ってるぜ」 手掛りはないという。 「うむ : : : そうだな : : : 。簾畑がその邸をつきとめたら押し込みを時間は刻々と過ぎていく。 働らかせて、そのちゃンとやらを誘拐させよう。それしか いちばん心配していた木星からの反射波も、吸収され 4 「にびたり ね工、それで取り引きだ : : : 」 と正規に入ってきた。 「なンせ、ヘリと通信室に金注ぎ込みすぎて、もう、金でーーーって さすがに Z<<CO< の技術は凄い。完璧である。 いう訳に。いかね工からなあ : : : 」 「木星の電波、こっちにも正規に入ってきてますよオ」 ヘリコプターから、簾畑があたりの不動産屋を聞き回り、上空か ・ハサデナの *-äにつめている菊池に早苗が連絡している。 らは二〇室の豪邸を捜しているけれど手掛りはないという報告を受 " どうした ? ガチャビンの妨害は″さすがに菊池の声も心配そう けているうちに、天王星からの反射波もびたりと正規に入ってきである。 た。つづいて土星も・ : 「今ンとこなにも入ってませン」 間もなく本番の入りまで二時間足らず。 ″このままいくといいけどね工。の連中も、あんまり見事 午後一〇時、入ってくる反射波は、あらかじめ・フログラムしてあにいくんで、かえってあきれてるよ″ る信号音に変化した。 「あきらめやがったか ? 」古矢が標準時計の針を見上げながらつぶ トー″と冥王星の反射波。 ゃいた。 ″と海王星。 「だといいんだが : 。アース線で放電させたのが利いたかな。カ ー〃と天王星。 ッパの皿の水みてエなもんでな : : : 」 ソ 「ま ! ) ″と上星。 6
げじゃない、要するに。有機農法やっても、自然食やっても、現代 に生きてる日本人なんだしさ。おまえたちは東京で汚染されたもの くって、大地震とダイオキシンと富士山大爆発と核戦争でくたばり なーー・おれはえらいから、自然の中で人間的に生きるんだってな考 ( おれはひとり・ほっちなのだ ) 午後いつばいかけて、安田修平は、その考えを咀嚼しつづけてい えーーおれは好きになれないね。それじやむしろ、世の中の流れ、 た。まるでそれが、ひどく目新しい観念だとでもいうかのように。 かえるように少しは努力すべきなんじゃないのかと思うよーーーま、 しかしじっさいそれは目新しかったのである。というより、高野 個人の力なんざ、どうしたところでたかがしれてるといっちまや、 であったら、そう思ったにちがいなかった。 それまでだけどなあ」 いったいだれがおれを孤独だと見るだろうーー修平は考えた。 会議の時間をしおに、修平は席を立ったが、高野はまだ、何とな ドラマのディレクターという、時代の最先端というべき憧れの的 く喋りたいようなようすだった。 まるで、内心ーーその心の奥底に、ひそんでいる不安と、本能的の職業。 その仕事でもたかく評価され、将来は約東されている。多・せいの な怯えとを、自分の考えを人に力説することでまぎらわそうとで いつも声をかけてくれ 友人たち、親友づきあい、信頼する仲間 も、いうかのように。 レシートにサインしながらふりかえると、しかし、もう、他の局る人びと。 、少し神経質で 員に声をかけながら、高野は自信にみち、忙しげな、自らのわざと愛し愛されている美しい妻、かわいい、頭のい 感性とを信じきった、あの有能なディレクター特有の人あたりのい線が細い上品でしつけのよい一人息子。センスのいい居心地よくと い笑顔をみせているところだった。 とのえられたマイホーム、趣味もゆたかで、時間をもてあますどこ ふいに、ひどい疲労感と、そして、もうひとつの思いが修平をとろかいくらあっても足りない。 らえた。 健康で、裕福で、自分をちょっとしたものだと考える要素はいく ( おれは、ひとりぼっちだ ) つでも見つけ出すことができて それは、かって感じたこともないほど、深く重い、冷たい孤独感世のなかに、幸せな人間というものがいるのならば、それは、ま 守こっこ 0 さしく、おれでなければならないはずだ。おれは申し分なく幸せ 修平はさなけを覚え、急に十歳も二十歳も年をとったような気がで、妻子を幸せにする力をも持っているほどに幸せで、若くはない 、こよまど遠く、毎日をはつらっと忙しく送ってい にせよまだ老冫 ( ー した。そのさむけよ、、 ( つまでも彼を去ろうとはしなかった。 る。 だのに どうしてこのおれが孤独で、疲れはてていて、奇妙で 436
し て う 、地 と う 惑 は じ 潤が 乳条れだ 類件た に ま ー -1 の か方なか で き み た ち 死 の 愛 好 家 連 が ま だ 生 き 残 る れ か風 じ分 し古 方て っ変 きや て いも いや わ冫 な実 い過あ分 は種探な 気験雷立体推 る去 た た 険 の分 に殺 だ幻 隊やま収 め に標 に正 り過 はせ ほ い般 てたれな に去 し本わ隷 つ帰 しみ か が方 いだ にた に 類 0 う の を現 いれ でそ実な 残功 な星 いう い 生信 いた奇狂 い陽 物 系カ は満す見 がらそ異 巴人 しな 発れ の測 達な い健 い院 スれ はが 康ー なわ で き きそなれ最あ 中ま のや神な つ能 ど観的み いげ た のわ どかた性 常ら 沢生 仕だ 哺な い事 ア近 し熱 。を 神仕 ニき 族去 じ、自 。る だ の組 は″ 恵を 哺 べれ と みな面保 に乳 い人 いそ 護が いだ の発 間類始類 はて つな う で全 つで つけ 、の の ん安 サ関 るを いも 。れな知 っ全 フ 、な し処 い危 し含 いて 遺墓 。険 ヒな でか き切 そ形 わほ 地別 、を ろ特 かわ なか動だ かなれは が質 人難 み剰 類問 遺を にち つ保、 はな がかだま い護、 にざれぬ をたたか に本、 のた人と 。き まげき能、 みな顕ま の詮著な ざた みで づ族 に性生た 特か 族癖な質存保 し除刻ち の族 ろ大 織ゆ種そ 史こ のれ いす のす 中は ラ不 おカ : 、護 で家 ル応のを は族 いそ実際 いた と が 。かが し の よ ど う し て ん な い世例 ほ界外 ま 力、 話 に 思 ん ち の ろむ界生れ す観物 的 オよ も の な く 常 で な も の と 訒 め る し く る れ な い 球 が そ う 長 っ き す る と わ た し ど の も 自 分 4 ) と う し う も の だ に し て も 分 た た ち に も 対 な の が そ 種 有 の 性 は質ず ら 派 生 ん 、ナど フ い わ も ん る ら ー 11 で 地 球 人 の 精 ほ う し た や んなけ 力、 い抜れ質掘 子 。工き 的 、去な る 、を ま イ な奴族 隷 り い と い し妙人 望 ア プ フ ツ ク いよ い る 、か未 だ と て い う 。ね フ と かれ方フ・適そ格な分き弁 の大て が そ - よ り よ っ ば ど に 、密 着 し て 。る ん で オよ と り け と で き し は き た と し っ て る っ た は う し う み な に ま の る欠劣結た 陥化果 が伝招なが し、 に深た ト 直 り さ イ童 て いき欲 、みー ら 、生 ま な さ 、じかから来以 て 。伝穴思恐 を ' る っ き 、み も に者巨 も の 準 に 照 ら し て も 、なだ神 と う 可 は あ る ノ、 ル に 0 よ な っ竜問 は 自 、分 た ち カ : と び ぬ け 巨 がな保 、体護 し の そ の も の が は 移 動 病 な か も し な だ て る に な . 題 力、 え て い る 哺 て類種 過 生 き . ろ う て オ ッ ト は っ た い ひ ょ っ と いすと と カ : は上そたそ う 長 く は つ し だ ろ う の は 自 っ み カ : い た と は 太 で 0 オよ ら 、異 . と 受 け ら れ る し く し、 っ しず ~ ん 、わ思 。れカ ま う ま く っ て でた解 め を が話集味奴れが つ た シ ド の り と た カ フ 因 子 と 、ナこ ス タ コ と 同 、度 に し っ て い し べ つ に カ : 亜 し、 と え ね リ オ ッ ト は が ま が 室 の よ に し、 はた外 と を 甲 し、 出 し ま 、れ み に : 達 し て へ の 愛 と り そ き 種 の 歴 に け る に て ェ リ オ ッ ト を観た ク リ ン に た え ずーは っ識奇やも分要 ト 、科か の 、物が の あ い っ 。た発 も が な . く の で荒上 う フ ア イ プ ク ) 凧 い た 、彼 は フ 自 ら い 女子 心、 と し う 、お せ っ い 索 ナど れ し だ 急宙そ : 全 ちが論 無 ら し、 か ぎ り さ か も づれ望 ん / レ ル係余 し、 ら さ カ ; 達 る の の は い ひ っ る と いれな 才し の の は ま っ た く な . と し う ク ) 0 よ そ ら が き び し い 。事実 と ま た し て も き の の 機 よ敏 さ を せ ら 、れ た シ ド は い る さ て は う 、だ の 、ぬ く く し の護組 の 中 に て ん あ 、な包 をす 問 ず 。き過 た ち の さ ま で で保哺 さ れ て の 過 っ お り そ の き の 在 乳 イ本 . る の 発 を と なあ身 ら る 類 る 力、 去そを は成去 し てたも と 、て も み別が の 種過こ ま て 族 と どひ的 り み の 、哺中 自 た の る り の 、ろ う う 見 の シ′ と 、 0 よ で あ り の に 3
か ? 地震がおこらぬようにしてくれるとでも ? 米ソの首脳に核民のドキ = メンタリーをとるとい「て出かけたきり、どうやら流れ 弾にあたったかして、死体になって帰ってきたのだった。 をいますぐ廃棄するよう説きつけてくれるとでも ? 「通り魔はいるし車のクラクションひとっ鳴らしてもケンカになっ 「精神分析なんて、何かの役に立つのかね」 のろのろと修平はいった。上村はいくぶん気恥かしそうに、しかて殺されちまうことがあるし、うちのなんか、毎朝、もしかして今 って覚悟をきめて、亭主とガキを送り出すんだそ し自分の気に入りの商品をひとにすすめるものの熱つぼさをもって日かもしれない、 ってね。だから、必ず、出が うだ。これが見おさめかもしれない、 「立つよ ! そりや、役に立っさ。とにかく、精神の安定には確実けにだけはケンカや怒「たのをもちこさねえことにしてるんだと さ。もしかして、さいごに見た顔が怒ったふくれつつらだったら、 に役に立つよ。実をいうとねーーーおれもずっと通ってるんだがね。 悲しいからってーー出る方だけじゃないからね。家にいる方も、マ そのおかげで、身心ともに快調 ! ってとこさ」 ンションの下の階でガス爆発だ、火事だ、白昼強盗だって、何があ 上村がそんなところにいっているとは、彼は長い付合いなのにち いちごいちえ るかわからね = ものな。こうなると、家族だったって、一期一会だ っとも知らなかったのだった。 ね。無常観くらい、あったって当り前だよ。でもって、かりに運よ しかし、彼の精神が安定したところで、ちっとも、どうにかなり く、事故にもあわず、通り魔にもぶつからず、ガンにもやられず、 はしないのだ。 ポックリ病からもお目こぼし願って、生きてたとして、こんどはガ あのゲルニカの人びとは キが少し育っと受験地獄だ何だってさーー - ・校内暴力だ、非行だ、い 「そうだな」 じめられっ子だーーーそれもクリアすると、こんどは家庭内暴力で、 疲れた声で、修平は云った。 当のてめ工のガキが鬼になってさ。そこもなんとかクリアしても、 「考えてみるよ」 こんどはガキが車、運転しはじめりや、自分が事故るのはまだいい 「絶対、役に立つよ。とにかく、こんな世の中だからなあ・ーーまと もに考えて心配したり、子どもの将来の何の、考えてばかりいたけど、もしや人をひきやせんかと思ゃーーそれもすべてパスで、運 ら、それこそほんとに狂うか蒸発するほかないよ。こんな世の中だよく七十、八十にまで生きのびて、ガキも人並の家庭をもち、まず ものな」 はやれやれとなってみろよ。こんどは、さいごのーーおれもいっ・ほ け老人になるか、おムツあてられて、床ずれつくってじやけんな嫁 妙に、しみじみとした声になって、上村は述壊した。 「一歩外に出りや、交通事故にあうか、現場の下を通りや、鉄材がに世話されるのか、女房のおムツをとりかえるか、孤老になって菓 ふってくるか , ーー海外出張にいくと飛行機事故、さもなきやクロち子。 ( ンばかしくいながらゴミの山の中にうずくまってるか あ、修ちゃんよ、少しでもまじに考えたら、よくまあ気が狂いもせ ゃんみたいなこともあるし」 黒田は上村のよく使っていたフリーのカメラマンで、中近東の難ずにみんな、自分だけは大丈夫だろうと信しこんで生きてゆかれる
「アサミです。アサミ」 「水割りでいいかしら ? べイビー」 「アサミさん。どんな字書くの ? 」 電気ショック頭が、なんとなくいやみつ・ほく言った。 「ジュース。オレンジ・ジュース」 「麻美です」 おれはカウンターに指で字を書いてみせた。すべてでたらめだ。 おれが答える。答えてから彼女の耳もとでささやくように、それ まあ、このさい麻美と呼ぶのもよいなと思った。過去の思い出がよでいいね、と訊く。 みがえって切なくなるけれど。 彼女はうつむいたまま、恐い、と呟いた。 杉山は手帳をだして、せっせとメモをしていた。眉根を寄せ、鉛「え ? 」 筆をなめながら書いている。 「あのふたり、お化け。恐い : : : 」 「なにを、してるんですか ? 」 小動物のように震えながら言う。 「うん。人事課に訊いてみようと思ってね」 おれはうなずいた。おれだって恐い。確かにあれはお化けであ 杉山の銀縁眼鏡が、ギラリと光った。眼鏡の中の眠を細めて、疑る。化け物でなくてなんだ。 うようにおれを見つめる。 彼女の前にオレンジ・ジュースが置かれた。 おれはたじろいだが、まあ、いいやと思った。 おれは彼女にグラスを持たせ、飲ませた。彼女はストローに口を 「そういうわけで、杉山さん。今日はもう帰ります」 つけ、五歳の子供のように飲んだ。喉が乾いていたらしく、半分ま 「いや、それはないでしよ。まだ全部会社のことを説明し終えてなでいっきに飲み干す。そしてうつむいた。 いじゃない。関君聞いてなかったの ? 」 杉山とパンクおかまは、おれと彼女を見て白けきっていた。モヒ もちろん、なにひとっ杉山の話など聞いてやしない。 カン刈りは片手を腰にやり、上を向いて煙草を吹かしている。。、 「せつかく、妹さんも突然現われたんだし、もう少しいいじゃなンク頭は首にかけたゴールドのチェーンを、ふてくされた表情で この店はもっと遅い時間にならないと客なんてこないのよ。 じゃらじゃらやっている。杉山はなにかぶつぶつロの中で呟いてい こ 0 ま、もともと客は少ないけど」 「あつらあ。それはひどいわ杉山ちゃん」 「妹ねえ : : : 」 今まで押し黙っておれたちを見ていたモヒカン刈りが言った。 「ぶりつ子しちゃって」 「さ、麻美さん座って座って」 おれは彼女の肩を抱きながら三人を見かえした。 しかたなくおれは背後で震えている彼女の肩を抱くようにして、 と、そのとき急に彼女が、わっと大声をだして、おれに抱きつい おれの左側のスツールに座らせた。 てきた。 彼女はうつないている。 ここにいるのもういやっ ! 」 「恐いっー 275
はとっくに退散したと思っていたのである : 古矢がパサデナの菊池とこっそり交信している声が耳に入った。 - え ! ポイエジ 5 そっちの Z に混信があるか ? 」 まだ地球をウロウロしていやがったか : ノサデナとう しかし : : : よりにもよってこの重大な時期に : ャーからの波は順調です″「そうか、それじゃ、く ちの間だな : : : 奴がわり込んでるのは」″なにかあッたんですか 気がつくと私は冷汗でぐッしよりになっていた。 「面倒なことになった。スタン・ハイしていろ。あとで話す」 性悪な奴である。何度もこっちはやられかけている・ : やっと送信機が安定した。 が〈あけましておめでとう計画〉をつぶしにかかってきたとなると 私はマイクをとりあげ、静かに言った : 。これは大変な事態である。 ″ゃい ! 聞こえね工のか ! テレワークの野郎共 ! 〃向うは威丈「なんの用だ ? こっちは大事な本番の準備中なんだ、すまんが、 、、、店よあとで聞こう」この際、向うを刺 高になってわめいてくる。 邪魔をしないでくれなしカ言ー ″テレワーク通信室さん ! テレワーク通信室さん ! ″すぐにフジ激するのはまずい テレビのマスターが呼んできた。″本線になにか混信していますが しかし、相手はにべもなかった。・ 大丈夫ですか″ 邪魔をするな、だと ? ″ガチャ。ヒンのぬいぐるみに入りこんだあ 「大丈夫だ ! 〈ポイエジャー〉からの波はちゃんと来てる ! ーとっ の宇宙人の声は憎悪のかたまりである。 さに古矢が応答した。 「用事はなんだ ? 」 ″なにがちゃンと来てるだ ! ″ 通信室に居合す全員の神経が極限まではりつめているのがよくわ とたんに、ガチャ。ヒン かる。 てる宇宙人の嘲笑が入ってきた。 ″何の用事ーーと来やがった。きさま達の〈あけましておめでとう 凄まじいノイズ。 計画〉をめちやめちゃにしてやるまでよ : ″どうだ ! これでもポイエジャーからの波はちゃンと来てるかっ・ やつばり : ほれ ! もう一丁いくぞー 「どうしてそんなことをしなけりゃならんのだ」私はっとめて冷静 通信室のスビーカーが今にも吹ッ飛びそうである。 ″どうしてがあるか ! 去年はよくもひどい目に合わせやがったな テレワーク、何か文句があるんならの 8 7 5 で応答しやがれ , 「しかし、あれはおあいこだろう ? 」なんとしても向うを説得しな 「こっちだって、あやうくお前にやられる所だったん すばやく簾畑が予備の送信機に火を入れその波長に同調をとつければ : - だそ。それに、こっちはお前の 0 ーー・ーじゃない、お前の宇宙船 いや、ガチャビンのぬいぐるみに入っ ところが : ダウン・
男も、女も、若い者も、年老いた者も、みな一様に、褐色の巾広「わたしがなにに見える ? 」 い上着をまとっていた。それは足首までかくれるほど長く、腰に巻 リトをハラは、一人の男にたずねた。 いたベルトで、袋のロをしぼったように締めていた。彼らのサンダ男はけげんそうにリトル・ハラを見返した。 ルが床を踏む音が、ヒタヒタと周囲の壁にこだました。 「連邦の職員だろう」 とっ・せん、 リトル・ハラは背後から小突かれた。 「どうしてそう思うの ? 」 ゲリップ 息が止った。右手が反射的に腰の信号拳銃の銃把を握っていた。 「違った服装をしているからだ。何か用か ? 」 「はだ ::: 」 男はおびえてあとじさった。 報告しているようだっ . た。 「用はないわ。あたしがなにに見えるか聞いてみただけ」 「わかったわ」 男はうめきをもらすと走り去った。走るという動作を見たのはこ とっさにリトル・ハラはうなずいた。 こへ来てはじめてだった。 その人物、おそらく男はそのままリトル・ハラのわきをすり抜ける リトル・ハラに対する恐れが爆発したらしい ように通り、ふりかえりもせずに立ち去った。 「ね、あたし、なにに見える ? 」 彼には、リトル・ハラの服装が自分たちとはなはだ異っているとい リトル・ハラは通りかかった女にたずねた。 うことが、認識されていないようだった。 「連邦の職員でしよう」 リトル・ハラは思いきって、回廊を歩む彼らの中へ入って行った。 「こんな格好をしているから ? 」 リトルラに視線を向けた者はいなかった。 「そんなことを聞く人って、特別な人よ」 最初、 「たとえば、連邦の職員とか」 リトル・ハラは彼らは視力を失っているのではないかと思っ 「ほかにいないもの」 だが、そうではなかった。 「ひとっ教えて」 給食室はごったがえしていた。 「なにを ? 連邦の職員でも、私たちに聞くことなんて、あるの 各自が身につけた小さな金属片を、台の上に置き、そこからせり 出してくる食物のパックをかかえて散ってゆく。入ってくる者も、 「ここでは男も女も、頭、丸坊主なのね。どうして ? 」 出てゆく者も、全く無秩序で、入口は厚い人垣と大きな渦ができて「あなたたってそうでしよう。なんでそんなこと聞くの」 宇宙帽の中の リトルバラの髪は見えていない。 食物の。 ( ックを受け取った者には、各種の作業が待っているよう「あたし、知らないのよ。どうしてなのか」 ・こっこ 0 「不潔たからたそうよ。たしかに保健省のエア・シャンプーはいし 2