話をもとに戻して、ファンに会いなそうしたグルーゾのなかで、日本にも縁きの欄〈ファント〉が、後にグルーゾ 、ロスクに Fan ( という典型的なの名称になるのだが、この段階ではまだ投 がらシベリアを横断することは、でかけるが深いハ・ / ソ連型ファン・グルー・フがあり、組織作り稿されてくる作品を載せているにすぎな 前にいろいろ厄介な問題があるだろうが、 ところが殺到した投稿が捌ききれず 休戦ラインとやらを越すよりははるかに実のユニークさで全国的に注目を浴びてい に、宣伝部長と編集者が協議した結果、翌 現可能な計画である。人跡未踏の世界を探る。いったいあの国ではどうやってファン ・グルーゾが出来てくるのか、それを知る年から季刊で雑誌〈ファント〉を出版する 検するのだから、多少の困難は避けられな ことになる。もちろん公的な新聞の付録も いし、もし、ソ連当局から OE がとれたのに格好の例だから紹介しておこう。 ( ロスクで発行されている地方新聞しくは特別号であったし、まだファン・グ ら、お仕着せのパック旅行なんかやるより ループそのものが存在していなかったのだ よっぽど面白い。それ から、われわれが言うところのファンジン は保証する。 。ところが、子供のころから熱心 ではない では具体的にどんな ご rn なファンだった編集者にこの雑誌は全 ファン・グルー・フがあ 面的に任されたことで、ソ連型とでもいう るのだろうか。シベリ べき新しい形のファンジンの典型を生みだ ア派と呼ばれる作家た 0 た を 1 れすきっかけとなったのだ。実質的には彼の ちがいるくら、・こ しーカ 、刊個人的責任で出版されることになったわけ ら、ウラル山脈以東の一》 だから、恐らくソ連ではそれ以上は望めな 広大なシベリアに有力 いほど理想的な形態だと言えるだろう。そ なファン・グルー・フが ン 、く口スク在住の作家 の後三年のあいだ、ノ / あってもおかしくはな ) 尠 の卵たちの作品や図書館員が提供してくれ 。現在ソ連でもっと 0 る出版情報、書評などを載せて読者を増や も権威のある c-v 賞 〈若い極東人〉は、かねてからの読者の強していくうちに、投稿の常連が生まれてき 〈アエリータ〉はモスクワやレニングラー い要望に応えて四半期ごとに紙面でのた。どこでも熱心な連中は仲間が欲しくな ドでなくて、スペルドロフク . ( ヨーロッパ ・ロシアとシベリアの境に位置する都市 ) 特集をしていた。ところがそれだけでは読るものとみえ、ついに彼らは〈ファント〉 で、シベリアのファン・グルー。フ勢が中心者を満足させられず、一九七二年からは土の誌上で、ファン・グルー・フを作りたい が、ついては討議をしたいので集まってく になってだしているのだから、ファン活動曜日毎に特別の文芸欄を常設して、、 5 に関するかぎり、モスクワはもはや絶対的映画、音楽のそれそれの分野のファンのたれと読者に呼び掛けることになる。こうしけ めに紙面を解放するようになった。このとてできたのが、ファン・グル 1 ゾ〈フ 中心とは言えなくなっている。
第 L ー外 ロッパを結ぶ幹線、シベリア鉄道が通ってたりに、ツングースの一族 = ヴ = ン人の言のファン・グルー。フ〈一リフ〉 ( 「 = ッソ いる、いうなれば表通りにある。日本に当葉で〈カラマッ林の狐〉を意味するエッソファン」の略 ) が活動している。グルー てはめれば、東京にたいする札幌か福岡なという町がある。ここに、会員が十名前後。フの代表は Z ・スウチ = ワという若いお嬢 さん。 みの都会。実際には、 僻地とはいっても人口数万の町。住民の 日本の僻地なんかとは 出入りが激しいと言うから、おそらくは極 比較にならないくらい 東地域に多い開拓の町の一つだろう。この とんでもないところが 半島でいちばん大きい都会ベトロバヴロフ いくらでもある。そん て スク・カムチャツッキーにでるには数日か なところにも、ソ一連に 出 で かるのではなかろうか。なにしろカムチャ はちゃんと T) ファン ア レ ツッカ半島にはまだ鉄道もないのだから。 がいて、しかもただい ザラそんなところで、彼女たちは涙なしでは るだけではなくて、フ 市・ コ聞けないくらい苦労をしている。作品の収 アン・グルー。フもあ 都 方ュ集、図書館にあるの整理、貸出しと返 り、活動もやっている 却の管理、図書カードの作成。さらには、 のだから驚きだ。 個人の蔵書に目をつけて戸別訪問をし、頼 世界を動転させたあ みこんではカタログを作り、雜誌に載った の大韓航空撃墜事件 作品の目録をとる作業など ( かなり広い範 で、日頃はめったにお 囲の新聞雑誌がを載せるから、これは 目にかからない極東地 、ま大変な仕事だ ) 、地味な活動をこっこっと 域 0 地図が ~ や新聞 ) 第・、 進めている。しかも、それだけではいけな に現れたから、ご覧に 追 いから、大衆の中へ出ていってを広め なったかたもあると思 たいとも考えているあたりは、ご立派とし うが、あの地図のさら 肝力いいようがない。そして僻地であるから に上のほうにカムチャ 足半よけいにそう感じているのだろうが、ほカ ツッカ半島がある。そ 不の プアのファン・グルー。フと交流したいしベルミ の中央部の、カムチャ、 7 ハマやロストフで行われる大会の情報を早く知ロ ツッカ山脈とカムチャ、・ りたいと訴えている ( 一週間程度のコンべ ツッカ川に挾まれたあ業 三を : 立 : : ぐ : 立 : 新 をみ : : 0 : ◆ : : ぐ
LL 窟 なか凝っている。期末には受講生のほとんて、小学生作家まで登場したというから面 アント〉だったのだ。経過がそうだから、 グルー。フに参加したものは、若手の学者、ど全員が、新聞、、ラジオのいずれか白い。変わり種では、科学記事を書いてい祐 ーマン、労働者とで研究発表をすると言うからたいしたものた若い地質学者は、に取りつかれてし 小学生、大学生、サラリ 〈ファント〉が経営しているのだかまって、結局、業界誌の編集部に転職し、 層が広くて厚い 十年後の現在、〈ファント〉は、ファンら、ジャーナリストの学校とはいえ、そこで欄を担当しているという。 こんなふうに、最初は一般の新聞か文芸 に関係したことを教えているのだろうが、 ジンの発行とグルー。フの運営に専任のスタ ッフを三人も置いているそうだ。なにしろ残念ながら詳しいことはわからない。・せひ雑誌の紙面の一部で特集を組み、それが常 母体が新聞社なんだから、もちろん給料もともそこが知りたいところだ。鉄道学校を設欄や特集号に発展し、ついには独立した / ロス ( ただし本紙誌に従属した、例えば付録と 出ているはずだ。だが、恐らく発行部数は卒業した学生が鉄道員にならず、ハく いった形でだが ) 雑誌が生まれる。やがて ちょっどした商業誌も顔負けするくらい多クに近い町の新聞社にはいって、〈アベッ クス〉というファンジンを編集し、ファンそれを中心にして熱心な読者が集まり、 いし、充分に採算はとれているのだから、 つのまにかファンジンをもったファン・グ ・グループを作ったというから、あんがいフ おんぶにだっこと言うわけではないだろ ループが誕生する。早い話がソ連では、マ う。いまでは内容も充実して、グルー。フ内アンジンの作りかたでも教えているのかも スコミ・ ジャック型というか、小判鮫型と 外の学者が科学記事を書き、画の好きな会しれない。過去十年のあいだに、〈ファン いうか、自前で出版活動ができないのな 員はと宇宙をテーマにした絵画やイラ ト〉から。フロの作家が出たことは当然とし ら、既成の媒体に食らいついてでも、最後 ストを発表し、中央で には自分たちのフアジンを持ってしまおう も認められるようにな というのが、ファン活動の一つの典型であ るようだ。そんなものがファンジンか、と ウイチが毎号アー おっしやるむきもあるだろうが、可能な条 トの紹介をしていると 件をフルに活かして十年がかりで結局は自 刊分たちのものにしてしまう、そのひたむき 驚いたことに、編集 なにたいする愛情に感激しませんか。 る 部が主催して小中学生 ね ここに同じ仲間がもっ魂を感しるしゃ を対象にしたジャーナ を ありませんか。 リスト学校まで運営し しかしハ。ハロスクは、モスクワやヨーロ ているのだ ( もちろ ン ・ロシアから見れば極東も極東、まさ ん、塾みたいなものだ に最果ての地だが、それでも太平洋とヨー ろうが ) 。しかもなか
情 目指して西を目指す。ファン・グループが あるところで片っ端から途中下車をして、 深見弾 中国やモンゴ】ル ( モンゴールにだって ファンはいるのだ ) 、ソ連の町を訪ね歩 こうというわけだ。 遙かなるシベリアに思いを馳せたとき、雄大な計画が思 上陸するのがナホトカか上海か、いずれ い浮かんだ。シベリア鉄道沿いにファン・グループを残 にしても日本海を渡るのは、できれば船旅 や、本当なら、東京駅から汽車 らず歴訪しようというもの。さて、実際の状況は : で下関までいき、そこから関釜連絡船で朝 鮮半島に渡り、ソウル、ビョンヤンを経由 からモスクワまで九千キロをあちこちで途して中国の瀋陽へでられたら言うことはな 昨年は、どういうわけか日本のにシ お前さん、頭がおかしいんじゃない 中下車をしながらファン・グルー。フを歴訪 ペリアを取材した番組がいくつか現れた。 特集のシベリア鉄道九千キの旅なする旅ができたら、ちょ「とした = 、ースの、シベリアや中国経由はともかく、朝鮮 どは再放送までされたくらいだから、それになる。いま手元にある資料で分か「てい半島が縦断できると本気で思「ているの なりに評判がよか「たのだろう。この鉄道る限りのファン・グルー。フを訪ねるだけでか、と声が返「てきそうだ。 ところがかっては、東京駅でロンドン行 ( ロスクやイルクーックなどごく限も ( 十カ所ではきかない ) 、恐らくモスク ワまで辿りつくのに一カ月以上の日数がかきの切符が買えたという。おまけに汽車を られた町にしか外国人に途中下車をさせな いことでよくしられているが、さすがに世かるのではないだろうか。支線の名もない走らせるために対馬海峡にトンネルを掘る ことまで真剣に考えたこともあるというで 界のさんだけのことはあり、特例を ( ? ) 町まで入れたら二カ月やそこらでは 認められてそれ以外にもいくつかの町で取すまないかもしれない。そんなことを考えはないか。現実にはないのだから、ここだ 材ができたとご自慢だ「た。だが、例の旅ていたら、も「と面白いことを思いついけは船か飛行機で渡るしかないにしても、 朝鮮半島には立派に鉄道が走っている。し 客機撃墜事件の後だったらはたしてどうだ 上海から北京、北京から瀋陽、 ( ルビンかし残念ながら、真中あたりで途切れてい ろう。視聴率は散々だったのではなかろう か。それよりもなによりも、取材そのものを経由し、国境の町、満洲里を越えてシベるが、なにも技術的な問題や地理的な障害 があってちょん切られているわけじゃな リア鉄道のチタへ抜けるか、あるいは、北 ができたかどうか。 。本当はいまだってロンドンまで汽車の しや、そんなときだから京からモンゴール人民共和国のウラン・ そんなときに、、 1 トルを経て、・ ( イカル湖の東にあるウラ旅ができてもおかしくないのだ。むしろそ こそ、面白いことを考えた。もし、日ソ ン・ウデに出るかして、あとはモスクワをれができないほうがよほど不自然だ。 交流とでも銘うってウラジヴァストーク ・海外 U)LL 事情・
現在、いろんな企画があがっているが、何とにかく知ってもらう事が一番ということ ポートなどが和気あいあいと行われた。 で、翻訳と紹介を中心に活動しています。 そして掉尾を飾ったのが″クイズ〃。 といっても目玉は百二十六畳敷きの大広間。 中国は、現時点ではまだ科学知識の普 『ダロス』や「 << — 00 Z オープニングア朝食は参加者も作家もスタッフもみな一同に ニメ」のビデオやポスター類を含む多数の賞会して食べることになりそうだ。その他、各及を目的とする啓蒙小説の段階にあり、 ・フロバーで活動している作家も数えるほどし 品が用意されていたこともあって、途中から部屋のテレビと館内電話を使っての相互コミ 子ニケーションシステム、ー O ( オ・ハ かなく、日本のようなファングルー・フも は、なかばプレゼント大会に早変り。山のよ まだ存在していないとのこと。ただ、作家た うな賞品がなくなるとともに無事。フログラム O 日 Official Broadcastns Agency 0 「 Q ー con) 、ウルトラクイズなど楽しい企画ちの研究会はいくつかあるそうです。 を終了した。 もともと中国では、よりもの研 その後、クリスマスパ 1 ティーも開かれ、 が具体化されつつある。 また、恐らくよその大会ではできないだろ究の方が盛んで、こちらの方には専門誌もグ 関係者、招待者を含む百三十余名がアルコー う、というのがスタッフ直筆のお手紙。参加ルー。フも存在しているそうです。しかし、 ルの助けを借りて一段と盛り上がていた。 それでは、オーウエルの年にも楽しきクリ申込みされた方全員に対して、メインスタッ雑誌も今では何冊か出版されるようになっ スマスが迎えられるように祈って。 フが直筆で返事を差し上げている。悪筆乱筆てきました。海外作品の翻訳もかなり盛ん あるだろうけれど、参加申込書一つ一つの要で、日本の作家でも星新一さん ( なんとアメ ( 十二月二十五日於労音会館 リカンコミックタッチの劇画になってまし 特派員・北野喜樹 ) 望、質問にあわせて内容が各々ちがう。これ た ) 、眉村卓さん、また筒井康隆さんなどの こそ参加者主導の手作り大会を目指す O ー ー 0 Ⅱ 1 0 のポリシーの具象化ではないだろうか ? 翻訳も出ているそうです。 熊本発 すでに・フログレス一号の発送も終わり、協最近、岩上氏と日本在住の中国作家の プログレス・レポート カスタッフとの会談も数回をかぞえた。四月遅叔昌氏との話し合いで面白いアイデアが生 九州では三年ぶり、熊本では何と十五年ぶ二十八、二十九日を目指し、スタッフは皆連まれました。中国のアニメは、「ナージャと 竜王」などでみるとおり、かなりの高水準を ノ りの大会、第一回九州コンペンショ 日のように走りまわっている。 誇っています。そこで日本のアマチュアの ン、 O ー。れ 1 の準備はいま着々と進めら九州のは燃えているのだ。 ( 特派員・瀬戸口昭 ) 作品でシナリオを作り、中国に紹介して中 れつつある。来年の日本大会は何と北海 国アニメをつくってもらおうというもの 道。当然、九州のファンのほとんどは行けな です。今いくつかの作品を検討中とのことで それならひとっこっちでもやってみる 中国研究会を訪ねて浜松発 か、というわけでー 0 は始動した。 す。もしこれが実現すれば、日本と中国の O- 。の名はもちろん往年の第九回日 本大会 E*DOOZ にちなむもの。形式今回は地味ながら着実な活動をしているなり、大いに期待できそうです。また中国 の翻訳作品集も計画中ということで、今後 その他も同じで、旅館貸切、全員合宿制 ( 参「中国研究会」を訪ねてみました。 加費八千円 ) のお座敷コンべンションであ代表は静岡県磐田郡在住の岩上治氏。現在の活動が注目されます。 る。 日本のファンダムも様々な方向で大き 会員数は十八名。会員は日本、中国に点在し ゲストには、九州界の代表者たる梶尾ていますが、実際に活動している会員は、数く発展してきました。有名なグル】。フや活発 真治氏は無論の事、柴野拓美、田中芳樹、と名になりがちだそうです。会誌としては「科な活動をしているグルー・フも重要ですが、こ り・みき、堀晃、安田均、夢枕獏の各氏をお幻情報」という連絡紙が発行されています。のように陰に隠れがちですが、地道な活動を 招きしてお話をうかがう予定。募集予定人数さて、まだまだ一般のファンの中国しているグルー。フも大切ではないかと強く感 は二百名ほどだから、参加者三十人に一人のに関する知識は、殆どないと言っていいとじました。 割で作家の方を囲むことができそうだ。 ( 特派員・古橋伊豆夫 ) 思います。そのような状況の中で岩上氏は、
爛究 原研 19 世紀 20 世紀 21 世紀 3 圓 0 万年前 まて同じ 32 本 このころのデータでは 100 % の人が 32 本 このころから 急激に減りはじめた 歯数 32 本の 人の割合 歯数 32 本未満 の人の割余 ほとんどの人が 20 本 だそうだ。いかに強てもちろん長者の万灯も ! ) 』をお願いい -1 ー 0 力なグルー。フであるたします : ・ 年 かがわかるであろう なお、本体のほかに、データとオリジナ 0 弋 ル・。フログラムの入ったディスク、光世紀 年 0 チ . さて、ということ パソコン・ゲーム、そしてもちろん《光世 れ で、何百という星表紀世界》を舞台にしたそれ自体 : 生 こリン 落・星図の版下づくりと、この少なくとも四つが、たがい冫 のはさんにおひクした形で、世に出ることになるだろう。 年歯きうけいただき、本それそれに準備がすすんでいる。 0 現在日 大文および本文の図表乞うご期待い : と、やっとすこし安心したところ 第 ( これだけでも五〇 〇枚はある ) の版下で、前回のつづきである。 のほうはその方面で 略は本職の内藤淳一郎 ヒトの直系と歯数減少 の氏に協力してもらい 向っつ、私と家内とが 少ワー。フロを利用して 前回は進化と歯数の関係を暗示し、『歯 数つくることになっ数減少』を半定量的にあらわすグラフをご いこ 0 らんにいれた。それはそうとう衝撃的なも の 類このようにして、 のなので、再掲載しておくことにしよう。 一円でも安く、かっ図 3 である。 図早期に完成させよう今回はいよいよ議論の第一段階としての と、われながら涙ぐ『分析』にはいることとしよう。 ましき気持でとりく とにかく問題は『歯数』である。 んでいるのである。 歯というのは口さえあければ目に見える 完成の暁にはどうものなので、昔から統計的データが完備し 3 か清らかな読者のており、一八世紀までは歯数が三二本に満 9 『貧者の一灯 ( そしたなかったという記録はみられないのだそ
っ 「こんなところじゃあ、金持ちにはなれないぜ」とレーマソがい べイカースフィールドは笑った。「今だって同しことですよ た。ウッドが言葉を足した。「本当た。痛い目にあうことはあって面接を受けるのがイナー・シティ 3 ならね、 も」 「それで、ここへ来たってわけだ。グリーンベルトにいたあとで、 コルビーは指を折りながら、「イナー・シティ教育部隊の意味すここの悪ガキども相手にやっていけると思うのかい ? 」とウッド・、 るところは、給料の格差、昇進の優先、定年の早さ、医療費無料、たずねた。 全面保険 : : : かなりいい線じゃないか」 「クオンティコにもどって講座を一から受けたよ。— o e O の基礎 訓練を四カ月、上級訓練を八週間。卒業したときはクラスの首席だ 「それでなくちゃな。ひでえ仕事だもの」 った」 「コルビー、推薦広告料はどうなんだ ? 聞くところによると、グ 「ヤングもなかなかいい男たったが、あいつらにやられてしまった リーンベルトの方じゃあ、ずいぶん推薦広告料が入るそうだが」べ っこ。 んだ」とウッドはいっこ。 イカースフィールド : 、 、力し / 「どんなぐあいに ? 」 「よほど長く勤めなくちゃだめだ。こっちは飢え死にしかけていた ドが答えた。「だれかが教師用通路で待ち伏せをしたん だ。不意を襲ってナイフを突き立てた。十七回も」 べイカースフィールドは眉を吊りあげ、信じられないとばかりに 「教師用通路へ、どうして入れたんです ? 」 コルビーを見つめた。「飢え死にだって ? グリーンベルト引で 「不明だ。とにかく検問点のあいだは油断しないことだね」 「うーん、そうだな、飢えることはないけど、暮しが楽になること「まだ誰冫 こも証明はできないんだが、やったのはサントスだ」とウ はなかったよ。教えるのは一日十二時限だけだが、・ との教師も必ら トがいった。「先週、後任が見つかるまで、ヤングのクラスを受 ず生徒の課外活動を監督しなきゃならないし、週末には補習グルー け持ったんだが、すぐにわかった。サントスは危険だ」 。フを受け持たされる。それも管理者レヴ = ルにならなきや、ただ働「サントスはやっかいですね」とコルビーよ、つこ。 ( しナ「刺激針を使 きなんだ。こっちは。ハ ート・タイムの仕事をつづけられなかった うしかなかったですよ」 し、女房はどんな仕事にもありつけなかった。向こうではコネがな ウッドは耳に入らなかったかのように言葉をつづけた。「あいっ きや何にも手に入らない。今でもぼくは、最初の就職のときに賄賂はさながら鉄のレンガだ。おそろしく手ごわいし、びんびん尖って をおくった連中に支払いをつづけているんだぜ」 いる。それに頭もきれる。出しぬかれるんじゃないぜ。あのクラス 「世の中も変ったものだ。うちの親父が学生のころは教師が不足しはうすのろそろいだが、サントスは利ロだ。サントスこそ常時量薬 ていた。当時は面接してもらうのに賄賂など用いる必要はなかつをうけるべきなんだ。あいつを薬漬けにしておけば、この学校はも た」とハワードがいナ っとましになる」 0 9
をよみがえらせて弄び、反し、そのうちにしだいに遠いものとしらずの人々の中でぼつんと置き去りにされることにはなるまい。も て押しやって行ったーーという過程のうちに、みすみずしさを失っちろん彼は司政官として、どうせこれからたびたび、未知の人間の てしまい、すり切れてしまって、今更生き返らせようとしても、出集まる場所へ赴かねばならないし、その覚悟はしているものの、事 てくるのはほとんど情念を欠いた形骸ばかりになっている、という情がまだよくわからないうちに、自分自身では気がついていないが ことかも知れない。そしてまた、彼の記憶そのものがずっと昔の、大失策をおかすかもわからない冒険は、避けたほうが安全であっ ェイゲルにしろエステーヤにしろ彼自身にしろ、若かった時代の像た。なろうことなら手はじめは、知人のいる会からにしたい。知人 ーティなどにおける自分の がひとりでもいるか全くいないかで、パ に過ぎず、それから歳月を経た今では、何もかもが別のものとなっ や態度の選択の余地がまるで違ってくることを、彼は行政専門家候補 ているであろう、との認識が働いていたせいかもわからない。い : ・もちろん、そうした理由が存するのは間違いない。間違いない生時代や待命司政官時代を通じて、体験して来た。知人がいればそ が、一番大きな理由は、自分が司政官であろうとし、司政官らしくの場の雰囲気がどう変ろうと、適応したり相手や話題を変えたり、 おのれを保持しようとしている、その心のなせるわざではないのさらには声をかけ合い格好をつけて退場するのも可能である。が、 か ? なろうことならそうであって欲しい、と、彼は思ったのであそうでないと、うまいきっかけをつかまない限り、人々の中に入っ て行くのも出て行くのもむつかしいのだ。場合によってはおのれを そう。 殺しおのれの立場が悪くなって行くのがわかりながら、ずっと居っ これは旧知の人間からの招待状であり、その旧知の人間はタトラづけることにもなりかねない。そこで我を通そうとすれば、あと悪 デンの有力者だと、それだけを考慮に入れればいいのだ。 評が残り、そのグルー。フからさりげなく排斥されることもすくなく また : : : あのジャクト家から自分は招待状を貰うようになったのないのだ。そうしたことを承知しているからこそ、タトラデンにお いても、彼は気をつけなければならないと考えていた。いや : : : タ か、というような感慨は無用である。ジャクト家が司政官を招こう トラデンだからなおさらである。タトラデンのいわゆる上層の社会 としている、それだけのこととして処理しなければならない。 に、それも司政官として立ちまじらなければならないとき、慎重の と、ここまで来るのに、やはり、二秒か三秒、かかったよう 上にも慎重であるべきだった。その点、この会合は有利である。 である。彼は目をしばたたき、これをどう扱うかの段階に移った。 、うまで という : : : 出席を前提にした検討を彼がはじめたのは、し 処理。 ェイゲル・ TJ<< ・ジャクトが催す会とあれば、当然本人のエイゲもなく、これが名家であるジャクト家の会合であり、そこには多く ルがいるであろう。ひょっとすると妹のエステーヤも ( 彼女がどんの名家・有力者たちもやって来るはずだからであった。 な境遇になっているのか、彼には知る由もなかったが ) 出てくるか彼は、そういう人々と顔を合わせ、知り合っておかなければなら も知れない。 となれば彼はそこでは知り合いがいるわけで、見す知 ないと考えている。それはむろん、タトラデンの上流の連中と近づ
F ー事ー情 ンションが各地で行われている ) 。 FANTASTYKA を創刊し、たちまち発行間違いなく大歓迎されるだろう。 恐らくソ連の水準で見た場合でも、十年部数百五十万 ( ! ) の世界最大の雑誌を持この大旅行を、できれば中国大陸からは の遅れはあるのだろうが、とにかく、こんつにいたったポーランドと、社会主義圏でじめたいと思っていたが、どうやらそれは なところにまでが浸透し、ファン活動も西欧型専門誌を出すのが一般的な趨難しい雲行きになってきた。現在世界で が始まっているのだ。 勢になってきている。残るは、チェコスロ誌の点数がいちばん多い国は、恐らく中 恐らく、カムチャツッカの〈エリフ〉訪パキアと・フルガリア、それにルーマニアだ国だろう。ところが、いささか無理がたた ったのか、昨年あたりから風向きが変わっ 問までは無理だとしても、シ・ヘリア鉄道のが ( もっともルーマニアについていえば、 沿線でかなりの数の〈ファント〉クラスのかっては東側で最も古くから唯一の誌て、にたいする風当たりが強くなって ファン・グループと交歓することはまんざ ColIectia "Povestiri Stiintifico-Fantasti- いるようだ。が青少年に悪い影響 ( ? ) らできない相談ではなさそうだ。 ce" を二十年以上にもわたって半月刊で出を与えているからだそうだ。しかし、この しかも、この旅はなにもモスクワを終点していたという立派な実績を誇っていたの国が近代化を国是にして科学技術を押し進 にすることはない。ソ連領内はもちろん、 だが、数年前にパルプ不足を理由にして休めているのなら、を避けて通るわけに 〈赤い矢〉号でレニングラードに出て北欧刊したまま、いまなお再刊されていない ) 、よ 冫いかないだろう。しかも、この分野を。フ に抜けるもよし、国際列車〈ショパン〉それぞれの界の動向から見て、彼らの ロバガンダの道具にしたいと思っている連 で、ワルシャワを経てウィ 1 ンに致るもよところもそう遠い先のことではなさそう中にはお気の毒だが、近代化が進めば進む し、未踏のルートは網の目のようにある、 だ。どの国もファン活動は盛んだ。出版点ほど、の離れがすすむことは間違い まだまだ先は長い。 数は増加しつづけており、ほとんどのとこない。それは先進国の例を見ればわかるこ たとえば東欧に足を伸ばすのも面白い ろで、 r-n 叢書が出版されている。ューゴ とだ。それが気にいらないからといって いまやこの地域のはユーロコンを中心スラビアとハンガリーにはかなり前からフを政治的に切るようなことをすれば、恐 にして西欧圏と結びついて独自の道を歩きアンジンがあるし、未確認情報だが、いまらくその近代化そのものの成功も怪しくな はじめている。ご本家ではいまなお専やポーランドにもファンジンが出ているとる可能性がある。しかし、文化大革命以後 門誌を出せないでいるというのに、こちら いう。一九八三年のユーロコンではファンの中国が、基本的には西側を向いて出 では続々と創刊されている。の分野でジン部門で、この国の KVAZAR が受賞発したときに、すでにこうした問題の起こ は後発ながらいちはやく六年前から月刊誌したそうだ。ついでに触れておくと、雑誌ることは予測できた。だが、それもまた社 SIR 一 US を出しているーゴスラビア、季部門では、創刊されて一年とたっていない会的な反映だろうから当然だったともいえ 刊ながら五十号を越えた GALAKTIKA FANTASTYKA が入賞している。 る。ある意味では、それは中国にとっ これからが を持っている ( ンガリー、驚いたことに軍ソ連に劣らず訪ねるファン・グルー。フはて幸いだったのかもしれない。 政下の一昨年十一月に月刊でユニークな多い。地球の裏からやってきた遠米の客は彼らの正念場になるだろう。
YOG-SOTNV TH クトウル - Ⅱの オ - ・カスト・ダーしズに・物、、をま 、ウルール邪夏活 クトウル - 闇の示録 : 3 ・ : を第物裕編 H - P ラウクラフト機 ~ 大量物裕編 ctbulhu Ⅱ 原作と結合する形で、ゲームとしての新たな 8 ー性 局面をきり拓いている ( 一方でスト丿 への指向、他方で世界構築への指向 ) な」も言 えるのだが、中にはそうすることで従来にな い分野に進出したもグもある。「。その代表が ホラー ・ 0 ール・。フ ) を / グ・ゲーム『クト ウルーの呼び声』 C 70 ト。 C ミ ( ケイ オシアム社 ) だ。 最近は〈クトウルー〉シリー青心社 ) や『真ク・リトル・リトル神話大系』 ( 国書刊 行会 ) などで、ラヴクラフトの創成した″コ ズミック・ホラー″がまた人気を獲得しつつ あるらしいが、まさかこの作品をゲーム化し ようとするところがあるとは夢にも思わなか ったそれ、単なるポードでの″怪物大戦 争″ではなく、ロール・プレイでである。 実物はイオシアム社が造「ただけあ「て 予想どおり微に、り細を穿ったものだった。 しかもい題琳よ応風といっても、従来 にはないボラ・野だけに、かなり斬新な試 みもとり入れられている。まず、このゲーム 、、第。ゴ「み ) = ・。フレイのように、キラクターに積極的な ヒロイズム行為を求めるのは不可能だ。偉大 なるクトウルーをはじめとする魔神たちがい ったん現われたなら、到底人間のプレイヤー たちに勝てる見込みはない。だから、プレイ ャー・キャラクターはひたすら、クトウルー らのこの世への出現を妨げるというネガティ プな行為 ( これをヒロイズムと呼ぶのならそ れでもいいが ) に奔走することとなる。その ためには古代の知識などが心要となるが、今 度はそれらの所有者や狩猟者の正気度が低い 「クトウルーの呼び声」シナリオ 「クトウルーの呼び声」ルールプンク ハワード・フィリップス・ ラヴクラフト CALL CTHULHU