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検索対象: UNIX MAGAZINE 2005年11月号
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1. UNIX MAGAZINE 2005年11月号

図 2 ルームの念 社外 ( ルーム ) 部署 A ( ルーム ) 部署 B ( ルーム ) 部署 B に所属する a さんは、部署 A 、部署 B 、社外の 各ルームで別々に共同作業をすることができる きます。また、企業間でデータ奐をおこなう場合、サー バー型ではもちろんサーバーを設置しなければなりません。 ASP などを利用するにしても、どちらの企業カ乍業を担当 するか、運用に関する費用はどこが負担するかといった問 題があります。その点、 P2P では各クライアントにインス トールするだけなので、負担費用もそれぞれの企業の参加 人数ぶんだけでよく、作業の分担も明確になります。 企業間でのデータ交換で懸念されるのは、セキュリティ や情報共有の単位でしよう。プロジェクト A では、 P2P フ レームワークの afw のレベルでセキュリティを保護してい ます。すべてのデータは PKI べースで暗号化されるため、 たとえデータを盗んでも読み出せません。また、 P2P で接 続された PC 間を流れるデータも暗号化されています。 情報共有の単位は、プロジェクト A では、、ルーム " とい う概念を使っています。細織やプロジェクトごとにルーム を作成し、そこにメンバーを招待することで、ルーム単位 での情報共有を開始することができます ( 図 2 ) 。また、各 ルームで作成した情報は、そのルームに所属するメンバー しか読み出せないようになっています。 開発当初はルームという概念はなく、すべてをグループ と ACL (Access ControI List) で管理しようと考えて いました。もともとは、 Lotus Notes のグループや ACL の概念をそのままプロジェクト A に持ち込もうとしていた のです。しかし、この方法ではプロジェクト A における情 報共有の単位カ坏明確になり、必要以上に複雑な ACL の 管理作業も発生します。実際に Lotus Notes でもネ礬隹な ACL を設定するケースは稀なことから、もうすこし割り切 72 って、ルームをグループと ACL に関連づけるようにしま 0 P2P 型システムの導入には、デメリットもあります。 1 つは、データを分昔己置する際にタイムラグが生じる場 合があることです。後述するように、データは複数の PC に自動的に分散配置されますが、それには若干の時間がか かります。たとえば、データを作成した PC を、直後にネ ットワークから切り離した場合、データはその PC 上にし かありません。 この問題に対処するために、プロジェクト A では、、ワー クグループ・ノード " というサーバー的な働きをするノー ドが用意されています。、、サーバー的 " と書いたのは、いわ ゆるサーバーとは多少意味合いが異なるからです。一般的 なサーバーの場合、それが稼動していなければシステム全 体が運用できなくなります。一方、、、サーバー的 " なノード はシステムを補完するもので、そのノードが稼動していな くても、システムの運用力阯まることはありません。ワー クグループ・ノードは、通常のサーバーのように特別な機 能をもつシステムではなく、クライアントであるプロジェ クト A の特殊な ( 彳齬リを担う ) ノードです。このため、高 機能なハードウェアは不要です。プロジェクト A がふつう に動く環境であれば、ワークグループ・ノードを動作させ ることができます。また、ネットワーク的にも固定 IP ア ドレスは要らず、 DHCP などの環境で十分に使えます。イ ンターネット経由でアクセスする場合も、現在のネットワ ーク環境を変更せずに運用できます。 プロジェクト A では、データを作成した直後にワークグ ループ・ノードにブッシュします。このため、ワークグル ープ・ノードが稼動していて、かっネットワークに接続さ れていれば、つねに最新の情報にアクセスできます。 P2P システムのもう 1 つのデメリットは、管理体制で す。 P2P システムを導入したいが、社外との情報共有はい っさいおこないたくない、あるいは、ユーザーにルームの 作成権限などを与えずに一元管理したいといった場合があ ります。導入規模が小さければ、こうした管理機能は不要 ですが、規模が大きくなってくると管理体制の不備が指摘 されます。こういった場合にも安心して利用してもらうた めに、最新のプロジェクト A では管理機能が追加されてい ます。具体的には、 web プラウザで管理サービス ( 図 3 ) にアクセスすると、管理下にあるプロジェクト A やマル UNIX MAGAZINE 2005 . 11

2. UNIX MAGAZINE 2005年11月号

同等の履歴管理システムを開発し、これらの代替としても ードキャストされるため、リアルタイム・アプリケーショ 機能するように拡張していこうと考えています。 ンの開発も可能になります。また、ノード間連携が 1 対 1 の通信であるのに対し、ノード・グルーピングでは多対多 4 つ目は、アプリケーションの領域になりますが、 afw の P2P システム自体をより管理しやすくすることです。これ の通信が実現できます。 まで、多くの企業から P2P システムの無性や管理の 難しさを才甜商されてきました。なかには、 P2P 型ファイル 共有システムにかかわる典型的な誤解によるものもありま した。そのような懸念を抱いている管理者にも、安心して 使ってもらえる管理機能 (Managed Secure P2P システ ム ) を計画しています。この機能は、ユーザーやネットワ ークに参加するノード、ネットワークに遍在するリソース、 リソースの伝掬各などを管理するものです。また、 P2P ネットワークを社内 LAN の内部に限定したり、社外と接 続する場合の負荷の制御やフィルタリングをおこなう機能 なども考えられています。 5 つ目は、 afw を用いてもうすこし簡単に P2P アプリ ケーションを開発する仕組みです。現状では、開発への敷 居が高いのは否めません。アプリケーションを一から作成 するのではなく、プロジェクト A やマルチスケジューラな どをプラットホーム化し、プロジェクト A のプラグインと して P2P アプリケーションが構築できるようにすること も検討されています。 ( おおたに・ひろきアリエル・ネットワーク ) [ 1 ] Burton H. B100m , Space/Time 7 テ ade ー 0 〃ツれ〃ん Co 市れ 9 ? ん員〃 ow 佖わ / e E な 0 島 , ⅲ Communications of the ACM, V01.13 , lssue 7 , July 1970 : pp. 422 ー 426 (http://portal.acm.org/citation.Cfm?id=362692&d1 =ACM&coll=portal) ArielFramework 30 へ 今後の afw の拡張については、ノードの役割をいっそう 明確化し、特定のノードやノード群と綿密に連携する方向 性が考えられています。 たとえば、現状のワークグループ・ノードでは、ルーム 内のリソースはすべてワークグループ・ノードがキャッシ ュする仕組みになっています。プロジェクト A では、リソ ースの検索時にネットワーク内を均一に検索しますが、ワ ークグループ・ノードがそのリソースをすでに保持してい ると分かっている場合、最初にワークグループ・ノードに 接続してリソースを取得すれば、トラフィックの負荷低減 カ待できます ( プロアクテイプ機能 ) 。ワークグループ・ ノードがなければ、従来どおりの手川頁で処理をおこないま す。関心のあるユーザーがネットワーク内のどのあたりに いるかを把握しておき、無駄な探索を減らそうという構想 もあります。 プロアクテイプ機能を有勠にすると、サーバーカ坏要と いう P2P システムの利点が消えると感じるかもしれませ ん。しかし、ユーザーがネットワーク環境を意識せずに作 業を継続できるという大きな利点があります。また、ワー クグループ・ノードが落ちていたら従来の P2P システム にシームレスに移行されるため、サーノヾーの状態に左右さ れることはありません。 もう 1 つの拡張は、ワークグループ・ノードのクラス タ化です。上記のように、 P2P システムではワークグルー プ・ノードが落ちていても作業が継続できますが、ユーザ ーにより・関商な作業環境を提供するには、稼動し続けてい るほうがよいのはもちろんです。そこで、複数のワークグ ープ・ノードをクラスタ化し、データのミラーリングやワ ークグループ・ノード自体の複製をおこなう機構を検討し ています。 3 つ目の拡張は履歴管理です。現在の afw でも履歴管理 は可能ですが、ソースコードのバージョン管理システムと くらべると見劣りします。今後、 CVS や Subversion と [ 参考文献 ] ] 正 10 月号 114 ページの脚注 14 に誤りがありました。以下のよ うに訂正し、読者ならびに関係各位にお詫びします。 誤 : これを Abbate は、開発思想 " と呼ぶ 正 : これを喜多は、開発想 " と呼ぶ 82 UNIX MAGAZINE 2005 . 11

3. UNIX MAGAZINE 2005年11月号

0 リスト 6 体重タブル変換プログラム (weight. rb) # ! /usr/bin/env ruby class Weight reqtllre "socket' require def initialize(pghost ,pgport ,tsuri) a = s ・ split ( / , / ) break if s . Ⅱ il ? S @pgserver . gets whi1e true @ts . write(['weight' , ) , 0 def run end @ts = DRbObject . new_with—uri (tsuri) DRb . start_service TCPSocket . open (@pghost .@pgport) @pgserver @pghost = pghost @pgport = pgport @ts . write(['weight'," ,value] ) # 現在の体重値タブルを置く end ,nil] , 0 ) @ts . take(['weight' , 冖 begin # ( あってもなくても ) 体重タブルを取得 a[2] . to-f 'Weight ) then if aCI] # イベント待ちプロセスに値を返す @ts . take(['weight' ,nil, tuples くく - whi1e true begin tuples end rescue end tuples . each { @ts . write(C'weight' end end ,a[l] ,value]) s. close # Phidgets サーノヾ end end PHIDGETS_PORT = 4321 ー消減 ? 'phidget . server. host" PHIDGETS_HOST 'druby: //localhost : 12345 ' TS_URI weight = Weight ・ new=> (PHIDGETS_HOST , PHIDGETS_PORT , TS_URI) weight . run 176 リスト 7 Rinda 版気合いブックマーク・プログラム require require 'delicious ' UNIX MAGAZINE 2005. 11 社、 2005 年 [ 2 ] 関将俊「 dRuby による分散・ Web プログラミング」、オーム 1985 屮田 ges Systems, V01•7' NO. 1 , PP. 80ー112 , January Linda ” 111 員 CM 7 ケ” c 0 れ s 0 れ Prograrnming ん田た [ 1 ] David Gelernter, "Generative Communication in [ 赭文献 ] ( ますい・としゆき産業技術総合研究所 ) ーティングの世界に 1 歩近づくような気がします。 にすぎないと感じるようになれば、ユビキタス・コンピュ ようになり、誰もがキーポードやマウスはセンサーの一種 タブル空間を介していろいろなセンサーが手軽に使える 特殊なシステムも簡単に作れます。 デバイスとして使ったり、、、気合いブックマーク " のような すれば、いろいろな場所にある多種多様なセンサーを入力 するのは簡単とはいえません。しかし、今回の方法を応用 製品以外のキーポードやポインティング・デバイスを利用 グ・デバイスを使い分ける必要があります。現在は、市販 ーサル・デザインでも、多様なキーボードやポインティン まざまな装置を入力機器に利用したい場合が多く、ユニバ でしよう。ュビキタス・コンピューティング環境では、さ イングやユニバーサル・デザインの実現への第一歩となる たんにおもしろいだけでなく、ユビキタス・コンピューテ いろいろな場所に置かれたセンサーを自由に使えれば、 おわりに end register(USER) if val > 4.0 val ts. take(['weight' ,$$,F10at]) [ 2 ] ts. write(['weight',$$,"]) # 体重値タブル取得 while true ts = DRbObject .new(ni1,TS-URI) # タブル空間に接続 mastll USER = ' TS_URI 'druby: //localhost : 12345 '

4. UNIX MAGAZINE 2005年11月号

N EWS 050 円 ( 主記億 IGB ) 、同 1850 が 378 , sion) は lntel E7520 / E7525 で、いす 000 円 ( 主記億 512MB ) 、同 2850 が 484 , れも EM64T に対・応。 050 円 ( 主記慮 512MB ) 、同 1855 が 359 , 価格は、 PowerEdge 2800 が 421 , IOGbE 対応の企業向けレイヤ 2 / 3 スイッチ 100 円 ( プレードのみ ) 、 Dell Precision 470 が 372 , 225 円、同 670 が 393 , 225 円。 "laxala 1 , ト曲缶ヨ缶田 AX2430S -48T アラクサラネットワークス (Tel 044 ー イヤ 3 スイッチ。 IPv4/IPv6 に対応し、 工ッジ向けレイヤ 2 スイッチ。レイヤ 冗長構成 ( VRRP ) やロードバランスなど 549 ー 1200 ) は、スイッチ、、 AX2400S " 3 / 4 のバケットフィルタ機能をもつ。 I/F が可能。 I/F が 10GbE >< 2 、 10 / 100 / 、、同 3600S " シリーズを販売する。 が 10GbE x 2 、 10 / 100 / 1000Base 1000Base T >< 24 の「 AX3630S ー 24T 10Gbps Ethernet (IOGbE) に対 T x 24 の「 AX2430S ー 24T2X 」、 10 / 2X 」、 10 / 100 / 1000Base Tx 24 の「同 応した高さ IU の企業ネットワーク向けス 100 / 1000Base T >< 24 の「同 24T 」、 24T 」、 10 / 100 / 1000Base T (PoE 対 10 / 100 / 1000Base Tx48 の「同 48T 」 イッチ。いすれも MAC アドレス単位で 応 ) X24 の「同 24P 」がある。 グループ分けをおこなう MAC-VLAN 、 がある。 外形去 (HXWxD) と重量は、 24T 外形寸法 (HXWXD) はいずれも 4. IEEE802. IQ 準拠のタグ VLAN 、 IE- 2X と 24T が 4.3 ( IU ) X44.5X38cm 3 (IU) X44.5X38cm 。重量は、 24T2 EE802. IX 準拠のセキュリティ機能をも で 5.5kg 、 24P が 4.3X44.5X45cm で X と 24T が 5.5kg 、 48T が 6.5kg 。 - つ。 8.5kg 。 出荷は 12 月 20 日。 OEM パートナー 価格は 598 , 500 円から。 価格は 903 , 000 円から。 ◆ AX3600S シリーズ ビジネス・パートナーを通じて販売。 ◆ AX2400S シリーズ コア / ディストリビューション向けのレ Gigabit Ethernet 対応スイッチ GC-SSW917 コレガ (Tel 045 ー 476 ー 4039 ) は、スイ ルは、 1000Base SX 、 1000Base LX 、 外形可・法 ( HXWXD ) はいずれも 3.9 ッチ「 GC-SSW909 」「同 917 」の販売 1000M SMFO タグ / ポートべース / マ ルチプル VLAN 、 QoS 、ポート・トラ X26.4X18cm 、重量 ( 909 / 917 ) は 1.4 を開始した。 I/F ( 909 / 917 ) は、 10Base T / 100 kg/l. 5kgo ンキング、ポート・ミラーリングなどの機 価格は、 GC ー SSW909 が 33 : 390 円、 Base TXX8 / 16 、 10 / 100 / 1000Base 能をもつ。ファンレス設言 t で動作保証温度 T 、 SFP (1()00Base T ポートとの排他 は 50 度 ( 湿度 8() % 以下 ) 。電源ュニット 同 917 が 47 , 040 円。 使用 ) 、コンソール。対応 SFP モジュー を内 •corega •macnica ・を : R 衂 M35 断 企業向け無線 LAN システム マクニカネットワークス (TeI 045 ー ラウザ認証や利用言当最管理が可能な Web ー 476 ー 1960 ) は、米 Trapeze Networks AAA 、認証サーバーの負荷を軽減する の無線 LAN システム、 Trapeze Mo- EAP オフロード、 IEEE802. IQ 準拠 11a / b / g に対応 ( 新 5GHz 帯 ( W52 / W bility System" の販売を開始した。 の VLAN 、 RADIUS サーバーと連携し 53 ) にも対応の予定 ) 。 RingMaster は 無線 LAN スイッチ、、 Trapeze MX" たユーザー認証にもとづく VLAN 、 Qo- シリーズ、アクセスポイント、、同 MP' 無線 LAN の導入 / 管理を GUI でおこな S/ACL の動的設定などの機能をもつ。 シリーズ、統合管理ツール「同 Ring- え、最大 100 台の MX シリーズを管理でき MP シリーズは、 I/Fi»10Base T/IOO る。図面データと要求仕様 ( ューザー数、 Base TX ( PoE 対・応 ) ><20 IEEE802. Master 」で構成。 MX シリーズは、プ 14 UN 工 X MAGAZINE 2005 . 11