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検索対象: 谷崎潤一郎全集 第14巻
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1. 谷崎潤一郎全集 第14巻

總領の子にお生れなされ、本來ならば重いお役にも任ぜられるお家柄でござりましたが、治部少輔殿に寵 を奪はれた恨みから、秀次公へ取り入って、謀叛をおす、めなされたのだと申します。それも一向たしか みぎり なことは分りませぬが、或るとき殿が御所勞の氣味で籠ってをられました砌、密かに奥御殿へおいでなさ しりぞ れて、御前の人々を退けられ、おん枕邊へ近々と寄って、恐れながら、斯様なことを申し上げるにつきま しては、もし御承引なさりませなんだら、何卒某を此の場に於いてお手討ちになされて下さりませと、さ う申し上げて、さてひそ / \ と囁かれますのには、太閤殿下の御恩を蒙り給ふことは海山にも譬へ難う存 じますけれども、先年若君が御誕生になりましてからは、我等のひがみかは存じませぬが、何とやらん御 間柄が疎々しうなられたやうに覺えます。それと申すも、實子のない間こそ養子はちやほやされます力 實子が出來たら邪魔物扱ひを受けますことは、普通の人情でござりまして、身分の高下には拘りませぬ。 某が存ずるところでは、あの若君がやがて五歳にもなられましたら、先づ關白を讓れと仰っしやるでござ りませう。さうして置いて、西國か東國の邊鄙な田舍へ御所領を仰せ出だされ、後々は流人のやうにして しまはれるでござりませう。その期に及んで何事を思し立たれましても、追ひ付きは致しませぬぞ。今御 きっと 威勢の強い時に、大名共にも内々情をおかけなされ、御心底をお打ち明けなされて、屹度お賴みなされま せ。弓取と中す者は、親を討ち、子を殺しませうとも、國を治め、天下を保つのが習ひとこそ承れ。此の 儀を御承引下されましたら、お味方に參る者共は某が指圖いたしませう。太閤お取り立ての武士の中にも、 書過分の勳功を立てながら左程の御恩賞にも與らず、忠なき輩が時を得顏に威張り散らしてをりますのを恨 んでゐる者共が、隨分多いのでござりますと、申したのでござりました。 るにん ヾゝ、 219

2. 谷崎潤一郎全集 第14巻

と云ふ者が、十五日に訪ねて來た。松田は最初釋迦堂まで來て、そこから自分の家來を遣はし、秀次公には 今日高野山で御生害をなされます、ついては其許にも急ぎ御供なされよとの上意を、主人德善院承り、代四 理として某が參りました、日頃其許とは御懇志に與ってをりますので、何事に依らず思し召しおかる、事 がござりましたら、お申し聞けを願ひます、と、さう云はせると、上意の趣、忝う存じます、此方から罷り 出て對面いたしたう存じますが、それでは却ってお氣遣ひもござりませうから、これへお越しを願ひます、 最後のお暇乞ひも中したく 、別にお賴み申したいこともござりますからと云ふ返事である。やがて松田が 行ってみると、大膳が出迎へ、これ迄お出で下されて滿足に存じます、扨お賴みと申しますのは、我等が 召使ひ候者共、最後の供をすると申して聽きませぬ故、いろ / ( 、に中しとヾめてゐるのでござります、も し某が相果てました後に、一人なりとも此の旨に背き、跡を追ふ者がござりましたら、來世までも勘當い たします、その上その者の一類に對し、五畿内近國をお拂ひにして下さりませ、何卒此の儀をくれみ、も おもむぎたし お願ひ申しますと云ふ。松田はいたく感動して、御依賴の趣慥かに承知いたしたと答へ、大膳と二人で 最後の盃を交してゐると、その隙を窺って郎黨共が三人一緖に腹を切った。御最期の御供申さばごそ、勘 當をも蒙り候はめ、御先へ參り候上は、何の咎めか有 / 之べきと云ふのである。殘る者共も成る程これは 理窟であると心づいて、我も / \ と腹を切りかけるのを、松田の郎黨や寺の坊主たちまで出で合ひ、一人 に三人も五人も取り付いて、先づ太刀を奪ひ取った。大膳はその様子を見て、不覺なる者共哉、誠の志が よみち あるなら、命を長らへて後世を弔うてくれたらよいのに、左様な早まったことをされては、冥途の障りと なるばかりである、某とても助けてさへ戴けるなら、只今にも出家して主君の菩提を弔ふであらうものを、 それがし そむ まか

3. 谷崎潤一郎全集 第14巻

いや、これ迄にも内々で知らして來たことはござりますが、よもや左様なことはと存じて、お耳へ人れず に置きました次第、されども斯くなりました上は、、 よノ ( \ 様子を探るやう申し付けるでござりませうと、 さう申し上げてその場を治めて置き申した。憚りながら、御一命をお助けしたと云ふのは決して某の過言 ではない、今申すやうな譯でござるが、しかし御邊は、實以て何も御存じないのでござるかと、息を凝ら し、膝を詰め寄せてのお話に、兵部殿は返す言葉もなく、暫く呆然としてをられましたが、 全く以て、存 とざまもの こ携はる暇 じもよらぬことを承る、何を中すも近頃は外様者のやうなお扱ひを受け、左様なことの御相談し はござりませねど、それを知らずに過したとあっては如何にも罪は免れられぬ、お上のお憎しみはお道理 でござる、此のお詑びにはこれから精々気を附けて御注進に及びませうと、お答へなされましたとやら。 治部殿はそれをお聞きなされて、一日一兵部殿を河内へお歸しなされましたが、堤の普請は餘人を以ても動 まるであらう、聚樂の方は殿下の御成を前にして手落ちがあってはならぬから、用意萬端、兵部が指圖を するやうにと、上意を傳へられまして、改めて都へお呼び寄せになったのでござりました。さう云ふ譯で 兵部殿は再びお城へ召し出だされ、それから後は毎日のやうに、今日はかう云ふことがござりました、今 日もこれ / \ でござりましたと、下らぬことを仔細ありげに取り立て、は、治部殿の許へ知らせてやる。 治部殿は又御前へ出て、兵部が斯う申して參りました、もはや隱れはござりませぬなど、、言上なされた のでござります」 書順慶は娘と乳母を前に置いて、 聞 「まあ、もう少し、 : もう少し聞いて下さりませ」 まぬか 225

4. 谷崎潤一郎全集 第14巻

いかなる場合にも敬慕の念を失ふことがない にあまる秀次の嬪妾のうちで彼女を一段と高く崇めてをり、 のである。 「愚僧などが拜みましたところでは、御器量と申し、品威と申し、ひときはすぐれていらっしゃいました ので、此のお方こそ誰方様にも優して御寵愛がありさうなものだと存じましたのに、さうでもござりませ かしづ なんだのは、やはりお子様がなかったせゐでござりませうか。もっとも一の御臺さまとして諸人に敬ひ册 かれていらっしゃいましたから、うはべは人の羨みさうなお身の上でござりましたけれども、御夫婦とは たヾ名ばかりの、めったに殿にお逢ひ遊ばす折もなく、あぢきない月日を送っていらしったのでござりま した。さればおしろでは明けくれ御酒宴がござりまして、賑やかなことでござりましたけれども、左様な 席へもお出ましにならず、いつも奥御殿にたれこめてのみおくらしなされましたので、とかく御気分の沈 みがちな時が多かったやうでござりました。でも幾分かその淋しさをお忘れなされて、お紛れになってい らっしゃいましたのは、おみや御前と申すお方がいらしったからでござります。このお方は、御臺様の連 れ子でいらっしゃいまして、當時は十一におなりなされ、お顏だちから姿かたちまでお母様にそっくりで いらっしゃいましたが、御臺様としましては、お父様のない此のお子をどんなにかいとほしくも、御不便 にも思し召したのでござりませう。ほんに、さう云へば、りつばな御殿におすまひなされていらっしゃい ましても、ほんたうのところは親一人子一人のたよりない方々でござりましたから、たがひに片時もお離 れなさらず、何かにつけて慰め合うていらっしゃいましたのもお道理でござります。それにまた、どう云 ′」ひいき ふいんねんか、此のお二た方は愚僧をたいそう御贔屓にして下されまして、辰一を呼べ、退屈ざましに何 びんせふ ゴふびん 208

5. 谷崎潤一郎全集 第14巻

れども御亂行が激しくおなりなされましたのは、お拾さまの御誕生やら伏見城の御普請やらがあってから のことでござります。それも愚僧は、一々その場にゐあはせた譯ではござりませぬから、何處までほんた 2 うか分りませぬけれども、當時人から聞きましたことを一つ二つ申しますなら、或るとき御飯を召し上っ ていらっしゃいますと、砂が交ってをりましたので、料理人を呼び出だされ、こら、主人に砂を食はせる からは、そちにも食はせて遣はすぞと仰っしやって、その男のロの中へ、庭前の白砂を一杯押し人れさせ、 一粒も殘さず噛み碎けとの御意でござりました。料理人も命が惜しうござりますから、仰せのま、に砂を み碎きましたと。ころ、齒の根が破れて口中より血が流れ、あまりの苦しさにうつふしに伏しましたら、 物をも云はず右の腕を打ち落され、そちはこれでも死にたくないか、助かりたいなら助けてやるぞと仰っ しゃいますので、どうぞお助け下さいましと申しますのを、又左の腕を打ち落されて、これではどうだ、 と仰っしやるのでござりました。その時料理人は眼をむき出して、日本一のうつけ者奴、兩方の腕がなく ったな なって生きてゐても何にならうぞ、それにしても過去の戒行が拙いばかりに、貴様のやうな者を主人に持 あんかう ったのが無念でならぬ、貴樣はつねみ \ 鮟鱇と云ふ魚のやうにぼかんと口を開けてゐるから、砂が這入る のだ、もう此の上は生かさうと殺さうと勝手にせよと、散々惡口を申した揚句お手討ちに遇ったと申しま 「又或る時、天守へお上りなされまして、四方を眺めていらっしゃいますと、懷姙の女が息苦しさうに歩 かて きながら、野邊の若菜を籠へ一杯摘みためまして、その日の糧を得るために都へ賣りに參るところでござ りました。するとその姿にお眼をとめられ、あれを見よ、あそこに孕み女が通るが、あの腹の大きいこと

6. 谷崎潤一郎全集 第14巻

草履のおとを聞くと、 「もし」 と云って、又振り返った。 ぶしつけ 「無躾なことを伺ふやうでござりますが、もしやお身たちは、治部殿のゆかりのお方では」 と、乳母が慌て、云ふのを抑へて、 「しかし、お女中、愚信は只今お身たちが話しておいでなされたことを、聞くともなう聞いてゐたのでご ざります。されば、ほんたうのことを仰っしやって下さりませぬか」 さう云っても相手が無言でふるヘてゐるのを、行者はけはひで察したのであらう、ほっと大きな溜息をつ 「いや、よう分りました、木の根草の根にも心を置かれる御身分として、斯様な所で出しぬけにお尋ね申 しても、仰っしやって下さらぬのが當り前でござりませう。したが、なう、お女中、愚僧とてもずっと昔 は冶部殿に御恩もあり、お限みもござりましたけれども、此のやうな仕儀におなりなされては、たゞもう 」しゃう 後生を弔うて上げたい一念ばかりでござります。それにつけても、愚僧がいつも獨りごとに申してゐた歌 がござりますが、お聞きなされたことがござりますかな」 書さう云ってから、行者はあの、「世の中は不味因果の小車や」と云ふ文句を、ゆっくりと二度、平素のひ とりごとのやうな調子でなしに、哀れつぼい節をつけて歌った。 185

7. 谷崎潤一郎全集 第14巻

思し召さねばなりませぬ。なう、そこなお二人のお方、愚僧の申しましたことがお分りになりましたかな」 「さあ、道理はさうでござりませうが と、乳母はやう / 、一と言云って、口惜しさに聲を詰まらせた。殿様のことを人が何と云はうとも、たゞ おとなしく、はい / 。、と聞いてゐたらよいのだ、うつかり乘せられてはならないと、日頃用心してゐたの であったが、あまりな言葉に我知らず應じてしまったのである。 : かりにも出家のお身の上として、首になられたお方にまで耻をお掻かせなされますとは」 「あ、、もし、 「それともお前様は、此のお方に遺恨がおありなされますのか」 「あ、、もし、仰せの通り愚僧は只今では出家の身の上、治部殿をお恨み申す心など露ほどもありはいた ひっきゃう しませぬが、しかしそのやうに聞えましたのなら、頭は圓めてをりましても畢竟は几夫の淺ましさ。御勘 辨なされて下さりませ」 さう云って行者は、 「あ、、さうでござります、さうでござります」 と、何かしら獨りで頷きながら、 「ほんに、ほんに、人様に耻を掻かせるどころではない、昔を思へば、愚倫こそ誰方さまよりも耻かしい 書人間でござります。今更それを申しましても返らぬことでござりますが、此のやうにめくらになりました 9 あくどふ のも、乞食の境涯に落ちましたのも、みんな自分の惡業からでござりますのに、人さまを恨んではなりま どなた

8. 谷崎潤一郎全集 第14巻

ざりませう。てもまあ、女は、何の彼のと騒がれるうちが花でござります。私のやうになりましては、 人が見向いてもくれませぬので、そのやうな噂を立てられるお方が羨ましうござりますぞえ。おほ、、 宗村根もなき噂を取り立て、、斯様なことを申し人れる我等でもござらぬが、 ( と、懷ろ ~ 手をさし入れ、艶 書を取り出す ) 左様ならば侍從殿、これをお改め願ひたう存ずる。 宗村、侍從の前に艶書を置く。侍從はそれを一と眼見ると、全く生色を失ってしまふ。 宗村いかゞでござるな。何ぞ、お心あたりがござるまいかな 侍從こ、これは、まあ、どうした文。 宗村さ、何者に賴まれて、それをお取り次ぎなされましたか、よもや御存じなさらぬ筈はござるまいが。 侍從いえ、 え、このやうなものを何で私が。 六郎 ( 苦り切って聞いてゐたが、溜りかねたやうに ) お默りなされい。動かぬ證據がありながら、知らぬ存ぜぬ とは云はせませぬぞ。眞っすぐ申し立てればよし、此の上僞りを申されるなら、我等の方にも手だてが あるのちゃ。 ごむたい 侍從そ、そ、それは御無體な。誰方から誰方へお送りなされたとも分らぬ文殻、このやうなものをお見 せなされて、證據呼ば、りをなされましても、覺えのないことは覺えのないこと。 六郎默れ。先程から手を盡して申してをるのに、云はせて置けばつべこべつべこべと、果てしがないわ。 なう、山城、此奴痛い目が見たいのであらう、成取してやった方がよいぞ。

9. 谷崎潤一郎全集 第14巻

しとね すると關白殿はおん枕を押し除けられ、蓐の上に端坐遊ばして仰っしゃいますのに、そちが申すことも一 往聞えてゐるけれども、養子と云うても伯父甥の間で、血がつながってゐることだし、幼い時より莫大の 御恩を蒙ってゐる某として、何とて左様な企てをなすべきや。その上大坂や伏見のお城は、日本一の名城 ではないか。たとひ事を起したところで、味方に馳せ參ずる者は、日本國中の諸大名のうち、三分の一は よもあるまい。返すみ、も左樣なことを云ふではないぞ。壁に耳ありと申すことがあるぞ。と、さうきっ ごちゃう ばりと仰っしやって、おたしなめになりましたが、常陸介はなほも膝を乘り出して、御諚ではござります けれども、戦と云ふものは時の運でござりますから、人數の多い少いには拘りませぬ、しかしそれでも勝 ち目がないと思し召すなら、某一人にお任せなされて下さりませ、憚りながら、御城中へ忍び人りまして、 殿下のお命を亡きものにして參りませう、それなら何の雜作もないことでござりますと、至極やす / \ と 申しますので、なるほど、そちは忍びの名人であったな、だがそれは時と場合に依る、もうその話はして くれるなと仰っしやって、やはりお許しがござりませなんだ。常陸介は又重ねて、さう云ふことでござり ますなら、兎に角某に三日のお暇を下さりませ、その間に大坂のお城へ忍び込み、何にてもあれ、御天守 にあるお道具を一と品取って參りましてお目に懸けるでござりませう、その證據を御覽なされました上で、 おぼっか 御決心を遊ばしてはと、さう申して御前を罷り出でました。殿は、いや 、覺東ないぞ、もし仕損じて 捕へられたら何とする、止せ / ( 、と仰っしやったさうにござりますが、常陸介はそのゝち所勞と中し觸ら して出仕を止め、直ぐに大坂へ罷り下ったのでござります。然るにその夜太閤殿下は伏見へ御上洛なさる とのゐ ところでござりまして、宿直の者たちが嚴しく番をいたしてをり、方々の御門を固めてゐたのでござりま それがし まか 220

10. 谷崎潤一郎全集 第14巻

世 連れ申すやうに致しませう。 師直 ( 俄かに相好を崩して ) 何、では某に、湯殿を覗かせて下さるか。 侍從もし、お聲が高うござります。申す迄もござりませぬが、此ればっかりは誰にも見咎められぬゃう 気をお付け遊ばして下さりませぬと、私、後でどのやうな迷惑を受けますことやら。 師直いや、大丈夫、如才はござらぬ。天女のやうなあえかなお人の、裸體を見せて下されたら、 も師直、思ひ殘すところはござるまい。侍從殿、忝うござるぞ。 ( と、又お時儀をする ) 何にいたせ、眼が 潰れぬ用心が肝要になって參ったわい。 侍從しかし、御前、どのやうにお美しいお方でも、匂ひゆたかに身じまひをと、のへ、綺羅を飾られた ころも 上のこと、霞の衣を脱ぎ捨て、は、思ひの外の花の姿に興ざめることもござります。なまなか御覽遊ば しましたら、見もせぬお心あての昔が、戀しうおなりなされませうぞえ。 師直など、申されても、もうその手には乘り申さぬ。そんなことより、今度のお湯はいつでござる。早 う手筈をきめて、隈なき天女の玉の肌を拜ませて下され。 ( ぞくぞくと身をふるはせ、績けざまに咳人る ) ええ、 これは、 ( 咳 ) いかぬ、 ( 咳 ) 又寒気がして參ったわ。 ( 咳 ) 師直、齒の根も合はずガタ / 、し出して、蓐の上に横になる。 らう 侍從 ( 慌て、寄り添ひ、夜着をかけてやりながら ) それ、御覽じませ、中さぬことではござりませぬか。お風邪 がお直り遊ばさぬと、折角のよいしほに、お出ましになることが出來ませぬ。 師直何の、何の、知らせがあれば立ちどころに病気は全快いたす。ようござるか、侍從殿、きっと約東