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検索対象: 谷崎潤一郎全集 第24巻
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1. 谷崎潤一郎全集 第24巻

昭和二十一年 七月二十九日京都市上京區寺町今出川上ル五丁目鶴山町三番地 ノ一より東京都芝區新橋一丁目第一ホテル方土屋計左右宛端書 御心づくしの小包誠に難有事節柄珍重仕候武者小路氏への御禮 ( 近頃 ( 何程可致ものにや小生も不知誰か その道の人にあの作品を見せて御相談の上ちょっと小生にも御意見御きかせ可被下そのうへにて決定仕度 〔行間朱書 = テ小生ハ八月二日以後勝山の舊居に避暑に參り候約一ヶ月はあちらに居り候勝山町城内今田方に 楢崎勤様 侍史 小生今度表記に轉居仕候 六月二十六日京都市上京區寺町今出川上ル五丁目鶴山町三番 三 0 九 地ノ一より東京都芝區新橋第一ホテル方土屋計左右宛端書 拜復私家版「細雪」 ( 勝山の方に置てあり候ため遲延いたし居御急ぎならば早速取寄せ御送可申候御令息 御二人の御名前を失念御手數ながら一寸御一報被下度候 六月二十六日 469

2. 谷崎潤一郎全集 第24巻

昭和二十一年 拜復 御返事拜見仕候貴翰に依れバ御立替金ハ四阡圓の由に候へども去る昭和二十年の四月頃最後に御用立被 下候分のみにても三阡圓なりしと記憶仕候然らば全額ハ四阡圓どころにあらずもっと多額の筈と存候へ共 如何に候哉今一度御調べ被下度候 次に武者小路氏への謝禮ハなるべく早く御屆け被下度願上候實ハ小生より又一つ武者氏へ揮毫を依賴する ことあり、その前に貴下の方の御禮が濟んでゐる方が好都合に御座候 右御手配すみ次第一寸御一報煩し度候 十一月中に ( 多分一度上京可仕候ニ付その節拜芝の機を可得と存候 秋冷之候御自愛祈上候 九月二十一日 土屋様 榻下 拜啓 九月二十一日京都市上京區寺町今出川上ル五丁目鶴山町三番地ノ一よ り東京都芝區新橋一丁目第一ホテル方土屋計左右宛封書 ( 檢閲濟 ) 十月一一日 ( 消印三日 ) 京都市上京區寺町今出川上ル五丁目鶴山町三 より東京都芝區新橋一丁目第一ホテル方土屋計左右宛封書 ( 速達 ) 谷崎生 473

3. 谷崎潤一郎全集 第24巻

昭和二十一年 十一月十一日京都市上京區寺町今出川上ル五丁目鶴山町三番地 ノ一より東京都芝區新橋一丁目第一ホテル土屋計左右宛端書 先日錢氏に面會、早速揮毫してもらび欣喜に堪へず候大脣日本語が上手になって居られるのにびつくりい たし候何か京都でおもてなしを致さんと存候處電話の連絡とれず機を逸してしまひ候今度入洛される時 まで御預けに致候何卒大兄より宜しく御詑び願上候 十一月十一日京都市左京區南禪寺下河原町五十一一番地より埼玉縣 北足立郡與野町下落合九〇〇笹沼宗一郎様方江藤喜美子宛端書 南座顏見世菊五郎の吉田屋を見ること二囘、久振に樂屋訪問伊香保以來の對面を遂げ候猶月末に今一囘六 ちゃんと同席の御座敷あり詳細ハ又その節御報申べく候皆よ様へ宜敷鶴聲被下べく候 吉田屋の幕が開いたる寒さ哉 右至急要用まで 十月二日 土屋計左右様 侍史 谷崎潤一郎 475

4. 谷崎潤一郎全集 第24巻

榻下 六月三日靜岡縣熱海市伊豆山鳴澤一一三五番地電話熱海 五六五 一一九七〇番より東京都文京區久堅町七四後藤末雄宛端書 其後御無沙汰してゐますが御健康いかゞですか君は過日の病気をしてから前のやうな元気がなくなったと 云ふ噂があるので一寸心配してゐます近状をおしらせ下さい、一度顏を見せに來たまへ 六月八日熱海市伊豆山鳴澤電話熱海一一九七〇より東京 五六六 都港區芝新橋一丁目第一ホテル方土屋計左右宛封書 早速御返事難有存じます吉井君には直ちにその趣知らせましたからいづれ同君よりも何分の挨拶があるこ と、存じます嘸よろこんで居られると存じます 先ハ取りあへず御禮のみ 梅天八日 土屋學兄 榻下 ホテル株を頂けます由これも御禮を申ます 草よ 谷崎生 642

5. 谷崎潤一郎全集 第24巻

付夕刻の方好都合に候へ共短時間 ( 二三十分 ) ならばその前にても結構に候電話御待ち申上候 十月七日京都市左京區下鴨泉川町五番地より 四ニ五 神奈川縣川崎市下並木十八稻葉ちょ宛端書 拜復本日御芳書熱海別莊より廻送久ょにて御なっかしく拜見仕候先以て御健勝の段大慶に存上候小生事も 幸に無事戰後ハ京都に居住罷在但し毎年正月より三月中旬までハ熱海に避寒致居候ニ付一度剛様と御來遊 被下度候猶よ近著一册別便に托し候間何卒御笑覽被下度候 十月十一日京都市左京區下鴨泉川町五番地より東京 四ニ六 都港區芝新橋一丁目第一ホテル方土屋計左右宛端書 拜復「少將滋幹」展覽會は共後大阪梅田阪急ビルにて開催漸く昨十日頃終了、多分これにて展覽會もおし まひと存じ候ニ付不日御返却申上ること、相成るべく猶新聞社の方へ問合せ何分の御挨拶可致候 十月十九日京都市左京區下鴨泉川町五番地より東京都港 四ニ七 區芝新橋一丁目第一ホテル方土屋計左右宛端書 ( 速達 ) 拜啓少將滋幹原稿柚女史より御受取被下候事と存候猶本月末に人洛の由に候處小生等夫婦ハ月末より熱海 へ參り十一月上旬にハ上京可致候行ちがひにならぬゃう致度なるべく早く豫定御しらせ被下度小生の方も 日取決定次第御報可致候 十月一一十一日京都市左京區下鴨泉川町五番地より埼玉縣北 四ニ八 足立郡與野町下落合八一一笹沼宗一郎様方江藤喜美子宛端書 548

6. 谷崎潤一郎全集 第24巻

拜啓 先般上京之際ハ御蔭様にて甚だ愴快なる一タを過しました且今夏御目に懸りました時よりハ大層御肥えな され御元気の様子にて少からず安心致しました ーこて大脣柄のよろし たヾ御約東の歌舞伎座へ御供する機會がありませんでしたその御詑びまでに當也トー き鎌倉彫草履を見つけましたので只今フ = ルトを附けさせて居ります間に合ったらくにに持たせて御屆け 御返事拜見仕候 何とか試み可申候へ共紙や文字の大きさは御任せ被下度候 尚白唐紙 ( 畫仙紙玉版箋にても可 ) 御送被下度候 十月一一十日靜岡縣熱海市西山五九八より東京目黒 區上目黒五丁目二四六二渡邊重子宛封書 ( 速達 ) 四日 土屋様 榻下 九月十四日靜岡縣熱海市西山五九八より東京 市澁谷區代々木本町八〇八土屋計左右宛端書 早よ 谷崎生 408

7. 谷崎潤一郎全集 第24巻

昭和三十七年 喜代子様 代筆六月七日熱海市伊豆山鳴澤電話熱海一一九七〇より東京 都千代田區有樂町毎日新聞社サンデー毎日野村尚吾宛封書 人梅で大變気候が不順なのでそのせいでか二三日前狹心症の發作を起こし激しいめまいなどもあって東大 の醫師に來診を求めたところひどく惡くはないが大事をとって仕事は梅雨が明ける頃まで根をつめてやら ず寢たり起きたりの生活をするやうにとの忠告がありましたので仕事を今までのやうに進行させる譯に 行きません從って完結がおくれることになりますがその旨御諒承下さいおくれはしますが止めませ ん私の状態は大したことではありませんからお見舞などの御心配はなさらないやう願ひます靜養に暫 くどこかへ行くかも知れません 六月七日 野村尚吾様 代筆六月二十日熱海市伊豆山鳴澤電話熱海二九七〇より 六四 0 東京都文京區小石川林町七〇サイデンステッカー宛封書 十九日付お手紙拜見致しました久しく御無沙汰してをりますが御健勝で結構です 〔別紙同封〕 谷崎潤一郎 693

8. 谷崎潤一郎全集 第24巻

拜啓 前川教授の件につきての第二便只今落掌仕候御多忙中にも不拘御懇志まことに忝く存じ候これより直ちに 桑山様宛御紹介状と共に前川博士宅へ持參可仕さだめし博士も御喜びの事と存じ候 又只今重ねて第三便到着娘のことに付種よこまる、と御配慮に與り唯 ~ 感激の外ハ無之候此の件につきま してハ家内ともよく相談仕り候上にて御返事可申上何卒その節ハ宜敷御願申上候先ハ取りあへず御禮のみ 申上候御奥様にも呉 ~ も御鶴聲被下度候 九月一日 土屋計左右様 侍史 ほと、きす潺湲亭に來啼くなり源氏の十卷成らんとするころ 渡邊の孫の家に夏來ると北白川にほと、きす啼く 少しく季節外れながら近什二首お目にかけ申候 九月三日 ( 滄印四日 ) 京都市左京區下鴨泉川町五番地 ( 電上一八 四四 ) より東京都中野區本町通五ノ一一四後藤末雄宛封書 ( 速達 ) うまこ 九月一日 ( 消印一一日 ) 京都市左京區下鴨泉川町五番地 ( 電上一八四四 ) より東京都港區芝新橋一丁目第一ホテル別館土屋計左右宛封書 とまぎ 谷崎潤一郎 604

9. 谷崎潤一郎全集 第24巻

十二月十日京都市左京區下鴨泉川町五番地より東京驛 年 前丸ビル五階中央公論社方嶋中鵬ニ宛端書 ( 速達 ) 四 十 和「月と狂言師」校正刷一四四頁まで本日到着致候へ共これと照合するために前の切拔原稿も必要ニ付至急 御送り被下度今後もずっと校正と原稿と一赭に御屆け被下度候 拜啓 先般圖らずも文化勳章拜授の榮に浴し候處御鄭重なる御祝詞頂戴いたし御芳志厚く御禮申上候猶、、其後長 らく御無沙汰申上居處昨今ハ如何御起居被遊候哉先月ハ藤井啓之助君人洛久ょにて昔話など仕り大兄の御 噂なども致し候事に候そのうち大兄にも今一度御來遊被下てハ如何に候哉同室會などもたまにハ當地あた りまで遠征しても宜敷と存じ候 先ハ一筆御禮申述べ候秋冷之候御自愛祈上候 十一月十五日 津島壽一様 侍史 三九三 十一月十五日京都市左京區下鴨泉川町五番地 ( 電上一八 四四 ) より東京都目黒區宮前町一九〇津島壽一宛封書 早よ 谷崎潤一郎 525

10. 谷崎潤一郎全集 第24巻

昭和十四年 十一月九日兵庫縣武庫郡住吉村反高林より東京市小 一八九 石川區關ロ町一一〇七佐藤春夫様方竹田あゆ子宛端書 今東光が何と云ったか知れぬが名前など絶對變 ~ るに及ばず、嗤ふべきこと也 夏樹さん西下の日決定次第電報被下度候こいさん日、、快方に向ひ居られ候 373