システム - みる会図書館


検索対象: SFマガジン 1983年7月号
22件見つかりました。

1. SFマガジン 1983年7月号

ら、かなり近接した連星だということがわ ・ ( イ ( 停船せず通りすぎながら調査する旅三種類の推進システムとは、 かる。 行 ) 、無人船による停船調査、有人船によ 工燃料を積載した通常のロケット・エン カペラはこのような″にぎやかな二重る往復探険旅行などに分けられるだろう。 巨星だが、厳密にいうとあと二つ伴星があ つぎに、カペラがすでに開発され、その Ⅱ基地からのエネルギー・ビームで衝撃 る。 様子が知られている時代における通常旅行 推進してやるエネルギー・ビーム衝撃 数分の一光年ほどはなれたところにあるがあるだろう。 推進システム e 一一六一三がそれで、しかもそれ自 これもいくつかに分けることができて、 虹おなじみ、星間物質を吸入利用する恒 体がまた二重星になっている。ただしこち自力で帰航する旅行、カペラに作られた施 星間ラムジェット推進システム である。 らは二つともカペラとは対照的な型の暗設を利用して帰航する旅行、途中で別の恒 い赤色矮星である。 星をフライイする旅行 : : : などが考えら これはむろん加速だけでなく、減速にも つまりこの星系は、 c.5 型の明るいス。ヒー れるだろう。 もちいられる。 ディにまわる二重巨星が中心にあって、そ ここでは、解析のモデルを無理ない範囲 また、途中における方向転換 ( 進路変 のずっと遠方を型の暗い二重赤色矮星がで一般化するため、 更 ) もあるし、星間物質による一種の・フレ ゆっくりと周回しているーーーという一種の 「カペラにも太陽系と同レベルの施設が完 1 キもある。さらにもちろん、一定速度で 四重連星なのである。 備されている時代における″光世紀内定期慣性飛行することもある。 航路〃を想定する」 このように考えてくると、ここで想定す こととしよう。 る″光世紀航路″は、図 1 ( カラーベージ 一〇種類の航行モート 後半の上半分 ) にしめしたように、すくな ◎推進システムの種類について くとも一〇種類の″航行モート ″を、往路 ⑧旅行の種類について このような定期航路ができたとして、そだけで ( または帰路だけで ) もっているに この面白そうな多重連星系カペラを目的の航路を通る恒星船はどのような推進シスちがいない。 ードの説明は図に記入してあるので の % 地に想定したとしても、そこまで四三・五テ、をそなえ、使用することになるだろう各、 ごらんいただきたい。 士室光年の距離を旅する旅のしかた・ーーという それを想像するのは困難なことである モード①と⑩が !--* 究カ目的ーーにはいろいろな種類が考えられ る。 が、とにかくファンの間ではさいきん 原研 モード②と⑨がⅡ 石 LL まず、カペラが未開発または未探険星でポビ、ラーにな 0 てきた三種類のシステム モード③と⑧がⅢ ある場合の、調査探険旅行があるだろう。を装備する恒星船を考えてみることとしょ 「そのなかはさらに、無人船によるフライう。 モード④ ~ ⑦はそれ以外 7

2. SFマガジン 1983年7月号

というわけである。 ドセンチ、リイ・シッ。フ〈スターボウ〉で無理に訳したもの ( うろ覚えだが ) であ る。 これだけの航行モードを考慮しておけある。 ば、エキゾチック・。フロバルジョンは別と 読者が″宇宙ハード″ファンならば これがつまりⅡのエネルギー・ビーム推 モダーン・フィジクス ギャラクシイ・トラヴ して、現代物理に反しない『銀河旅ご説明する必要もないと思うけれども、さ進システムの船体がわの装置で、モード② エル 行』におけるコンヴェンショナルな。フロ。、 いきんファンになったーーという人もと⑨を担当することになる。 コン・フリへンシヴ ルジョン・システムはほぼ網羅しえたおられるだろうから、その構造を簡単に述原理は一目瞭然で、左端から到来する といってもよいであろう。 べておこう。 ( 太陽系などの基地から放射される ) 推進 ( なんかしら、アダルトでファッショナ・フ カラーベージの図 2 をふりかえりつつお用エネルギー・ビ】ムをこのプレートでう ルになってきてしまった ) 読みいただきたい。 けて、あたかもョットが帆に風をうけて海 左端近くに″反物質推進システム″とあ上を滑るように、宇宙空間を加速航行する スターボウ るのがの通常のロケット・エンジンのこのである。 光世紀船〈星虹号〉の雄姿い とで、モード①と⑩を担当する。通常ロケ 以上の二装置のほかのほとんどすべて ットといっても、もちろん恒星間飛行用だ は、の恒星間ラムジェット推進用のシス さて、図 1 のような″航行モード″でから化学や核分裂など原始的な燃料をつかテムであるといえる。 《光世紀世界》を巡行する恒星間宇宙船うはずはなく、″反物質″を活用してい この構造は″磁場レンズ型″といって、 よ各モードに耐えうる推進システムを有る。 石原博士が惑星シリーズの一篇の「ホイー していなければよらよ オオいが、それをコンヴ ( ただし正物質と半々とはかぎらない。光ル惑星」文庫『アンテナ惑星』所 = ンショナルな感覚で図面化すれば、図 1 速よりずっと遅い段階で使用するエンジン収 ) のなかにはじめて登場させて以来、有 の下にある図 2 のごとき壮大なものとなるなので、エネルギー利用効率を良くするた名になった型式である。 であろう。 め、燃料のエネルギー変換効率 ( 6 の値 ) 本体のはるか前方 ( 太陽 ~ 地球間ほどの 本来はもっと大型の図面として詳細な設を時間とともに変化させるからだ ) 距離 ) に巨大な ( 木星と同程度の ) 磁場レ ルー・プリンティング 計図を作成しなければならないのだが、そ 三〇キロメートルと指示してある部分がンズを先行させ、イオン化された星間物質 れには紙幅がたりないし、それにまだ″特本体であるが、この本体の後部に傘がひろをレンズ部で生じるロ】レンツカで収東さ 論″に入るまえのラフスケッチの段階なのがっている。 せ、その焦点を本体先端の吸入口に位置さ で、大ざっぱなものにしてある。 この傘は通称″帆″と呼ばれているものせることによって、大量の星間物質を捕獲 石原が原案をつくり、宮武氏が作図したで、学問的には″衝撃推進。フレート″とし、それを燃料として飛翔しようという、 ものである。船名はいうまでもなく、あか″推進プレート″とか言うことが多い。一 積載燃料不要でかっ基地からのエネルギー の、光世紀船〈星紅号〉であゑア・ライ 。フッシング・。フレ ] ト、。フッシャーなどをも不要という、じつに要領の良いシステム ・フッシ / 8

3. SFマガジン 1983年7月号

である。 らが本体で核融合反応をおこしたのちの生〈星紅号〉は以上ご説明したようにエⅡⅢ アメリカのに出てくる恒星間ラムジ成物であってもよい。つまり二重に核融合の三種 ( 図 2 では〇次、一次、二次加速と している ) の推進システムを主体として加 トの多くは″磁場漏斗型″のようであを利用することも原理的には可能なのだ。 るが、漏斗型だと必要とする磁場の強さが″磁場レンズ〃にはさらに″・フリム ( 帽子減速をおこなうのだが、″特論″の第一号 とてつもないものになってしまうので、本のふち ) ″がもうけられていて、陽子とはとして、まず、″エネルギー・ビーム衝撃 研究室としてはこの″磁場レンズ型を採逆のマイナスのイオン ( ほとんどは電子 ) 推進″をとりあげ、論ずることとしよう。 工の通常ロケット・ エンジンについて 用してみたのだ。このタイプだと磁場の強をも収東可能にしている。 さは玩具の磁石以下でじゅうぶんまにあう吸入口付近からあとは通常のゾラズマ状は、『銀河旅行工 / Ⅱ』の概論のなかでも のである。 態のほうが良いかもしれないし、また、陽かなりくわしく述べたし、またその後の本 この″ラムジェット推進システム″のも子だけが本体に貯まると本体の電位が宇宙誌のエッセイにおいてもいくつかの視点か う一つの特色は、本体の後部に伸びているの無限遠に対しておそるべき高圧となるのらとりあげているので、さらに詳細化する 長さ一〇〇〇キロメートルほどの細長いで、なにかと不都合が生じるだろうからだ。必要はあるといってもすこしあとまわしに してよいであろう。 そのほかアイディアはいろいろあるし、 ハンチング・タイ。フ ( 玉突き型 ) 核融合 Ⅲのラムジェット推進については、論ず 炉〃およびその前段階としての″星間物質何か月か前にご紹介した読者からの提案も ヴニ【【シティ・モジュレイター べきことは多いが、概論で中心的話題とし 採用可能なのだが、ラムジェットの説明が 速度変調器″にある。 これは吸入した星間物質の運動量を殺す今回の主旨ではないので、このくらいにしているし、そのごも本コラムの他、 ・でまでやっているので、これも少々 ことなくより多くの運動量を得るための苦ておこう。 あとまわしにしてもさしつかえないであろ 肉の策として発案したもので、ヒントはマ ( ほんとうは特許をとっておきたいのだ。 イクロ波発振用電子管の一種である″クラ この図 2 だけで数十件の特許がとれるはずう。 イストロン〃の原理から得ている。 なのだ。しかし実現は未来すぎるのでやめ というわけで、テーマは必然的に 推力は本体だけでなく″磁場レンズんにておこう。今から二五年ほど前、重力波通 ″エネルギー・ビーム衝撃推進システム″ にし・ほられることになるのである。 も与えなければならないが、そのための燃信の特許を申請して「非現実的すぎる」と の 料は本体からビームまたはシャトルによっ いって却下されてしまったことがあって懲もっとも、じつをいうとこのシステムも 士室 りてもいるし : : : ) ″概論″以後まったく触れなかったわけで 究て運搬される。 ビームの場合には運動量も同時に連ぶこ はなく、本誌一九八〇年一二月号の連載コ 原研 ラム『銀河旅行と特殊相対論・章光世紀 エネルギー・ビーム衝撃推進システ 石 LL とができる。 ム この燃料は収東吸入された星間物質 ( ほ 船は不減であるーー、・宇宙推進システムを相 対論で解いてみればーーー』において、や とんどは陽子 ) の一部とはかぎらず、それ

4. SFマガジン 1983年7月号

いる名称はないだろう と並べた形で″特論〃の入口が述べられ か ? 思いついた方、 ている。 教えて下さい ) 式やグラフもすこし出ている。 しかしとにかく一回でⅡⅢと三種とも というつめこみすぎた やってしまった ード″への道 内容だったので、ほとんどの人に理解しに くかったのではないかと思う。 は険しく、そして遠い しかし、それに耐え また、読者の交替 ( ? ) もあるたろう。 そこで今回からあらためて、腰をすえてねばならぬ。 とりくみ、詳細に解析してみることにした 書いている途中で ー的なこと いのである。 さて、というわけで、まず″ニネルギー を言いたくな「ても ・ビーム衝撃推進システム″のコンセ。フトじっとがまんしなけれ ばならぬ。 の解説からはじめなければならないのだ ガマン、努力、ガマ が、ざんねんながらもうべージが切れてし まった。 ン、努力Ⅱ 解析に入るのは次回からになるが、解析石原博士はがんばり すべき基本モデルだけをとりあえずのせてます。全国ハ おいた。図 3 がそれである。 ファンの皆様、またそ / ードでない皆 説明は来月まわしになるが、この図だけれほど、 で、はじめての方も、おおよそのことはお様も、応援してくださ わかりになるだろうと思う。 ( エネルギー ビーム衝撃推進という名 よろしくお願いいた も、推進プレートという名も、どうもあまします。 りスマートでない。推力を与えるビームが ( もちろんと″ミ 電磁波とはかぎらす、粒子流などのことも の相関々係に あるーーーという前提のもとに、もっとスマ ついての学術的研究は トで、かっ基本原理をうまくあらわして大いにすすめるつもり ラ・ツシュ 衝撃推進用エネルギー・ビーム 推進プレート ( レーザー帆 ) → 図 3 エネルギー・ビーム衝撃推進システムの解析モデル ワ 0

5. SFマガジン 1983年7月号

ー特別企画・連載⑩ー THE ENCYCLOPEDIA OF SCIENCE FICTION SF 工ンサイクロべティア ピーター・ニコルズ系扁 浅倉久志・伊藤典夫監修 黒丸尚訳 Copyright ◎ RoxbY Press Limited 1979 凡例 1 . 邦訳のある作品には邦題を添え、未訳作 品は原題 ( または英訳題名 ) のみ記した。 2 . 原題のうちイタリック体で表わされてい るのは単行本、引用符 (" " ) でかこんで あるものは短篇。 3 . 邦題も 2 にならい、単行本は『』で、 短篇は「」でかこんだ。 4 . シリーズ名は、未訳のものも含めて日本 語で表記し、《》でかこんだ。 5 . 作者名の中には、あえて慣例に従わず、 原音に近い表記をとったものがある。 ( 例 : ヴァン・ヴォート ) 6 . 本文中のゴチック書体は、本事典中に項 目の立てられている見出し語。またポール ド書体の年号は、初版発行年。 7 . 映画および TV ドラマについては、日本 で公開された作品には邦題を『』でかこ んで添え、原題をイタリック体で示した。 未公開作品は原題のみを示した。ポールド 8 . コミックは《》でかこんだ。 書体の年号は、本国での製作年。 2 刀 前号より続く MJ E : マルカム・ J ・エドワ P N : ヒ。ーター 筆者 コノレス。 9 . 略語および記号 A S F : アスタウンディング・サイエン ス・フィクション誌、および ( 後 年の ) アナログ社 ルし 0 F& S F : ファンタジイ・アンド・サイ - 工ンス・フィクション言と TWS : スリリング・ワンダー・ストー リーズ誌 NW : ーユ ・ワールズ誌 ー : アンソロジー 異 : 版による題名の異同 堕 : 加筆 : 改訂版 : 短篇集、またはひとりの作家による 長篇の矛ムニバス版 統 : 複数の短篇を加筆改訂し、長篇のか たちに統合したもの : 参照 * : 訳註 ① : ジュヴナイル向きに翻訳されたもの : 抄訳 前 : 戦前にしか邦訳のない書名 CL : コリン・レスター J C : ジョン・クルート いる。恒常性システムとは、負フィ は、この語は現在きわめて普通に使われて 語のびとつ。サイバネティックスの分野で サイバネティックスから借用した S F 用 HOMEOSTATIC SYSTEMS 恒常性システム メオスダシス

6. SFマガジン 1983年7月号

ロケット・エンジンによる加速 エネルギー・ビームによる加速 恒星間ラムジェットによる加選 石原博士の SF 研究室 ( 28 ) ① 2 0 く星虹号〉 太陽系 ブッシュ 推進プレート ( 1 次加速用 ) 推進用 エネルギー・ビーム パンチング・タイプ ( 玉っき型 ) 核融合炉 収差補正用 電磁場レン 星虹号本体 反物質推進システム ( 0 次加速用 ) 減速 プレート メイン・ / ズル ( 2 次加速用 ) 星間物質 速度変調器 減速用ノスル および磁場レンズ 推進用ノズル 星間物質吸入口 ( 電磁場スクープイ 1 , 000 キロメートル 30 キロメートル ( 本文は 4 ページにあります )

7. SFマガジン 1983年7月号

の 士室 爛究 原研 ラボラトリー 石原藤夫イラスル→ョン・宮武貴 アドヴァンストレクチャヂ 恒星間ビーム推進システム特・物 その 1 米世紀船く星虹号〉 ー巻頭カラいページ登場を機 1 始された石原博士の 3 、、ー・ ード求道 精神い熾烈な戦いは、・ついに 求道精神″が勝利 、 , 一第天おなじみ好評 ケ々今月から巻頭に四 宮のイラスト、図 . とになり、石原博・ ますさかん 9 その 口からは予 cni.L の原点 、一・〈き " と宇宙船一・に ~ あて、まずは恒星間宇宙 河旅行をハードに解説。 、四三・五光年の彼方に 生カペラに向けて、 》は旅立うのだつだ /

8. SFマガジン 1983年7月号

星間物質によるプレーキ 速度 5 期航路 ー 43.5 光年 図 1 方向転換 6 一定速度 7 8 恒星間ラムジェットによる減速 エネルギー・ビームによる減速 ロケット・エンジンによる減速 9 カべラ ( ぎよしゃ座アルファ星 ) 光世紀航路における 10 種類の航行モード ( 往路 ) 星間物質収束用磁場レンズ 本体 ~ 磁場レンズ間 燃料運搬用シャトル ( 太陽 ~ 地球間と同じ ) 最長時 1 . 5 億キロメートル 図 2 光世紀船く星虹号 > の雄姿 ( 2 次加速用 ) マイナスイオン 収束用プリム イオン化 装置 磁場レンズ 加速用システム 14 万 キロメートル 木星の直 径と同じ 物質 星間

9. SFマガジン 1983年7月号

ック機構を使って入出力を平均させ、平衡 状態を自動的に維持する機構をいう。この 語は本来、生理学から派生したもので、人 間の身体そのものが数々の恒常性システム をもつ一一もっと単純に考えて、あまり科 学用語にこだわらなければ、自動調節シス テムといってもいいかもしれない。一例を 挙げるなら、人体は、最終的には脳が支配 するさまざまなフィードバック機構を通じ て、外気温の変化や食物摂取の熱による体 内温度の変化に常に対応して、体温を調節 する。恒常性システムは、人工知能や、最 終的には人工自意識を創り出すために、原 始的とはいえ肝要な第一歩である。したが って、フィリッフ。・ K ・ティックのよう な、この用語を頻繁に使う SF 作家は、た いていの場合、機械から人間へ移行する中 〔 P N 〕 間段階に興味を示している。 ハワード、ロバート・ E HOWARD, ROBERT E. ( 1 6 ー 36 ) アメリカの作家。テキサス州ビースター に生まれて、ほとんど生涯この州を離れ ず、主としてクロス・フ。レインズの町に暮 らした。フ。ロとして最初に発表した作品は "Spear and Fang ” ( 1925 ) であり、これ を掲載したウィアード・テールズ誌は彼の もっとも活発な発表の場となった。 ノ、ワ ドは多作で、あらゆる種類のバルプ小説を 書いた ハワード作品で出来の良いものに は、安定した描写のテンボと、直截で混乱 のない文体がある。これは、有能なパルプ 作家に典型的な長所である。 ハワードは 《コナン》シリーズの作者として有名で、 このシリーズは、剣と魔法冒険譚というサ ブ・ジャンルが現在発展をとげるための基 礎となった。シリーズ中 17 篇は 1932 年から 36 年にかけてウィアード・テールズ誌に発 表され、残り 4 篇はハワードの死後、他の 雑誌に掲載された。このシリーズは、後年 L ・スフ。レイグ・ディ・キャンプ、リン・ カーター、およびビヨルン・ ーベリイ によって多数の作品が書き加えられた その中には物語の断片を完成させた例もあ れば、ハワード作の普通の冒険小説を書き かえて正典に加えた例もあり、また模作し た例もある。こうした《コナン》サーガへ の追加の正否は、ハワード心酔者の間でも 議論のあるところだが、これらが真作に劣 るという点で大勢の意見は一致している。 本としてまとめられた《コナン》シリー , 、第者フナン、 『冒険者コナン』 ズには 4 種類の版がある。まずノーム・フ。 レスのシリーズは、内容の時系列順に挙げ ると、『冒険者コナン』 T ん Co 襯 g 研 Conan ( 集 1953 ) 、『狂戦士コナン』 Conan / 厖召のジ 4 れ ( 1955 ) 、『風雲児コナ ン』 The S , 。 C 4 れ ( 集 1952 ) 、 『不死鳥コナン』 King Conan ( 集 1953 ) 、 そして『征服王コナン』 C 。れ 4 〃ど C の″の・ ( 1935 年 "The Hour 0f the Dragon ”の題でウィアード・テールズ・ ルい 1950 ; 異 7 ' ん孖 0 ・〃尾の rago の。以 2 70

10. SFマガジン 1983年7月号

硺博士の ラボラトリー SFffÄ(28) 石原藤夫イラストレーション・宮武ー貴 アトァンストレクチャー 恒星間ビーム推進システム特論 0 その 1 光世紀船く星虹号〉 あゝハ ード道、勝利の日ロ 今日から巻頭カラーベージを使わせてい ただくことになった。 緊張している。 身もひきしまる思いである。 なにしろ、あのの鬼、故福島正実氏 が命をけずって創りあげた『ー専門 誌』のカラーベージに出るのだ。 もはや″ よ午されない。 むろん永続的にではなく、次の高度な企 画が準備されるまでの何か月かのあいだで、 はあるが、それでも責任は重い このお話しが編集部からあったとぎ、正 直いって私はかなり思い悩んだ。そしてそ れから、心の中に激しい葛藤が生じた。 なぜなら、目立たない気楽なページでお 喋りしているあいだに心の奥底から湧出し てきた″ミー ー本能″を、意志の力によ って撃減しなければならなかったからだ。 ′〃の許されないページであるい じよう、それは引き受けるにあたっての不 可欠な条件である。 そこで、私の心の中で、 能″対″ 1 ド求道精神〃の激しい激 しい幻魔大戦が開始された。 4