川Ⅲ聞ⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢ日ⅢⅢⅧⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅡⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅧⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢ ディーンと、驚くほど多才なパトリック・ ウッドロフとは、それそれ画集を出版して いる。 S F 画におけるシュールレアリズム の王、カレル・トールも同様である。 1970 年代後期の新しい専門誌は、旧来の 画風のイラストレーションに大きく依存し ている。ヴォーテックス誌はフォスとディ ーンのあいのこ風なものに傾いている。コ ズモス S F & F 誌は魅力に欠けるファンタ ジイ画からスタートした。セミ・フ。ロのフ アンシン、アルゴルえを : よ工ディ ンズ風の絵を使っている。アイザック・ア ジモフス S F 誌は、その名の元となったア ジモフの肖像画を自己陶酔的にいつまでも 使い続けていくことたろう。常に新しいも のを求めているトム・ / く一バーのガリレオ 誌が最もうまくいっている例である。しか しながら、革新はどこか他の分野で起こり そうだという予感は否定できない。革新は 金の流れにしたがって起こる。映画、 TV 、 レコード・ジャケットは、ほとんど雑誌か ら生まれたスタイルを幅広く流用した。初 期のイラストレーションは、さまざまな理 由で、反復は不可能である。といって審美 的な意味では無視することもできない。 の数年、 SF イラストを、部分的にしろ総 合的にしろ、扱った本は数多く出版されて いる。主なものは以下の諸作だ。ジャック ・サドゥールの丑ら ' 4 ” 2000 ( 1973 仏 ; 2000 み . の . , 刀ん ra 〃 0 ア〃尾 Go ス g ど & / 化けれ ~ ″ゆ s 1975 ) 、アントニイ・フレウインの 0 ? 〃尾 d Y Science 窺 / 0 れ ん立 ra た・ 0 れ ( 1974 ) 、フ。ライアン・オール ディスの Sc 〃化け / 0 れス ( 1975 ) 、デ イヴィッド・カイルの A ~ / けの・ / 記〃 / 立の : y 可、 Sc 化け / 0 れ ( 1976 ) 。 空想科学 IMAGINARY SCIENCE 23 〔 BWA 〕 これは S F においてはきわめてありふれ た存在だが、擬似科学とは決して同じもの ではない。その相違点をあげれば、擬似科 学の支持者というか使用者は、通常それを 真実だと思いこんでいるが、一方、空想科 学を扱う S F 作家はそれが真実でないこと を完全に心得ている。 SF はその科学的無知のゆえに、とりわ け科学者によって、しばしば不当な評価を 受けてきた。たしかに単純な間違いはかな り存在する ( 科学的誤 ) が、 S F が現 時点においてありえない科学を扱うのには 二つの理由があり、それらはいずれも無知 に起因するものではない。第一の理由は、 現在では不可能なことでも、いつかは可能 になるだろうという信念からである。第二 の理由は、物語の展開のうえで空想科学を 使うことが重要であるからだ。 第一のカテゴリーの一例は、物質瞬送機 というありふれた S F 的趣向である。あら ゆる物質は情報に置き換えることができ、 あらゆる情報は転送可能なのだから、たと え、実際の問題点が無数にあって現時点で は克服不可能に思えようとも、物質瞬送機 ( すくなくとも物質再生機 ) はわれわれの 知る自然の法則を逸脱していないという理 論は筋が通っている。同様に、人工冬眠も 現在は不可能だが、クライオニックスの進 歩によって、近い将来に実現するだろう。 こでは、主として第二のカテゴリ ついて論じよう。すなわち、現在の科学、 通例は物理学とは矛盾するが、他の方法で はまずかなえられない想像力の自由を与え てくれる空想科学的趣向である。よく知ら れた例を 4 点あげれば、反重力、超光速 ()T L) 飛行と超光速通信、それに不可 視 ( 透明 ) 、時間旅行である。これらは いずれもそれそれの項目で詳細に論じられ ている。 科学的純粋主義者を悩ませる種は、 S F XI
ll ⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢ川ⅢⅢⅢⅢⅢ川ⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅡⅢⅢⅢⅢⅢ日ⅢⅢⅢⅢ 作家たちの技巧そのものなのである。とい うのも、 S F では作家の特殊技術が許すか ぎりのまことしやかな説明をつけて不可能 なことを読者に納得させるのが通例なのだ から。ジェイムズ・フ。リッシュはその方法 を使い、《宇宙都市》シリーズの中で、主 に量子力学から借用したいいかげんな科学 を、 S F 読者は反重力は可能だと信じてい るにちがいないという、堂々たる確信のも とに提出した。同じ作品の中でブリッシュ は、一種の味つけとして、それほど説得力 があるわけでもない不死の理論も展開して いる。同じように、 H ・ G ・ウェルズも 『透明人間』 The , ⅳろん Ma れ ( 1897 ) の中で、実に多弁にまじめくさって、光の 屈折作用を論じている。ブリッシュは反重 力を確信していたわけではないし、ウェル ズも不可視を信じていなかったが、彼らの 意図は読者を惑わせ、虚偽によって無知を 助長することではなかった。ブリッシュは 宇宙空間を飛行する都市というイメージに 魅せられていただけだし、ウェルズは服と マスクをとると下にはなにも存在しないと いうイメージが気にいったのだ。中心にあ るイメージを迫真的なものにするために その突破口となる空想的趣向を創案する必 要があったのである。 もっともはっきりした例は、時間旅行だ ろう。時間旅行を扱うサフ・ジャンルは、 S F の中でも昔からとりわけ創造性をかきた てる特性をそなえていた。時間旅行を応用 して、歴史や進化や形而上学に関して多く の真剣な考察がなされてきたーーその 3 点 とも、偉大な始祖、 H ・ G ・ウェルズの 「タイム・マシン」 The T / 〃尾 M c んわ肥 ( 1895 ) の中で扱われている。 S F は科学 啓蒙の役割に固執し、可能性を逸脱したも のに目を向けるべきではない、と主張する 純粋派は、ある面では、 SF のジャンルで 最も緻密な知的作品を排除せざるをえなく XII なる。 もっとはるかに論議の余地の多い空想科 学の例として、 S F にまといついているの は、 ESP やサイ能力である。この能力に 関する真実の情報を隠そうとする科学者た ちの陰謀が存在すると信じるかどうかで、 個々人の反応は大いに異なってくる。この テーマは空想科学ではなく擬似科学に属す ると考える者も多い。アルフレッド・ベス ターやジェイムズ・フ・リッシュのような作 家は、空想科学を扱うのとまったく同様 に、効果的かっ便利なプロット上の便法と して使っている。また、その能力の宣伝布 教をしているように見える作家もいる。と りわけ超人テーマにおいては、そこで扱わ れる科学は空想的というよりも擬似的にな る傾向があり、その意味でははるかに批判 の対象になりやすい。といっても、違いは 紙一重のものにすぎないのだが。 S F 作家は常に、ポプ・ショウの感動的 な「去りにし日々の光」 "Light of Other Days ” ( 1966 ) における嶬スロー・ ガラ ス〃のような空想科学的素材を創案する才 を発揮しているし、時には新しい科学をも 創造する。後者の初期の、しかも今でも最 上のもののひとつは、アルフレッド・ジャ リの、、パタフィジックス〃で、これは空想 的解法の科学である。 アイザック・アジモフは新しい科学を創 造することにかけてはとりわけ精力的で、 ポジトロニクス ( 陽電子ロポット ) や心 理歴史学を考え出した。彼はまた昔ながら の空想科学の人気アイデア、人体縮小化 ( 大と小 ) を『ミクロの決死圏』おⅵじ Voyage ( 1966 ) で使っている。『神々自 身』 T ん Go 7 ' / 尾襯ん ( 1972 ) で は反宇宙へ供給する陽子の見返りに無限 の電力 ( 電子 ) を引き出す、、エレクトロ ン・ポンフ。〃を登場させた。彼の空想科 学の中でも最も奇抜な成功作は "The 2
の アンテナでの時間 光 世 の 時 ( たん ) て〔年〕 ( ん KO 羝年〕 0.05 0.05 0.001 0 。例 0.005 かもしれない。また、アンテナの単位面積 さのビームを波長メートル ( 一センチ ) のマイクロ波でがになうエネルギーは波長や口径の二乗に 作ろうとすると、そのアンテ反比例するので、アンテナの焼損対策など ナの口径は一〇〇万倍となつもずっと楽になるたろう。 て、一〇〇万キロメートルと ( ここまで考えてくると、太陽光線それ自 体を巨大な宇宙レンズや反射鏡で収東して 関なる。 の これは太陽の直径にも匹敵ビームをつくってやる方法も頭にうかんで 卅する巨大さであるが、太陽のくるが : : : ) の いずれにせよ、″兼用″というのは意外 ごく近くをアンテナ形状の で なほど実現性のたかい名案である。 数の人工惑星でぐるりととり イン・フルー・フド・プルー・フリント その改良型設計図の一例を図 1 に示し 。まき、 = ネルギーを太陽から 光 び得ながらマイクロ波を放射しておいた。 よ むろんこの兼用案は石原博士が『ホイー てやれば、不可能事ではない ル惑星』に初 ( ? ) 登場させた″磁場レン 離ナであろう。 テ の ン ( むろん波長がこの一〇〇分ズ型″だからこそ可能なのだ・ーーというこ ア ともお忘れなく : の一ぐらいでも、それ用のメ 基離ッシ = は作りうるであろう。 ナ距 テたそうすればアンテナロ径も一単純化されたモデルによる相対論的 解析 アで〇〇分の一ですむ ) ナ 多くのアンテナを並べて一 テ さあ、いよいよ解析にはいろう。 ン個のアンテナと等価な作用を まず、図 2 のようなモデルを考える。と させるには、波の位相 ( 山や くべつご説明しなくともおわかりいただけ 図谷の位置 ) をうまく調整しな ければならないが、そのようるだろう。 ただし、アンテナ基地からの距離が な操作も、直径一キロメート ( つまりビームの径と帆の径が一致すると ルの一個の x 線レ 1 ザより惑 星軌道上の数万基のアンテナころ ) までは、帆への入射パワーが一定で川 群のほうがかえってたやすいあること、およびビームをなすエネルギ ]
レックとポール・エルドリッジのいささか ェロチックな不死三部作 ( 1928 ー 32 ) や、 ール・ R ・ジョーンズの「機械人 21MM ー 392 誕生 ! ジェイムスン衛星顯末記」“ The Jameson Satellite" ( 1931 ) をはじめとす る初期パルプ小説、ロレンス・マニングの The Ma Ⅳん 0 30 ( 1933 ; 統 1975 ) な どに見受けられるし、後者はディヴィッド ・ H ・ケラーの "Life Everlasting ” ( 1934 ) やジョン・ R ・ヒ。アースの "lnvariant ” ( 1944 ) に描かれている。近年の例では、 J ・ T ・マッキントッシュの "Live For Ever ” ( 1954 ) や、ジェイムズ・フ・リッシ ュの『宇宙零年』 ( の地球を舞台とする部 分 ) "At Death's End ” ( 1954 ) に前者の姿 勢が内在し、デーモン・ナイトの“ Wo て ld Without ChiIdren ” ( 1951 ) やフレデリ ック・ポールの『 22 世紀の酔っぱらい』 D れん ' 5 Ⅳ記ん ( 1960 ) 、フ・ライアン・ オールディスの "The Worm That Flies ” ( 1968 ) などは後者に属する。実際に統計 をとらずに大勢を判断するのは容易ではな いが、反応の強烈さを信用してよければ、 2 番目の視点のほうが優勢のようだ。しか しながら、不死願望はきわめて強力に存在 し、それが絶対確実な誘惑物であり魅力で ある事実は広く受け入れられている。それ はジャック・ヴァンスの 7 ' 0 / て℃ 0 0 の・ ( 1956 ) 、ジェイムズ・ガンの『不老不死 の血』 The 1 襯襯の・な ( 1955 ー 60 ; 統 1962 ) 、ノーマン・スピンラッドの召″ g お 4 " 0 ( 1969 ) 、 トマス・ N ・スコ ーシアの "The Weariest River ” ( 1973 ) 、 それに不死の代償として性的不能になる というポフ・・ショウの 0 れ e M 〃〃 0 れ T 。襯。な。 ( 1970 ) などに劇的に描かれ ている。ジャンル S F 以外では、チャベッ ク式の視点が優位なのは歴然としている。 ックスリーの凝りに凝ったシ オルダス・ハ ック・ジョークスアんユー 4 〃 y 4 S ″襯襯・ XI V D 5 the S て 02 〃 ( 1939 ; 異み / ん r ュれ y Su 襯襯英 ) にはきわめて明確に読みと れるし、ヴェルコールの The 立砿 g 劭な ( 英訳 1957 ) ではもっと注意深く扱われ、 アーナス・ポーデルセンのお r. 第 4 れんこ ( 1969 デンマーク ) には皮肉に描かれてい る。ただし、ジャンル S F では不死のヒー ローを扱った、影響力の大きい作品も数多 く発表されている。 A ・ E ・ヴァン・ヴォ ートの『武器製造業者』 7 加Ⅳ叱 」 ( 1943 ; 1952 ) 、ウイルスン・タッ カーの『時の支配者』 7 ' ん T / 〃尾 5 化ハ ( 1953 ; 國 1971 ) 、クリフォード・ D ・シマ ックの『中継ステーション』Ⅳ 4 ッ S 地〃 0 れ ( 1963 ) 、ロジャー・ゼラズニイの『わが 名はコンラッド』 T んな 1 襯 0 記 ( 1966 ) 、 ト・ A ・ハインラインの『愛に時間 を』 Time E れ 0 ″ g ん for ん 00g ( 1973 ) な どがそれである。しかしながら、不死の行 きつく先を倦怠と不毛に求めず、その限り ない可能性を分析するきちんとした試み は、ジャンル SF の中ですら大きな形で行 われたことがない。最も包括的な考察は、 おそらくレイモンド・ Z ・ギャランの 7 ' ん 刃詭〃 Cycle ( 1974 ) だが、マイクル・ム アコックの《時の果てのダンサーたち》シ リーズ ( 1972 ー 6 ) は、暮らしに目新しさ を求めようとする不死人の試みを皮肉って いる。最も入念に考察を重ねれば、最終的 には、不死願望の強さと現実の成果とを対 比させた二律背反に向かうものと思われ る。この二律背反はロバー ト・シルヴァー ーグの「我ら死者とともに生まれる」 "Born With the Dead ” ( 1974 ) におそら く最もよくあらわれているが、デーモン・ ナイトの「ディオ」 "Dio" ( 1957 ) も不死 者たちの世界にただ一人の通常人という情 況を繊細に描いている。 クライオニックスや人工冬眠の研究にお いて見込まれる不死の可能性は、以下の 2 258
( 今月の SF イウ上ント ) する、メタフィクションとして捉え、現代のを全員インタヴューなんてアホなこともして会場渋谷・東急東横店屋上 知の諸分野の情況に対照しながら、この いましたーー・と休憩をはさんで、いよいよメ「終戦争伝説」 の可能性を内包したテクストを論じられた。 イン・イヴェントのフォーラム「をいか 作司山田ミネコ 永田氏は、「小説」の危機という論点から、 に読むか」。パネラーはこの日の講師四人、 作曲・演奏ノヴェラ 『虚人たち』を、何かを表現するための小説司会は新戸雅章氏。新戸氏によると、の 七月二十一日キングレコ , ー ではなく、新しい表現手段をみせるための小未来をどう思うかという点で、大野氏は「ど 全判ポスターっき 説ーーその意味では「語れること以外のことうにかなるだろう」派、水鏡子氏は「ダメでスペースアートニ人展 を語っていない」と論じ、現代社会・生活とす」派、巽氏は「なんとかするそ」派、永田 日本初公開の米国スペースアートの草分け の相似を指摘されました。 氏は「どうでもいい」派、だそうで、四者四様的存在、チェズリー・ポンステルと、 このあと、「来場者紹介」ーー女性参加者の考え方で、『虚人たち』について、新人作の専門家が激賞した、日本のスペース・ア 家について、・ペイリーについて、の ーチスト、岩崎賀都彰の作品百四十三点を一 表現の変化について、などの話題で話しあわ堂に展示。 れました。会場からも、川又千秋氏が『虚人 たち』とペケットの関連の御指摘、伊沢昭氏 が小説冫 こおける時間概念の変遷との文学 読的可能性について、牧山博氏が筒井康隆につ いて、志賀隆生氏が大原まり子について、の 御意見を提出され、たいへん活発で有意義な をフォーラムになりました。 さて、批評に新風をふきこむセミ ナー、来年はどんな風がふきますやら。 ン ( 五月一一十八、二十九日東京レポーター ョ シ ・窓木之雄 ) ス イ イヴェント情報 一日時七月一日 ( 金 ) ~ 二十六日 ( 火 ) 会場西武百貨店・船橋店十階 ネ 印山田ミネコサイン会 船橋・西武美術館 本誌でもおなじみの、山田ミネコさんが、 入場料一般・大学生五百円 / 高・中学生三 ハルマゲにン ″最終戦争伝説″のイメージの発売を記 一日円 / 小学生二百円 ( 団体Ⅱ一般・大学生 5 念してサイン会を行ないます。 四百円 / 高・中学生一一百円 / 小学生百五十 円 ) 日時七月十七日 ( 日 ) 午後一時三十分より チェズリー・ポンステル画 トより発売
アンテナでみた加速度 光 アンテナでみた速度下 0.005 0.0 0.0i 一般に電磁波というのは、その波長より ないうちは″磁場レンズ″は遊んでいる のたから、これを衝撃推進システム稼動も目のこまかな導電線のネットに当ると反 7 射するーーーという性質をもっている。穴が 時の推進プレート ( 帆 ) にも使おう あいていてもその穴の大きさが波長よりも というのだ。 小さけれ。は、金属に当ったときと同様に反 あたりまえといえばあたりまえのアイ ・フッシソ . グ 射するのた。線がそうとう細くても効果は ディアだが、衝撃推進用のエネルギー かわらない ビームがレーザ光線や線レーザであると したがって、たとえば波長が一〇ミリの 考えているあいだは、なかなか思いっか 電磁波ビームならば、数ミリのこまかさの のないのだ。 レーザを使用している時は " 帆。の面導線製メッシ、で十分反射してくれるので 速 年 は鏡のような膜でなければならない。つある。 このようなメッシュは、むろん星間物質 工よまり穴があいていてはいけない。穴があ お というよりも穴だらを通過させる。 いていなければ したがって″兼用が可能になるのだ。 速けでなければーー星間物質は通らないか この兼用法の欠点は、波長が長くなるた ー距離ら、″磁場レンズ〃としては使えない。 したがって両者は一見矛盾してしまうめそれに比例してアンテナの口径を大きく しなければビームのシャー。フさが保てない のだ。 で ナ ということであるが、しかし、マイクロ だが、よく考えてみると、この矛盾を ナ テ テ ン止揚 ( ? ) する方法はいくつかある。波のアンテナというのは大口径のものが作 ン りやすいし、また数多くのアンテナを並べ たとえば、 @ レーザ用の反射膜を畳めるようにして大アンテナと同じ性能をもたせることも 図 可能なので、意外なほどこの欠点は苦にな ておく。 ⑤マイクロ波など光よりすっと波長のらないのである。 波長がメートルという線と紫外線の 長い電磁波ビームを使う。 境界ぐらいの電磁波をビームにつかうシス などである。 ④は単純な話 ( しかし実現はきわめてテムで、一キロメートルの開口径のアンテ ナが必要だったとしよう。 むずかしい ) なので省略して、⑤につい このアンテナから出るのと同じシャー。フ てご説明しよう。 ・フッシャー ・フッシソ . グ
川ⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅡⅢⅡⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢ日ⅢⅢⅢⅢⅢⅢ Endochronic Properties of ResubIimated Thiotimoline" ( 1948 ) に初登場し、あと 数篇の続篇も書かれた、、チオチモリン〃で ある。この作品は、実に時間旅行をし、原 因と結果とを容易に逆転させてしまう化学 物質について、無味乾燥な科学論文のパロ ディとして語られている。アーシュラ・ K ・ル・グインも、 "The Author 0f the Acacia Seeds and Other Extracts 仕 om the 70 ″だれ al Of ん e 0 夜・ 4 〃 0 〃 T ん ol 切 g 立 / cs ” ( 1974 ) において、 似非科学を似非科学論文として扱ってい シーロリングイスティックス る。動物言語学とは作者によると、今日 存在しないのがおかしい言語学の一形態 で、生き物のことば、とりわけその文学を 研究する学問である。これはたいへん楽し い作品だが、ある意味ではなかば本気の戯 文で、シリアスな問題点を含んでいるのか もしれない。 対象物が存在しないという意味で、今の ところは空想の分野に属する現実の科学が ひとつだけある。宇宙生物学である。 〔 PN 〕 不死 IMMORTALITY 不死 ( この項では極度の長命も含むこと にする ) は常に思弁的あるいは宗教的考察 の基本的命題のひとつである。不死の思想 は、伝説として、また事実に基づく信念と して、あまねく世界にひろがっているよう だ。生命の霊薬と若返りの泉とは、過去に おける学問的研究および探索の仮設的目標 だった。フロイトによれば、すべての人間 は無意識のうちに自分の不死を確信してい るという。当然のことながら、空想文学の 中には、およそさまざまな性格を付与され た不死の男女がうんざりするほど登場す る。 この実り豊かな文学的伝統、ことに 18 世 259 紀、 19 世紀に顕著なこの種の作品群ーーた とえばジョナサン・スウイフトの『ガリヴ ァー旅行記』 G ″〃れ宅ド 5 7 ' ra て℃な ( 1726 ; 國 1735 ) におけるストラルドフ・ラグ、チャ ールズ・マチューリンの『放浪者メルモ ス』 M 襯のん the Ⅳの ( 1820 ) 、オノ ド・パルザックの「不老長寿の霊薬」 "L'élixir de longue vie ” ( 1830 ) 、ウー ーヌ・シューのんの才の ( 1844 ー 5 仏 ) 、 W ・クラーク・ラッセルの T ん の e ん S んゆ ( 1888 ) 、 H ・ライダー ードの『洞窟の女王』 5 ( 1887 ) 、 スン・エインズワースのみ″ ( 1898 ) などーーを概観してすぐに気付くことがあ る。不死という考えがいくばくかの侮蔑を もって扱われている点である。不死は呪い であり、不幸と苦悩をもたらすというよう に。それらは夢想の虚しさを警告する教訓 物語 ( 皮肉屋ならば狐とブドウの寓話のパ ターンを踏襲していることに気がつくだろ うが ) である。言うまでもなく、すべてが 空想であり、科学によって不死が実現する 可能性を踏まえた SF 作家たちとはまった く別の視点だと考えていい。事実、意見は はっきり異なっている。カレル・チャベッ クは出版された自分の戯曲「マクロボウロ ス家の秘法」前 Vöc M 。 ul の ( 1922 ) のまえがきで、自分の作品はジョージ・バ ーナード・ショウの『思想の達し得る限り』 前召“ん加 4 la ん ( 1921 ) からはま ったくなんの影響も受けていないと力説し た。その証拠として、ショウは不死を事実 上賛美しているが、チャベックは究極の呪 いだと考えている、と述べている。このよ うな意見の分極化は、 S F においては常に はっきりあらわれるものだ。ある小説にお いては不死は無限の可能性の端緒であるか XIII 方は、ジョージ・シルヴェスタ 革の終焉を意味する小説もある。前者の見 と思えば、きわめつきの沈滞と、刷新と変 ・ヴィー
一年後、会社はリモート・コントロールの装置を星に設置し、衛た。仲間がほしいなら、いっしょにいる以外、能がない人間をあて がっておこう、というわけである。とにかく、エイリクスに教師を 星軌道に船を一隻はりつけて、銀河系最大の単一生物を支配しよう とした。しかし、何もおこらなかった。ェイリクスはやつれている与えるわすこま、 六人の低級な人間が、エイリクス星のエイリクス社の基地に住み ようだった。 / ー 彼よ絶望して、また仕事をやめてしまった。 ェイリクスと意志を疎通することが必要になった。交信装置がつはじめた。彼らには相当な高給が払われ、穏当な娯楽なら何でも提 くられた。最初は失敗の連続だった。 = ィリクスは交信装置を通供された。彼らはうすのろに毛のはえたような手合いだった。 二百年にわたってつづいたこのシステムは、人類にとって致命的 じて、質問者がこう答えるだろうと想像したとおりの内容を忠実に となりかねない代物だった。 送りかえしてきたのだ。ェイリクスの返答はたがいに矛盾してい しかし、そのおかげで、会社の利益は順調にあがった。 て、意味をなさなかった。しかし、長い捜索の末に一人の男が見つ かった。ェイリクスがどう答えるべきか、あるいはどう答えるだろ うかという想像を避けることのできる人間である。この男は苦労 3 ェイリクス、考えることを学ぶ して心を白紙状態に保ち、エイリクスから必要な答えを引きだし た。その中で一番重要なのは、「人間がエイリクス星を引きあげる それから五百年後、不穏な徴候がエイリクスの方に現われるよう と、なぜ採掘を停止してしまうのか ? 」という質問に対する答えだ になった。人類はその間にも、もちろん、進歩をつづけていた。植 っこ 0 民惑星の数は三千そこそこから、一万に達しようとしていたし、宇 ードライ・フに一色亠か 宙船が行方不明になる率も、十万光年のオー ェイリクスの返答は「さびしくなるから」というものだった。 何であれ、エイリクスほど巨大な存在がさびしがると、その結果ら、千二百万光年に一隻に下がっていた。しかも、それ以外の事故 も大きさに応じて巨大なものになるのは明白だった。手ごろな大の原因も、かなりの正確さで推測されるようになっていた。 きさの惑星もどきを、エイリクスが自分と同じ材料でつくりあげる ( ズリツ。フ探険隊が、人類のテクノロジーの最高の成果を結集し 可能性もないではない。そこで、また人間が派遣されることになっ た船で、第二銀河系めざして出発した。その船は従来可能とされて ードライブの最高速度の三倍近い速度をだすことができ いたオー・ハ ズリツ。フ た。しかも燃料は二十年分積んでいた。船長はジョン・ ( この時以来、六人の男は新しい基準によって選ばれることになっ た。選ばれた者たちは技術的な教育はまったく受けていず、知能も二十二世で、男女、子供からなる五十名の乗員が乗り組んだ。 すこぶる低かった。彼らはエイリクスを支配するのが自分たちの仕けれども、エイリクスの方では、物事はそんなに睛れがましくは 3 事たと信じこむほど愚かだった。この案はエイリクスをこれ以上危はこばなかった。その惑星には、並以下の知能の人間が六人暮らし 3 険な存在にするような情報を以後、一切与えないためのものだっていた。いつのグルー。フも、いたれりつくせりの施設で飼いごろし
あたりまえじゃないかーー・怪物は海に入っていき、脹れた身体を彼は叩くのをやめて、じっと耳をすました。聞こえるものは、怪 浮かせて、加速と離陸を可能にするのだ。地上からでは離陸するこ物の内部深いところでおこるゲッ。フだけた。 とは不可能だろう。 やがて彼はばっと立ちあがると、手斧をもち、肉を切りだすため 穴を掘ったところへと息を切らせて駆けよった。彼のつくった傷は このことを予想して、もっと早く逃げだしておくべきであった。 ほぼふさがれ、一夜にして治癒していた。彼は一番新しい穴を掘り ようやく、人類が生きのびる問題に解決をつけたというのに : しかし、明るい大洋は彼を嘲けり、打ち返す波はきらきらと輝いて広げようと荒々しく斧を振りおろした。下へ下へと掘り進んでいっ いる。そして、青い岬の向うの土地は砂漠と化しているのだろう。 自分の背丈ほど掘れたとき、背後から人の影がおちた。彼はめま 人々は獣と化し、食糧を求めて死にもの狂いの戦いをくりひろげて いを感じた。怪物の背に影がおちるはずがない。 いる。怪物の背でどれほどの期間を過したのかわからなかったが、 男が穏やかに彼を見つめて立っていた。着古した黒い服を着た年 地球略奪はもう終わったに違いない。太陽系に来たときと同じよう に、まもなく去っていくのだろうーー一見したところひとつの意志嵩の男で、杖をついている。その様子と、雪のように白い髭、慈悲 をもった群となって。それを最初、地球の天文学者は彗星だと思っ深い瞳の奥にこめられたもので、彼は古代の予言者を連想した。 たのである。こいつが去っていくのなら、他の仲間も去っていくの 「誰だ ? 」ウエストーヴァーは言った。あえいではいたが、驚いて よ、よ、つこ。 は間違いない。 ウエス・ドーヴァーは頭をかかえて座りこんだ。足下からつぶやく「わたしは牧師です」老人は言った。「神があなたを救うためにわ ような声がかすかにつづけて聞こえてくる。その声に聞き覚えがあたしをつかわされました。さあ、お立ちなさい、ついていらっしゃ っこ 0 目覚めているときに、何度か耳にしたことがあった。遠くくぐも ウエストーヴァーはためらった。「幻覚ではないのでしようね ? 」 った声で、意味はわからないが、暑い日中、ときどきは近くで小さ彼は訊ねた。「ぼくの他にも答を見つけた人がいるのですか ? 」 く聞こえ、彼の耳にはっきりと話しかけ、彼の名前を呼びさえした牧師の眉がかすかにひそめられたが、やがて、わかったというよ うに親切な表情になった。 のだ。また声が聞こえてきたいまになっても、名前が聞こえたのは 幻聴に違いないと思っていたが、それ以外は本当の声なのだととつ「あなたはここにひとりで長くいすぎた。おいでなさいーーー医者に ぜん、はっきりと確信した。 診てもらいましよう」 希望の白い炎がめらめらと燃えあがった。彼はばっとざらざらし この老人が子供のころ夢想したこわいひとで、彼から最後の正気 た怪物の背に腹這いになった。拳で背を叩き、叫んだーー「救けてを奪いとるためにあらわれたのではないと、確信することはまだで くれ ! ・ほくはここだ ! 救けてくれ ! 」 きなかった。牧師、医者、つぎは教師にきまっている。しかし、彼 こ 0 8
ころで仕事をしているが、東京工レクトロンターフ = ロンのような生理活性物質を体外化次の時代を制するはずだ、と象牙の塔を出 た。だからこそ、六七年、アメリカ原子力委 は、や半導体などの製造会社のユーザーする。そのために、ヒト細胞をハムスタ ] に に、海外の最先端技術をさがしては輸入し提植えつけて増殖させる。ヒトの細胞は、生理員会が開発し、にもかかわらず、アメリカで 供する商社だ。メーカー機能をも胎内化して活性物質 ( ヒトの生命活動を維持するためには実用化をあきらめたイオン。フレーティング に目をつけ、困難を克服しえたのだった。 いるのが、他の商社にはない独得な点。それ細胞内で分泌される有益な物質 ) をおびただ しい種類にわたって作り出している宝の山な以上、駆け足で八社紹介したが、いずれ というのも、たとえば、アメリカのメーカー から、製造装置を輸入する場合、単に製のだった。よく、道具の原型は、人間の機能も、まるで、たとえば ( インラインのを 品を輸入し納入するだけでは、日本のユーザを体外化し増幅するといわれるが、まさか今実践しているようだ、という思いがしてなら よかっこ。こ・こ、まくらファンま、新し ーは満足しない。小さな部品が破損しただけの時代にも、それが行なわれるとはなあ。 レ いアイデアを、本という子宮世界の中で創造 あと三社。いずれもユニークだが、紙数が で、アメリカから取り寄せるまで、何千万円 つきてきたので、とりいそぎ。高分子化学のし楽しんで満ち足りるが、彼らは、現実の世 から一億円以上もする高価な機械を止めてい スリーポンドは、機械の接合面にはさんで、界で自己を賭けきる。的な発想の自由を t.r•su. なければならない、などとい「た理由。 翻訳もののも、まえがき、あとがき、註液体や気体の漏れを防ぐパッキングに、従来実現するためには、びとつの現実の不自由を などの解説機能をもっと高め、場合によっては紙、ゴム、金属などといった固体が使われ耐え忍ぶ、その自由と不自由の落差こそが快 は、イラストやコラムを、もっとふんだんにていたのを、液体でやるという逆転の発想感なのだろうが、今ひとつ、・ほくには了解で 本文中に散りばめるなど、メ , 、カー機能で日で、ヒット。また、開発した新製品の価格設きない。そういえば、 ( インラインも作家に 定にさいしては、従来の製品価格の一〇〇分なるまでは、次から次へ職を変えていました 本化すべきじゃなかろうか。 の一にし、しかも「かなり」実現しているとつけ。 ( 『個性派企業の時代』 / 著者日牧野茂 メーカーを相手に、メーカー機能 ( の一 う ! マガジンを六円にするよーなも / 二一九頁 / \ 一二〇〇 / 四六判並製 / 。フレ 部 ) で商売するのは、名古屋技術センターもい ジデント社 ) そう。石油ショック後の減量経営で一流企業んですよ。それも、読者数を百倍にし、メデ から放出された大量の優秀な技術者を、千載ィアをミニチア化すれば、満史不可能では よい、とは思うものの : 一遇とばかりに、受け入れ、確保した。七八 年に入ると、石油ショックの混乱も落ち着き放電加工機のジャパックス。刃物を使って 各メーカーが開発に力を入れ始め、膨大な設金属を削る、これまでの工作機械は、主とし 計業務が必要になった。ところが、減量経営て、より硬い刃物の開発に向かってきた。と ころが放電加工は、電気火花を使って、硬い で社内の技術者が大幅に減っている。そこ で、予想通りの設計外注化時代が到来し、名金属を少しずつ吹きとばす。井上潔社長が、 スイッチの金属部分が摩耗する現象を見て、 古屋技術センターが急伸するに至っている。 予想がお金と結びついて、時代を的確に待ち新しい金属加工技術の可能性を洞察し実現。 構えれば、うまくいく好例。作家にも、設計学者社長林主税の日本真空技術。林は、一 外注化時代が来るのかしらん。そ 1 言えば、九五一一年当時、現代は電磁気学に基礎を置い た産業が発達している ( 現に。フリントゴソ あの竹村健一センセは、その先駆かも。 コ、デジタルバチンコ、放電加工機も ) 。が、 名古屋技術センターは、会社が体外化した ものをうまく捉えたが、岡山の財閥が営む林次の時代は原子物理学の時代だ、原子は真空 原生物化学研究所は、人体の細胞から、インのなかに浮いている、だから真空技術こそ、 3 円 3