子 - みる会図書館


検索対象: SFマガジン 1985年2月号
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1. SFマガジン 1985年2月号

『お願いに御座います ! そんなわけで、この子たちは逃してやっ 別の手でゆさぶってきたなー て下さいまし ! 私共二人を如何様になさってもかまいませんから 『ごめんなさあい ! 』 『お願い申します ! 』ネンネも調子を合せた。 『おかあさあん ! 』 聞いたとたんに、なんにも知らないおネジッ子達は一段と盛大な足手まといのおネジッ子三人を逃がしちまえば、あとはどうにで 泣きごえをはり上げ始めた。それを聞いてるうちにあたいはムラムもなる。スキを狙って脱走するなり、こいつらを退治してしまうな ・ : 。なんとか今晩中に片を付けて、明日の「星涯グラン。フリ」 ラと怒りがこみ上げてきた。 よ : 『黙らないか、このカ ! 』あたいは思わずおネジッ子達を怒鳴り ところがそうは行かなかった。 付けた。『刻印ナイハーはつるのも忘れやがって ! やるんならや ッ クエッ 『クエッ ! 』丸坊主が気味の悪い笑い声をた るでーーーあいた ! 』 てた。 ネンネがいやというほどあたいのお尻を抓った。 『お聞き ! 』 『身代り : : : ときやがった。こ 2 ハスア奴 ! 』と青白い方 : まだ泣きじゃくってるおネジッ子達に向かってネンネが言った。 なんてことを : おネジッ子達は、きよとんとあの子を見上げた。 『あんた達、ほんとに大変な事をしてくれたわね。これでわたし達「 ( バアッてどういうことですの ? 』場合が場合だから、けつを捲 「星海企業ーの信用は地に落ちてしまいました。頭目やお母アさんるわけにもいかないけど、思わずあたいは聞いちゃったわよ。 ( お富姐御のことなの ) はなんといって悲しむでしようね ! それ『わたくし達、まだ十七ですけど : : : 』 も、今日、会社はおネジッ子制度が認められて、星涯健全少女育成『十七なら婆アだぜ』相手はけろりと言う。『ホレ ! 』 財団から表彰されたばかりなのに : そのとたん、向うの丸坊主とヒョロ長いのが、なぜかちょっとた そいつは大きな名刺を、ハシケの熱交換機力。ハーの上にほうりだ じろぐ感じになった。 した。 ネンネは、おネジッ子達をゆっくり見回してから言葉を続けた。 『いいわ、あなた達三人の身代わりになって、お姉さん二人が奴隷 として炎陽に売られていきます。あなたがたはこれからよいおネジ ッ子として : : : 』 すかさず、あたいが丸坊主達に向かって泣きを入れた。 いたいけ少女売買専門 株式会社【ロリータ商会 本社・惑星・炎陽 4

2. SFマガジン 1985年2月号

『それから : ・ おネジッ子達は、一段と声を高めた。 やっゞより・こっこ。 『今朝の、ティファニー宝石店の、強盗事件の、犯人は、この、お と目も眩むようなもの凄い閃光とともに、・フラック・エ ばさま、です ! 』 ン。フレスのエンジンがケシ飛んだー 宇宙船メーカーの言う通りだな : ・ : なんて、あたいは・ほんやり考 なんでこんな独断専行をやるんだよー えていた。 やるならなるで、もっとやりようもあるのに : ( シケってのは、宇宙港なんかでこまかい作業をやるから、よ あたいがレーザー・ガンをひッこ抜いたとき、ネンネはもう自分 く、ツつかけたり、衝突したりすることがあるわけね。 のを構えていた。 そのたんびに人間が巻き込まれたりしたんじやかなわないから、 あまりの事に、理事長はどうしていいかもわからず目をパチクリ エンジンが爆発しそうなショッ・、 クカ起きると、艇尾の機関部だけが させているだけ : ・ 自動的にケシ飛ぶわけよ。 客席は静まり返ったまま : それがその通りになったわけ : 案の定だった。 さもなけりや、おネジッ子達は悪党と一緒に木っ葉微塵になって まるで、湧いたみたいにあの丸坊主とヒョロ長いのが表彰台の上るわよ : に姿を現わした。 ・フラック・エン。フレス号の燃料系統に、しこたまあのうんこを詰 手にはもちろん、レーザー・ガン ! め込んだのはおネジッ子達の仕業に違いなかった。それは上出来た 奴等はあ「さりとおネジ〉子達三人を人質にして、理事長ともどけど、なんでちゃんと報告しないのかしら ! そうすれば = も、表彰台を降りた。 プラック・エン。フレス号のコック。ヒットはこっぴどくねじれたけ そしたらなんと ! 台の下の目立たぬところにひ「そり隠してあど、キヤノビーがばたん ! と開き、おネジ〉子達を盾にして三人 ったのは、あのハシケ、ゾラック・エン。フレス : が外に出てきた。 丸坊主とヒョロ長いのがレーザー・ガンを構えて四方を警戒する 警備員達がかけつけてきたけれど、奴等はびったりとおネジッ子 うちに理事長はおネジッ子達を押しこみ、自分が乗り込むと男二人達を人質にしてるから、とても手を出せない。 もあとに続いた。 そのまま奴等は : しまったー エンジンが起動した。 奴等は近くに止めてある「おネジ娘に栄えあれ ! 」で脱出するつ でもあたいは、おかしい もりだわ。 ととっさに思った。。フロたもの・ 4 6

3. SFマガジン 1985年2月号

おネジ〉子達は、あたい達が仕込んだ通り、と「ても優雅に表彰 ぐ 0 になって、もうみんなスタンドに来てるらしい 頭目達も着いた「て、わざわざ五郎八が知らせに来てくれたんを受けた。 つづいて、星涯健全少女育成財団特別賞が、にこやかな笑顔をた って頼ん で、ひょっと気がついて、訳はあとで話すからお願い 、よ「て、一体、どこから持「てくるのかしらたえるあの理事長さンから三人へ授与された。 だら、″ああ、いし〃 どうやら、防護チョッキの出番もなしに済みそうだった。 ね、五分も経たないうちにビ〉力。ヒカのラインメタルの〇・〇〇五 スタンドの方をのそくと、頭目達もうれしそうに拍手している。 ・ガンを二丁届けてくれたわ。 まあ、よかった : そして : ・ あたいはネンネと顔を見合わせた。 ″レディーズ、アンド、ジェントルメンー ところがそのときよ、あいつらがとんでもないことを始めたって ジンズー いうわけ : 競技委員長の声が星涯旧宇宙港に響き渡った。 おネジッ子達三人はしずしずと表彰台のマイクへ進み出たかと思 ったら、声を合わせて喋り始めたじゃないの。 出場艇は一斉にエンジンを起動した。 『みなさん ! 』 そして三人はそこで言葉を切って、ぐるりとスタンドをみまわし もちろん、レースはうちの「おネジ娘に栄えあれ ! 」がゾッちぎ 客席は沸いた。 りで優勝したわよ。 大丈夫かしら ? スタンドは沸きに沸いた。 だ 0 て、監督達は別として、チームクルーはみんな十二歳の女の挨拶をするんならするでちゃんとお稽古をつけてやるのに = 子ばかりなんだもの、これは、いろんな奴がいる星涯でも異色よ「私達は、』 客達は、おネジッ子達が何を言いだすのかと、期待にシ】ンとな けど、表彰式の準備が進な間も、あたいは油断しなかった。 『私達は、ライルチ , 、ムの、 ) 一ンジンを、スリ替えようとして「 奴等が何をしかけてくるかわかったものじゃない。 つかまりました ! 』 カ護チョッキを二枚も着せられて汗ダクになってる ( ナコにも、 なんてことを , あとちょっとだから我慢しなと脱がせなかったくらいよ。 おネジッ子達は続けた。 やがてファンファーレが鳴り渡って、おネジッ子達三人は表彰台 『どうぞ、私達を、牢屋に、入れて下さい ! 』 の方へしずしずと進んだ。 客席は水を打ったように静まりかえった。 割れかえるような拍手、喚声 : スタート、ユア、エン 3 6

4. SFマガジン 1985年2月号

やってるんだよ』 おネジッ子達も声を揃えて言うんだから、あたいもびつくらこい ところが、おネジッ子三人が、な・せか、一斉に腰でも抜かしたよ ちゃうわよ。 うな顔をしてるのね。 『どう大丈夫なの ? 』 『どうしたのさ ! あんた達 ? 』 思わずあたいは聞いてしまったわ。、 『ア、あの』クウコがいまにも絶え入りそうな声で、皆を代表して そしたら、 『あんたこそ、どう大丈夫なの ? 』とネンネ。 『あたし達、あの ( シケのパ、爆薬の、シ、信管をス、抜いちゃっ一 『どう大丈夫なんですか ? 』 たんです : : : 』 『どう大丈夫なんですか ? 』 『どう大丈夫なんですか ? 』おネジッ子達がまた声を揃えるじゃな『ええっ ! 』 なんてことを : 『ティファニー宝石店の壁に大穴が開いたら大変だと思って : : こ 『ネンネ、どう大丈夫なのさ ? 』あたいは聞いた。 ーには命とハナコ。 ネンネが答えた。『大丈夫よ、あのハシケはティファニ そりやま、そうだけど : 中しないわ、あたしがこっそり慣性航法システムのコースを変えた ! 』ネンネが、がつくりと溜息を漏らした。 から』 あたいは溜息をする気分もなかったわよ : あたいはひやりとした。まさか : 『ス、済みません ! 』 『それで、どこにとんでいくの、あのハシケは ? 』 『ゴ、御免なさい ! 』 『理事長さんのお宅』 『モ、申し訳ありません ! 』 『ああ ! よかったわ ! 』思わずあたいは言ってしまった。『警察 おネジッ子達が消え入りそうな声を出した。 本部にでもコースを変えられたら大変なことになるとこだったわ』 かなりしてからあたいは、これは気を取りなおさなけりやと思っ 『どうして ? 』 こ 0 『あたいは、あのうんこ爆薬をこっそり十倍もくつつけてやったか ら : 。ざまを見やがれ、理事長さンのお宅は大穴が開く位じゃ済『要するにこっちのチームワークの悪さだよ、敗因は ! 』あたいは 言った。『ぼやいたって始まらないわよ、それよりヒナコ、 まないわよ ! 』 音声を受けてごらん』 『すてき ! さすがお七だわ ! 』 ・フロイドか ヒナコがスイッチを入れると、けたたましい・フルー 『いい力い ? 』あたいはおネジッ子達に向って言った。『よく聞き なさいよ ! とつつかまったと見せたって、お姉さん達はちゃんとなにかが聞えてきたが、すぐにブツツリと切れて 5

5. SFマガジン 1985年2月号

コは必死よ朝 そんな料簡だから、ひとのレーサーのエンジンをスリ替えようと 『それじゃ、なぜ、そんな心のこもらない揉み方をするの ? ほんしてと〉つかまるようなことになるんですよー とにタルんでるわねー いまのおネジッ子は ! 』 ほんとに道理をわきまえていないんだから、いまのおネジッ子達 聞いてるうちにあたいもムラムラと腹が立「て来た。考えてもみはー なさいよ、昨夜からの。 ( 力な騒ぎは、みんなこのおネジ〉子達の独独断専行はいけません〉てあれだけ言われてるのを聞き流してる 断先一 行が原因じゃないのー んだからー これはすこし厳しくシメておかないと : 『ハナコ ! 」あたい ほんとにお姉さん達をなんと考えてるのかわかりやしな、 は怒鳴った。『どこにいるんだい ! 』 てなものよ。 はい ! 只今 ! 』流しのほうで返事がした。 でも、昨夜、星涯健全少女育成財団理事長さンとやらいう、あの 『なにしてるンだい ! 』 とンでもない婆アさんのパーティーで、山のような御馳走に手を付 「ア、朝のオ、お食事を差し上げようと思いまして : : : 』 けかけたところをネンネに呼びだされて、それからたつぶり一晩な 『はやく用意してこっちへ来なさいー 三人まとめてた「ぶりシめにも食べてないわけだから、無理もないわよ。変り映えのしない て上げるから』 「機内搭載糧食・献立・」だって結構おいしかったし、おなかが とたんに、流しのほうで ( ナコがなにか落ッことしたらしく、ガ くちくなつったら、こっちの気分もすこしは落ち着いてきた。 チャン ! とけたたましい音が伝わってきた。 それで、コーヒーを空けてすこし落着いたあたいが『あたいは思 あわてて流しのほうにす〉とんでいこうとしたクウ「が、はずみうんだけど、や 0 らは、あのうんこ爆薬を使 0 てー』とまで言「た で。 ( ー = レーターをひ「くり返して「ーーを台無しにしてしま「途端、ネ】一ネとおネジ〉子が声をそろえて叫ぶじゃないの , た。それを始末しようとしたヒナコは、ネンネのビンクのワン。ヒー 『ティファ = ー宝石店に、押し込み強盗をやるつもりなんだわい』 スに指をひっかけ、ビンクの襟をムシり取ってしまった : みんなも勘付いてたのかー 朝の御飯はそりや険悪な雰囲気だったわよ。 『でも、大丈夫さ ! 』 おネジッ子達は、お姉様二人にかなり絞られたの : あたいは言った。 いくらレース出場の為に ( ンガーの仮住いをしてると言「た「てその途端にみんなが言うのよー ね、しがない小惑星の上から星糸首惑星の首都の真ン中にや「て来『そう、大丈夫よ ! 』とネンネ。 てるんだよ。みんなの為に、新鮮なべー「ンと焼きたてのパンをち「ええ、大丈夫です ! 』 、〈「と買「とくくらいの気もきかないんなら、おネジ〉子なんか止「はい、大丈夫です ! 』 めておしまい 「そう、大丈夫です ! 』 8 5

6. SFマガジン 1985年2月号

あたいがそこまでたんかを切ったとき、すぐそこで、だしぬけに からと言い置いてゲートへ急いだ。 物凄く気取った声がした。 おネジッ子達には一言えないけど気が重い : ″あれくらいはちょっと吹かし上げれば簡単に抜けるわよ ! 大丈 夫だからまかしときな ! 〃 思わず声のする方を見たら、そこにネンネが立っていた。 とあたいは言って来たけど、あのブラッ まったく、しし 、としこいて : ク・エン。フレスとかいうチームの ( シケは只じゃな、。 乙女チックなビンクのワンビースー こっちはプロフェッショナルたもの、すぐにわかるわよ : このところ、あの子が一番お気に入りのよそ行きの衣装なの・ 予選のタイムはこっちの方がよかったのに : 「星涯グライフリ」のレギレーションはおッそろしく厳重だから たった今まで、大きなリンゴのアツ。フリケがくつついた汕だらけ細工のしようはない筈だけど、でも、ありや、腕だけじゃない の作業衣着てたと思ったら、もうちゃんとお召し替えを済ませて来 : 。なんかエンジンに仕掛けをしている。 このままじゃ、へたすると明日の優勝は逃がすこどになるかもし 『サー 行きましョ ! 』とネンネは口元をすぼめた。『おくれるれない : わよ、表彰式に : : : 』 でも、どうって事もないわよー ほんとに、・ とこのお嬢様が来たかと思ってしまうじゃないの : たかがハシケの竸争じゃないの , こっちは毎日、本物の宇宙船の面倒見てるのよ。 『わかったよ , いま行くよ !. 』 宇宙港なんかで使う ( シケを、慣性駆動系で一メートル程浮かし あたいは、自分の油だらけのつなぎを思わず見てしまった。 といて、大きなロケット「ンジンをプウ・フウ吹かしてサーキットを 『車のなかでお着替えなさいな、ほラー 持ってきたわ』 カっ飛んだところで何程の事もないとあたしや思うんだけど、十二 ネンネは、あたいの一帳羅のスーツが人「てるケースを差し上げや十三の若い子は、や「ばり一度はそんな気になるのよね。 て見せた。 それであたいの手下のおネジッ子三人も、「星涯グラン。フリ」に 『駐車場から地表艇出してきなよ ! 』あたいは言った。 どうしても出たいって言うから、お富姐御に相談したら、まア、 『それじゃ、役員ゲートで待ってらして』 経験になるだろうからってムックホッファ頭目も許可してくれて、 待ってらして : : : と来たもんだ ! レーサーには、うちの白沙基地の ( ンガーで埃をかぶってたかなり なにが来たって、すぐその気になれるんだよね、あの子って 1 程度の、い ( シケを、社の業務扱いで連中にチーンさせてくれた というわけ。 あたいはおネジッ子達に指示を出して、夜は町へ連れてってやる それで、昨日、予選に。 ( スしたと電報を打ったら、みんな応援に 6 3

7. SFマガジン 1985年2月号

1959 年 12 月 あの頃わたしは・・・ 栗本薫 もり見な・みかつにの さもひ、守そおフてもよあ愛 王しいずに のつきたらし よとはだれてそイ位れ意け うもなひるかう老学な志らま な、さとこれだ師問かをれだ もかれりとはつの所つお、包 、た講のたき守ま のれて、も をのい近な父の義長。わ役れ 感外たしい母でをたかすのて じ見のいまのあうるれれ手守 さかで肉ま愛るけフはてでら 。さェきき育れ せらあ親にと せイわたてて る、るで、い るガめよらい もそ。あ十う ほンてうれる のう はしたにのど老聡なたべ の師明はこき 何た母なに のり世成がなかと年 なよち、の績、少なが頃 SF マガジン創刊 25 周年おめでとうござい かるが学つで特年さ、に ます。 25 年一一 -- 四半世紀ですね。凄い ! つべう問ねあにでにそ 乞あつの品 所の たな 残念ながら , 25 年前 ? まだ生まれてない 。さ歳に子たうりな、物 もんね , とはかなり前に云えなくなってしま がて、がどの 下通ど 、オそ よ のうも 弟このそーのてかう 稚園の年長組といったところでございます。 よろ王とよれ・麗い生に むろん , いかに早熟な私といえども , さすが りも子とうでタ質るヘ人 にまだ SF マガジンは読んでおりませんでし もンをのの手 となに た。当時私が読んでいたものというと , なか よし , りぼん , ぐらいなところでしよう。 のをぶつこ が わたなべまさこ「白馬の少女」「すみれ子さ 、そあえそかた王たの がえの、り の連は人か よ よ尾をふれ」などというのを覚えておりま ロロれ、づれうひ歩て形あた す。あと水野英子とか , 赤松セッ子 , 細野み のの王れがすそい人のえか ち子 , 細川知栄子 ( いまだに「王家の紋章」 でひてをよてい あ、子の 、そゆよいそ少 る先殿姿ふ 描いてるってのが凄い。「泣くなパリっ子」 ゆとくせ頭の年 男に下をつ なんて覚えてるな ) などはもう少しあとでし るさとつは身は が立目と やさ、け、を 足 かや教な誇刃そ を にく棟からにん と たかと申しますと , 髪はポニーテールにし 歩声のつか倒な た め て , ヒ。アノを習いに通い , 八コマの連載マン いがあたにしふ 礼黒か た てきち。もたう ら の ゆ だ は でありました。 くえちげあひ を手にしたのは 89 号からですから , ずいぶん のたのらろと た 。広で。窓れうに あとのことになります。「カムカム・エヴリ いあしか ボディ」なんてのがのってた。 10 周年記念号 芝るからそゆわ ト は買って今でももっています。 25 年もたっと し寄のつれ 生 、宿目くま ずいぶんいろいろなことがあるものです。来 を 王生はりれ よ 年は , うちの子どもが幼稚園へ入るのですか 子た底とる ら。ともあれ《銀婚式》おめでとう , S F はち知歩ほ ぎ の 何のれをど MO も目ぬはで て 四 闇こあ く 十

8. SFマガジン 1985年2月号

レースのスタートは正午、あと二時間。 ( ライザーに小さな粒がひっかか「ていたんです』とヒナコ。 『理事長さンも、もう逃げたのかしら ? 』 『そういや、 = ンジンをすり替えても無駄だ「て言「てたね、あい 最後の整備を進めるおネジッ子のとなりでネンネがそう言「たと たんだった。 『よもや、あなたがた、その : 『あなたがた ! 』ネンネが言った。 ・ : ウンチを「おネジ娘・ : : ・」の燃料に混ぜてレースに出るつもりし 一 = 。カカ ( ンガーの扉をノックする音がした。 ゃないでしようね ! 』 あたい達はギョッとなった。 ずばり言われておネジッ子達はたしろいだ。 ノックの音が押し付けがましいのよ : 『ブラック・ = ン。フレスが出なけりや、うちの優勝は決ったような フ = ア。フレーでやりなさいよ』ネンネが言っ ものじゃないのー 『ド、どなたですか ? 』やっとのことでネンネが言った。 た。『とにかく「星海企業」の恥になるようなことは止めなさい 1 、らっしやる ? 』 ヒ野ネンネさんー 『青井お七さん ! イ おネジッ子制度は、昨日表彰されたばかりなのよ ! 』 間違えようがない・ かン高いあの声・ : さすがにこれは、言 0 たネンネもテレたけれども、とにかくあた い達は、その言葉をき「かけにして「星涯グランプリ」決勝戦出場『あたしょ ! 星涯健全少女育成財団理事長です ! 』 なんという度胸 ! じかに乗り込んできた : の准毒Ⅷにとりカカナ : : : ? ネンネの目が断いている どうしよう 押し込み強盗まで働いたとなっちゃ、敵もおいそれと近付けない 『応援に来たのよ ! あけて頂戴 ! 星涯市東警察の署長さんを御 とは思ったし、たぶん、もう星涯から逃げにかか「てるんじゃない 紹介したいと思って : : : 』 かとも思ったんたけれど、相手が相手だし、なにを仕掛けてくるか ガチンー とにかく、あたい達としてはあらゆる手を わかったものじゃない。 とたんにハナコがス。 ( ナをとり落した。 打っておくことにした。 ちょうど、うちの星涯出張所の美沙子がお弁当をも「て来てくれ逮捕に来たのかしら ? まさかー おネジッ子はもうみんな真青 : たので、こっそり奴等の ( ンガーを覗いて見て貰ったらもう中はか あたいは思いきって扉を開けた。 らつ。ほ、プラック・エン。フレス号もいなくなってる : 『まあまあ、たいへんねえ ! 』理事長さンはけたたましい笑い声を やがて竸技委員会から、ゾラック・エン。フレス号の棄権が発表さ 立てながら入「てきた。『あらあら、これがおネジ〉子ちゃん達 れた。 それで、なんとなくホッとしたのはしたんだけれど、とてもこれね ? なあんてかわいい さすがだわ ! 昨夜、。フラック・ = ン。フレスの ( ンガーてこ一一ち で済むとは思えなかったわよ。 6

9. SFマガジン 1985年2月号

( 父はーー ) そうした生い立ちと、多分もともとの性格ゆえに、アルド・ナリ ス、というこの少年は、ほとんどその内心の感情をすなおに人まえ にあらわすことをしない。 が、いま、闇に包まれていなかったら、かれをみるものは、かれ一 の白いほおをつたう、一滴の涙をみることができたであろう。 自分のためではなかった。自分の、本来あるべき地位や未来では なく、早逝した父の一生、その一生の基調をなしていたであろう、 苦い失意と虚無、それを思って、十六歳の王子は涙を流したのであ一 る。 ( 父上 ) 圧倒的な人望をあつめる弟にせめよせられ、人々のまえで王座を すてると誓い、祭司長ゆえの、強制的な婚姻ーーかれじしんはその 結びつきから生まれてきた、望まれも祝福されもしなかったであろ う子であった。しかし、いまのかれはその自分じしんの悲しみより一 もつよく、父の無念、父の失意、父の苦い思いがわがこととして感 じられるのであった。むしろ、望まれぬ子であったかれ自身の存在一 すらが、父の失意の内に吸いとられ、一体化してゆくようだった。 「ーーーアル・リース王子は、兄にかって約東したことがある」 声がひくくささやきかけた。 「もし、自分が男子を得なかったなら、必ず、自分のために王位を一 ゆずってひき退いた兄の子を兄にかわって王太子につけよう、と。 その考えは、失意のアルシス王子をふかく慰めたのだ。しかし、時 は流れ、ひとの心はうつろった。いま、これほどに麗質並びなしと一 うたわれながら、アルド・ナリス、おまえを叔父国王はつぎの王太一 子にというそぶりすら、みせたことがあるか ? まして、幼いレム 外伝⑤ー 栗本薫時の封土・ 定価 300 円 ・既刊・正篇 19 巻 外伝 5 巻。当当し . いら 0 大われた 以下、続々刊行 ! : を求めて良する 豹呱 0 、十グイ , 0 第 00 巻 ーるサーガ ! サリアの娘 60 年 2 月発売い、 ハヤカワ文庫 JA 465

10. SFマガジン 1985年2月号

ま、とにかく。この時期における、正しいぬいぐるみ さんとの付き合い方っていったら、もう、これしか言え ないんですよね。いつでも一緒、どこでも一緒、自分が やりたいようにぬいぐるみさん扱う、それがぬいぐるみ、 さんにとってどんなに辛いことであっても、あくまで自 分がやりたいようにぬいぐるみさんと遊ぶ。 ( 具体的に一 は、ぬいぐるみさんのし 0 。ほを持 0 て振り回すとか、耳 0 ひきずって歩くとか とにかく、心あるぬいぐるみマ ニアが見たら許せないようなことをするんですわ ) でも。寛大なぬいぐるみさんは、それを我慢してくれ るのです。 我慢ー・ーううん。ぬいぐるみさんは、判ってるんで す。何でこの子は、こんなに僕をいたぶるんだ。家族旅 み 行にまで連れてっていたぶる。でもそれは、この子が意 る ん所 地悪だからしゃなくてーー・僕が好きで、いつでも一緒に よン子 いたくて、でも、どう扱ったら僕が傷つくかが判らなく オキ直 ん イ井 てーーー・だからなんだって。 持ち主が自分を愛していることさえ判れば、もう、我 慢もへったくれもなく、ぬいぐるみさん、持ち主のする ことを許しているんだと思います。 だから。この時期、持ち主に愛されたぬいぐるみさん は、たとえどんなに虐待されようと、それはそれで幸せ なんです。 0 こぞんじ ! 星、カレのぬ いぐるみ ( 友達からもらっ たもの ) だって。 これより年をとってしまったどの時期でも、 ( ま、 たわられはしても ) これ程純粋に愛してもらえることっ 、、て : : : ないもの。 ( : ・ : たたなあ。理屈は判ってる、理 、、屈は。ああ、この子はまた子供で、こういうことしたら ぬいぐるみさんが痛いだろうってとこまで想像がっかな いんたろうって。でも : : : 見てると、たまんないんだよ ね。この時期の子供って、ほんとに、それはそれはぬい ぐるみさんを大事にしてるくせに、はたから見ればどう 見たって、ぬいぐるみさん虐待してるとしか思えないん たもの ) あ、あと。この時期のぬいぐるみさんとの付き合いに おいて、もう一つたけ、特筆しておかなければならない ことがあります。それは、親の態度。 この時期の幼児には、まったく力がありません。故 に、親の行動を阻止したり、理論を持って親の行動を妨 害したり、でぎないのです。だから、親の方で気をつけ てやらなくちゃいけないことが、ぬいぐるみさんに関し て、いくつかあります。 ( それに大体、幼児がこんなも ん読む訳はないんだな ) ます。どんなに汚くなっても、やぶけても、ぬいぐる みさんを捨ててはいけません。これをやられるのは幼児 にとって、ほんとにショッ クです。三日くらい思い出し