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検索対象: SFマガジン 1985年9月号
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1. SFマガジン 1985年9月号

場人物や世界を使って作品を書こうとする ( 多数の作家が参加した ) 試みの中でも、 かなり成功した部類に属し、最初は NW 誌 に掲載された。第二集の最高作は、スヒ。ン ラッドの最高傑作かもしれない「美しきも の」 "A Thing of Beauty" ( 1973 ) であ る。 こではアメリカの堕落ぶりが、フ・ル ックリン橋を日本人美術愛好家へ売却する という形で象徴され、橋は日本に運ばれて 立派に保存される。 外のをズ . 鉄の夢 0 『鉄の夢』 佳作 / ヴェラ "Riding the Torch" ( 1974 ) は 1975 年度ジュピター賞を獲得し たあと、一冊の本に短かめの長篇を二本収 録する、 \Binary Star" 叢書の第一巻に収め られて、フリツツ・ライバー とスビンラッ ドによる Destiny Times T ん尾 e / 記 g / ん T 。なん ( 集 1978 ) となった。この作品 は、幻覚によって形而上学的な銀河探索の 旅をする人類を描く。 スヒ。ンラッド最新の S F 長篇『鉄の夢』 The 〃 0 れの 4 ( 1972 ) は I F の世界も XII のであり、その世界では一介の作家にすぎ ないアドルフ・ヒットラーが書いた剣と魔 法小説、という構成になっている。剣と魔 法小説にありがちな好ましからざる傾向 を、効果的とはいえ容赦ないほどに笑いも のにし、同時に、、ホーマー・フィブル″に よる後書きで、悪しき学術評論を揶揄す る。スヒ。ンラッドは、しばしば荒削りな印 象を与え、筆の抑制を欠くこともあるが、 現代 S F の新鮮で偶像破壊的な一勢力であ り、現代アメリカ生活の終末的傾向を説得 カ豊かに分析してみせてくれる。〔 J C 〕 その他の既訳作品 『はざまの世界』 A Ⅳ or おれ ( 1979 ) 、『星々から の歌』 Songs / 加襯 the & 4 ( 1980 ) 。 ステイプルフォード、プライアン・ M STABLEFORD, BRIAN M(ICHAEL) ( 1948 ー イギリスの作家、批評家、学者。マンチ ェスター・グラマー・スクールおよびヨー ク大学に学び、生物学で最優等の成績をお さめ、生物学と社会学とで大学院課程を履 修した。現在はリーディング大学で社会学 講師。 S F を書き始めたのは十代の頃であり、 ー作は、同級生のクレイグ・ A ・ アヒュ マッキントッシュと合作した "Beyond Time's Aegis ” ( 1965 ) であり、これはフ・ ライアン・クレイグの筆名でサイエンス・ ファンタジイ誌に掲載された。 C だん / Sun ( 1969 ) は遠未来を舞台とする探 索ものであり、多彩なイメージが注目され る。 The お I イ Worm ( 1970 ) は同種の 拙速作品である。この両作でも、これ以後 の作品でも、ステイプルフォードは生物学 の知識を上手に使う。奇想天外だがもっと もらしい生態系 ( ェコロジー ) を構築さ せたら抜群である。《怒りの日》三部作一 ー T んどの 4J5 G ん ( 1971 ) 、 7 れ the 268

2. SFマガジン 1985年9月号

己剽窃をするようになった時もそうした冒 険を選んだ。スミスやハミルトンにならっ てスペース・オペラを書き始めた主な作家 は、ジョン・ W ・キャンベル・ジュニアと ジャック・ウィリアムスンの二人である。 キャンベルは『暗黒星通過 ! 』 The 召 & 4 お ~ の s ぉ ( 1930 ; 第 1953 ) に収めた / ヴェレットの銀河冒険もので最初の衝撃を 与え、その後も同趣向のム I S 加化 1957 ) 、”尹・ 0 ビ ( 1931 ; 1 れ ( 1932 ; 1961 ) 、「百万光年の死闘」 The イなんイ“ん ( 1934 ; 1947 ) と書き継いだ。キャンベルは同時代の他の 作家よりも科学専門用語の扱いを得意とし て、超科学の魔術に腕前を発揮したが、ド ン・ A ・スチュアート名義で別種の S F を 書き始め、その後、創作活動と AS F 誌編 集長としての職務とが両立しなくなると、 創作を放棄した。ウィリアムスンはスペー ス・オペラを古典的ロマンティシズムで香 りづけし、『宇宙軍団』 The に g / 0 れ S 加 ( 1934 ; 國 1947 ) の登場人物は一 銃士″や、 \ フォールスタフ″に基づく。ウィ リアムスンは完全にスペース・オペラを離 れることはなかったものの一一最近作とし て『プロジェクト・ライフライン』 Bright を U 眦 r 記 ( 1967 ) もある一一一作品の 優先順位は常に、より洗練された異世界ア ドヴェンチャーに置いた。 この他、 1930 年代の主要なスペース・オ ハリイ・べイツとデズモ ペラを挙げると、 ンド・ W ・ホールがアンソニイ・ギルモア 名義で書いた《ホーク・カース》シリー ズ。これは単行本として S24 化〃ん ( 1931 ー 2 ; 繦 1952 ) になった。またクリ フォード・ D ・シマックの『大宇宙の守護 者』 C の川な E れ g ( 1939 ; 國 1950 ) がある。 1940 年代には、文章力の水準向上とフ。ロ ットの複雑化にイ半って、スペース・オペラ スティーヴン・ゴーノレディンカ : スミスのぞ 鉢を継いで、死後、、合作〃のシリーズを開 始し、その最初の作品が The 1 襯記 & ” ( スミスによる短篇 1964 ; 1976 ) で ある。スミスの最初の宇宙長篇と同時期 に、エドモンド・ハミルトンはウィアード ・テールズ誌に一連のノヴェレットを発表 し、これがのちに『太陽強奪』 0 ・のん切 g & ( 1928 ー 9 ; 團 1965 ) としてまとめら れた。同シリーズの長篇は『銀河大戦』 0 れ the U 襯・記 ( 1929 ; 1964 ) であ る。ハミルトンは大スケールの冒険譚、と りわけ世界破壊や恒星粉砕を好み、スミ スより多才な作家であったにもかかわら す、彼の名はスペース・オペラと同一視さ れ、 1960 年代までその種の作品を書き続け た。初期の作例としては、この他に "The Universe Wreckers" ( 193 のや《キャフ。 テン・フューチャー》シリーズがある。 1940 年代後半には The & “五旅 ( 1947 ; 1959 ) と印象深い『スター・キング』 The & Kings ( 1949 ; 異お 00 れ d the ユ 0 の を書いたが、後者はアントニイ・ホーフ。の 『ゼンダ城の虜』 The ~ r な 0 怩 r Z イ“ ( 1894 ) の S F 版である。この方面でのハ ミルトンの後期作品として、『減びの星』 D00 襯立 ar ( 1966 ) および《スターウルフ》 三部作 ( 1967 ー 8 ) がある。 以前か スミス - やノ、ミノレトン ) テ・ビュー ミングズは大衆小説パルプ雑 ら、レイ・カ ・ガーンズ / くックのサイエ 誌やヒュー ンス・アンド・インヴェンション誌などに 宇宙小説を書いていた。主なスペース・ T27 ア 4 れ 0 ーん CO れ 4 ? ・ オペラとして、 A お r の N れ 0 Ⅳの・ ( 1925 ; 1930 ) 、 『月面の盗賊』・なみ ( 1928 ; 1964 ) 、 可、 the Moon ( 1931 ) およびその続篇 T の I オてだ ( 1932 ; 1961 ) があ るが、有名になったのは徴小宇宙もののお かげであり ( 大と小 ) 、後年になって自 277 III

3. SFマガジン 1985年9月号

フのように振りかざしながら。 「でも」と、動こうともせず、彼女はつづける。「かあいいね、あ のちっちゃな樹、あのポンサイ」そのあと、ニャリと笑い ( 顔を上 げない彼に、それは見えない ) 、漂白した松かさのような一列に並 んだ白い歯を見せる。 二人は、ドームに覆われた街、アトランタ都市核のレベル 9 で一 ク つの部屋に同居していた。・ハセンジは、サイモン・ファウラー ィークエグは、ジョージア・コーソーン。二人は親類ではなく、夫 婦でもなく、宗教の絆や、経済的な必要で結ばれているわけでもな かった。ほとんどの場合、おたがいにさほど好意は抱いていなかっ 二人が同房者になったのは、次のような事情があったからであ る。サイモン・ファウラーは、下り坂にいる三十八、九の男で、箱 庭づくりや園芸しか身につけた技術のない日系二世だった。ジョー ジア・コーソーンは十八歳で、都市核の地下牢、〈最悪の大地下室〉 に住むのは、ほんの一時のことだと考えていた。ファウラーは、八 層のコンクリート ( それに蜂の巣構造のドーム ) を自分と大空のあ いだに置いて、みずからを地下に埋めようとしているようだった。 彼女のほうは、地上でレンガのほこりとなって崩れようとしている 〈疎開〉前の″都市再開発地区″のスラム街に住んでいる愛すべき 両親の胸や兄弟たちを捨てようとしていた。こうして、サイモン・ ファウラ ー、ジョージア・コーソーンの二人は、地下の居住区への 応募書類を提出した。彼のほうは、意地になってレベル 9 を特に希 望し ( 塔から始まって、すでに地下四層分まで降りてきていた〕の だ ) 、彼女のほうは、気転をきかせて、とにかく住めるところなら どこでもいし 、と考えた。レベル 9 で、二人用の居室が空いた。都 こ 0 マイクル・ビショップ ひところまで名を聞くばかりで、実物にはあまりお目にかかれな かったマイクル・ビショッ・フも、「烙の眼』 ( 早川書房 ) 、『樹海 伝説』 ( 集英社 ) と歯ごたえのある長篇の紹介が二作っづき、すこ しはファンにも知られる作家になってきた。しかし、わが国での彼 に対する評価は、まだまだ、七〇年代に現われた力量ある新人のひ とりといったところ。ビショップの全体像をつかむには、重要な作 品がたくさん未紹介のまま眠っている。一九八三年のネビュラ賞受 賞作 No ミミ朝ミ ~ ミはいうまでもないとして、彼がデ ビュー当時から書きついできた〈アトランタ都市核〉シリーズも、 ・ヒショップという作家の原点を知るうえで、やはり読んでおきたい 作品だろう。 〈都市核〉ものは、二十世紀末におけるアメリカ合衆国の瓦解をき つかけに、全米に生まれたドーム都市の変遷を、作者の故郷アトラ ンタを舞台に描いた長大なシリーズで、それらは一一冊の本にまとめ られている。ト、 K ミ ow e ( 1977 ) と C に 3 き 124 ) ( 1979 ) だが、前者は時代を一一〇七一年にとった長篇であり、後者 は都市核の誕生から解体までを扱う連続短篇の形式をとっている。 ここに紹介する「侍と柳」もその中の一篇で ( 時は一一〇四六年 だが ) 、数年の期間をおいてこっこっと書きためられてきたシリー ズなので、独立した作品としての結構は充分に保っている。内容は ・ : その辺は、先入観なしに読んでいただくのが一番だろう。 ( 伊藤典夫 ) サムライ 、人「と作品 2 20

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新人作家には、アシス・カロンへ、エドゥ アルド・イ / くルス、ファン・アノレコペノレ、 マリアノ・ラートらがいるが、作品の多く は、ジクラット (Zikurath) 誌やクアデル ノ・デ・サン・アルマダンス (Cuaderno de San Armadans) 誌などに掲載される。 ポルトガルでも、 S F はスペインと似た ようなパターンをたどり、ジョ工ル・リ マ、ルイス・デ・メスキータ、アルヴェス ・モルガードといった自国作家が登場した のは、比較的近年になってからのことであ る。出版界では、長い間、翻訳ものが主流 をなしてきた。 しかしながら南米では、ファンタジイや 思弁的要素が遙かに広範囲に及び、アルゼ ンチンを例にとるなら、ホルへ・ルイス・ ポルへス、ビオイ・カサーレス、コルター サル、エルネスト・サノく一トといった代表 的な人気主流文学作家も、異論はあろう が、ジャンル SF に対する文学的 SF の境 界線上に位置づけることができる。フ。ラジ ルでは S F 専門作家もおり、中では、アン ドレ・カルネイロ、 J ・モンテイロ、ディ ーナ・デ・ケイロシュ、シェラルド・モー 〔 M J 〕 ランらが重要な作家である。 スピンラッド、ノーマン SPINRAD, NORMAN (RICHAR D) ( 1940 ー ーヨークを舞 アメリカの作家。生地ニ 台に据えた印象的な作品もある。 1960 年代 末の S F ニュー・ウェープ運動では、英米両 国で重要な役割を果たした。両国で重点は 異なっていたものの ( 英国の、、ニュー ーフ・作家〃は、シュールレアリスムといった 主流文学の手法を、より意識的に吸収する 傾向にあった ) ニ ・ウェーフ・は、ハード 科学を使う客観化された小説より、心理学 ・社会学・言語学のようなソフト・サイエン スから素材をとりいれた、、イナー・スペー 269 ス〃フィクションへの転換を説いた。スビ ンラッドの最初の二長篇 T んビ & I の・ ( 1966 ) と Agent C ん 4 の ( 1967 ) は、 やや美文調のスペース・オペラであり、第 三作 The ユれ切 the ノ 4 g ん ( 1967 ) は タフな都会派主人公を遠い惑星にとばし、 現実的政治と冒険の入り組んだからみあい の中におく。この作品はまずまず成功し、 文体の硬さもとれてきたが、スヒ。ンラッド が S F という閉鎖社会に最大の衝撃を与え たのは、第四作月″ g 召 4 " 0 れ ( 1969 ) である。この長篇は最初 NW 誌に短かい形 で連載され、その暴力的な彩りや冒液的言 辞の使用によって波風を立てた上、英国の 書店の大チェーン、 W . H ・スミスが、 N W 誌の販売を禁止する直接の原因ともなっ た。とりたててショッキングでもないこの 長篇に対する SF 界の反応の偏狭さは、サ ム・ J ・ルンドヴァノレの SC れ化 / はれ : ーん lt's 〃み 60 ( 1969 ; 英訳 1971 ) を見ればわかる。この小説を、、わい せつ物の寄せ集めも同然 \ 、として片付けて いる。しかし長篇自体は、文体がある種の 感傷を隠しきれていないところはあるもの の、 TV 有名人ジャック・ぶロンが、腐敗 政治システムに巻きこまれる姿を通して、 近未来のアメリカを扱ったものであり、そ の結果として描かれるアメリカは、インチ キとセックス狂 ( 性 ) の終末的世界であ る。文体は内容にふさわしく、時には 冒濱的言辞が、というわけではないが一一 強烈な効果をあげている。 この間、スヒ。ンラッドは短かい作品も多 数発表しており ( デビュー作 "The Last of Romany" は 1963 年 A S F 誌に発表 ) 、 そこから T んど立丑″ " んど Go な翩丑 br ( 墾 1970 ) と No のレ“ t あれ 跖 e ( 1975 ) がまとめられた。第一短 篇集の表題作は、マイクル・ムアコックの 《ジェリー・コーネリアス》シリーズの登 XI

5. SFマガジン 1985年9月号

ー特別企画・連載⑩ー THE ENCYCLOPEDIA OF SCIENCE FICTION SF 工ンサイクロべディア ピーター・ニコルズ編 浅倉久志・伊藤典夫監修 黒丸尚訳 Copyright ◎ RoxbY Press Limited 1979 1 . 邦訳のある作品には邦題を添え、未訳作 品は原題 ( または英訳題名 ) のみ記した。 2 . 原題のうちイタリック体で表わされてい るのは単行本、引用符 ( “” ) でかこんで あるものは短篇。ただし、単行本としては 未刊の長篇や、単行本に他の作品とともに 収められている長篇は、短篇とおなじ扱 3 . 邦題も 2 にならい、単行本は「』で、 短篇ならびにそれに準ずる作品は「」で 4 . シリーズ名は、未訳のものも含めて日本 語で表記し、《》でかこんだ。 5 . 作者名の中には、あえて慣例に従わず、 原音に近い表記をとったものがある。 ( 例 : ヴァン・ヴォート ) 6 . 本文中のゴチック書体は、本事典中に項 目の立てられている見出し語。またポール ド書体の年号は、初版発行年。 7 . 映画および TV ドラマについては、日本 で公開された作品や、ビデオ等のソフトが 発売された作品には邦題を『』でかこん で添え、原題をイタリック体で示した。未 公開作品は原題のみを示した。ポールド書 8 . コミックは《》でかこんだ。 体の年号は、本国での製作年。 M J : マクシム・ジャクボウスキー P ) く・ : ビーター・ニコ / レズ B S : プライアン・ステイプルフォード 279 9 . 略語および記号 A S F : アスタウンディング・サイエン ス・フィクション誌、および ( 後 年の ) アナログ誌 F&S F : ファンタジイ・アンド・サイ 工ンス・フィクション言ま TWS : スリリング・ワンダー・ストー リーズ誌 ・ワールズ誌 NW : ーユ 図 : アンソロジー 圜 : 版による題名の異同 : 加筆 國 : 改訂版 : 短篇集、またはひとりの作家による 長篇のオムニバス版 統 : 複数の短篇を加筆改訂し、長篇のか たちに統合したもの 前 : 戦前にしか邦訳のない書名 : 抄訳 国 : 原作はおとな向きだが、わが国への 紹介にあたってジュヴナイルに翻案さ れたもの。いわゆる、、再話 % はじめ からジュヴナイルとして書かれた作品 は国指定されていない。 * : 訳註 : 参照 MA : マーク・アドラード D P : ディヴィッド・プリングル J C : ジョン・クノレート

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なっている。 ステーフ。ルドンは、古来からのヨーロッ パ思弁小説の伝統にのっとって書き、自 作を、、やや哲学的な空想小説〃と称してい た。ジャンルとしての S F については一切 知らず、 1940 年代に S F ファンから喝果を うけて、やや面喰らったが、当時のお決ま りの S F 作品を載せた雑誌を見せられた時 は、なおさら面喰らった。 SF 作家として 喝果をうけてしまったために、現代文学史 家から全く無視された面もあるかもしれな い。同時に『地獄の新地図』を Maps 研 Hell ( 1960 ) のキングズリー・エイミ スのような S F 評論家からも無視されるこ ともあるが、これは恐らく、 S F 雑誌に書 かなかったためや、作品がアンソロジーに 採り入れにくかったためと思われる。 あまり認識されていないが、ステープル ドンは遠未来や銀河帝国についての彼以後 の作品の、、スター ・メイカー / / でもある。 I F の世界、宇宙論、サイボーグ、宇宙植 民、 S P 、集合精神、不死、怪物、ミュ ータント、時間旅行といったテーマに、独 創的で実り多い思索を加えている。ステー フ。ルドンからの恩恵を表明した数少ない S F 作家の中には、アーサー・ C ・クラーク やジェイムズ・プリッシュがいるが、現在 のジャンル SF に浸透している多数の概念 の発展に対する、直接間接の影響度では、 H ・ G ・ウェルズに勝るとも劣らない。 〔 MA 〕 テイラーナとハーサ・ヴォン・デチェンド の、塒間の神話と枠組みについてのェッセ イ″丑 4 襯んだ 5 石〃 ( 1969 ) では、めぐる 星々を観察していたことが、世界の神話的 時間像の全ての基礎にある、と論じてい る。 1718 年になって初めてハレーが、星々 が、、恒″なるものでないことを示し、 1830 年代後半には比較的近くの星までの距離が 確かめられた。人間世界から遠いために、 象徴的意義は保たれたものの、その他の意 義は否定された。科学的想像力よりは宗教 的想像力こそが、最初の空想旅行者を地球 からかくも遠くへとさし向けた。居住可能 な世界としての星々という考え方は、ジョ ルダーノ・フ・ルーノと結びつき ( フ・ルーノ は異端者として 168 年に処刑 ) 、後にフ オントネルによって E e れ 5 54 が記イぉ。れ $ 〔世界多数問答〕 ( 1686 ) で広まった。 18 世紀にエマヌエル ・スウェーデンポリは幻視によって宇宙を めぐり、他の宗教的神秘主義者もこの例に ならった。 C ・ I ・ドフォントネーは、フ オントネルの影響を受けたものと思われる フ・サイ が、『カシオペアの』 & 4 ら 04 ~ C の 5 あが e ( 1854 ) で別の星系をある程度 詳しく描写することを企てたが、科学的想 像力を大宇宙にはせた最初の作品は、カミ ーユ・フラマリオンのな襯 e れ〔リュマン〕 ( 1887 ) である。最初に恒星間冒険を扱っ ト . W ・コール た科学的ロマンスはロノく一 の T ん Struggle / 0 E 襯第 / 虍 ( 1900 ) だ ったが、 SF 雑誌というものが創刊されて 初めて、恒星間冒険遊園地が、 E ・ E ・ ドック″スミスやエドモンド ・ノ、ミノレト ンやジョン・Ⅵ「・キャンベル・ジュニアと いった作家によって大々的に利用された。 ハミルトンはとりわけ、爆発する星という 究極のメロドラマ的華麗さに魅かれ、 1950 年代になってまで、その潜在性を利用して 0 星 ( 恒星 ) STARS 星々は人心に常に、何か想像力をかきた てる魅惑を与えてきた。天の覆いの上の光 の点にすぎないと信じられていた頃は、そ こに未来の秘密が印されているものとされ た。ギリシャ人は、さまざまな星座の形に 神話を織りこんだ。ジョルジョ・デ・サン 263 XVII

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三年一月号よりアジモフ誌の編集長にてきました。また、短篇の発表の場が安定慣がありません。送られてくる原稿の処理 情 就任したのです。 していないこともあり、これらの場を若手だけで編集者は手いつばいというのが実状 事 マッカーシーがまず手をつけたのは、シに譲ってやるというのもを愛する中堅といえるでしよう。 LL ザーズをひきぬいたのがゲーム会社作家の基本的な姿勢でした。短篇を発表すこうした状況で後発のアジモフ誌が だったことでもわかるように、これかるのは、むしろ編集者との友情から ( 大会編集方針を変更することには、 かなり困難 外 らのがゲームと密接な関係をもつであの場を借りて、しばしばこうした原稿依頼があったと思われます。シザーズ好みの作 、、 ~ ろうことから、ゲーム評のコラムの新設でやアンソロジーのアイディアの交換がおこ 品なら待っていても送られてくるでしよう した。そして、界のホットな話題や作なわれます ) であるとか、名誉を求めてのが、マッカーシ 1 の考えるとはもっと 家インタヴ = ーを随時おこなうコラム欄のことが多いのです。よほど歴史がある雑誌意欲的でシリアスなものでした。逆にそう 改革だったのです。さらに、目次も した書き手の熱意が伝わってくるものであ ノヴェラ、ノヴェレット、ンヨート れば、小説としての破綻や難解さにはある 号 ストーリイ、コラムといった内容別 月程度まで目をつぶろうとしたのです。こう にして読みやすくしました ( アナロ ・ ( ・・ ( 年して雑誌の意欲的な方針を示した上で、マ グや & の方式にならったので ッカーシーは機会あるごとにポスト・ニュ す ) 。また自誌のオリジナル作家に ・ウェーヴの中堅作家に原稿を送ってく こだわることなく、すでに他誌でデ れるよう求めました。もちろん、老リべラ ビューしている新人や中堅作家に積 ・フリストとしてアジモフ自身も全面的に・ハッ 極的に働きかけ、すぐれた作品の獲 クアツ。フしました。また、かっての書 ジ 得にのりだしたのです。 ( アきかたといった内容の共著をものにしてい すでに述べたように、アメリカで たうるさ型の評論家チャールズ・プラット の出版は活況を呈しています。デル社であるとか、質が高いという評判がなけれともしばしばコンタクトをもち、雜誌づく りの参考にしていたようです。 やポケット・・フックス社の撤退後も、中堅ば、なかなか短篇を送ろうという気にはな では、じっさいにはどんな作品を掲載し 以上の地位を確立した作家にマーケットがれないものです。まして、オムニやプレイ なくなることはありませんでした。長篇をポーイ、ニ = ーヨーカーやレッド・フックとたのでしよう。ヒューゴー賞の対象となっ 書いていればかならず出版されるようにな ストーリイを いった大雑誌、文芸雑誌までが短篇をた八三年の各号のカヴァー っていたと同時に、契約にしたがって長篇採用しているくらいですから、地位も野心見てみましよう。 一月号プライアン・オールディス "A をつぎつぎに書くことが求められたのでも力量もある作家が雑誌に短篇を送る す。こうした地位のある作家にとって、短ことはまれになってきたようです。それ Romance of the Equator"( 短。 篇を書く必要も時間も、いまではなくなっ に、アメリカでは原稿依頼をするという習 画マーク・カ。ハローザ ) を DO M を 0

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た飛行機か、長々と舷窓を並べた外洋客船 に丸味をつけたようなものを描いた。たい ていは、火炎か蒸気の噴流が後方に吐き出 すさまを見せていたが、推進方法がロケッ トだというよりは、スヒ。ード感を出すため だった。船体の流線形化や流麗な尾翼の登 場などは遅々としたプロセスであり、それ もロケット推進の重要性が認識されたから というより、現実世界で、よりスマートな 形の自動車が現われたことと、時期的に対 応する。初期のパルフ。では、納得できる宇 宙船を創り出そうという努力が、ほとんど 見られない - ーー好例はロレンス・マニン グの "The Voyage of the み立 0 ” ( 1932 ) のアステロイド号だろう 無限の性能をもった夢のマシンを駆使す る、絢爛たる宇宙冒険譚は多かった。ノ フ PS F の宇宙船は、子供の、カと機動力へ の憧れを充足させるものであり、その古典 的な実例が、 E ・ E ・、、ドック″スミス描 くところのリチャード・シートンや友人た ちが乗る、さまざまなスカイラーク号なの である。一部の科学ロマンス作家は、まだ 宇宙船を単なる便宜的手段とみなしていた ( 工ドガー ライス・ / く口一ズなどは、 ′くルスーム 《火星》シリーズでそれを使わずにすませ た ) けれど、スミス他のスペース・オペラ の主導者たちは、それまでヴェルヌの潜水 艦ノーチラス号とかマックス・べンバー ト ンの T ん〃 0 れ ~ / ( 1897 ) に使われる 黄金の船とかの、地球上の乗り物に付きも のだったカと贅沢さへの憧れを利用しつく パルプ以外ではフリードリッヒ・ W 0 ・マダーがのな地Ⅳ s ( 1921 独 ; 英訳 1932 ) で、同様の審美的憧憬を利用し た。この作品の主人公は、自分の船が単な る飛行船ではなく、宇宙を自在に翔ける 、、世界船″と宣言するのである。 ハード S F の作家たちは、最初の現実の 宇宙船がロケットであるだろうことを 1930 273 年代までに認識していた。それを建造する 計画を描いた作品もいくつかある一一一たと えばレスター・デル・レイの "The Stars Look Down ” ( 1940 ) ーー・が、主要なテー マは、安直な、、すべてから逃げ出してしま いたい″憧れであり、そこでは宇宙船が裏 庭で簡単に建造できてしまう。別種のリア リズムは、ロート・ A ・ハインラインが 「大宇宙」 "Universe ” ( 1941 ) で示して見 せて以来、より想像喚起力をもつようにな 河希民 『銀河市民』ロ / く一ト・ A ・ハインライン った。ハインラインはこの作品で、超光速 旅行の都合良さを拒絶し、世代宇宙船の祖 型となる概念を確立したのである。艱難 を経て星に″をそのまま体現したこのモチ ーフは、やがてしばしばノアの箱舟の神話 と結びつけられ、そこからデイザスター 脱出という、やや異なったテーマに発展 する。その例としてリイ・フ・ラケットの ゆん 4 C 4 一 0 だ Die! ( 1953 "The Ark of Mars" の題で ; 囲 1963 ) やロジャ ・ディクスンの 4 ん″ ( 1970 ) があ VII

9. SFマガジン 1985年9月号

世界 SF 情報 ・山岸真 ・エース・・スペシャル〉他 ) 〈雑誌 / ファンジン〉「ローカス」 ・ローカス賞発表 〈。フロ・アーティスト〉マイクル・ウィーラ 6 〈出版社〉・ハランタイン / デル・レイ ニーヴン久々の栄冠 ! ン ニーヴンが長篇で ちょっと意外なことに、 情報紙「ローカス」の読者投票によっ賞を獲ったのは『リングワールド』以来十数ノヴェラ部門とノヴェレット部門はネ・ヒュ て決められるもの。一九八五年度には千人弱年ぶりのことであり、それだけ期待のかけらラ・ローカス両賞とのトリ。フル受賞。さらに スト の投票があった。これは今年度ヒューゴー賞れていた作品だということなのだろう ( 今月長篇部門はネビラ賞との、ショート・ 1 丿ー部門はローカス賞とのそれそれダ・フル ノミネーション投票者数の四倍を越す数字で号「スキャナー」で紹介 ) 。ギ・フスンの 『ニューロマンサー』は、長篇長門の八受賞であり、どの作品もヒューゴ 1 賞候補に ある。投票者は主にプロや熱心なファン で、このためアメリカの中核的なファン位 ( 処女長篇では最高 ) と処女長篇部門の二なっている。長篇部門の一一位と三位は、それ 位にくいこんでおり、このように票が両部門ぞれローカス賞処女長篇部門受賞のロビンス の実態を知る手がかりにもなる。 に分散されたのが受賞を逸した原困と思われン ( ネビュラ賞候補 ) 、ローカス賞長篇 今年度の受賞は次のとおり。 〈長篇〉『インテグラル・ツリー』 T 、ミる。処女長篇は ( 専門の部門があるため ) 例部門受賞のニーヴン ( ヒ、ーゴー賞候補 ) で ードは、ノヴェラ、ノヴェ 年長篇部門には顔を見せないのだが、今ある。またシェパ 7 、 ~ g 、ミ ~ T 、ミ e ラリイ・ニーヴン レット両部門でも二位と三位に入るなど大活 〈ファンタジイ長篇〉『ョ・フ記・正義の喜年はギブスンのほかにもロビンスン、シェパ ードらが入っている。また、中・短篇部門に躍をみせている。 劇』、。 b. ・ Co ミ e of 、~ 、 stice ロ・、 も多くの新人が登場しており、八〇年代作家とにかく、ヴァーリイとトラーの作品の ート・・ハインライン 人気はものすごい。どちらも、四種類ある今 〈処女長篇〉『野性の岸辺』 The Wi ミ快調の年だった。 ・ロビンスン Shore キム・スタンリー 年の年間傑作選のうち三つに収録されて ・読者賞発表ー いる。この二人をはじめ、八四年は七〇年代 〈 / ヴェラ〉「。フレス・エンター■」 "PRESS やはり情報紙の「クロニクル」の中堅作家ががんばった年でもあり、各賞に久 ENTERE ジョン・ヴァーリイ 読者が選ぶもの。ローカス賞ほどの投票者数久に多くのこの世代の作家が顔をみせてい 〈ノヴェレット〉「・フラッドチャイルド」 B 一 oodch 一ミはオクティヴィア・・パト 冫ないが、例年ちょっと渋い作品が選ばれてる。 いるのが特色である。主な部門の結果は ・「アジモフズ」誌の新編集長に 〈ンヨート・ストーリー 〉「エルサルバド 〈長篇〉『ニューロマンサー』 ~ ミき、、ミ、 ~ ce 、・ ガードナー・ドゾア決まる ウィリアム・ギブスン ル」 "Salvador" ルーシャス・シェ。、 〈短篇集〉『ゴースト・ライト』 TheGhost 〈ノヴェラ〉「。フレス・エンター■」ジョン 「アジモフズ」の名編集長ショーナ・マッカ ・ヴァーリイ ーシーが辞任したことは先月号でお伝えした ト ~ •g 、フリツツ・ライ・ハ ー・トソア 〈アンソロジ】〉『輝ける歳月、失意の日〈ノヴェレット〉「プラッドチャイルド」オとおりだが、その後任にガードナ クティヴィア・・・ハトラー 日』ト宀 kh 、 Years ミ ~ しミ * マイクル が決まった。ドゾアはこの二年連続してネビ ストーリー ・ビショッ・フ編 〉「エルサルバド ュラ賞を受賞しているが、近年はむしろ年間 〈ノンフィグション〉『プロクルースティー ル」ルーシャス・シェパ 傑作選の編集など、界のリーダー的立場 ンのペッドでの眠れない夜』 e こ 〈ドラマ〉『 2 010 』 の仕事が目立つ。編集長就任にあたっては、 ン「洋 h 、、 7 ミ、・ 00 、ミ ste ミ ~ Bed 〈プロ雑誌編集者〉エドワード・・ファー マッカーシーが確立した″質の重視路線を ラン・エリスン 引き継ぐとのこと。 〈アーティスト〉マイクル・ウィーラン 〈。フロ単行本編集者〉テリイ・カー ( 〈ニュ

10. SFマガジン 1985年9月号

る。 1950 年代を通じて、宇宙船は脱出への 力強い象徴として、未来の圧政や抑圧され た少数者の闘争の物語に、繰り返し使われ たが、それ以後このテーマは、次第にはや らなくなり、内的かっ超越的な脱出神話 ( 超人 ) にとってかわられた。その他の 作品は、遠くに旅する宇宙船という考え方 から、宇宙船内文化のアイディアを産み出 した。主な例として、ハインラインの『銀 河市民』 C ″れ the G 記 4 ( 1957 ) やアレクセイ ・パンシンの『成長の儀式』 加 Passage ( 1963 ; 1968 ) があ る。このテーマの変種が L ・ロン・ハ / く一 ドの『宇宙航路』″ To 襯 0 " 03 ( 1950 ; 1954 ) であり、この作品では宇宙 船乗組員が、亜光速旅行の時間膨脹効果に よって、歴史の過程から遊離してしまう。 戦後期の空飛ぶ円盤ブームは、雑誌 S F のイメージ表現にはほとんど影響を及ぼさ ず、サム・マーウインだけが自作ーー・特に "Centaurus" ( 1953 ) ーーおよび自分で編 集した雑誌群に、その関心を反映させた。 ただし、 S F 映画のイメージ表現には多大 な影響があり、円盤型の宇宙船が当たり前 のものとなった。その頃、雑誌イラストレ ーションで支配的だった流線型の宇宙船 は、その後もしばらく王座を譲らず、エデ ィ・ジョーンズやクリストファー・フォス といった画家の奇怪で超現実的なハードウ ェアによって、ようやくその座を脅やかさ れた。こうした奇怪な方向への動向は、小 説ではすでに 1950 年初頭から先駆けがあ インストルメ り、コードウェイナー・スミスの《人類補 完機構》シリーズは、しばしば光圧で飛行 する斬新な、、帆船〃を描いたし一一例とし て「星の海に魂の帆をかけた女」 "The Lady Who SaiIed the Soul" ( 196 の、 "Think BIue, Count Two" ( 1963 ) ジャック・ウィリアムスンの『超人間製造 者』 D g のム / の ( 1951 ; 圜 The △な ンタリティ VIII ユのでは木に生える宇宙船が出てくる。 この頃には、科学的な考え方をする作家た ちが、宇宙で建造して真空中を旅する宇宙 船に、流線形の必要などありえないことを 指摘していた。 船は一般的に女性代名詞で呼ばれ、さま ざまな乗り物が性格や名前を付与されるこ とも多い。 SF においては、この傾向が必 然的かっ文字どおりの結論に持ちこまれて も、おかしくない。人間の頭脳が宇宙船の 船体と共生関係にはいり ( サイボーグ ) 、 その過程で人体を失うのだ。トマス・ N ・ スコーシアの「夜の岸辺」 "Sea Change" ( 19 ; 圜 "The Shores of Night") 、ア ン・マキャフリイの『歌う船』 The S んゆ Ⅳん。 Sang ( 関連作品幽 1969 ) 、コードウ ェイナー・スミスの "Three to a Given Star" ( 1965 ) などがある。近年の宇宙船 は、精巧なコンピューター網のおかげで、 独立した知性や性格を得るようになってき たーーー - 例を挙げると、フランク・ハーパー トののに立あれ : 0 ( 1966 ) では神に なることを希求する宇宙船であり、クリフ ォード・ D ・シマックの S ん 4 眇 ea ' ( 1976 ) では多重人格の宇宙船とな る。しかしながら、人間と船との関係を伝 統的な海軍方式に保つ作品も多く、商船作 家 A ・ ートラム・チャンドラーの諸作の ほ力、ハインラインの『スターマン・ジョ ーンズ』 & 4 襯れれぉ ( 1953 ) 、ラリイ ーヴンとジェリ ネルの『神の 目の小さな塵』 The 気切 God's Eye ( 1974 ) などがある。こうした伝統への興 味深い添え物として、タイタニック号の航 海を SF として描き直した二篇がある。 ポイド・エランビーの "The Star Lord ” ( 1953 ) とマレイ・ラインスターの "The Co 4 な Disaster" ( 196 のである。 近年の作家は、先人たちが築き上げて きた宇宙船神話体系に対して、次第に疑 272