←まゆをでようとしているカイコガ さなぎからぬけでても、カイコカ は、すぐに羽をのばすことはでき ません。まゆの外へでなければな らないからです。おや、まゆがぬ れているのは、ど、つしてでしよ、つ。 カイコガのたんじよう まいにち かんさっ さあ、毎日、さなぎを観察しましよう。 くろ 、小 / 、か′ん り、触角の色がこ 複眼のところか黒くな くなってくると、月化はもうまもなくです 羽化は、朝早くおこなわれます おや、さなぎかうごきました。 おなかの節のくびれ部が大きくなり ノと、かす ばらくすると、とっぜん、 おと かな音をたてて、せなかのあたりがわれま した。 そうです。カイコガのたんしよ、つです さなぎのからを、はらの方におしさげる 、い、 ~ 第まはリようにして、しだいにガのすがたが、あら われてきました。 あさはや おお よ、つ しよっ、かノ、
ノイを , まゆとさなぎ しろ ばす そでまっ白いカイコのまゆ。まゆのひとつひ ばん すた とつは、すべて一本の糸からできています。 まて せん なか ル、長いものでは千 てぎ短いものでも千メート ルにもなります を五百メート ひ日と まゆを、そっとふってみましよ、つ。かさ おと 虫・ぎこそと音がします。まゆを机の上において カ・さ みましよう。ひくびくとまゆかうごきだす な。虫 さう幼 ことがあります。ひからびたようにみえる まま でのまゆの中にも、生 ~ 叩がついているのです。 ちゅう ゅうまゆを注意しながら、はさみで切りひら ちゃいろ なか いてみましよう。中には、茶色いカイコの 面・す の・ろさなぎがはいっています。さわると、おな まる か阜」くるくる、つごかしま、丁 せ、、らルう なか たんめん 0 カ みしか ひやく つくえ うえ せん
ようらゆう 糸は幼虫の移動のときにもっかわれます。テン よ、っちゅう 「。トの巣でくらす幼虫が、テントの外へ移動すると よ、つらゆう きは、前をいく幼虫のはいた糸をたどって、あと ダを、さの ようらゆう いとみち・ ぶ一の幼虫がつづきます。このように糸は道しるべの やくめ ~ 糸ガ役目もしているのです。 ←きホ オオムラサキは自の休む葉をきめて、そこに 物とチ たヤあしばいと ン足場糸をはり、えさはほかの葉に食べにいきます。 どるそのときも、やはり糸をはきながら移動します。 ようらゆうせいかっ このほかにも糸は、幼虫の生活にかかせません。 な。す さすま 虫中の 幼のの の・のみ ガ・み 3 生 とでく ガでな ノ糸が はては ムなの いと やくめ ・糸の役目とさなぎ 土の十のさなぎ スズメガは , 土の中でさなぎになるものと , ちひょう ちらう 地表でさなぎになるものとがいます。地中で さなぎになるスズメガはまゆはつくりません ちひょう つら が , 地表でさなぎをつくるスズメガは , 土や 落ち葉をあつめて , あらいまゆをつくります。 オオムラサキ アゲハチョウ まゆをつくらないチョウのなかまにも , さな いと ぎを糸でえだや葉にとめるものがいます。 まえ どう ようらう そと どう どう セセリチョウ科の幼虫は , 葉を糸でつづって いと 巣をつくります。さなぎは巣の中に糸でとめ ようらゆう
↓まゆをつくりおえたカイコは , まる一日くらいたっと , まゆ だっぴ ようらルう だっぴ の中で脱皮して , さなぎになります。脱皮は幼虫とおなじよ なか のときの , ぬけがらがぬぎすててあります。 しだいにかっ色にかわり , かたくなります。そばには , 月兇皮 しよく ったさなぎの皮ふは , はじめは黄白色をしてやわらかですが , おうはくしよく 胸の部分がさけることからはじまります。脱皮がおわ ぶぶん むね だっぴ だっぴ
イ構 渡園第武森曰、お 辺殳市ち上 1 田た 洋当五ご加ゕ義き英 し朗代よ孝智乞 カイコのまゆと糸・ 幼虫からさなぎへ・ しいくれきし カイコの飼育の歴史・ きぬいと 絹糸をとる力のなかま・貶 カイコの一生・ しん′ャっ なかまの力をみつけるための信号・ よ、っちゅう 幼虫のくらしと糸・ カイコのかいカた・ 5 力のなかまでためしてみよう・ ↓のとが・ 、ヤっ ようちゅう いっしよう
たくさんのまゆができました。 まゆの中のさなぎは、このまま いけば、十ニ日ほどで成虫にな るはずです。 いくつかのまゆは、さらにた くさんのカイコをふやすために つかわれます しかし、ほとんどのまゆは、 成虫になることもありません。 糸をとるために、熱にさらされ て、その一生をとじるからです。 カイコは、糸をとるために、 人間かっくりあげた、昆虫の家 畜なのです。 せいちゅう にんげん なか 、つしよう せいらゆう こんちゅう
・さなぎからぬけでる成虫 ①さなぎのからが、せなかのあ たりからわれて、中から成虫 のからだがみえはじめました。 せいらルう せいちゅう 羽っ 化ヵ やく ②約ニ分後、われめがひろがり あたまむね 頭と胸があらわれ、足をから からひきぬきます ③約七分後、豺もでてきました。は らをふくらませたりちぢめたりし て、からをおしさげていきます。
力、つ カ , つ カ , つ がつ 7 月 やくひん 薬品につけて 25 ℃にする 3 月 冬ごしをするたまご ( 休箍茆 ) 9 月 8 月 ようちゅう カイコはチョウとおなしよ、つに、 たまご、幼虫、さ かんぜんへんたい こんらゆう なぎ、成虫の順にそだっ完全変態の昆虫です。 しぜんじようたい 自然の状態では、カイコがでてくる回数は、ふつう ん月 . 春との年二回です。でも在では、いつの季節でも、 なん力い けんきゅう 何回でも飼育できます。カイコのたまごの研究がすす りよう た一るす み、たまごの性質を利用できるようになったからです。 る一れこ ふゅ カイコのたまごには、冬をこさないでかえるたまご ふゅ ( 非休眠卵 ) と、冬をこさないとかえらないたまご ( 休 みんらん しゆるい しぜんじようたい と眠卵 ) との二種類があります。自然の状態でかえった は” 0 ひきゅうみんらん よ春のカイコか、ガになって、つむたまごは非休眠卵で、 〇蔵 きゅうみんらん そのたまごからかえった夏のガは、休眠卵をうみます。 イ ) 0 を きゅうみんらんやくひん ふゅ ところで、休眠卵は薬品をつかって、冬をこさすに »O ↓ O じんこうてき 飜蔵庫にいれてかえる時期をお うエ人工的にかえしたり、 きゅうみんらん くらせたりすることかできます。そこで休眠卵を、つま くつか、つと、カイコをいつでも、つご、つのよいときに 手にいれることができるとい、つわけです。 きゅうみんらん ひきゅうみんらん カイコが休眠卵と非休眠卵とを、うみかえるしくみ んロ ひロ * カイコの一生 ・きは上とおなじ ) れいぞう 占状態で客ごしをするたまこ ひきゅうみんらん せいちゅう せいしつ なっ かいす、つ
いと れい のうか 3 令になると農家にくばられ 、カイコだなでかわれます。大 ひろ きくなるにつれて , 広い場所 ひつよう と大量のクワの葉が必要です。 愛、物第物第 いと いまは機械で糸をつむぎます。でも , いと まゆを湯につけて , ほどけた糸をつむ げんり ぐ原理は , いまもむかしもおなじです。 、 - ・みをよァみ△を 2 ク / たカ , わうたまろさく △ 多川歌麿作「女織蚕手業草」より ・たまごから糸まで 幼虫がうまれると , きざんだクワの 葉をふりかけます。幼虫がクワの葉 ひろ にうつると , クワの葉ごと広い容器 にうつしかえます。 のうか れい 農家では , 2 令 れい ( ときには 3 令 ) しいく まで共同で飼育 ようら・ , う は はる は 春 , クワの葉のそだっ ようすをみながら , 休 眠卵を冷蔵庫からとり だして , ふ化させます。 は せいらよう すっかり成長した幼虫 は , えだからはらいお としてあつめます。あ つめた幼虫は , まぶし 力「み にはなされ , ポール紙 でできたわくの中に まゆをつくらせます。 ようらゆう なか 糸をとると , 死んださな ぎがのこります。さなぎ さかな は , 養殖の魚や家畜のえ さにつかわれます。 とお できたまゆは , 熱気を通し て中のさなぎをころします。 よくかんそうさせて , 倉庫 はカ、ん の中に保管します。 うまく糸がとりだせないまゆ は , ほぐしひろげて責綿にし ます。この責綿をつむいで糸 をとる方法もあります。 696 住 6 固 66 いと いと しよし一くかいこてわざぐさ
カイコのまゆと糸 こんちゅう まゆをつくる昆虫は、カイコのほか にもたくさんいます。まゆをつくらな いとせいかっ やくめ くても、糸が生活にたいせつな役目を こんちゅう おお している昆虫は、さらに多くいます りよう しかし、一生のあいだにだす糸の量 と強さにおいて、カイコにかな、つもの にんげん ながねんげつ はありません。人間が、長い年月をか たくさんの強い ナて、在のように、 レっちゅう アシナガハチの幼虫も、糸をはいてまゆをつ くります。この中で幼虫はさなぎになります。糸をたす・カイコをつくりあげてきたの です。 ←まゆか、つぎつぎにできていきます。わすか なか 三・五センチメートルほどのまゆの中に、千そのかわり、カ・イコは野生阜」、つしな なカ 5 千五百メートルもの長さの細い一本の糸が、 にんげん せわ とちゅ、つでと 0 れることなく、 い′、、んに・もか いまでは人間の世話なしでは、生 あっ さなっていきます。盾くてじよ、つぶなまゆは、 こうしてできます きていけなくなってしまったのです。 ひやく はそ つよ しっしよう やせい つよ