科学のアル′、ム 14 カエルのたんじよう ・著者 種村ひろし ■発行者 岡本雅晴 ■印刷 株式会社精興社 ・写植 田下フォト・タイプ ー製本 中央精版印刷株式会社 ・発行所 株式会社あかね書房 101 東京都千代田区西神田 3 ー 2 ー 1 電話東京 ( 263 ) 0641 ( 代 ) 1990 年 9 月発行 たねむら ◎ 1972 Printed in Japan 著者との契約により検印なし N D C 487 種村ひろし 8340 ーにⅡ 4 ー 0027 54P 23 。 ( 科学のアルバム 14 ) あかね書房 1 9 9 0 カエルのたんしよう
一九二四年、茨城県に生まれる。 ゆた しせん 豊かな自然の中で育ち、子どものころから きよっみ 動物の生活に興味をもちはしめる。 きん うみべ みすべ ら、日本各地の水辺の動物や海辺の動物の生 態を調査している。とくに十数年にわたって しりよう さっえい 撮影したカエルの写真は、生物学的な資料と ひょうか しても、高く評価されている。 かえる ちよしょ おもな著書に「日本の蛙」、「池と小川の 動物」、「海辺の動物」 ( いすれも誠文堂新 光社 ) などがあり、科学雑誌、学習雑誌にも すぐれた作品を、多数発表している。 現住所東京都日野市多摩平四ー四 たわむら せんせい ちょうさ
・動物 ・植物 ・虫 全 100 巻 ( + 別巻乙巻 ) たねから ⑩アサガオ ②モンシロチョウ ⑤ライオン たねまで ⑩食虫植物のひみつ 界 ⑧ニホンサル ⑦アリの世 ヒマワリのかんさつ 全 ⑨カプトム シ ⑩野生ウマの生活 ⑩イネの一生 ⑩カエルのたんじよう ⑩アカトンボの一生 ' 76 国 ⑨高山植物の一年 生 ⑩海のさかな の サ学 ⑩セ ①サクラの一年 ン校 ウ ⑩野生ゾウの世界 のアゲハチョ ケ図 ⑩へチマのかんさつ カニのくらし のミッパチのふしぎ イ書 ⑩サポテンのふしぎ ⑩いそべの生物 ①トノサマパッタ 児館 ⑩リンゴくだもの ⑩ニホンカモシカ ⑩クモのひみつ のひみつ 童協 ックシのかんさつ ⑨サンゴ礁の世界 ⑩アシナガバチ 出議 貝 ①キノコの世界 @海の ⑨カマキリのかんさつ @たねのゆくえ ⑩ムササビの森 ①鳴く虫の世界 文推 @コケの世界 まゆから ①カタッムリ ⑩カイコ まゆまで 化薦 @ジャガイモ ⑩モリアオガ工ル ①テントウムシ ⑩工ゾリスの森 ①植物は動いている ⑩クワガタムシ 大基 ①シカのくらし 朝水草のひみ ⑩カミキリムシ つ ⑩ネコのくらし ①紅葉のふしぎ ホタル光のひみつ ⑩ヘビとトカゲ ムギの 生 ⑩オオムラサキ ⑩高山チョウのくらし ⑩森のキタキツネ ぎ ⑩ュリのふし 、、色と形の ⑨サケのたんじよう ⑩ドング ①昆虫のふしき リ ひみつ @花の色のふしぎ ①ギフチョウ ⑩コウモリ ①水生昆虫のひみつ ⑩カメのくらし ・天文 ⑩メダカのくらし ・鳥 ①月をみよ ①ヤマネのくらし ④星の 生 ⑩ペンギンのくに ⑩ヤドカリ ぎ ⑩太陽のふし ⑩シラサギの森 ・地学 @星座をさがそう のタンチョウの四季 ①惑星をみよ ③雲と天気 わたり鳥のひみつ ⑩星雲・星団をみよう ⑥きようりゆう ⑩ライチョウの四季 はうき星 ⑩彗星 ⑩しようにゆうどう探検 ①ッパメのくらし のひみつ 生 ⑩惑星の探検 ⑩雪の ⑩たまごのひみつ ①流れ星・隕石 火山は生きている ⑩ウミネコのくらし 水めぐる水のひみつ @フクロウ 塩海からきた宝石 ⑩カラスのくらし ・別巻 ⑩氷の世界 ⑩キツッキの森 夏休み昆虫のかんさつ 夏休み植物のかんさつ ⑩鉱物地底からのたより 朝モズのくらし 四季のお天気力、んさつ ⑩ハヤプサの四季 砂漠の世界 四季の野鳥かんさつ ! 科学のアルバム
0 あどがき 子どものころのことです。 いえちか やま ひ 家の近くの山の中に、 小さい池がありました。ある日、この池にヒキガエル かえ かたくさん集まって卵をうみました。あまりのすさまじいありさまにげ帰っ たことをおばえています。 すうねん おも たいカ′、 それから十数年たって、大学で発生の実験をしたときに、思いだして見にゆ 医、土ー ) た。 まったおな いけおな すると、全く同し池に同しように卵をうんでいるのです。わたしが子どもの なんだいめ しそんたまご ときに見たヒキガエルの何代目かの子孫が卵をうみつづけているのかもしれま せん。 けんきゅう わたしは、この池の卵を使ってカエルの研究をはしめました。二一 調べれば調べ ぎもん るほど、いろいろな疑問がおこってくるので、今でもつづけています。 かたら たまごすいそう カエルの卵を水槽に沁れておくと、少しすっ形を変えて、小さなオタマジャ そだ クシになります。さらに、カエルに育てることもむすかしいことではありません。 卵をとってきて育てたり、 池や田んばで生能 ) を察してみてはいかがでしよう。 よ ほん きようみ この本を読んで、カエルの、一生やカエルの生活に興味をもっていただけたな ら、しあわせです。 種村ひろし たまご み あっ そだ たまご たまご つか 、つしよう はっせい たまご じつけん せいかっ たねむら
を・ , び茗道 g46 みすくさ 會おたまじゃくしになったら水草を入れましよう。ねもとをじゃりでおさえます。 ぐ水をだすときは、ひし やくでそっとかえます。 ←だるまさんのようにな ったアカガエルのたま ←いれるときは、水めん に板をうかべ、その上 にそっとそそぎます。
・・・大き一なかたまり ←あわ ←ひも ニホンアカガエル モリアオガエル ヒキガエル 田・ ( ニ月から四月はじめ ) 木の上 ( 五月すえから七月はじめ ) 田・池 ( ニ月から四月はじめ ) っ 0 ←・小さなかたまり ッチガエル 田・・ぬま ( 五月から七月 ) がっ がっ がっ
* カエルのたまご カエルをかってみませんかうごきや、ひょうしようにあいきよう があって、たのしいかんさつができます。 ま亠 9 、たま ) 」とりにい医まー ) よ、つ。 さんらん カエルによって、産卵のときや場所、それにたまごのようすがみん なちがいます。 ※もっていくもの みず 目のこまかい水アミ。ポリエチレンのふくろかハケツ。 一※とりかた たまごをみつけたら、バケツかポリエチレンぶくろを水底にしすめ、 みす といっー ) よこ、し たまごがこわれないように手でしすかにすく、 ます。そのとき、どろやゴミかはいらないよ、つにしましよ、つ。 ヾケツにいれてもちあるくときは、できるだけ水がゆれないように、 みす また、水がこばれたときは、すぐにたしましよう。 、っちにかえったら、 たきめの水そうに水をい「ばいいれて、たまご ・一をうっし、まどぎわのあたたかいところにおきましよう。 たまごが多すぎると、くさってしまうことかあります おお みす みすぞこ
ひとみ 上まぶた aQfi はなのあな 下まぶた ヒキガエルはまい年きまっ おなみす ーらをたころ同し水べをさがしてな やま んキロメートルもぞろぞろ山 をおりてきます。 ど、つしてそんなことができ るのかとてもふしぎです。 あたま みす に、きせつや水 頭のどこか 、をかぎわけるそうちがあるの ではないかとおもわれます。 はんぶん 下まぶたを半分とじているトノサマガエル。 目をひらいたトノサマガエル。 みみ ( こまく )
0 0 00 * からだのひみつ・頭 三角で先がとんが「たかお、せなかがわにとびだした大きな目、 あたま くち よこにさけた大きな口が、カエルの頭のとくちょうです。 もっとくわしく見てみましよ、つ。目は、にしのよ、つに、つつくしくひ かります。 やこうせい カエルは夜行生の動物です。ひるはあなのなかやしげみにかくれて よる いて、夜になるとかつばつにうごきまわります。そのくらしにあうよ よる うに、ひるはひとみをしばりこんで光をおさえ、夜は、少しの光でも 物か見えるようにひとみをぜんひらきます。ネコのようです。 目のつくりもかわっています。人間とははんたい ( こ目の下まぶたが みす 、つごきます ) くにいるときは下にさがったままですが、水のなかに もぐると、さっと下まぶたが上にうごいて目をおおってしまいます。 下まぶたはとうめいですから、ちょうどそなえつけの水ちゅうメガ ネのようです。 目のななめ下にまるいものがあります。これが耳です。 みす おと 空気や水をつたわってくる音やしんどうをこのまるいところでとら にんげんみみ えるのです。人間の耳のおくにあるこまくのようなものです。 あたま もの さき おお した どうぶつ した ひかり みみ おお ひかり
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