不斗学のアノレ / ヾム引 カマキリのかんさつ ■著者 栗林慧 ■発行者 岡本雅晴 ■印刷 株式会社精興社 ・写植 株式会社田下フォト・タイプ くりはやしさとし 1990 年 9 月発行 電話東京 ( 263 ) 0641 ( 代 ) 101 東京都千代田区西神田 3 ー 2 ー 1 株式会社あかね書房 ■発行所 中央精版印刷株式会社 ◎ 1976 Printed in Japan 著者との契約により検印なし N D C 486 栗林慧 カマキリのかんさつ あかね書房 1 9 9 0 8340-121 51- ー 0027 54P 23X19C 襯 ( 科学のアルバム 51 )
先一九三九年、中国大陸にうまれる きようみ 少年時代より動植物の生活に興味をもち、 林写真をし、塘在フリ ーの生物生態写真家と して、ユニークな作品を発表している こんらゆう 特に、昆虫の行動している姿を追って写す のを得意とする。 おもな著書に「原色生態アリの図」 ( 明 女書房 ) 、「アリの世界」「ミッパチのふし ぎ」「クモのひみつ」 ( あかね書房 ) 、写真 こせんふ 集「光の五線譜 1 ・ 2 」 ( 共著 ) などがある 現在、日本写真家協会 (aæn) 会員、ネ ーチャーフォトスタジオ ( Z cn ) メンヾ 現住所長崎県北松浦郡田平町下寺免川 さとし くリはやし わん すがた
* もくじ みつけたオオカマキリの卵のう・ 3 黒い目の幼虫たんじよう・ 4 よ、っちゅう かわ はじめての皮ぬぎ、幼虫になる・ 6 はじめてとったえもの・ ようちゅうせいちょう 幼虫の成長・ よる カマキリは夜でも目がみえる ? ・ だっぴ 一ン諸ヒ . 0 「ン : 4 2 最後の脱皮・ りつばな成虫に . カマキリはキャンク ? ・ せいらゆう 日本にいるカマキリのなかま・ いのちがけの交尾・ おもいからだをひきすって・ 白いあわの中に産卵・引 卵のうをのこして、オオカマキリの死・ 8 しろ にっぽん さんらん
0 不斗学のアノレノヾム カマキリのかんさっ 栗林 あかね書房
カマキリのかんさつ 0 料学のアルハム 栗イ木
・動物 ・植物 ・虫 全 100 巻 ( 十別巻乙巻 ) たねから ⑩アサガオ ②モンシロチョウ ⑤ライオン たねまで ⑩食虫植物のひみつ 界 ⑧ニホンサル ⑦アリの世 ヒマワリのかんさつ ⑨カプトム シ ⑩野生ウマの生活 全 ①イネの一生 ⑩カエルのたんじよう ⑩アカトンボの一生 ' 76 国 ⑨高山植物の一年 生 ⑩海のさかな の サ学 ⑩セ ①サクラの一年 ン校 ウ ⑩野生ゾウの世界 @アゲハチョ ケ図 ⑩へチマのかんさつ ⑩カニのくらし のミッパチのふしき イ書 @サポテンのふしぎ ⑩いそべの生物 ①トノサマパッタ 児館 ⑩リンゴくだもの @ニホンカモシカ ①クモのひみつ のひみつ 童協 ックシのかんさつ ⑨サンゴ礁の世界 ⑩アシナガバチ 出議 貝 ①キノコの世界 @海の ⑩カマキリのかんさつ ①たねのゆくえ ⑩ムササビの森 ①鳴く虫の世界 文推 ⑩コケの世界 まゆから ①カタッムリ ①カイコ まゆまで 化薦 @ジャガイモ ⑩モリアオガ工ル ①テントウムシ ⑩工ゾリスの森 ①植物は動いている ⑩クワガタムシ 大基 ①シカのくらし 水草のひみ ⑩カミキリムシ つ ⑩ネコのくらし ①紅葉のふしぎ ⑩ホタル光のひみつ ⑩ヘビとトカゲ ムギの 生 ⑩オオムラサキ ⑩高山チョウのくらし ぎ ⑩森のキタキツネ ⑩ュリのふし 、、色と形の ⑨サケのたんじよう ⑩ドング ①昆虫のふしき リ ひみつ @花の色のふしぎ ①ギフチョウ ①コウモリ ①水生昆虫のひみつ ⑩カメのくらし ・天文 ⑩メダカのくらし ①月をみよ ①ヤマネのくらし ④星の 生 ⑩ペンギンのくに ⑩ヤドカリ ぎ ⑩太陽のふし ⑩シラサギの森 ・地学 @星座をさがそう タンチョウの四季 惑星をみよ ③雲と天気 ⑩わたり鳥のひみつ ⑩星雲・星団をみよう ⑥きようりゆう ①ライチョウの四季 星ほうき星 ⑩彗 ⑩しようにゆうどう探検 ①ッパメのくらし のひみつ 生 ⑩惑星の探検 ⑩雪の ⑩たまごのひみつ ①流れ星・隕石 ⑩火山は生きている ⑩ウミネコのくらし 水めぐる水のひみつ 朝フクロウ ) 塩海からきた宝石 ⑩カラスのくらし ・別巻 ⑩氷の世界 ⑩キツッキの森 夏休み昆虫のかんさつ 夏休み植物のかんさつ @} 鉱物地底からのたより ⑩モズのくらし 四季のお天気力、んさつ ⑩ハヤプサの四季 ①砂漠の世界 四季の野鳥力、んさつ ー科学のアルバム
・あどがき この本をつくるにあたって、オオカマキリ四ひきが、わたしといっしょにた だいりよ一」、つ いへんな大旅行をしました。 ふゅ ちばけんさいしゅう らん・ さっえい 冬に千葉県で採集してきた卵のうが、春、ホタルの撮影で九州にでかけたと き、分県でうまれたのです。そして一か坪くらいして東京に帰るとき、幼虫 かえ と、つきよう なんど 四ひきもいっしょにつれて帰りました。東京のわたしの家で何度も脱皮をして きくなり、羽化して成虫になったオオカマキリは、夏にまた、わたしといっ じど、つしゃ かわさき しょに九州まで行きました。家から川崎まで自動車で行き、カーフェー じどうしゃ みやざきけん な【、さきけん って宮崎県まで行き、さらに自動車で九州を横断して長崎県まで行きました。 わたしはいろいろな虫の生活を撮影するために、印本中どこにでも行きま すが、飼っているル虫が、いつどこでたまごをうんだり、脱皮をするかわから りよ、 ) 、つ ないので、こうしていっしょに旅行をするのです。 長まで行「たオオカマキリは、そこで一びき死にましたが、三びきはまた、 もときた道を東京まで帰ってきました。そして、二ひきのめすが、甦の阜すみ おうふく のツゲの木にたまごをうんで、しばらくして死んでいきました。九州を二往復、 り・よ、」、つ やくせん おも 約五千キロメートルも旅行をしたオオカマキリは、ほかにはいないだろ、フと思 います。 栗林慧 お、 きゅうしゅう せいらゆう きゅうしゅうおうだん はる なっ きゅうしゅう きゅうしゅう ノ、りばやし だっぴ さとし
0 0 脱皮をみてみよう 産卵をみてみよう えさでためしてみよう そと カマキリに、 いくらえさをや 秋になっておなかが大きくふ 外でカマキリをみつけたら、 さき ってもたべなくなることがあり ) つけ、そ くらんだカマキリをみつけたら、 ばうの先に糸をくく だっぴ ます。これは、脱皮がちかいと つかまえて飼育ばこにいれてえ の糸にいろんなものをさげて、 まいにち まえ きに多く、二日ほど絶食します。さをやります。毎日みていると、 カマキリの目の前にだしてみま しよう。そーっとだしてみたら脱皮は頭を下にしてえだにとまやがてたまごをうみはしめます。 しようたい ふらさがった状態でします。カマキリがどのようにしてたま どうするかうごかしてみたら き むし とまり木になるえだをいれてや ごを、つんていくカくわしくか どうするか、虫や肉や木の葉を だっぴ 脱皮をかんさっしましよう。んさっしてみましよう。 つかってためしてみましよう。 力紙きれ め 耒の 肉 い虫 だっぴ おお あたま した 0 ぜっしよく えさをたべなくなる だっぴ 脱皮がはじまる おお かお めすは顔がまるくて , からだが大きい。 ちい かお おすは顔がほそくて , からだが小さく , やせている。 0 さんらん あき おお
・カマキリのじようずな飼い方 あきビン 水をふくま せた脱脂綿 * カマキリの飼育どかんさっ 會オオカマキリのいかく。敵にであったり , お はね どしたりすると , 羽をひろげていかくするこ とがある。 木のえだ 植え耒 ばち 、ンヨーク、ンヨ ウ / ヾ工 目のあらい あみ 古いリンゴ ※ほかのえさもときどきやった方がよい カマキリは、うごくものしかたべません。だ から、 いきている虫をやることがポイントで す。それには、おの図のように飼育ばこをくふ 、つす・・ると、つまノ、い医」ま、丁 カマキリは、うごくものならなんでもとびつ きます。いきている虫が、手にはいりにくか ったら、 小さくきった肉、ソーセージ、魚のな ま肉などをほそい糸かばうの先につけて、カマ キリの目の前でうごかしてやりましよう。 ようらゆう カマキリの小さい幼虫は、おくびようで、え さをやってもなかなかたべません。飼育には、 体長が五センチメートルよりたきくなったもの カト ( いてー ) よ、フ。 カマキリは、うごくものならなかまでもたべ てしまいます。これをともぐいと、 しいます。と もぐいをさけるためには、成虫はもちろん、幼 ばあい 虫を飼う場合でも一びきすっ飼いましよう。 ちゅう た、らよう まえ せいちゅう さき さかな
きせい ・ハリガネムシがカマキリに寄生する経路 カマキリに笙 して , からだの 十で大きくなる カゲロウが カマキリに たべられる 水べでカマキリ のからだがぬれ たりしたとき , すし、らルうせい ふたたび水中生ー 活にもどる一 カマキリの成虫にも敵がいます。川のちか くろ いろ くにいるカマキリのからだの中に、黒い色をし ゞ、よりのような虫がはいっている たほそな力し ( 虫る ウる リガネムシとよばれていま ことがあります。 のた かいらゆう ロ星すが、昆虫ではありません。回虫などとおなし ゲ「幼 せんけいどうぶつ 力が線形動物のなかまです。 リガネムシのなかまは、幼時期に昆虫のか こんちゅう きせい らだに寄生し、成長すると昆虫のからだをでて、 かわすいでん 、水田、池などで水中生活をします。 さんらん ハリガネムシの産卵 ようらう ようせい ハリガネムシはカマキリ , カマドウマ , オサ ムシ , ゲンゴロウなどに寄生する。 こんちゅう せいちょう すいらゆうせいかっ むし こんちゅう