キツッキのからだ・ キツッキのあけるあな・ 森の一年・ ーもり・ キツッキと森・ 8 キツッキの観察・ 4 あとか・ やましたよしのぶ 構成 / 山下宜信 しど、つさようリよく とうさようたいかくのうかくぶはつかいどうえんしルうリん 指導協力 / 東京大学農学部北海道演習林 ありさわひろし 有澤ロ もり、つ、んよしたか イラスト / 森上義孝 いしづき 石附誠 むかいなかまさ わたなへようじ 渡辺洋一一 よっり ねん かんさっ まこと
・あごがき よもりー いなカ もりおお 当、んじよ はくか小さいころ、田舎の森は大きな森でした。近所の子どもたちといっし もり ↓もり あそ とり ょに、森の中で、よくタぐれまで遊びました。森には、時どききれいな鳥が飛 ちか みき うらがわ んできては、枯れ木をつついていました。近づくと幹の裏側にまわって顔だけ とり いんしようてき 出し、そのおどけた姿がとても印象的で心にのこっていました。その鳥がキッ ッキだと知ったのは、だいぶたってからです。 よもり ほっかいど、つ 北海道の森には、種類のちがったキツッキが多くすんでいます。まっ黒なク せいめ みき マゲラが幹にあなをあけ、えさをとる姿には、生ムの力強さをおばえます。真 おうえん ゆき ふゅもり 冬の森で、雪まみれになってえさをとるアカゲラには、応援したくなります。 もりすがた さっえいきかんちゅう しかし、長い撮影期間中に森の姿は変わりました。キツッキたちは、追われ ふしせん かぶ せつめん るように飛び去り、あとには不自然な切り株が、タ映えの雪面に浮きでていま こんらゆう かえ した。再び、昆虫や小鳥たちが帰ってくるには幾百年かかることでしよう。 撮がわ 0 て、久しぶりに 0 た田舎の森は恥さく思えました。闇の中で、 お↓でげ」しよう フクロウの鳴き声を聞いたとき、それが、まるで〃思い出劇場〃のベルのよう であ に、キツッキと出会った日びがなっかしくよみがえってきました。 ほん かた きたぐにどうぶっせいたい この本は、多くの方がたのご協力によってできました。北国の動物の生態に きようじくだ とうきようだいがくえんしゅうりんしんりんどうぶつけんきゅうしつありさわひろしせんせい へんしゅう ついてご教示下さった東京大学演習林、森林動物研究室の有澤浩先生、編集を くだ やましたよしのぶ みぎたかひでおみ 右高英臣 てつだって下さった山下宜信さんにお礼を申し上げます。 ふたた なが なか おお すがた しゆるい ことり ゅう きようりよく すがた こころ おお いくひやくねん ゅうば ロ卩い ちからつよ