ギフチョウの産卵 カンアオイをみつけためすは、芽ぶいたば かりで、まだ二つにおりたたまれた葉のふち に、しかみつくようにとまります。そして、 からだを葉の上の方にのりだし、膓をおもい うらかわ きりまげて、葉の裏側に卵をうみつけます。 卵を一つうみおわると、葉にしがみつい すかた ままの姿で腹をもとにもどし、数秒後、ふた たび腹をまげて、つぎの卵をうみつけます。 四月十八日、午前十一時ころ。かれ葉 にうもれた、開きはじめたばかりのヒ全立ロで十個前「の班を、一枚の葉に、数分 メカンアオイに産卵するめす。うみつ かん けられた卵が見えます 間かけて、きちんとうみつけていくのです。 かっ たまご ぜん たまご たまご たまご すうひょうご の、
うらカッ ) 會卵はかならず葉の裏側にうみつけます が , つかれためすがあやまって , 葉の おもてカッっ 表側にうみつけることもあります。 蛉同じ葉に , 別べつの親が産卵しました 右はうみつけられたばかりの卵 , 左は 数日まえにうみつけられた卵。 下す 長 緑こ が は 卵 3 フ 年キ、 色ン っ を し る て は チ 中 : は を き と や み む フ の チ ま ま つ き し す 緑 卵 3 る け ウ ョ 珠 : た て め み す を 生 の ウ カゞ て、、 つ 緑言 卵 3 っ し っ け れ カゝ が に か 色 を 産 白 は を ら み し た ら っ 卵冫。 し ば お れ て の つ つ ーっ け す む た け カゝ た め ら 水こ た て る の つ れ 平 な 間 の く オこ ン た い カ の く 右ぶ ま が よ に ま ア っ た に ン・ い す 開 3 フ な れ て た オ ア っ つ に チ の き て イ る つ み オ し ) き ま の ま で イ に 力、 で ヨ の い 側す ま で ま つ が ウ 右ぶせ す の す す ん 生 れ は さんらん おや 1 たまご
蛉ギフチョウのでてきたころは、まだ芽・うみつけられた卵は、カンアオイの葉 をだしたばかりだったニガナも、あっ か生長するにつれて、卵と卵の間かく というまにのびて、黄色い花を一面に か開いていきます。左は、うみつけら さかせます。手前は、ヒメカンアオイ れてまもない卵です てま・え せいら : う
さんらんはしよ しらんらルう みと - リ、、ろ くさんあること , などがたいせつな条件です。 し : うけん どしすぎないこと , また , まわりに食草がた と , うんだ卵に直射日光があたって , 乾燥な 力、んそう して , 産卵中のめすが敵にみつかりにくいこ 會ギフチョウの産卵した場所です。産卵場所と るころになると , 新しい葉が芽ぶきます。 をしげらせていますが , ギフチョウが産卵す さんらん 直径は約 1 mmo カンアオイは一年中 , 緑の葉 メ】んし・ : う ←ヒメカンアオイにうみつけられた緑色の真珠。
會このめすは , 葉の形がカンアオイににたフキの葉 ( 左 ) に近づき , まちがいに気 づいたあと , ヒメカンアオイ ( 右 ) をみつけました。食草をさがしだすときは , においやさわったときの感じもてがかりにします。 目で見るだけでなく , 物朝ァ
不斗学のア丿レノヾム 92 ギフチョウ 0 著者 あおやまい ) んぞう 青山潤三 ロ発行者 岡本雅晴 0 印刷 株式会社精興社 ■写植 株式会社田下フォト・タイプ 0 製本 中央精版印刷株式会社 0 発行所 株式会社あかね書房 〒 101 東京都千代田区西神田 3 ー 2 ー 1 電話東京 ( 3263 ) 0641 ( 代 ) 1991 年 2 月発行 N D C 486 青山潤三 ギフチョウ あかね書房 1 9 9 1 著者との契約により検印なし ◎ 1987 J. Aoyama, printed in Japan I S B N 4 - 2 5 1 ー 0 5 5 9 2 - 2 54P 23X19Cm ( 科学のアルバム 92 ) ■表紙写真 農家の庭先にさくモモの花にきたギフチョウ。 0 裏表紙写真 ② ④ ① ⑥⑦ ①キ、フチョウの交尾。 ③ ⑤ ②ギフチョウの成虫がすきなシハイスミレ。 ③カンアオイの葉を食べるギフチョウの 1 齢幼虫。 ④ヒメカンアオイにうみつけられたギフチョウの 卵。右はうんだは、かリ、左は数日まえのもの。 ⑤キ、フチョウがさなぎになる瞬間。 ⑥落ち葉にかくれたヒメカンアオイに産卵をする ギフチョウ。 ⑦ギフチョウのすむ環境。 置扉写真 カタクリの花にきたギフチョウ。 ・目次写真 カンアオイの葉を食べるキ・フチョウの 1 齢幼虫。
したくさ クリの実の収穫のために、下草 \ ー、〕い をかってしまいますが、カンア、ハい。 オイは背たけが低いので、かり、、、、、ーリ・、「凵ー - 、 とられずにのこります。 ひょう また、卵をうみつけるカンアオイも、そのこ ろ、新しい葉を芽ぶきます。 このように、春の短いあいだに、つぎの世 代への橋わたしをすべておえてしまい、あと は、一見ねむったようなくらしかたをする生 き物が、スプリング・エフエメラルです。 ギフチョウの成虫は、スプリング・エフェ メラルの植物たちが花ざかりのあいだに、羽 さんらん カタクリと・キフチョウ スプリング・エフエメラルの代表的な しよくレ小っ ぞうきはやし クリの木の葉がおちて、日ざしが地 植物が、雑木林にさくカタクリです。 表までさしこみます。落ち葉はふと てんしよう きた 早春、カタクリは、林の天井が葉っぱ んとなって、地表を保します。 国では雪がふとんの役目をします。 でおおわれてしまわないうちに、日の光。見 をたっぷりあびて花を開き、昆虫をよんて カンアオイ で実をむすびます。このとき、ギフチョ はなひ・ら ひとやく の花が開き ウやヒメギフチョウも一役かっています。カ ます。。 初夏、林の天井が緑ですっかりおおわ , 図 れるころには、カタクリはとけるよ、つに すがた 地上から姿をけします。そして、一年の 大半は、地下で球櫺の姿でねむります。 カタクリは求櫺で、ギフチョウやヒメ ギフチョウはさなぎで 。植物と昆虫ク のちかいはありますが、そのくらしかた はトま / \ にてい土 6 す・ 低温のため生長がとまる -- - ・・ー もの ちしよう てんしよう せいらゆう みどリ みしか しよく」小っ たいリよう一、」
會①さなぎの背中のあたりがわれました。②からだをのりだします。③からから ぬけだした成虫は , はねがちぢんだままの姿であたりをあるきまわります。 せん ↓ 4 月 13 日 , 午前 9 時 30 分ごろ。落ち葉のあいだをあるきまわって , はねをひろ げる場所をみつけました 羽化したばかりのころは , はねがやわらかくて傷つ せいちゅう きやすく , きけんです。
會むかいあって交尾するギフチョウ。交尾はあた たかい日の日中におこなわれ , 1 時間ほどっづ きます。交尾によって , めすのおなかの卵に生 命のスイッチがはいります。おすは交尾後も , ほかのめすをみつけて , 数回交尾するようです。 ←めすの腹をおおった板状の交尾後付属物。おす か粘液をだして , おしり付近の毛をこねあわせ てつくります。 すう力、いこうび
/ ノ えたさき 會 4 月 13 日 , 午前 10 時ころ , クリの木の枝先で , 會木の芽やかれ葉にふれるようにして 羽イヒしてまもないギフチョウのめすが , はね とんでいたおすが , めすをみつけて , をひろげて休んでいました。 交尾しようとするところ。 後 せ チ び い み お 父、 ; イ寸、 な あ ョ 春 つ 羽ぅ キ、 す で つ 父 尾び属を尾ひ ま て 化かフ け な ウ ど と と の す 物ー。 の 短 か く チ イ士し し が に る で め ョ 事它 成芒 す る と と わ 尾び 時 の あ は 虫 : い ウ は の を す ね 化ヵ を ち と は は も は ぐ を し ま た し め し あ 孫寬 ち ち お し た の に か ーっ が す と す め 近 わ め ま を り て か か す す の ま 活 ま つ び で の の 腹鷲 せ き い し も 動 な が ほ っ す ん カゞ て に て て い 木き と な は あ と も 数 る ふ の た め 日っ で つ の す 早 を す た 尾び と い フ せん は やす はるみしか かっと、つ 8