おんば - みる会図書館


検索対象: 科学のアルバム コウモリ
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1. 科学のアルバム コウモリ

かくしゃ らようおんば す。アメリカの学者グリフィンたちは、超音波をきき そ、っち とる装置を使って、コウモリの研究をしていました。 もの くち らようおんば そして、コウモリが、ロや鼻から超音波をだし、物に みみ あたってはねかえってくるこだまを耳でききわけ、ま かん わりのようすを感しとっていることをつきとめました。 おんば もの このように音波をだして物のありかをつきとめる方 おんきようたんち ほうおんきようたんち ) ます。音響探知を利用している動 法を音響探知といし 物は、はかにクジラやイルカがいます ぎよぐんたんちき また、魚のいる場所をみつけるための魚群探知機や、 ち てんば ひこうき ふね 電波で飛行機や船の位置をみつけるためのレーダーな よ、つ おな ども、同し原理を利用してつくられています。 らようおんば ・超音波をききとる昆虫 こんちゅう やこうせい 夜行性の昆虫にとって、コウモリはおそろしい天敵です。ガ やクサカゲロウのなかには、コウモリから身を守るために、コ ちょうおんば コウモリが近つくまえに、地 ウモリのだす超音波をききとり、 面におりたり、 いちはやくにげてしま、つものかいます ちょうおんば ぎやくに自分 さらには、コウモリのだす超音波をききとり らようおんば おく のはうから、コウモリのいやがる超音波を送りかえすガもいま ちょうおんば す。コウモリにとって、ガのだす超音波は、そのガがますい味 しんごうやくめ だというけいかい信号の役目をしているらしいのです。 めん さかな こんらゆう 0 よ、つ てんてき 0 どう

2. 科学のアルバム コウモリ

はリカツ】 ←複雑にまげた針金のあいだを , ら : うおんは 超音波をだしながら飛ぶテング コウモリ。コウモリは , 2 先 せいカ、く こんら・ ) う にいる 1 の昆虫を , 正確に発 見できるといわれています。 らようおんば コウモリは、飛びながら超音波を短 くくぎってだしつ こんちゅう しようかいふっちか つけています。とくに、昆虫や障害物に近ついたときは、 びようかん ちょうおんば 一秒間に二百回以上も超音波をだし、はねかえってくる おとせいかく 音を正確にききとります。そのため、コウモリの耳は、 おと かん 音にとてもびん感です。 ひやっかい と しよう みしか 3 みみ

3. 科学のアルバム コウモリ

0 大きい音 , 小さい音 ひく おと 0 低い音 波長 低い音は波長が長い 、さい音 はちょうおな しんどう はばしんぶく 波長が同じでも , 振動の幅 ( 振幅 ) が大きいと大き おと 小さいと小さな音にきこえます。 よ日に , 0 音のいろいろ ( 音色 ) 大きい音 * 超音波のひみつ ・高い音 山波長 ねいろ 望ロ皿 おん かたら しゆる、、 音の種類がちがうと波の形がちがいます。オシロ スコープという装置をつかってしらべることがで きます。 にんげんこえ 動物のなき声や人間の声は、空気を振動させながら った 伝わっていきます。このように、なにかを振動させて おとおんば った 」谷す しいます。 伝わる音を音波と ) おと す・しきか たかおとひく 上の図は、音を図式化したものです。高い音は低い おと なみやまやま 山長 音にくらべて、波の山と山の距離、または谷と谷の距 とは波 おな しかんない かいすうおお 山を の。離離が短く、同じ時間内で振動する回数が多いのです。 寧皮よ一日 びようかん にんげんみみ おん まんせんかいしんどう な、、 / き阜広 人間の耳は、一秒間に二十 5 一万八千回振動する音 こえ 波をききとることができます。でもコウモリのだす声 びようかん まんかいしんどう にんげんみみ は、一秒間に三万 5 五万回振動するので、人間の耳に おと ちょうおんば しいます。 はきこえません。このような音を超音波と ) せいきまっ が / 、しゃ 十八世紀末、イタリアの学者スパランツア コウモリの目をみえなくしたり、 耳をきこえなくした かんさっ りして観察しました。その結果、コウモリは目が見え なくても、耳がきこえればくらやみの中でも自由に飛 ちょうおんば - 尸 べることがわかりました。でも、コウモリが超音波を だしていることはわかりませんでした。 それがはしめてわかったのは、。 , 一九三八年のことで どうぶつ みしか みみ まん しんどう しんどう しんどう ねん

4. 科学のアルバム コウモリ

會コキクガシラコウモリの顔。鼻のあな ら : うおん一要 から超音波をだします。複雑な形をし つ力、 た鼻葉をラッパのように使い , ら一うおんば おと おも 思う方 おお ③ 向に超音波を飛ばします。音は大きな 耳を使ってききとります。 ・コキクガシラコウモリの顔 ①耳 ( 外耳 ) ⑥鼻のあな びよう ②鼻葉 ( 後葉 ) ⑦目 ら浦うおうとっき ③鼻葉 ( 中央突起 ) せんよう ④鼻葉 ( 前葉 ) ⑤ロ つ力、

5. 科学のアルバム コウモリ

ら : うおん 声で″見る″ よるかつどう 夜活動するフクロウは、かすかな光さえあれば 目が見えます。でも、まったく光がない所では目 ウす コまは役にたたす、活動することかできません。 ガし よるかつどう おな ビを同しように夜活動するコウモリは、あまり目か ュは波 よくありませんか、まったく光かなくても自由に 飛びまわることかできます。なせでしよう。 にんげんみみ ノ、っ 21 かゝ じっ 実は、コウモリは、ロや鼻から人間の耳にはき くち ちょうおんば たカ こえない高い声、超音波をだしています。ロや鼻 こんちゅう もの から出た声は、昆虫や物にぶつかってはねかえり ます。コウモリは、このはねかえってきた声をき さだ こんちゅう しふん 自分と昆虫や物との距離、方向を定めて く、わ いるのです。暗やみを飛びかうコウモリは、声で 物を " 見ている。というわけです。 もの かつどう もの ほ、つ」、つ ところ に」ゅ、つ

6. 科学のアルバム コウモリ

ばウ そコ ラ 。だすのでしよう。 このどうくつのコウモリの子ど を ( らをキ親 ュ声コす かえ のくめもたちは、親たちが帰ってくると、 もづの くちおお ど 3 近 字にモロを大きくあけてしきりになきさ ちょうおんば けびました。超音波をだして、親 こ、つしん てあ と交信しているのでしよ、つ。 、つも ちか 子どものだす声をきいて、近く 。子す おや 子のま ( : 親〈分めまできためす親は、そばの子ども 、つし自力 かお 力し - めたたちと、なん回も顔をなめあいま 当 - をすとす。こうして、自分の子どもをみ つけ、はしめて子どもを胸にだき とま るの つかせました。 かそ ちょうおんば とせし コウモリの親子は、超音波とな もかま かノ、に′ル どっき めあいで確認しているようです。 子きい のだで し自い胸と飛 かお おやこ むね

7. 科学のアルバム コウモリ

につん おがさわらしよとう い十一一一小笠原諸島 沖縄諸島 * 世界のコウモリ おきなわしよとう アフリカ せきど オーストラリア ちいき せかいしゅうひろぶんぶ コウモリは世界中に広く分布し、すんでいないのは、 なんきよくたいりく 北極や南極大陸ぐらいのものです。ニュー ジーランドや かちく マリアナ諸島には、人間がもちこんだ家畜や家ネズミの ・こゅうどうぶつ はかには、もともと陸にすむほ乳動物はいませんでした。 しかし、コウモリだけは大むかしからすんでいました。 にゆうどうぶつ これは、コウモリが空を飛べるほ乳動物だからでしよう。 せかいしゅうやくびやくしゅ コウモリのなかまは、世界中に約八百種がすみ、ほ乳 どうぶつ おお 動物の中では、ネズミのつぎに多くの種類がいます。 コウモリのなかまは大きくわけて、オオコウモリ類の おおがた こがた ような大型のものと、キクガシラコウモリのような小型 のものにわけられます。オオコウモリ類は、アジア、オ ねったいちはう かじっ ーストラリア、アフリカの熱帯地方にすみ、果実や花粉、 みつ ひかくてきあか レし ~ 父的 , 明る 地蜜などを食べてくらします。目が大きく、 うち ちょうおんば す内から活動し、超音波をだすものはごくわすかです。 おお せかいしゅうふん こがた 小型のコウモリは、種類も多く世界中に分布し、夜行 らようおんば こんらゆう しゆるい 性で超音波をだします。おもに昆虫を食べ、種類によっ しようどうぶつ オては魚や小動物、なかには動物の血をすうものもいます。 ひろ 0 ※オオコウモリ類には、つばさを広げると一メートル以上になるもの ほっきよく さかな かつどう しよと、つ おお おお どうぶつ おお しゆるい

8. 科学のアルバム コウモリ

しんか コウモリの進化・ せかい 世界のコウモリ 4 4 日本のコウモリ 4 あし つばさと足のしくみ・ らようおんば 超音波のひみつ・ きそうせい コウモリのりや帰巣性・ ねん コウモリの一年・ あとか去」・ にっぽん あき : したーカカくはくふつかんカんらよう 秋吉台科学博物館館長 く、りーンと かん 修 / 庫本正 こうせいきようリよくやましたよしのぶ 構成協力 / 山下宜信 ゃぶうちまさゆき イラスト / 藪内正幸 わたなべようし 渡辺洋一一 わた 4

9. 科学のアルバム コウモリ

※写真提供庫本正 ひょうしき とうみんらゆう ちょうさ 會標式をつけたキクガシラコウモリ。移動な會冬眠中のコウモリに調査のための標式をつけ , あきよしたい あきよしたい どの調査のためにつけてあります ( 秋吉台 ) 。 同時に体重や大きさもはかります ( 秋吉台 ) 。 た、、しう てまいったいコウモリは、どうやって方角を こうたい もといた場所をみつけるのでしよう。広大 おんば な地形を、音波だけでよみとれるとは、とても考 えられません。 あきよしだい 秋吉台での調査によると、目かくしをされたコ ウモリは、十キロメートル以上はなれると、もう かえ 帰ってくることかできませんでした。どうやら、 とお コウモリは、遠くから飛んでくるときは、目をた よりにしているらしいのです。でも、コウモリの 目は、あまりよくありません。 鳥が渡りをするときには、星や月の位置をてが 、りにしていることが考えられています。コウモ あきよしだい 丿の場合はどうでしよ、つ。そこで秋吉台では、星 きそうせい つき や月のでていない雨の日をえらんで帰巣性の実験 あめ がおこなわれました。すると雨の日でも、かなり かえ とお 遠くからコウモリは帰ってきました。 きそうせい このように、コウモリの帰巣性や移動について は、まだたくさんのなぞがのこされています。 らようさ あめ かんが ほしつき しよう どう かんが

10. 科学のアルバム コウモリ

らモ かウ さ一フ ばシ かコ 、下る らす 》み目 ーと まて / ′レ さっ かお一 さお てんし一う まん きせつ 架ま 冬眠の季節 のあ 十一月になると、 いままで活動してい くま 、つあ すがた たコウモリの姿が、ほとんど見られなく もと でこなりました。コウモリか、どうくつの中 とうみん き色よ ( 景おで、冬眠をはしめたからです。 雪が たいおん とうみん はさ 冬眠にはいったコウモリの体盈は、ま 一タ寒 きおんおな わりの気温と同しくらいまで下がり、脈 すく はく数や呼吸数もたいへん少なくなりま しよう す。こうして、エネルギーの消もうをて ぐモ もウきるだけおさえ、からだにたくわえた脂 つか ばうすこ まク きノ肪を少しすっ使って、春まですごします。 すテ きおん のる でも、まわりの気温が下がりすぎると、 井す たいおん 天を の眠コウモリは目をさまし、ゆっくり体日皿を どう 上げて、ほかの場所へ飛んで移動します。 とか とうみん すう かっ こきゅうす、つ はる かつどう みやく なか