ちぎょ かわ 川をくだる稚魚。 ちぎょ を食べた稚魚は , ひるま 昼間 , じゅうぶんにえさ よる 夜になると , 流れのゆる はんたい やかな所にとどまります。反対に , あまり えさを食べることのできなかった稚魚が , し、どう 力、りゅう 下流へと移動するといわれています。 ちぎょ ちぎよ ←サケの稚魚を食べるカワセご かわ あたま 豆百から川に とびこみ , くちばしで魚をとらえます。 ちぎょ ちぎょ ・サケの稚魚を食べるオショロコマ。稚魚は , さかな このほか , アメマスやハナカジカなどの魚 にたくさん食べられてしまいます。体長 25 cm ぐらいのアメマスの月夏力、ら , IOO びき ちぎょ 上もの稚魚が出てきたことがあります。 さかな たいらよう はら
川をくだる稚魚 ちぎよ かわすいおん 川の水温が上がると、サケの稚魚は およ かつばっ 活発に、冰ぐよ、つになります・ ひるま なか 昼間は、流れのある所で小さな水生 こんちゅう し当っちゅう 昆虫やユスリカの幼虫などを食べ、夜 になると、流れにのって下流へと移動 うみ します。でも、海まで一気にくだって ) しまうようなことはありません。途中 、一で、ほかの支流にのばっこり、 池い ~ は いったりしなからくだっていきます おおてき この時期か、もっとも多一く敵にねら さかな すいせいこんちゅう われます。ほかの魚や鳥、水生昆虫に 力、」、つ プ食べられ、河口につくまでに、四匇の 一ぐらいにヘるといわれています。 4 っ苳」よ ところちい いっき すいせい よる どう
おきあい うみ 河口の沖合でジャンプするサケ。体長は、海に 出たころの六 5 ニ十倍になっています。 かえ 帰ってきたサケ かわしゆっぱっ ちか えんがん ←波にのって沿岸に近づくサケの群れ ふるさとの川を出発して、三 5 五年目 きたたいへいようおお 。、一を ) 第ニの秋、北太平洋で大きく成長したサケた かわ やちが、自分の生まれた川をめざして、日 かえ えんかん 」ッ本の沿岸に帰ってきます。 小さな魚やイカ、オキアミを食べて、 萼 , をご体長六十 5 七十センチメートル、体重 = 一 一 5 五キログラムに成長しています。 ちぎよ かわ 、つみ でも、 川から海に出た稚魚の八十ハ アザラシな 」ニ = 、セント以上が、サメやトド、 えんようぎよきよう どに食べられたり、遠洋漁業でとられた りしてしまいます。そのため、生まれた ちぎよ 稚魚のうち、百びきに二ひき以下しか、 かえ 帰ってこられません。 なみ 力、 ) 、つ た、らよう ぽん あき じふん さかな ひやっ せいちょう せいちょう し、カ ねんめ
さん、りんはしょ しふん サケは、自分の生まれた場所 おな までおばえていて、同し場所に もどるといわれています。 力、牙 日をのばりはじめたサケは、 いっさいなにも食べません。海 えいようふん でたくわえた栄養分だけをつか さんらん 産卵にてきした場所まで、 ひたすらのばっていきます。 さんらんばしょ そして、産卵場所につくころ からだにたくわえたタン ハク質の三十パーセント、脂肪 一をの八十 5 九十八パーセントをつ かいはたしてしまうのです し、つき しつ ー」は、つ 、つみ
くりかえされる生命のいとなみ さんらんご . 、 . 0 産卵後、めすは尾びれで卵の上に砂 利をかけ、その場所にしばらくの間と い / プ 。どまります。ほかのめすが産卵のため にほりかえさないよう、まもるのです おすは、別のめすを求めて動きまわり ます。しかし、おすもめすも、やがて カつき、死んでいきます。 よん卩 死んだサケは、鳥やけもののえさに 。なるだけではなく、 ノクテリアによっ ぶんかい ~ て分解され、プランクトンのえさにな はる ります。よく年の春にふ化するサケの ちぎよ 0 稚魚は、死んだ親ザケの栄養でふえた 會フランクトンを食べて成長するのです。 らよっけい ちから せいちょう
えさを求めて海へ 、ゞま ~ くだ「て、たきくな「たヤマ メのことを、サクラマスと ) しいます。 マす子どものころ、えさをしゅ、つぶん メま を食べて、早くたきくな「たヤマメは、 のが おお かわ , にとどまることか多一く、反対に、 あまりえさにありつけなくて、成長 た白 うみ のおくれたものが、海へくだること か知られています。 かわ 川で一年半はどくらし、海へく をとく側 だるころのたきさは、十五 5 一一十セン ねんカん 3 チメートルですが、海で一年間くら かえ ナマして帰ってくると、五十 5 六十セン 會チメートルにも成長しています。 うみ ねんはん せいらよう うみ うみ はんたい せいちょう
稚魚のたん生 * サケの一生 すいおん サケのは、水温セッ氏八度のもとでは、約六十日でふ ちぎよ らんおう 同べ 化します。さらに約六十印たっと、稚魚は、卵黄をすっか と」調 およ き木を り吸収して、水中へと泳ぎ出していきます。 はこす かわ 五月 5 六月 そして、三月 5 六月のあいだに川をくだり、 ちぎよ うみ うみ ろまか ごろ海へはいっていきます。海に出た稚魚は、体長が十セ うれわ は′、しよう のらが ンチメートルをこえると、しだいに北上しはしめます。 巒 ( み 。がれ きたたいへいよう 一こ輪」年 北太平洋で、オキアミやイカ、イワシなどを食べて成長 ろ」年の がっ えんがん うな鯊したサケは、三年 5 五年後の九月 5 十二月ごろ日本の沿岸 のう かえ かわ ケよと に帰りつき、ふるさとの川をめざしてのばりだします。そ サじる さんらん して、産卵をおえ、そのまま死んでいきます。 カッっ 川をくだる ( 3 月 ~ 6 月 ) すいちゅう がっ ねん がっ にはいる ( 5 月 ~ 7 月 ) がっ やく たいちょう がっ せいらよう がっ
はつかいどう とうよノ、ちは、つ かわ むかしは、北海道から東北地方にかけての川のい サき切 たるところで、自然のままで産卵してふえたサケが し腹 とれていました。一七五〇年には、行狩雌で二百万 きろく びき以上もとれた記録があります。 かすすく 〔生すし ・第でまだ ところが、一八〇〇年ごろから急に数が少なくな - 。一・さ廴運と り、四十万びきぐらいしかとれなくなってしまいま たへを ししカりかわ とよひらかわ すい昜ま ′し十′た - - した。石狩川の支流で、札幌市内を流れる豊平川が はつかいどうらよう とよひらかわ しよくふつえん : ↓々諸ー》 にをさあります。豊平川につづく北海道庁、植物園、北海 おお どうたいかく 道大学などの池でも、かって、多くのサケが産卵し ていましたが、やはり、そのころからいなくなって す読分 まき ー ) 亠まい土ー ) た。 せび さ 3 アイヌの人たちは、サケを、神の魚 ( カムイチェ 3 受 2 リよう てす プ ) といってたいせつにし、じぶんたちが食べる量 しんこうすく しかとりませんでした。人口が少なかったこともあ ( 、」第をです し子し子ま りますが、必要以上にとらなかったことが、サケを せ米ーせ・米ー 一 ( 町すき ~ 精守るうえでたいせつなことだ 0 たのです。 づおび晏 リよう おきあい 陸サケを大量にとるようになり、そのうえ、沖合で おの * サケの人工ふ しんこ、つ しよう ひつよう しよう さっ要ろしない かみ さかな ひやくまん
まいわん ※ 1974 年から、毎年アイセン州の アイセン州コジャイ ケ・マスふ化場 ほうりルう ケで稚魚が放流され ています。しかし、 なんきよくかい 南極海からもどって きたサケは、ま 認されていませ - ーユーう冫ーランド みなみはんきゅう の、つりよく 0 南半球にいった日本のサケ 能力をいかして回遊していると考えるのが正しいようで きたはんさゆう ま けつろん けんきゅう サケは、もともと北半球にしかすんで す。結論は、今後の研究を待たなければなりません。 さいきんみなみはんきゅっ こんど えんがんちか いませんでしたが、最近、南半球に植 さて、沿岸近くまで回遊してきたサケが、今度は、自 する試みがなされています。日本とチリ かわ かわ 分の生まれた川のにおいをたよりに、川をのばりはしめ の政府が協力して、日本のサケをオキア かわみす よ、つりゅう ほうふ るとい、つことは、まちかいなさそ、つです。川の水には、 ミの豊富な南極海に放流する実験です。 かわ きたはんきゅう かわ いろいろな物質がとけこんでいて、川によって、それぞ サケが川をのばってくるのは、北半球 ふゅ あき では秋から冬にかけてです。南半球でもれにおいかちかいます。 きたはんきゅう ふゅ おな みなみはんきゅうあき 同しです。南半球の秋から冬は、北半球 サケが、そのにおいの中で、どの物質をかぎ匇けてい とくてい の春から夏にあたります。そこで、南半 るのかは、まだわかっていませんが、なにか特定のにお ゅにゆっ かわ 球からサケを輸入すれば、日本では、一 にとけこんでいるいろいろなにおいをお 年中、とりたてのサケが食べられます。 ばえているのではないかといわれています。 サケの卵を、いままでサケのすんでいなかった川や、 かわ サケがもういなくなってしまった日 にもっていき、サケ かえ かわ の帰ってくる川にしよ、つとい、つ試みか、むかしからおこ なわれています。これは、サケが、卵のときではなく、 きおく かわみす ふイしたときにいた川の水のにおいを記億していて、そ かわかえ せいしつ れをたよりに、 へ帰ってくるという生質を利用したも のです。 ねんしゅう はる こころ さようりよく なっ 、ルト海流 なんきよくかい 0 た みなみはんきゅう にっぽん なんきよくたいりく 南極大陸 オーストラリア みなみはん い南 ぶん ぶっしつ こころ かんカ ぶっしつ ただ よ、つ かわ
川にのこるサケのなかま カ・イ うみおうふく サケのなかまは、 川と海を往復する習 性をもっています。 かわ しかし、イワナやヤマメのように、 しようリゅう くたらないもの の上流にとどまり、海へ うみ 」もいます。もともと、海へくだる習性を すいおん とちゅう よもちながら、水温のちがいや、川の途中 にある滝やダムなどによって、海へ ることかできなくなったものたちは、 っしよう で一生くらすようになります 、、つ このように、陸に封じこめられてしま しようリう 川の上流は水温が低く、そのうえ、えさも少ない 月さいままでいる魚たちを、海にく ので、魚もかぎられた種類しかすめません くべっ ) / 、ふ、つかた こ、つ力しカオ だるもの ( 降海型 ) と区別して、陸封型 ←いっしょに、冰ぐイワナとヤマメ 小つう、イワナ かわ さいしようリゅう」い ( 上 ) は川の最上流部にすみ、その少し下流にヤマと しいます。 かつどうじかん メ ( 下 ) がすみます。でも、同じ所で活動時間を ずらして、すみわけていることもあります うみ さかな 力、彳 うみ しゅうせい