一度、胃の中にいれたえさを、もう一度口にもどしてか しいます。シカは、反すう みなおすことを、〃反すう〃と ) どうぶつ をする動物としても知られています。 くち シカの胃は、四つのへやにわかれています。ます口から おお はいったえさは、第一の胃にいきます。第一の胃には多く しよくぶつ げんせいどうぶつ のバクテリアや原生動物がいて、えさ ( 植物 ) にふくまれ しよう - カ ぶんかい ているセルロースというせんいを分解し、消化しやすい物 質にかえます。 つぎにえさは、第二の胃におくられます。第二の胃では、 小さなかたまりにします。そして、 、疋さを小さくくたき、 くち えさはふたたび口にもどされ、かみなおされます。かみな 、つ・あん おされたえさは、第三の胃にいき、さらにこまかくくたカ で。す上せ かす反 , ま れてから、第四の胃にいきます。この第四の胃で、えさは 」突し 3 骨にあ しようか、き くカ 消化液のはたらきによって、はしめて消化されます。 さ雰鱶多し歯 つねてき をのの犬 このように、反すうは、常に敵からねらわれる草食動物 。さカ物や あんせん あんせん 〔胃えジ」動し歯 にとって、いそいで食べて、安全なときに、安全な場所で、 ンる」 一てホすに くりかみなおすという、べんりなしくみなのです。 〔第いニを・ごゆっ ←ウマの頭の骨。上あ ごに門歯と犬歯があ ります。 はね けんし 門歯 * シカのどくちょう 2 けんし 反すう はん どくち そっしよくどうふつ ふつ
たいしよう 會第ニの胃。胃のかべにあみの 會第四の胃。胃のかべに大小の 會第三の胃。葉のようなものが ひょうめん こから養分を ようなもようがあり , しわがあり , こまか ひろがっていて , 表面にこま しよう力、きうしう 消化吸収します。 いとげがでています。 かいとげがでています。 はん 食道 第ニの胃でノトさくされたえさは , 横か . くまくや食道の筋肉 , また第一の胃で発酵し たときにでるガスのはたらきで , ふたたびロ にもどされます。 ・シカの反すうのしくみ はん ※シカのほかに反すうする動 物は , ウシ , キリン , カモ シカなどです。いすれも似 た胃のしくみをしています。 きんにく たくさんの / ヾクテリアや原生動物がい 第一の胃 て , 植物のせんいを分解します。このとき発酵し やくめ てガスがでます。役目のおわった原生動物は , え さとともに第ニ , 第三の胃 ~ 箞られていき , やが しようかきルうしう て第四の胃で消化吸収され , 重要なタン白質源と なります。 ロー度目にかむとし きは , だ液とともに一 第一の胃 ~ られま す。ニ度目にかむと し、とくらふん えさになる植物 ーロ分のえさ きは , たくさんせんい を 20 ~ 60 回くらいか をふくんでいま みなおし , えさはど ろ状になります。 第ニの胃第一の胃からき たえさを小さなかたまりに します。 ニ自にかみな 第三の胃 おされたえさは , 第三の胃 にはいります。水などは , 直接第三の胃にはいります。 ばくしつげん い , うよう ・えき 第四の胃第三の胃からられてきたえさは こではじめて消イヒ液に 第四の胃にはいり , よって消化されます。
* もくじ シカのいる島・ シカの一日・ 7 群れでくらすシカ・ 8 へんか おすジカの変化・田 めすジカの変化・ 誕生・ 子ジカの成長・ む 群れにもどる親子・ きせつ 毛がわりの季節・ つのかんせい 角の完成・ はっしよう医」 こうどう 発情期の行動・ たんしよう せいらよう おやこ
のです き木ので るう へんか はちよおすジカの変化 の角お落、 かっちゅうじゅん カきは 四月中旬、シカのからだに、さま ジとと へんか ふゅ ・おしるざまな変化がおきてきました。冬に たりち ちたお落 くらべて毛なみがわるくなり、ぬけ かかじ い一角つうはしめました。寒、さからからた阜」ま のひど ふゅげ けあしみじか 方に方 片・を両もっていた冬毛が、毛足の短い夏毛 にかわりはしめたのです。 は , ち へんか しをソら角〕照 力がた立 か鼠〉参おすジカには、もっと大きな変化 ジすで ・すま矼足す のま一 ・おいろま っ ~ れりべかあらわれました。角のないおすか し麦り 0 カう・ . ィー カカ 4 カっ , あ シをはが わわ ~ でてきたのです。角が根もとから落 だと う角どと そうなこ のもてちてしまったためです。角がとれた らっきる の角の あふとけ 。カっ 。角シにあとに、血かにしんでいるものも ) 《おど . たのれ めうち 、え↓〕上かました。なぜ落ちたのでしよう。角 て、以わ をそお落り さらかカ 」八秦 4 えは、またはえてくるのでしよ、つか。 えあの角あ かたはう さむ つの つの おお つの なっげ
しゆっさん ゆ出産がま近いめすジカ。群れを はなれるときはふつう一頭です きよねんう が , なかには , 去年生んだ子ど もをつれていることもあります。 一回の出産で , ーー頁の子どもが 生まれます。 い ) っさん と一口 ) しゆっ ←草むらにかくれるめすジカ。出 産の場所は , 最の目のとどかな いしげみや草むらがえらばれま す。巣のようなものはつくりま せん。 へんか めすジカの変化 がっ 五月も半ばをすぎると、めすジカの群れ へんか にも変化があらわれてきました。 と、つ 群れからはなれて、一頭だけでくらすめ すジカかいます。うごきかにぶく、よくみ ると、そのめすジカのおなかが、大きくふ くらんでいます あき けっこん シカは、秋に結婚をして、よく年の春か なっ しゆっさん ら夏にかけて出産するといわれています。 どうやら、このめすジカは、おなかに子ど 9 もかいるよ、フです・ しゆっさん 出産かまぢかになったのでしよう。めす やま ジカは、みどりの葉がおいしげる山の中に きえていきました。 おお ねんはる
田月 カーっ つの カ { つ 6 月 ・季節による角の変化 4 月 つの かわ ↓木のえだに角をこすりつけ , やぶれた角の皮をとりのぞこう かくしつか としているおすジカ。皮がとれ , 角質イヒしていくはやさは , はっしよう 力、んせい 個体によってちがいます。角が完成すると , 発情がきゅうに せいしつ 高まり , 性質があらあらしくなります。 かわ
また、別べつの群れに 角つきあいに勝ったおすジカは、めす す、つと、つ けっこんあいて ジカの群れのなかから数頭の結婚の相手 をえらびだして、交尾をします。なかよ こ、つど、つ ふうふ く行動をともにしていたシカの夫婦を、 くみ いく組もみかけました。 身ごもっためすジカは、春には、子ジ 力を生みおとすことでしよう。 がつあきふか きんかさんと、つやま 十一月、秋も深まり、金華山島の山や ・おすす まま、しご ) しに色あせはしめました。 へんか シカの群れに、最後の変化がおこりま ・ - 、 . とれ・お ・す。群すした。まざりあってくらしていためすジ 群でカとおすジカが、また、別べつの群れに , ん婚の】一独 』結・すん単 わかれてくらすようになったのです 會結婚後のめすの群れ。まん なかのめすは , まだ子ども なので結婚はしていません。 けっこん つの はる
つのかんせい 角の完成 , 力す あき つのかんせい 秋は、おすジカの角が完成するときです。 : 尊物 ( 完おは 気靨不たが れ角角の成長がとまると、角は根もとからかたい 角まな ほね へんか かノ、ーしつか のう生さ 骨のような性質に変化 ( 角質化 ) しはじめ、 はち / 》・ま力。春」 くろ 心宅ジの 、ま・すこどうしに、角のまわりをおおっていた黒っぱ ・お。の かわ かわ , , 【」、第、響しか幵ね年 暑小粂い皮かやぶれてきます。ゃぶれた皮をはぎと ろうとして、さかんに角を木の物やえだにこ た 5 すりつけているおすジカをみかけます。 かんせい かたち じら 完成した角は、どのシカの角もおなじ形に はかす 物。「れさま ねんれい えいレま、つじよう ときれなるとはかぎりません。シカの年令や栄養状 が大わ まん : 皮のも 第角お態によってちかいます。しかし、ふつ、フ満一 ばんづのまんさい つのまん プす。角カ オでは一本角、満二才でまたが一つの角、満 つのまんさ、 、一 = ・か力の 花ジ〔上三オでまたが二つの角、満四オ以上では、三 つの おお シ一 = 角・お、才 つまたの角がはえることか多いようです。 つのせいちょう せいしつ つの つの つの つの ししじよう
ていもく シカのどくちょうー 有蹄類 シカは、有蹄類というグループに属している 】ヾイ・を当三めで動 づのっすどうぶつ ・ひももで動物です。足に〃ひつめ″をもっていることが、 たをつ しめ 4 シカの大きなとくちょうです。 力化づて あしゅび へんか ~ をに〉変ひ 卩めがのひづめは、足の指が変化したもので、人間で ぶぶん ・ツ第づ指っ えば、ちょうどっまさきの部分にあたります。 ド」ひの 5 く 了の笨 ぶぶん つまり シカは、いつでも、つまさきの部分で シはす冖物 立っているということになります りてん ひづめの利点は、走るのに適したしくみにな 、、つしよく てん っている点です。ひづめをもった動物は、草食 にくしよくどうぶつ ウ動物に多く、肉食動物から身をまもるための、 ぶき はやはーし 速く走ることができる武器として、発達してき たものとおもわれます。 きすう しゆるい ゅうているい 有蹄類は、種類によってひづめの数が奇数の ぐうすう ものと、偶数のものにわかれます。シカのひづ さゆう ぐうすう めは偶数 ( 二つ ) です。しかも左右にひらいて、 のやま やくめ すべりどめの役目もします。野山でくらすシカ にとって、とてもぐあいのいいひつめです。 サイ ( 3 ) ウマ ( D ぐうすう ・偶蹄目 ( ひづめが偶数のもの ) ぐうていもく キリン ( 2 ) ラクダ ( 2 ) どうぶつおお おお ゅうているい あし てき どうぶつ はったっ かす