なんとう おしかはんとう 力、、、しよう 海上からみた金華山島。牡鹿半島の南東 ひょう ちうおう やま やく ちてん 約一の地点にあります。中央の山は標 だんりゆう しまおきあ 高 445 あります。島の沖合いでは暖流 ぎよしよう かんりルう と寒流がぶつかりあい , よい漁場として しられています。 ・がけの近くでみつけたシカの群れ。島の あちこちに , シ / ヾのはえているところカく ありシカのえさ場の一つになっています。 がねやましんじゃ つ力、 " 神の使い " 島にある黄金山神社では , として , シカの一部をたいせつに保護し ています。 きんかさんとう あおもり 青森 おながわ いすしま いしのまき 、出島 石巻 はん 盛岡 あきた 秋田 金華山島 網地島 おからよう 牡鹿町 せんだい やまかた きんかさんとう 山形 ・金華山島付近の地図 きんかさんとうふきん
尸と 黄金山 周囲 = 約 26 km 面積 = 約 960ha 東の ・んしゃふきん 社付近には , 人になれたシカがいる 麓山地は , 木が少なく簟原状で , シ 力がたくさんみられる 會金華山島のシカには , えづけされてい かんさつ みち シカの観察につかった道 一部をの るものもあります。しかし , やせいしようたい しませんたい ぞいては野生状態をたもっています。 ※そのはか , 島全体に野生のシカがいる の し っ カ 疋 る 金え 島与 く キ 牡ぉ す 金え で よ で カ っ い っ て、 つ 華ヵ し ロ た、 し ) つ で ま て は は か 半 と 山え メ け よ ま 山え か せ き あ 島与 が 島与 で の 島与 す 人 ? ん ま 鹿募の 黄こ ト す り か そ で の せ は の す ン 金 き ま 近ネ ン 山霊ま 牡おす く カ そ の と 帯は 神す 海 3 鹿髣、が 島 れ も は わ に て 黄こ て 男朎峡豸半 は に も 金す よ 大 を よ の ン・ く 近え っ 山霊む き く 場ば 冰に 現海 1 カ お 彳申 ン 人 ? わ 所い に く す 在ミに の な っ 社第 カ な ん す し 約 ! か か か で し ) で れ る の と は ら わ ん よ で つ 百を ま の て つ た い て、 カ と 山霊 て っ 頭与れ ル ま る 小を て ン ど ま さ す ど に カ 島鬘 き さ す む 人き れ プ げ ん は な カ さ ら た が 野や な 人 ? 金え島 が な ま ま も 生 れ す 島 で 約 ! 華かが す た 49 きんか・さんとう ・金華山島のシカの分希 イニ呈 おなかわ 女川より しかやま 鹿山 牡鹿半島 おしかはんとう おおはこさ、 大函 きんかさんとう * 金華山島のシカ 445 日 . ロ めんせき あゆカッ ) 鮎川より ひと きんかさんとう
ニ月ゞま介まだ きむしい氤日、ゞ つつます もうナく、金華山に もどってきま。 山てみを。膨第第汐かは燾後 かを「群洳から少しはなれたとこみて、えさを さがし、ています
わかぎ ↓若木がない森のようす。下草や木の芽ば えが食べつくされてしまうので , 森には 若い木がそだちません。 したくさ おね 川もあ 金華山島には、多くの尾根や谷があり っす しまめんせきやく ふめ ちこちに海れています。島の面積の約八十パーセン げんせいりん うえしま てき れす トは原生林です。その上、島には敵になる舟食の野 せいどうぶつ つは 生動物はいません。シカがはんしよくするには、こ じハ外す しぜんかんきよう ま苡ま の上ない自然環境のようにみえます。 り一節し かす いき季動 しかし、シカの数がふえつつけた結果、シカのく がの行 ふしせん ・すん婚に いくつかの不自然なすがたがみられるよう ・め』結っ きんかさんとう あき ・すま「リ になってきました。たとえば金華山島では、秋以外 ・← 9 、つは にも、おすとめすがいっしょの群れにいるのがみら ち・ほ、つ , ′れますし、また、ほかの地方ではみられない大きな 群れになっていることもあります。 しよくぶつ しんこく そればかりではありません。島の植物にも深刻な えいきよう しんめ わかば 影響がではしめています。シカが新芽や若葉を食べ わか つくしてしまうので、若い木がそだたないのです。 わか つぎの世代をひきつぐ若い木がそだたないと、やが もり げんざい て、森に木がなくなってしまいます。現在でも、木 そうげん かそだたないで、草原のままの場所が、島のあちこ ちにあります。 をい うえ きんかさんと、つ せだい おお しま / 、お おお し力し
はげしい角つきあい・ また、別べつの群れに・ きびしい冬 きけんをしらせる図・ シカのとくちょう①ーー有蹄類・ シカのとくちょう②ーーー反す、つ・ シカのとくちょう③ーーー角・ シカのなかま・ ニホンジカの分布・ 金華山島のシカ・ ねん シカの一年・ 亠のとが・ をアれか、ごんと・つ つの ゅうているい イ フ ト 渡増斈伊、、瞿 辺 : : 田た藤 洋当智ち健 + ーし ( え隹お 子こ
・りて カけ毛 シの のお尾 んと だりす ふしま きけんをしらせる合図 きんかさんと、つ 金華山島には、肉食の野生動物はいま ちほ、つ やせいか せん。しかし、ほかの地方では野生化し よわ た大などが、おさないシカや弱ったシカ りら を、おそうことかよくあります。 キュン , のち するどいさけび声をあげながら、目の きオ。 とかす たさま まえを、シカの群れが走りぬけていきま じかち んけ毛だ 力し めした。どのシカも、しりの白い毛をさか を白く んのよ だてて、きけんをしらせあっています。 けお尾も きとで にんげん 野生のシカは人間をみると、きけんな 動物だとおもってにげていきます。 どうぶつ やせい やせいどうぶつ しろ
また、別べつの群れに 角つきあいに勝ったおすジカは、めす す、つと、つ けっこんあいて ジカの群れのなかから数頭の結婚の相手 をえらびだして、交尾をします。なかよ こ、つど、つ ふうふ く行動をともにしていたシカの夫婦を、 くみ いく組もみかけました。 身ごもっためすジカは、春には、子ジ 力を生みおとすことでしよう。 がつあきふか きんかさんと、つやま 十一月、秋も深まり、金華山島の山や ・おすす まま、しご ) しに色あせはしめました。 へんか シカの群れに、最後の変化がおこりま ・ - 、 . とれ・お ・す。群すした。まざりあってくらしていためすジ 群でカとおすジカが、また、別べつの群れに , ん婚の】一独 』結・すん単 わかれてくらすようになったのです 會結婚後のめすの群れ。まん なかのめすは , まだ子ども なので結婚はしていません。 けっこん つの はる
・あとがき もりある 夏、シカをさがして森を歩くと、目にあせがはいってきていたくなります。 しろ 冬、シカをおって山にのばると、足はかしかみ、はく息はまっ白です。 やまある 十キロもあるレンズのついた三脚を、かついで山を歩くと、三脚が肩にくい ある あし こみ、足はばうのようになり、もう歩きたくないとおもうこともしばしばです と医」 であ じぶん ところが、そんな時でもシカとばったり出会、つと、自分でもふしぎなくらい びんそく 敏速な動きでシカにレンズを向けているのです。しかし、ファインダーにはい ったシカにピントかあい いざシャッターを切ろ、つとすると、シカは、まるで とき その時をまっていたかのように、 にげてしま、つことか多いのです あし おも そしてまた、ばうのような足をひきすり、重いカメラをかついで歩くことの くりかえしがはしまります。もちろん、なぐさめてくれるものなど、なにもあ さっえい りません。写せなかったくやしさだけが、つぎの撮影への意欲となります。 さつほん そんな気持ちで撮りつつけてきたシカも、こうして一冊の本にまとまると、 くる おも 苦しくてつらかったことも、少しすっ楽しい思い出にかわろうとしています。 おお かた せわ この本を出すにあたって、多くの方がたにお世話になりました。なかでも、 きんかさんとう とうたけおせんせい 金華山島のシカについて、いろいろご教示してくださった伊藤健雄先生、それ げんこ、っせいり いしカわ に、原稿整理をてつだってくださった石川みな子さんに、心からお礼を申しあ ますだもどき げます。 増田戻樹 ふゅ なっ うご ほん うつ やま きやく あし おお こころ きやく かた よっう
0 シカの食べない植物 の外 また、まるでかられたようにまるみをおびたり、 と に内す かれてしまった木が、あちこちにみられます。木の めのま くさ くさ のさて下にはえている草は、おもにシカが食べない草や、 くさ さ査 せいめいリよく つよ 〔調・くが食べられてもすぐはえてくる生命力の強い草です。 新ギ一の・さち きんかさんとう では金華山島のシカは、これからどうなってい しま だいぶぶん のでしよう。このままふえつづければ、島の大部分 こ、つつごう そうげん は草原にかわり、シカにとっては好都合のようにみ せめ長 : ふり也生 おおゆき かんきよう をはの えます。でも、このような環境では、ひとたび大雪 ・ネ一、一一食ち , 植 などにおそわれると、うえのため死ぬシカがたくさ てき ハランスを、つしなった んでます。敵がいなくても、 シあで あんぜん しぜん 自然は、かならすしも安全とはいえないようです。 みいガトシ にワちもままこ月 だメまっしあ になミヒ ( ⑥ いて , る ⑥うべミ③ビ よた食①ウラ あ②が③れくま るど。ソワ 、のん。力「弓 ( んすンメ サせすににう てとでゴヒ えサまます ~ 合よ ネべりき冖割の つほ冖物ン⑤ 、めマ , 食あで気栽 しカる②ソ : / たズはも〔長ミ以盆 なアカと娵生ズ ⑤よはてョリ またシこはマカす し実っシク 、、「。 - やれうる、木ガんま じさつべる④せ 〕島はのナカ がこふ・・食れ。まて 。てらすれし 山い草にンズ カ華るめテシミ えベビつべまかかイ ④崟えたタリキ・ した たノノノ
ふゅ きひしい冬 一月、シカたちにと「ていちばん 、い : 金あ きせつ 。カ きびしい季節です。えさになる植物 かかれてしまうからです。 ・な・おち しまゆきすく ) きちす さいわい、この島は雪が少ないと にあで / 、さ み , , 富 ころです。シカたちは、 かれた草や イをによ かわ 汞〕島木の皮、ススキの芽ばえなどを食べ ノ、、つふ′、 て、空腹をみたします。 としお ジさ でも、年老いたシカや、幼いシカ 【「 , ・おも ふゅ のなかには、冬をこせすに死んでい こか、木 をはま くものも少なくないようです。 皮箋、り がっ