會枝さきの冬芽 ( とがっている芽 ) の下についている , まるい芽のようなものは , ドングリの子です。冬芽といっしょに冬をこします。たまこ、型のものはイラガ のまゆ。この中でさなぎが冬をこし , 成虫は 6 月ころでてきます。 ←右 , ことしの春に花をさかせ る冬芽も , 枝や葉をだす冬芽 も , 厚い毛皮にまもられてい さくねん ます。左 , 日乍年の春にできた ドングリの子も , 厚い毛皮の ような総苞につつまれていま す。総苞とは , 花や実を保護 する葉の変化したものです。 せし、らはう な力、 はる ;.Vb め けカッ ) はる け力、わ
冬をこすドングリの子 ( 一月 ) 葉を落としてしまったクヌギは、 えだ らかれ木のようです。でも、枝さき ちゃいろ についている小さな茶色の芽を切 みどりいろ 、雪ってみると、なかは緑色で、生き いきしています。これは春になっ ふゅめ て、花や葉になる冬芽です。 ふゅめ それともうひとつ、冬芽とはす かたち こし形のちかう、まるい芽かつい ている枝もあります。これは、昨 をねんはる 」葉年の春に花がさいて実をむすんだ、 ドングリの子です。しつは、クヌ 、いわ - クギのドングリは、冬をこして、二 あき ねんめ 會年目の秋にしゆくすのです。 すがた はやし えだ はる かっ さく
はる 春のクヌギの枝さき。新しい枝や葉 , つほ、み が , いっしょにのびはじめます。指のような 形をしているのは , おばなのつほ、みです。 京ゆめ ・右 , 春になってふくらみはじめた冬芽。上の とかった芽が , 新しい枝や葉になり , 下のま るみのある芽は , おばなになります。左は , たんめん それらの芽の断面です。 はる 芽がふくらむころ ( 三月下旬 5 四月 ) 春がきて、ヤマサクラかさくころ ふゅめ になると、クヌギの冬芽は、きゅ、つ にふくらみはしめます 冬のあいだは、花の芽も葉の芽も おな かたち 同し形をしていましたが、このころ になると、はっきり区別かっよ、つ になります クヌキの花には、おばなとめばな かあります。まるい大きな芽は、お ばなになります。小さなとかった芽 えだ は、葉や枝になり、めばなのつばみ は、この芽の中にあります。 芽がふくらみはしめたクヌギ林に はる 、いわ おお かつけしゅん ばやし かっ
ドングリの芽生え ふつうの植物は、芽生えのとき、子葉を地上に もちあげます。でも、ドングリはもちあげません。 ドングリのなかみ ( たね ) は、ぶあついニ枚の ー」しっ えいようぶん 子葉でできています。ここに栄養分がたくわえら れていて、その養分で、根や本葉をだすのです。 一葉の でた一 ( : 芽の の ~ 面 ク葉 —A. , 、 1 カて クヌギとミズナラ さい・きんけんきゅう 最近の研究で、ミズナラはドングリを「落とす」だけ とお どうぶったす でなく、動物の助けをかりて、遠くへ運んでもらってい ることがわかってきました。 ばあい ところがクヌギの場合は、ど、フもこの話はあてはまら ないよ、つです。そこで、クヌギとミズナラのドングリで てん は、どんな点がちがうか調べてみました。 クヌギ ミスナラ はつかいどうおお とうまく ひかくてき 分布東北や北海道に多く、 0 分布東北以南の比較的、 きゅうしゅう 九州では、高い山に生えます。おだやかな気候のところ。 どうぶつ 0 ドングリを食べる動物シ・ ドングリを食べる動物ネ マリスやネズミなどでは、おズミなどは、みつけると、そ もに巣にもちかえってたくわの場でほとんど食べてしまい しめん え、エゾリスやカケスなどは、 ます。地面にうめて、たくわ 地面にうめてたくわえます。 えることはすくないよ、つです。 冬ごしのための食料です。 発芽落ちてすぐには、根 あき 発芽秋に落ちたドングリ をだしません。秋に根をだす よくねん は、すぐ根をだしますが、落ものはすくなく、 翌年の春に ちたままのものはかれやす く、根をだします。 しめん かんそう 落ち葉や地面の下にうめられ 0 乾燥に対して強い。秋に たものが生きのこりやすいよひろったドングリを、つくえ 、つです。 のひきだしにいれつばなしに あき よわ はる よくねん ・乾燥に対して 秋のしておいても、翌年の春にま うちに根をだせなかったもの くと、発芽します。 は、ほとんどかれます。 かんそう しよくリよう ぶんぶ ところか、ミズナラなどでは、ドングリを くわえて運ぶとちゅうに落とす鳥やネズミが っちなか いたり、また、土の中にうめてたくわえてお いたドングリを食べわすれるネズミやリスが いたりして、それが芽生えることがあります。 それで林がひろがっていくともいわれています。 どうっしつばい これは、動物の失敗を利用して、たねをち しそん らし、子孫をふやす方法といえるでしよう。 はやし しよくぶつ よ、つぶん ほ、つほ、つ はんば とり