ぞうきはやし 0 武蔵野の雑木林 きの そうきはやし か = 畑す 雑木林とは、いろいろな種類の をた田ま 、ちてに木が生えている林のことです。 煢保品で有名になった、武蔵 とうきようきん、一う ぞうきはやし て野 ( 東京近郊 ) の雑木林は、コナ つま ラやクヌギなど、ドングリをつけ をを い草れ るナラ類の林です。 下〔入 むさしのいったい 大むかしは、武蔵野一帯もシラ しようよ、つしゅ カシなどの照葉樹の森でしたが、 ひと えす のちの時代に人びとが切ったため、 そのあとに、コナラなどが生えて ひ育 きたといわれています。 本第 雑木林の木は、燃秤のまいや したくさ 第づき切 にしたり、落ち葉や下草をたい肥 炭にす ひと せいかっ やめま にしたりして、人びとの生活に利 きたし まのお 用されてきました。 えどしたい とくに江戸時代には、わざわざ ぞうきはやし お ~ 、 ' ~ 半。クヌギなどを植えて、雑木林を育 、、「 ~ 。ド第 ) 、てたと〔う記録ものこ「て〔ます。 せきゅ てんき しかし、石油やガス、電気、化 学肥秤をつかう偲では、雑木林 を利用することもなくなり、あれ しゅうたくどうろ にてきました。そして、住宅や道路 すのため、姿を消していっています。 おお むさしの す力た そうきはやし その中国大陸のクヌギが、いつ、どこ を通って日本へはいってきたか、くわし いことはわかっていません。おそらく、 日本が大陸の一部だった時代で、いまよ きおん せんまんねん りすっと気温が高い、五千万年くらい前 のことではないかと考えられています。 ちそう なお、日本では、約二百万年前の地層 かせき から、クヌギの化石がみつかっています。 くに一きはんと・つぞうきはやし 国東半島の雑木林 くにさきはんとう 国東半島で、雑木林として利用されてきた林には、 大きくわけてニつあります。ひとつは、照葉樹の木 が、ひこばえで育っ雑木林です。もうひとつは、や せた土地や乾燥した土地に生える、クロマツを中心 いまはマックイムシの とした雑木林です。しかし、 ために、マツはほとんどかれて、かわりにスギやヒ ノキ、クヌギなどが植えられています。 のま 、よなて い葉「雑 もっ まを 国の野 とお ちゅうごくたいり 一て、つきはやし かんが ひやくまんねんまえ まえ くにさきはんとう
一九三一年生まれ。た分出身。 けん当ゅうか 一九四九年に、作家でシャポテン研究家の ルうたんしゅう 沙龍膽寺雄氏に師事。 一九五一年、シャポテン研究のかたわら、 東 ~ 示農大遺儼一冂種笋研究所にて、植物遺伝学 を学ぶ。 一九六〇年、証のた ( 山口県 ) に さばくしよくぶっせいたい 移住し、漠植物の生態研究を行う。 塘在は、郷里の国東半島に住み、植物の生 活の察や撮鬆に専念している。 ちよしょ 著書に「サポテンのふしぎ」「たねのゆく え」 ( あかね書房 ) 、 「ヒマワリ」「野菜の 花」「くだものの花」 ( 岩崎書店 ) 、「野の 花山の花大図鑑」 ( 講談社 ) など多数がある。 現住所大分県東財東郡第第明恥 しやは - う ししゅう
常緑樹のドングリとその落葉 ( 五月 ) ドングリかなる木のなかまには、クヌギのよ、つ 、わノ、レ、つじゅ に、冬には葉を落とす落葉樹と、一年しゅう葉を しようりよくしゅ つけている、常緑樹とかあります。 しようリよくに」ゅ カシやシイ類が、常緑樹のドングリです。この あっ なかまの葉は厚くてつやがあり、 0 ているので、 しようしよ、つい」ゅ 照葉樹ともよばれています。 みどり ねん 一年しゅう緑のカシやシイ類も、しつは、五月 : 、こはかりの葉と花。 アラカシの芽、ゝ み当リいろ ふる 古い葉 ( こい緑色 ) もまだのこって いごろ葉を落とします。でも、古い葉が落ちるのと ます。アラカシは、クヌギと同じなか まですが、五月ころ、古い葉を落とすいれかわりに、新しい葉がでるのでめだちません。 のといれかわりに新しい葉をだし、花 ノ、にさきはんと、つやま 国東半島の山やまには、これらのカシやシイ類 も、そのころにさかせます のドングリの木もたくさん生えています。 あたら あたら . っノ、、トっ ふる ねん かっ
あとかき 廴のクヌギに、ことしは、たくさんドングリがなりました。コナラにもドン ねんまえ グリがなりました。五年前に、ドングリをまいたものです。 さっえい しつは、そのころから、この本のためにドングリの撮影をはじめたのですが、 ばやし さっえ、 よてい さっえい ひとっせん いつも撮鞍していたクヌギ林が、ある日突然、切りたおされて、予定の撮影が できす、かっかりしたとい、つよ、つなことも、何度かありました。 また、そのあいだに、北海道から中まで、いろいろなドングリの林をみて うんなんしよう かんこくやま まわりました。中国の雲南省にもいきました。韓国の山にものばりました。 いろいろなことかわかりました。ドングリについて調べることが、どんなに おお むつかしく、大きな仕事であるかもわかりました。 はあい じだい どんな植物でもそうですが、とくにドングリの場合、古い時代から生きてき ちきゅうれきし じんるい れきし た植物だけに、地球の歴史だけでなく、人類の歴史までがきざみこまれていて、 もんだい ぎもん きようみ 興味ある問題や疑問が、つぎつぎにひろがってきます。 ′、に癶、、は , んとう ぶたい この本では、国東半島のクヌギ林を舞台に、ドングリの世界のほんの一部を しよう力、 紹介したにすぎません。それでも、みなさんがドングリを手にしたとき、ドン れきし おも カカ′、 グリの歴史や科学に、想いをよせるきっかけになればと願っています。 この本は、多くの方がたのご協力でできました。この場をかりて、ご協力い もう しゃぼう ただいたみなさまに、お礼を申しあげます。 埴沙萠 しよくぶつ しよくぶつ おお らゆうごく かた きようりよく はん ばやし なんど しら せかい きようりよく
會大分県では , シイタケを育てる 會国東半島の山やま。紅葉の季節は , 木の種類がよくわかり ためのほた木 ( ほだ木ともいい みと・リいろ えんすいし : う ます。黄色いのがクヌギ , 緑色の円錐状の木はスギやヒノ ます ) には , クヌギの木がいち キ , そのほかの緑色は , おもにシイやカシの木です。 ばん多くつかわれています。 さ 栽ミ さ は る 人 モ て 洛 ? すそ サ い 国 九 : 東 錞か く ん 葉当 ク ) 東ま植ぅ た の イ り小に半 ふ 広 手て に / し ン な の 島 吊ぅ 必な イ く ク ぇ 葉当 て、 樹植ぅ緑島与 か も て 要 東を ら タ と の よ ん 側翁 ク 疋 広 ケ の の 葉ぅ よ里予 ク ク ろ 目た の ク ら フ 栽ミ大瀬せギ ヌ を で れ て ヌ ヌ ギ す 分。、尸と林ド キ、 て の は 疋 ギ た オ木さカゞ 県内 ( が い の の 吊っ ン・ 大 ま 木き の 海 3 そ 林さ緑イ む す 日国 を し と 針や て に て 本東さ向む 葉当 カ か い か、 き で 半か の ま 土し 本す な か り の ど ら イ ち に ま ス と 生は ば た タ し キ、 く ケ ん り や おおいたけん しゆるい やま くにさきはんとう きいろ みと一り、、ろ / 、、にき一医」はんレ」、つ
* もくじ 国東半島のクヌギ林・ 2 落ち葉にまもられて ( 十ニ月 ) ふゅ ・ 8 冬をこすドングリの子 ( 一月 ) かっげしゅん がっ 芽がふくらむころ ( 三月下旬ー四月 ) がっちゅう クヌギの花 ( 四月中 5 下旬 ) 新緑のクヌギ林 ( 五月上旬 ) たま 花や葉にできたふしぎな玉 ( 四月 5 六月 ) しようりよく」しゅ らくよ、つ 常緑樹のドングリとその落葉 ( 五月 ) がっ カシやシイ類の花 ( 五月 5 六月 ) ・ ドングリの生長 ( 六月 ) むし クヌギ林に集まる虫 ( 六月 5 八月 ) がっしようしゅん 大きく育ったドングリ ( 八月 5 九月上旬 ) ・ 色づきはじめたドングリ ( 九月 ) がっげしゅん じゅくしたドングリ ( 九月下旬 5 十月 ) ・ いろいろなドングリ ( 九月ー十月 ) がっ ドングリのゆくえ ( 九月下旬 5 十月 ) ゆき 雪のクヌギ林 ( 十ニ月 ) ・ くにさきはんと、つ しんりよく おお ばやしあっ そだ ばやし せいちょう ばやし ばやし がっしようしゅん がっ がっ かっ がっげしゅん がっ かっ がっ がっ がっ がっ がっ がっ がっ かっ がっ がっ 十五年めことに切られるクヌギ林・ クヌギのふるさと・貶 らゆうはいカ ふうはいか 風媒花から虫媒花へ・ ドングリころころ・ ドンクリの林をひろげたのはだれ ? : ドングリのなかま調べ につばんふんか 日本の文化を育てたドングリ・ あとか去」・ ねん はやし よしたにあきのリ イラスト / 吉谷昭憲 かみやまひろみつ 神山博光 むかいなかまさ わたなへよ、つし 渡辺洋二 そだ ばやし
くにさきはんとう はやし 0 国東半島のクヌギ林の利用のしかオ 十 五 また 15 年くらい よぶんなひこば 年 たっと , ほた木 えの芽をまびき め 用に切りたおし ます。 ます。 に ひこばえでできたクヌギ林 切き なん : 要ん ひこばえのときは , 何本も芽 ら がでてきますが , ほた木用には , れ ふつう , よぶんな芽を切りとっ る は・ん て 1 本にしたてます。 ク は・ん ひこばえは , 1 本の木から枝 ヌ がでるのと同じことですから , ギ よわ 何代もつづけると , 木が弱るこ 林ド ともあります。そのときは , 近 くでドングリから芽生えたなえ △切りたおしたほた木に , シイ △クヌギのドングリを畑にまい が大きく育ちます。 て , なえを育てています。 タケの菌をうめこんでいます。 ら し ら 国 ば そ ま ら め 国 セ 五 現東ミれ ク れ 切き ぇ い れ て ク ク ) に 東ミ ン 年 ヌ と 在こ半 ま ヌ た る て ド の 半 は 島与何 2 す チ く 十 芽めギ ギ に ン な・ の ク 島与 は 秋 は 切き メ ら の 代を 五 が は り ヌ で ク も リ を ほ の 栄ミ 手て ま ギ は 後ごま お は 育第 ヌ 何え 切き ト で た っ 入。、す わ 養当 を に す っ て 木ぎギ 十 し ノレ 林ド代を り が た て は の は れ あ ま で も か が 国を 山 足た 木き た ら じ り す と に 木ぎ く の ひ た よ 植うす ら ひ の 亠そ しこ ′つ 月だ ち 適ー ば 車侖ゆ か ほ つ て す ば り ま し っ ド 疋 た も ぶ た ぇ 株絮 あ が し ん す た ち 木ぎ 直 の 用当 グ の カゝ て て て と 芽め ら ( 又け だ た び い 住ぃ て し は ま ま を る す 五く ひ す て 生 わ す す 畑 の は 5 切き切き長 が ドングリから育 ったなえ。 4 わん 5 年めからドン グリをつけます。 15 年めくらいで 下草をかって手 ほた木用に刧り 入れをします。 たおします。 はやし めは おお や ね ん