はな 0 花のどこがたねや実に ? クヌギのドングリは , クヌギの実です。 植物学では , 果実といいます。果実とは , 子房のかべが生長して果皮となり , たね をつつんでいる実のことです。 リンゴやナシは , 子房ではなく花床が 生長して , 実のようになったものです。 このような果実を偽果 ( にせものの果実 ) とよんでいます。 しよく - つカ , く せいちょう せいらまう めしべ おしべ 子房 會上 , 虫媒花のヒナゲシの花會クヌギの花粉を , ツノヾ チの足につけてみました にやってきたミッパチ。下 , が , つきませんでした。 ツノヾチの足にたくさんつ 円丙は , クヌギの花粉。 いたヒナゲシの花彩 ) 。 が ま 進 は お が く す あ ン 媒ま 化ヵ 第 ) ば と り な イ 花かた を ら る で ま に ろ は わ や だ の ン け も し せ は れ ク と が リ き イ め は で や が 昆え ク た し の ン の 虫 花 よ 取ミめ ク ヌ の 強 キ、 が リ め い 集 ば の 時じ と の に な も ま 同 花代を お か・ そ っ な の 花ヵ、ば に ク に り・ む 粉 な は リ て に 昆え と き ナ か 風か の が き 虫 : 蜜ま 科ゕ も 媒 っ し で す が も き し 花ゕ た の ま 昆え き か 花 れ お 虫め せ 虫ま イ ま ら に 虫集第 だ 類 ば を せ ん せ の ん 媒 ん な よ つ や ま 足 び 花 花ゕ ク る に 昆え よ び リ 虫せ ら の ら心うはいカ、 うえ う公む そ・ はいしゅ 胚珠 おばな めばな 実 ( 果実 ) たね ( 種子 ) 果皮 ( 子房の皮 ) しはひ 種皮 ( しぶ皮 ) か士ル クヌギ めしべ おしべ 花びら はいしゅ 子房 胚珠 花床 実 ( 果実 ) 実の皮 ー ( 花床の皮 ) こんらゆう たね ( 種子 ) ー 内果皮 外果皮 ( 子房の皮 ) ないかひ リンゴ カ , 、、かひ
ー f つめ 會花がさいて , 実をむすんでから 18 か月目のドン グリです。やっとじゅくしました。直径約 1. 5cmo もうすぐ , 総苞のおわんからはなれて落ちるこ ことしの春に実を とでしよう。わかい枝には , むすんだドングリの子がみえます。 ことしの春にできたドングリの子は , 厚い毛皮 のような総苞につつまれて , 寒い冬をむかえる じゅんびができています。 はな らよっけいやく はる けカッ )
しゆくしたドングリは、自の重みで落ち のもをるばて。モカ くか・うれに運っポスン ばてのボコセますか、歌のよ、つに「ころころ」ころがって も・く にンのウ でヘのてつ冖風タけホ ゆくことは、めったにないようです。 しくめれつ③ウだぶ ョると くさ お さかみち すりす。べ②ミイちけ 山の、草の生えていない坂道に落ちれば、 ちょこす , 食。モセお落じ の , のまにギナるれは ころがってゆきます。しかし、たいていは、 ね〔物をにい鳥リオれば⑤ た以植孫い実て①ドるばこ くさ 」子しャれ運④ス草むらや、やぶの中にポトンと落ちて、そこ ③ でとまってしまいます。 くさ 木や草の実は、どれもみな、たねをできる とお だけ遠くへちらすしくみをもっています。 むらさき きいろ あか 赤や紫、黄色など、あざやかな色をした実 は、鳥に食べられて、たねが運ばれます。 動物にくつついて、ヒッチハイクをします。 羽毛やつばさをも「た実のたねは、颶にの って、ちってゆきます。 ところが、ドングリやコスモス、マッョイ グサなどのように、「落ちる」だけの実やた * ドングリころころ どうぶつ やま み
不斗学のア丿レ / ヾム 96 ドングリ 著者 しやほ・う 埴沙萠 発行者 岡本雅晴 ■印刷 株式会社精興社 写植 株式会社田下フォト・タイプ ロ製本 中央精版印刷株式会社 0 発行所 株式会社あかね書房 〒 101 東京都千代田区西神田 3 ー 2 ー 1 電話東京 ( 3263 ) 0641 ( 代 ) 1991 年 2 月発行 N D C 479 埴沙萠 ドングリ あかね書房 1 9 9 1 著者との契約により検印なし ◎ 1987 S. Hani, printed in Japan I S B N 4 - 2 5 1 - 0 3 3 96-5 54P 23X19Cm ( 科学のアルバム 96 ) 0 表紙写真 じゅくしたクヌギのドングリ ( 10 月 ) に裏表紙写真 ① ② ⑥ ③ ④ ⑤ ⑦ しん ①クヌキのおばな ( 4 月中 ~ 下旬 ) ②クヌギのめばな ( 4 月中 ~ 下旬 ) ③ことしの春に実をむすんだドングリの子 ( 6 月 ) さくわん ④昨年の春に実をむすんだドングリの子 ( 6 月 ) しゆえき ⑤クヌギの樹液にやってきたカプトムシ ( 6 月 ~ 8 月 ) ⑥秋のうちに芽生えたクヌギのドングリ ( 12 月 ) ⑦冬がれのクヌギ林 ( 1 月 ) ー扉写真 や笨をのばすクヌキ、のドングリ ( 4 月 ) 石目次写真 くいさん 高原に 1 本だけ生えたクヌギの木 ( 久住山 , 6 月 )
い雪のクヌギ林 ( 十ニ月 ) こすえでは、ことしの春に て実をむすんだドングリの子が、 ふゅめ 、刀夂、芽といっしょに、春をまっ 、用ています。 ゆき 雪の下では、秋に落ちたド ングリが落ち葉にくるまって、 はる 春をまっています。 い / ノ / え呈示 つ日取 はグ ~ すドに メすず クこらか のをかう てみし、 林しにで ギだどる メをなせをネ クわ艮ミ にズを い雪秋ネ 2 冬 はやし はやし あき はる かっ はる
色づきはじめたドングリ ( 九月 ) ッて、つほ、つ かお 総苞から顔をだしたドングリは、 ちゃいろ き初秋の日ざしをあびて、茶色に色 ついてきます。 のやま 秋の野山では、いろいろな木の 実がしゆくします。鳥たちに食べ 林られて旅をする木の実は、めだっ きいろ あか 赤や黄色です。でも、ドングリの ちゃいろ 茶色は、あまりめだちません。 ドンクリが色つきはしめると、 みどりいろ いままで、こい緑色だったクヌギ きいろ の葉も、すこし黄色くなってきま す。冬にそなえて葉を落とす、し ゅんびがはしまったのです。 はやし あき の、
會枝さきの冬芽 ( とがっている芽 ) の下についている , まるい芽のようなものは , ドングリの子です。冬芽といっしょに冬をこします。たまこ、型のものはイラガ のまゆ。この中でさなぎが冬をこし , 成虫は 6 月ころでてきます。 ←右 , ことしの春に花をさかせ る冬芽も , 枝や葉をだす冬芽 も , 厚い毛皮にまもられてい さくねん ます。左 , 日乍年の春にできた ドングリの子も , 厚い毛皮の ような総苞につつまれていま す。総苞とは , 花や実を保護 する葉の変化したものです。 せし、らはう な力、 はる ;.Vb め けカッ ) はる け力、わ
冬をこすドングリの子 ( 一月 ) 葉を落としてしまったクヌギは、 えだ らかれ木のようです。でも、枝さき ちゃいろ についている小さな茶色の芽を切 みどりいろ 、雪ってみると、なかは緑色で、生き いきしています。これは春になっ ふゅめ て、花や葉になる冬芽です。 ふゅめ それともうひとつ、冬芽とはす かたち こし形のちかう、まるい芽かつい ている枝もあります。これは、昨 をねんはる 」葉年の春に花がさいて実をむすんだ、 ドングリの子です。しつは、クヌ 、いわ - クギのドングリは、冬をこして、二 あき ねんめ 會年目の秋にしゆくすのです。 すがた はやし えだ はる かっ さく
さくわん 會日乍年の春にできたドングリの子。 6 月こ。ろ には直径 4 ~ 5 mm くらいに生長し , このこ ろからきゅうにふくらみはじめます。 ことしの春に実をむすんだドングリの子。 すこしふくらんできました 直径約 2 ら い の の わ 枝発緑言 子こ昨く る ら ま を そ さ で 色ン 年グ は ィ屋か る や の の の い す 子こ の ド カゞ の リ ′ンじ、う 夏春鷲 さ 枝 本支 が ふ と っ の ン 包ぅ グ を に 生 は の に い の ーっ き 度と ら 長 い て イし、 が も ん く 目め し か て が の っ 多 い を で な わ・ さ と の り 夏第 ま む き・ く な き い 月を。 て な は を を り た の て ん は る ま か し き に ン め つ の 枝 グ し ま ナ ) て た リ す さ び よ そ ド と た つ る な し わ さ て ろ で か はる せ、、ら : う ら : つけー、やく えた せいら」、う 23
はる ・春のクヌギ林の地面をいろどる花 冬のクヌギ林は、空をおおう葉がありません。下 は、春のやわらかい日ざしか、い 草のササなどをかりとって、手入れのゆきとどいた 落ち葉の下に手を 林では、地面によく日かあたり、 ばいにさしこみます。 いれると、とてもあたたかです。 落ち葉の下で冬をこしたドングリ こんなクヌギ林では、春になるといろいろな花が くさ さくねん さきます。地面の下で冬ごしをしてきた草の花です。 の、芽生えもはしまります。昨年の 秋に、落ちてすぐ根をだしたドング 花キミや蓮いす く③カウをなむや さ , トヨ粉でをレ リは、芽や茎をのばしはしめます。 にウブチ花発み実ミ 活もスす ~ 也ノモはどだてで リたきなまくす伊 年い茎 なでの 林ルきさま ・姿ギ ( に春かかこうそ ヌ②花な動かよカ 一、ク , のキの「活」虫いウ のレロドチの / 昆」多ド ンドす きミシモハ。虫かン さスムリナ・「昆で〉・花 当をド①ジキ じをは は。冬を は生し呶生 芽ば 、 . てをば 、 : を秋は葉 一 - 冬のや はやし はやし しめん : : やし はる あき はる 、い A