0 落葉する木にできるドングリ 。野山 い方 3 高 ので 0 き ラ , す ナくま ズ多え ( 《え圦原 国です 全し州ま 日 , て がえ ワすは生 シまく 力しお多 につは。んせんこく のやま 會コナラ。日本全国の野山に 生え , ほた木用として栽培 もされています。 につほ。んぜんこく 一いろいろなドングリ ( 九月 5 十月 ) にっぽん 日本では、ドングリのなる木は、クヌギ しゆるい のほかに、十七種類くらいあります。 かたら カくと かたち 花のつき方やドングリの形、殼斗の形な おお くべっ どで、種類を区別しています。そして、大 きくわけると、クヌギのよ、つにおばなの穂 がたれ下がるナラ類と、おばなの穂が立っ てつくシイ類とにわけられます。 らくよ、つじゅ しようリよくじゅ 落葉樹のクヌギと常緑樹のカシ類とは、 ちかうなかまのようにみえますか、おばな カた おな のつき方から、同じなかまとしています。 ド ) ゅ、小′ん ナラ類にもシイ類にも、花かさいて受粉 した、その秋にドングリがしゆくすものと、 よくねんあき 翌年の秋にしゆくすものとかあります ※写真のドングリは、コナラ、ミズナラ、カシワ、アラカシ をのぞいて、いすれも受粉した翌年の秋にしゆくします。 しゆる ) カオ あき よくわんあき
0 常緑の木にできるドングリ ちほう ックバネガシ。南の地方に多く , 小枝 に 4 枚の葉がつくばね形につきます。 みなみ 力、いカーん ウ / ヾメガシ。あたたかい海岸に多く , この木から質のよい炭ができます。 のやま 會アラカシ。あたたかい地方の野山に もっとも多いカシです。 會スダジイ ( イタジイ ) 。あたたかい地方 に多く , 実はなまで食べられます。 會マテパシイ。あたたかい地方に生え , なまで食べられます。 會シリプカガシ。あたたかい地方に生え , 花は秋にさきます。なまで食べられます。 ちはう はな
ぶんぶ 0 クヌギの分布 クヌギの分布は , シイやカシなどを しようようじルりんぶんぶ ふくむ照葉樹林の分布とほばかさなっ ています。 * クヌギのふるさど あわった、一 わった、一 こううりん 熱帯・亜熱帯 降雨林 熱帯・亜熱帯 モンスーン本木 照葉樹林 サノヾンナ・ ス - テ・ツフ。 らくようこうようじルりん 落葉広葉樹林 じようょ ( しんようじルりん 常緑針葉樹林 らくようしんようじルりん 落葉針葉樹林 砂漠 クヌギ林 わった、、 あわったい ⅢⅢⅢⅢⅧⅡ しようようじル叮ん 0 ※「篇作以箭」 ( 佐木高明著、 1971 年 ) に 掲載の図を一部改変。 瓔在、印本で野生のクヌギが生えているのは、岩手、 山形県より南の、あたたかい地方です。しかし、軒 県には生えていません。 らようせんはんとう 外国では、朝鮮半島、中国、、イノ 、。、ールに布してい ねったい こうざん かんたい ますが、寒帯や高山、それに熱帯には生えていません。 こうして布をみると、クヌギは、人類の生活しゃ きこう おんだん すい温暖な気候のところに生える植物のようです。そ おお みちか のため、大むかしから人類にとっては身近な木で、 ろいろなことに利用され、切られてきたことでしよう。 、い ねん クヌギのドングリは、冬をこして二年めにしゆくし さむ さむ ます。でも、寒いのがきらいなクヌギが、寒い冬をこ してドングリをつくるとい、つのは、すこしおかしいと おも ねったい 思います。もともとは、冬のない、しかし熱帯でもな ちほ、つ い地方が、クヌギのふるさとだったのでしよう。 うんなんしよう 中国の雲南省は、冬はあたたかく、夏はすすしい 一年中、春のようなところです。このあたりが、クヌ ギのふるさとなのかもしれません。 ちゅうこく ねんしゅう よ、つ しんるい ちゅうごく しよくぶつ なっ
ドングリの芽生え ふつうの植物は、芽生えのとき、子葉を地上に もちあげます。でも、ドングリはもちあげません。 ドングリのなかみ ( たね ) は、ぶあついニ枚の ー」しっ えいようぶん 子葉でできています。ここに栄養分がたくわえら れていて、その養分で、根や本葉をだすのです。 一葉の でた一 ( : 芽の の ~ 面 ク葉 —A. , 、 1 カて クヌギとミズナラ さい・きんけんきゅう 最近の研究で、ミズナラはドングリを「落とす」だけ とお どうぶったす でなく、動物の助けをかりて、遠くへ運んでもらってい ることがわかってきました。 ばあい ところがクヌギの場合は、ど、フもこの話はあてはまら ないよ、つです。そこで、クヌギとミズナラのドングリで てん は、どんな点がちがうか調べてみました。 クヌギ ミスナラ はつかいどうおお とうまく ひかくてき 分布東北や北海道に多く、 0 分布東北以南の比較的、 きゅうしゅう 九州では、高い山に生えます。おだやかな気候のところ。 どうぶつ 0 ドングリを食べる動物シ・ ドングリを食べる動物ネ マリスやネズミなどでは、おズミなどは、みつけると、そ もに巣にもちかえってたくわの場でほとんど食べてしまい しめん え、エゾリスやカケスなどは、 ます。地面にうめて、たくわ 地面にうめてたくわえます。 えることはすくないよ、つです。 冬ごしのための食料です。 発芽落ちてすぐには、根 あき 発芽秋に落ちたドングリ をだしません。秋に根をだす よくねん は、すぐ根をだしますが、落ものはすくなく、 翌年の春に ちたままのものはかれやす く、根をだします。 しめん かんそう 落ち葉や地面の下にうめられ 0 乾燥に対して強い。秋に たものが生きのこりやすいよひろったドングリを、つくえ 、つです。 のひきだしにいれつばなしに あき よわ はる よくねん ・乾燥に対して 秋のしておいても、翌年の春にま うちに根をだせなかったもの くと、発芽します。 は、ほとんどかれます。 かんそう しよくリよう ぶんぶ ところか、ミズナラなどでは、ドングリを くわえて運ぶとちゅうに落とす鳥やネズミが っちなか いたり、また、土の中にうめてたくわえてお いたドングリを食べわすれるネズミやリスが いたりして、それが芽生えることがあります。 それで林がひろがっていくともいわれています。 どうっしつばい これは、動物の失敗を利用して、たねをち しそん らし、子孫をふやす方法といえるでしよう。 はやし しよくぶつ よ、つぶん ほ、つほ、つ はんば とり
ぞうきはやし 0 武蔵野の雑木林 きの そうきはやし か = 畑す 雑木林とは、いろいろな種類の をた田ま 、ちてに木が生えている林のことです。 煢保品で有名になった、武蔵 とうきようきん、一う ぞうきはやし て野 ( 東京近郊 ) の雑木林は、コナ つま ラやクヌギなど、ドングリをつけ をを い草れ るナラ類の林です。 下〔入 むさしのいったい 大むかしは、武蔵野一帯もシラ しようよ、つしゅ カシなどの照葉樹の森でしたが、 ひと えす のちの時代に人びとが切ったため、 そのあとに、コナラなどが生えて ひ育 きたといわれています。 本第 雑木林の木は、燃秤のまいや したくさ 第づき切 にしたり、落ち葉や下草をたい肥 炭にす ひと せいかっ やめま にしたりして、人びとの生活に利 きたし まのお 用されてきました。 えどしたい とくに江戸時代には、わざわざ ぞうきはやし お ~ 、 ' ~ 半。クヌギなどを植えて、雑木林を育 、、「 ~ 。ド第 ) 、てたと〔う記録ものこ「て〔ます。 せきゅ てんき しかし、石油やガス、電気、化 学肥秤をつかう偲では、雑木林 を利用することもなくなり、あれ しゅうたくどうろ にてきました。そして、住宅や道路 すのため、姿を消していっています。 おお むさしの す力た そうきはやし その中国大陸のクヌギが、いつ、どこ を通って日本へはいってきたか、くわし いことはわかっていません。おそらく、 日本が大陸の一部だった時代で、いまよ きおん せんまんねん りすっと気温が高い、五千万年くらい前 のことではないかと考えられています。 ちそう なお、日本では、約二百万年前の地層 かせき から、クヌギの化石がみつかっています。 くに一きはんと・つぞうきはやし 国東半島の雑木林 くにさきはんとう 国東半島で、雑木林として利用されてきた林には、 大きくわけてニつあります。ひとつは、照葉樹の木 が、ひこばえで育っ雑木林です。もうひとつは、や せた土地や乾燥した土地に生える、クロマツを中心 いまはマックイムシの とした雑木林です。しかし、 ために、マツはほとんどかれて、かわりにスギやヒ ノキ、クヌギなどが植えられています。 のま 、よなて い葉「雑 もっ まを 国の野 とお ちゅうごくたいり 一て、つきはやし かんが ひやくまんねんまえ まえ くにさきはんとう
を第 3 ) 1. 、 い , す はやし ←葉がしげり , うすぐらくなった夏のクヌギ林。 下草には , ほとんど日がさしません。キノコ えんない やギンリョウソウ ( 円内 ) など , 日光がなくて も生きていける植物たちが生える季節です。 めは 會春にドングリから芽生えたなえも大きくなり ました。しかし , クヌギ林が葉でおおわれる と , 光があたらす , かれるものもでてきます。 なかには大きく育つものもありますが , ほそ くてひょろひょろです。また , 農家の人が林 の手入れをするときに , 下草といっしょに かりとられてしまうこともあります。 はる ひかリ ひと はやし 26
常緑樹のドングリとその落葉 ( 五月 ) ドングリかなる木のなかまには、クヌギのよ、つ 、わノ、レ、つじゅ に、冬には葉を落とす落葉樹と、一年しゅう葉を しようりよくしゅ つけている、常緑樹とかあります。 しようリよくに」ゅ カシやシイ類が、常緑樹のドングリです。この あっ なかまの葉は厚くてつやがあり、 0 ているので、 しようしよ、つい」ゅ 照葉樹ともよばれています。 みどり ねん 一年しゅう緑のカシやシイ類も、しつは、五月 : 、こはかりの葉と花。 アラカシの芽、ゝ み当リいろ ふる 古い葉 ( こい緑色 ) もまだのこって いごろ葉を落とします。でも、古い葉が落ちるのと ます。アラカシは、クヌギと同じなか まですが、五月ころ、古い葉を落とすいれかわりに、新しい葉がでるのでめだちません。 のといれかわりに新しい葉をだし、花 ノ、にさきはんと、つやま 国東半島の山やまには、これらのカシやシイ類 も、そのころにさかせます のドングリの木もたくさん生えています。 あたら あたら . っノ、、トっ ふる ねん かっ
しゆくしたドングリは、自の重みで落ち のもをるばて。モカ くか・うれに運っポスン ばてのボコセますか、歌のよ、つに「ころころ」ころがって も・く にンのウ でヘのてつ冖風タけホ ゆくことは、めったにないようです。 しくめれつ③ウだぶ ョると くさ お さかみち すりす。べ②ミイちけ 山の、草の生えていない坂道に落ちれば、 ちょこす , 食。モセお落じ の , のまにギナるれは ころがってゆきます。しかし、たいていは、 ね〔物をにい鳥リオれば⑤ た以植孫い実て①ドるばこ くさ 」子しャれ運④ス草むらや、やぶの中にポトンと落ちて、そこ ③ でとまってしまいます。 くさ 木や草の実は、どれもみな、たねをできる とお だけ遠くへちらすしくみをもっています。 むらさき きいろ あか 赤や紫、黄色など、あざやかな色をした実 は、鳥に食べられて、たねが運ばれます。 動物にくつついて、ヒッチハイクをします。 羽毛やつばさをも「た実のたねは、颶にの って、ちってゆきます。 ところが、ドングリやコスモス、マッョイ グサなどのように、「落ちる」だけの実やた * ドングリころころ どうぶつ やま み
不斗学のア丿レ / ヾム 96 ドングリ 著者 しやほ・う 埴沙萠 発行者 岡本雅晴 ■印刷 株式会社精興社 写植 株式会社田下フォト・タイプ ロ製本 中央精版印刷株式会社 0 発行所 株式会社あかね書房 〒 101 東京都千代田区西神田 3 ー 2 ー 1 電話東京 ( 3263 ) 0641 ( 代 ) 1991 年 2 月発行 N D C 479 埴沙萠 ドングリ あかね書房 1 9 9 1 著者との契約により検印なし ◎ 1987 S. Hani, printed in Japan I S B N 4 - 2 5 1 - 0 3 3 96-5 54P 23X19Cm ( 科学のアルバム 96 ) 0 表紙写真 じゅくしたクヌギのドングリ ( 10 月 ) に裏表紙写真 ① ② ⑥ ③ ④ ⑤ ⑦ しん ①クヌキのおばな ( 4 月中 ~ 下旬 ) ②クヌギのめばな ( 4 月中 ~ 下旬 ) ③ことしの春に実をむすんだドングリの子 ( 6 月 ) さくわん ④昨年の春に実をむすんだドングリの子 ( 6 月 ) しゆえき ⑤クヌギの樹液にやってきたカプトムシ ( 6 月 ~ 8 月 ) ⑥秋のうちに芽生えたクヌギのドングリ ( 12 月 ) ⑦冬がれのクヌギ林 ( 1 月 ) ー扉写真 や笨をのばすクヌキ、のドングリ ( 4 月 ) 石目次写真 くいさん 高原に 1 本だけ生えたクヌギの木 ( 久住山 , 6 月 )
きいろ はな 花がさいたクヌギ。黄色にみえ るのは , おばなの穂です。めば なは小さいのでみえません。 ↓おばなの穂は , 新しい枝のつけ ねにつき , めばな ( 矢印 ) は新し い枝の葉のわきにつきます。 やしるし き み で の ク ) し ) イ匕か カ の も 粉 ク て は た ヌ イ巳か イ屋で め 粉 ば は、 ヌ の の 色、 を の な よ ギ ば は ィ屋に て の イ巳か の 花 粉 っ わ・ は な び な な れ 風ぢを な き・ の の は つ イ巳か イこな 媒三 に 春鷲 ま 粉え ィ屋カゞ め・ に の て て、 四 ぶ す き 虫、を に し・ を な、 ふ び さ 月 つ イし、 い 新ベ・ く 中 き ら と ち ク ) と 5 よ ら 助す て し に お・下さ つ の ん し く っ ら ば ば・ が し ) で 冓き旬 ) の き い な、・ を ま さ ーっ は 色ン す 受か び ま い れ だ が て た す ま 粉 り て し た す す 飛と ま く り る み ん す ま さ イこな せ ま ん の っ 穂ほ かっちはう えだ