きせつ 結婚の季節 フィ フィ 、もり こうしよ、つ すっかり紅葉した森のなかで、おす力モシ こえ 力のめす力モシカをよぶ声がひびきわたると、 わか けっこん きせつ 若カモシカたちに結婚の季節がやってきます。 はる 春にひとり立ちしたカモシカの子は、もう わか けっこん りつばな若カモシカになり、結婚できるまで に成長しました。 たに たに おすは足ばやに、尾根から谷へ、谷から尾 ある よもり 根へ歩きまわります。そしてある日、森のな かで一頭のめすとであいます。おすは、めす をおいかけます。はしめのうちは、めすはに ーもり しゅうかん ←ある日、森のなかでであったカモシげています , か、一 5 二週間もたっと、にげな 力のおす ( 後ろ ) とめす。おすは、に けっこん げるめすのあとをおいかける。 くなります。そして、やがて結婚するのです。 こ、つざん あき 高山の秋を色どるタケシマランの実。 けっ , 」ん きせつ カモシカの結婚の季節をつげる。 あき せいちょう と、つ あし おね
てる 力も どぶ武 るの すき はと の角る るら すあ をり とわ ・〕 = 。角な の「角 シど モる 力す
つ当き 力の 力を 場ば ゆき ふか 深いョのなかを、えさをもとめて移動したカ あし モシカの足あと。 を ど は は ま き モ な 毎ま冬の ね け 深オは わ 母警 ね と り 日にえ 力のま け 親も で カゝ し ) き 雪い ま の なさ で て は に の せ よ ーっ場ば し 子ころも そ す わ せ のヘ け て はもぐ なん っ てを の す ん ん す あ かで み と し ) す をす と っ ま 母だて と ま す く 疋 やめ を す に す 親 み カ春碆す に さ ま って 月リぇ 足 大費 す を モにみ シうま と て は て カます と の ら カ い み あ な き を よ とれ モ き 行た っ を ま は き な て カ 動与カ す み か 33
るカ りモ だカギ ん。サ にち 力や ( ノ ョる カモシカの夏の一日は、日がのばると すたコた と 9 もにはしまって、日かし亠 9 むとと 9 もに しオを んドさ草 おわります。そのほとんどが、えさをた のひホ じかん 力がるで 力いば場 へたり、のんびりやすむ時間です。 ンにさ モ場え カカ市岩の : カモシカは、夏の暑さによわく、おも 0 ←・ あさゆうがた に朝やタ方にえさをとり、日中はやすん ま ~ ' 定でいます。やすんでいるあいだに、一度 くち ・「すのみこんだものを口にもどして、よくか みなおし、ふたたびのみこんでいます。 これを反すうと ) しいます。 夏のねぐらは、とくにきまっていませ ん。えさをたべている、フちに、日がくれ ちか ると、その近くにさがします。 当をを 7 アに なっ はん なっ なつあっ につちゅう
なわばりをまもる み力。 さんちょうゆき もりふか けとる夏です。山頂の雪もほとんどとけ、森は深 さ雪キも 。ラカくこいみどりに、ころもか、んをしました。 んキシ がっすえ き , モ カモシカも、四月の末から、このころまで ふてカ 新頂けむ ふゅげ ふゅげ 茁うすには、すっかり冬毛をぬぎすてます。冬毛は のをに たちぎ みち い森しん むざきカモシカのとおる道ばたの立木や、かれ木に すひ日ふ のい頂 ついています。 ~ カよ〉山 ーまいにち ははおや あか モのく母親カモシカと赤ちゃんカモシカは、毎日 を力い夏や のよ、つにえさ場へでかけ、せっせとえさをた とお のつげ毛 べます。母と子からそう遠くはなれることな ・しが冬う げ毛のま いつもなわばりをみはっているカモシカ 第冬力し はくシて ちちおや キよモち・ / 第おしをがいます。父親カモシカです。 ノ , カお しよくいし ちちおや ラかなけ タの康ぬ 父親は、食事をしたり、ねむるときは、た るるん健は かぞく あす 0 ( いてい家族とべつべつです。 のをる末 げめいが月 とくて 5 なっ
五月、カモシカのすむ森に、アカゲラ おと ′ゞー . の木をつつく音がこだますると、もうす はる ふゅ 寒さをさけ ~ ( ツを「 ( 要一、「かり春です。冬のあいだ、 なんう て里へくだったり、 南方へわたってい がっ た鳥たちも、もどってきます。そして、 アカゲラは五月ごろ、木のみきにあなをあ ↓つり′ ごえ なかに四 5 五個の白いたまごを、つむ。 ねんしゅう 小鳥たちのにぎやかなさえずり声が、森 カモシカの森には一年中すんでいる。 中にひびきわたります。 た、んぼう ←南方からかえってきたキビタキ ( おす ) 。夏 くさ わか やま もりせいかっ のあいだ、カモシカの森で生活する。ピッ このころの山には、若い木の芽や草の コロと、とくちょ、つのある士尸でなく。 芽力しっせいにふきでます。やわらか くさき な草木の芽や葉は、カモシカにとって、 このうえもないごちそうです。 ふゆえいようぶそく カモシカは冬の栄養不足をおぎなうか のように、おな力し 、 ) つばいたべます しろ なっ じゅう 山はごちそうでいつばい ことり・ とり さと がっ さむ
カる 力は や見 お不 た月 で約 さて えれ くま さ、つ クん . 、。 ~ タ〉赤す ホとに マ親も ャ毒と え力動 をモも 冖活力っ 星ん、 のやく でちな 森赤と
※ニホンカモシカにちかいなかまには , タイワンカモシカ , スマトラ につ一一ん カモシカカゞいる。日本に、、るカモシカは , ニホンカモシカだけ。 ・世界のカモシカ地図 せかい チョウセン「 カモシカ サイガ チルー ジャコ ニホン カモシカ シャモア 曾タイワン カモシカ ターキン とち かんきようてきおう すんでいる土地の環境に適応して、より新し たいりく く進化してきました。たとえば、大陸にすむ カモシカは走る生活に適応して、足や首が長 くなり、角などもたきく発達してきました。 たか ところが、ニホンカモシカは、背の高さ七 〇、からだの長さは一麕から一十五 なが つの ほかのカ 角の長さは十五ぐらいしかなく、 モシカとくらべると、すいぶん小さなカモシ しまぐにこつよん 力です。これは、島国印本にとりのこされた しんか ニホンカモシカが、あまり進化することなく、 在まで生きつづけてきたからです。そして、 りゅう げんしてき それが原始的だといわれる理由です。 かせき そのため、ニホンカモシカは「生きた化石」 ともよばれ、昭和三十年に別然誣念物に してい 指定されました。 げんしてき ニホンカモシカによくにた原始的なカモシ たいわん 力には、台湾にすむタイワンカモシカや、ス マトラにすむスマトラカモシカがいます。 あたら
はよ タド : う ぶ 足の づば つけ カ場は 昼 3 は お そ わ れ た き の ん び り を と き よ く つ 力、 っ な と ひ め も カ モ シ カ モ ン カ な わ し し、事、・ゞ 石わ や 岩昼 す場ばな る歩竜お き暗 ! カくい くの いな か 石わ 場ばじ
カモシカの大こうぶつ、オオカメノキのた ゆき ふか べあと。カモシカは深いョのなかから、わ すかにでているえさをさがしてたべる イ冬のえさとり ふかゆき ふゅ 冬のえさは、みんな深い雪の下です。 くさ 夏のような、やわらかい草や木の芽は、 もうありません。たべるものといえば、 き ゆき かたい木のえだや、雪の下にうすもれた ササの葉です。それでもこれらのたべも えいようげん ふゅ のは、冬のきちょうな栄養源なのです。 ゆき 冷たい雪をかきわけかきわけ、カモシ 力は、これらのえさをさがします。 た まえあし ときには、前足を木にかけて立ちあが たか り、 ~ 咼いところにあるえさをとったり、 前足でえさをひきよせてたべることもあ ゆき ゆき した ります。雪の下になったササは、雪をほ ってさがしだします。 なっ まえあし め