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検索対象: 科学のアルバム フクロウ
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1. 科学のアルバム フクロウ

らようるい 鳥類のなかには、生きているけものや小鳥などをおそう 舟食の鳥がいます。フクロウ類やワシ・タカ類です。これ え・づらの鳥を猛きん類とよんでいます。 らの くもさ はえ」小び・わ 猛きん類はくらしがにていて、先のするどく、おれまが 小委たがこで カえのは・め ったくちばしや、足のつめなど、からだっきもにています。 タらもて・つす ちか とええのま こんなところから、フクロウ類とワシ・タカ類は、近い , わ矼足び こっカく かんが ワすはくとこ とまきこ ( しはなかまだと考えられていたこともあります。しかし、骨格 。類いと・しきて けんきゅう こうぞ、つ ウてぶ・ば美しやからだの構造などの研究がすすむにつれて、両者はまっ しんか みち クがは・くの・み たくちがった進化の道すじをたどっている鳥だということ フしをとも・か がわかってきました。 かたち くちばしや足の形がにているのは、どちらも生きている ことり けものや小鳥をおそうという、似たくらしをしてきた結果 かんさっ だと考えられます。でも、両者のくらしもくわしく観察す ると、さまざまなちかいかあることに気がっきます。 : ーひ じかんたい 第一に、活動する時間帯がちがいます。ワシ・タカ類は やかんかつどう 0 ひるまかつどう 、み ' ン、に、、 0 カ昼間活動しますが、フク 0 ウ類はおもに夜間活動します。 き木タ よるも、つ のオワシ・タカ類は昼の、フクロウ類は夜の猛きん類です。 * 猛きん類のなかま も、つ も、つ とり かんが とり かつどう あし ひる あし りようしゃ さき ことり とり りようしゃ

2. 科学のアルバム フクロウ

第二に、えもののさがしかたがちがいます。ワシ・ . す′をョす しよう′、、つ 、ン、いチまタカ類は、よくきく目でえものをさがします。上空 のり ち・しよう ) を・類あをゆっくりせん回しながら地上をみおろし、えもの のわすかな動きからでも、これをみつけだします。 シる 一方、フクロウ類は、目もよくききますが、むし : 宀冫くをろ耳がたよりです。木のえだにとまったまま耳をす おと まし、えものがたてるわすかな音もとらえて、えも 」より のの方角や距離までをききあてるといわれています。 すづく ~ 岩ポ第三に、巣作りの場所がちがいます。ワシ・タカ うえ 類は、高い木の上や岩だななどに巣をつくりますが、 フクロウ類は、古木などにできたうろを利用します。 このよ、つなさまざまなくらしのちかいかあるため ーツり に、おなし森でくらしていても、フクロウ類と、ワ すづく シ・タカ類はえものをうばいあったり、巣作りをす る場所をとりあったりすることがないわけです。 ところで、ヨタカとい、つ鳥かいます。タカとい、つ やこうせい なまえ 名前をもちながら、タカではないのです。夜行性で あることなどから、むしろフクロウ類ににています。 ・木のえだにうすくまるヨタカ。 夜になると飛びながら , 昆虫を つかまえて食べます。紛夏 , 東 南アジアからわたってきます。 そうげん 巣はつくらず , 草原の地上のく ほ、んだ場所にたまごをうみます。 こんらう みみ いつぼう みみ

3. 科学のアルバム フクロウ

* もくじ よる 夜の森のかりゅうど・ 2 はねあし め 目や羽、足のひみつ・ 6 昼のフクロウ・ 8 かえってきたフクロウ・ は、つらん す さんらん 巣づくり、産卵、そして抱卵・ ひなのたんじよう・ えさわたし・ ひなの食事・ ひなの巣立ち・ すだ 巣立ちびなの食事・ アオパズクの巣づくり ( 六月中旬 ) ・ 8 猛きん類のなかま・ フクロウのなかま・ フクロウのからだ・鮖 フクロウのえさ・ フクロウのすむ森・団 ~ のとが・ ひる よも、つ す がつらゆうしゅん

4. 科学のアルバム フクロウ

古田 ふくだとしじ とちぎけんうつのみやし 一九四八年、栃木県宇都宮市に生まれる。 ひたち しようちたいかくはうがくふ 一九七一年、上智大学法学部を卒業、日立 製作所を経て、塘、ビジネスホテルを釜営。 はにゆうど、つふつ こんらゆう 子どものころより、昆虫から哺乳動物まで、 きようみ はば広く野生動物に興味をもちつづける せいたいしやしん 一九六六年より生態写真を撮りはしめる さっえい かんさっ やちょう 以後、野鳥の保護と観察をしながら撮影をつ さいきん つけ、最近では、とくにフクロウ類をテーマ はんしょ にしてとりくんでいる。本書は、その成果を まとめたものである。 現在、日本野鳥の会会員、栃木県鳥獣保護 しせんかんしいん 員および自然監視員。 現住所宇都宮市駅前通り三ー そっぎよう ちょうしゅう せいか

5. 科学のアルバム フクロウ

* フクロウのすむ森 ていざんしんりんちたい フクロウは、低山の森林地帯にちらばってくらし そだ ています。ところが、ひなを育てる時期になると、 よっり ひとざとちか きまって人里近くの森にやってくるものがいます。 なぜでしよう。わたしは、カラーベージでしよう ーもり じんじゃ かんさっ かいした神社の森とは別の場所でも観察をしてきま した。その場所を図にしたのが五十一ページです。 ここには、三つのフクロウの巣があります。かり ー、た・イー ェイ す巣オカのまあ に、、 O としましよ、つ。は、マツの木の、つろ きを のるタ類 、、 ~ ) , 〉上てオん〉歩の の育オき をもキてす。は、、 ノイタカの巣をそのまま利用したもの き木を。い猛すい森えヌ な力のでのてタです。 O は、モミの木のうろです。 吻・高ひタ表夜 0 る < 、のまわりはアカマツの林で、 O のまわりは しよくりんち しゅうへん ぞうきばやし スギの植林地です。そしてその周辺には、雑木林や そうげん 一イ早 じんか ガで 草原があり、ところどころに人家がたっています。 ソんす ちほう ふ、つけい ポらま地方へいけば、、どこでもみられるような風景です。 いったい とを 春から夏にかけて、この一帯では、さまざまな野 るウら て口産 →育クに鳥たちが繁殖し、成長します。そのほかに、イタチ をフき期 な。」時やタヌキ、キツネなどもくらしています。 ひス しルうにん ・フクロウの森の住人たち 4 、 ちょう なっ は′ルしよく せいちょう べっ はやし

6. 科学のアルバム フクロウ

らしよう < の巣地上十メートルにあるうろが巣。 一九七〇年から八年察をつづけた。 もなビー m の巣この巣のように、フクロウは、 第 ~ 《感第てのときにはタカの巣も利用することがある。 、 ( しウ o の巣スギ林の中にとりのこされたモ カんきよう ミの木のうろが巣。や 0 と環境はまっ てきちか , 巣フたくちがっていたが、上かく的近い巣た さん、一う し會ので、参考までに記入した。 ウサギ カッコウ ハチクマ ハイタカ い一日一いいれ アマッ林 ' ド・。 3.2 % スギ林 / / イ - そうげん一 / ん . 雑木林 、 ; 雑木林 0 、、クロッグミ 、い、、い卩′″物 ノスリ ′はやし [ しはい、 0 ーイキツネ ろスギ林 , 。 , 、、ヘ 、いみぃい はやし アカマツオ木 イタチ 町ノ / レル A ( マツの木のうろ ) / : : やし モミ林 ポプラ 並木 はね ・羽をやすめるハチクマ。 / 、チ の幼虫やカエルを食べます。 ・この森にすむ野鳥たち ーツり しろいろな野 この森には、 ) きせつ 鳥がすんでいます。季節によ やらよう っても、すんでいる野鳥の種 類がちがいます。 ー夏みられる鳥 オオジシギ、カッコウ、ホトトギス、ア オパズク、ヨタカ、クロッグミ、オオル サンコウチョウ、ハチクマ、サシバ 京ゅ ■冬みられる鳥 ビンズイ、ルリビタキ、ジョウビタキ、 トラッグミ、コカラ、ヒカラ、アオジ、 シメ アトリ、イスカ、ウソ、ノスー ねんしルう ■一年中みられる鳥 キジ、アオゲラ、アカゲラ、コゲラ、キ モズ、カケス、ホオ / ハ -z—、ヒョドⅡ′、 シポソガラス、オオタカ、フク ジロ、 ようら心う ちょう ーしり やらよう

7. 科学のアルバム フクロウ

視野は約 340 度もあり ひろ えんきんかん 広いが , 遠近感をつか めるはんいは約 24 度と せまい ・小鳥類 、】とり・ 0 部 る 頭与の い と 部ぶっ 。で で る フ が のき ぜフ も の ク ク 月リん でろ 側 : か 後ごク み ロ ロ が 面た ウ ウ の : 左さ ロ え る 遠目め と 右ウ の の は角 ? 近えの つ ち 目 目め フ っ 、度ど感よ ク い が の の ロ て か、 つ ひ い つ い ま き く 野や視し正に ウ み す 、類ま を野や確 2 か よ つ す に 横きは た ひ っ 。ふ っ 頭与 は ろ か、 な部・ , 、 か な げ だ つ め ら っ は っ る い の ぶ ま ん て オこ 月リん 鳥 ち す で面 め の い の ま つ に に カゞ 目めの は 目め て ま 。頭与ま め 4 えんきんかん 遠近感をつかめるはんいは 60 ~ 78 度 ひろ と広いが , 視野は約Ⅱ O 度とせまい。 そのかわり , からだをうごかさずに くび 首を 270 度もまわすことができる。 ・フクロウ 60 ~ 78 。 角をを利り暗き 大ま 方弩 す や も でや耳き の ふフ っ す 足巨 ? の さ が お つク み 離りて の 大カ 疋 中象き を 左さ ち フ し のウ ク位、、 . の は右觜も で さ が ロ 置ちで耳 ぇ と か の の し ) も位、、 る 耳が は の の置ち位、、は た ひ て を の 置ちち と と お 耳み ち も さ が な が ど た は つ 音が が い が す 大そ き い 下げま の は こす き ま れ で の す ぞ 0 音ず フ れ 左さでれ た て 右つ い ク の 力、 の し な、 い 目め い の ロ た す ウ ま 耳会て ん の す 方彎れ 便が い後 5 の 頭骨をみればわかるように , 左右 の耳のあなは大きさがちがい , 上 下にすれてあいている。 おお 目のあな 第ツ 鼻のあな ひたりみみ 左耳のあな みぎみみ 右耳のあな くちばし

8. 科学のアルバム フクロウ

ば 3 高をで のな日き木 と筌一の へ矼安 至 , て へはっ え上なまはす ひとい鳥ま こや見り・ 0 ( お不 つなげ たひかすま、烹・ 3 つくは葉まみ をいのしを だてき木ごな えついすひ のた まだ立 みす巣すのし をがまもま ちない た立ひて す巣。っ・ろっ ウかかのら よる ロつうとち 三日目の夜になっても、羽を クのをあが フク・ろたト ス・うつッ ばたっかせているだけです。二 でバのた立ー おや かめ 耒オと , 巣ペ日目から、めす親は、ひなに一 のアあが くるたなや 〉近もつひ " 毛度もえさをあたえていません。 ノ、、つふノ、 ひなは、とうとう空腹にたえ られす、えさをねだりに、ころ げるよ、つに、えだに、つつりました おや そして、めす親がいる上のえだ に、羽をばたっかせながらのば っていきました。これがのこり のひなの巣立ちです。 でも、のこりの二羽のひなは なかなか、つろからでよ、つとしま せん。 はね かめ うえ はね

9. 科学のアルバム フクロウ

すんひなの巣立ち をせ もり わかは きせつ ( 晉森す〕習ま ( 【きのま」練き 若葉の季節です。森も神社の境内も、 ので みどり すっかり緑につつまれました。 」社びたと ん神飛ばこ にち 五月十二日、ひなが生まれて、およ まシてだ ( ~ 」 ) ) ~ 一 ( 一に 0 。 = そひと月かたちました。 二日ほどまえから、一羽のひながう , 、第し ~ す緑主りで ろのヘりにたって、しきりにのひあか 」すき・うる ったりはばたきをしたりしています こんや 今夜は、二羽のひながならんで、お 《」ド一・、仁気第ツなししぐさをくりかえしています。も う、うろの中では、せまいのでしよう。 夜七時、親鳥たちかえものをとりに いったあとのことです。一羽のひなが、 はばたきをしながら、ひょいと下のえ よる かっ つき おやどり なか じんじゃ

10. 科学のアルバム フクロウ

フクロウの胃は、とてもしよ、つふにで とま るりきているよ、つです。えものをまるごとの しようか、えき らわ みこんでも、強い消化液が、たちまちと しようカ かして消化してしまいます。 ほね でも、小鳥の羽や、けものの毛、骨な しようか どは消化できないので、食べたしばらく とお えんとうけい ペロあとで、のどを通りやすい円筒形のかた まりにして、外にはきだしてしまいます これをベ リットとよんでいます。ひな あたま 力へリットをはきだす , ときは、頭をあげ たりさげたり、とてもくるしそうです ・んま せいちょう ひなは、成長とともに、ますます食欲 ウみ おやどり ロでをましてきました。親鳥は、朝方までえ よもり・ フ彡 ものをさがして夜の森を飛びつづけます。 ことり そと つよ よる はね あさがた しよくレ / 、