エサをさがしに南極にとん できたオオトウゾクカモメ。 なんきよく まいにち にち にち 夜ばかりの毎日がおわると、一日一日と日か 長くなります。十月をむかえると、きゅうにあ うみ たたかさもまして北のほうの海では、はりつめ こおりおと ていた氷が音をたてなからわれはじめます。 なんきよく はる 南極に春がやってきたのです。 南極の春 よる きた
集められたヒナたち。 ←うぶ毛がぬけかわってきたヒナ。 あっ ヒナの保育所 おや ヒナは、親からエサをもらいなか ら一日一日とぐんぐん大きくなり 二月のはしめにはうぶ毛もだいぶぬ けかわり、親とかたをならべるくら いの大きさになります。 やがて、巣のまわりを走りまわる ことかできるよ、つになると、いっし か、きひしかったなわばりもとけて、 あっ ヒナたちが、まんなかに集められて くらすようになります しゅうだん ヒナたちの集団が、まわりから数 おや 羽の親に見まもられているようすは、 ーーしノ、いしょ ちょうど保育所のようです かっ おお おお すう
ヒナのたんじよう たまごをだきはしめて 約三十五日め、たまごの からか内かわからやぶら はいいろ れて、からだしゅう灰色 の羽毛につつまれたヒナ のかとびだしてきます。 しかし、二つすつうみ 一落とされたアデリー アギンのたまごぜんぶか、 ヒナにかえるわけではあ りません。 おや 親におきざりにされた り、石のうばいあいてふ 、つよも、つ 、っち にち
・動物 ・植物 全 100 巻 ( 十別巻乙巻 ) たねから ②モンシロチョウ ⑤ライオン ⑩アサガオ たねまで ⑦アリの世 界 ⑧ニホンサル ⑩食虫植物のひみつ 全 ⑨カプトム シ ⑩野生ウマの生活 のヒマワリのかんさつ イネの一生 ⑩アカトンボの一生 ⑩カエルのたんじよう ' 76 国 サ学 ⑨高山植物の一年 の 生 ⑩海のさかな ⑩セ ン校 ①サクラの一年 ウ ⑩野生ゾウの世界 ⑩アゲハチョ ケ図 ⑩へチマのかんさつ のミッパチのふしぎ ⑩カ のくらし イ書 ⑩サポテンのふしぎ ⑩いそべの生物 ①トノサマパッタ 児館 ⑩リンゴくだもの @ニホンカモシカ ①クモのひみつ のひみつ 童協 ⑨サンゴ礁の世界 ⑩ックシのかんさつ ⑩アシナガバチ 出議 貝 ①キノコの世界 ⑩海 ⑨カマキリのかんさつ の ①たねのゆくえ ⑩ムササビの森 ①鳴く虫の世界 文推 まゆから ⑩コケの世界 ①カ タッムリ ⑩カイコ まゆまで 化薦 @ジャガイモ ⑩モリアオガ工ル ①テントウムシ ゾリスの森 ⑩クワガタムシ ①植物は動いている ⑩工 大基 ①シカのくらし ⑩カミキリムシ 水草のひみ つ 賞本 コのくらし ⑩紅葉のふしぎ ホタル光のひみつ ⑩ネ 受図 ビとトカゲ ⑩へ ⑩ムギの ⑩オオムラサキ 生 貝日 ⑩高山チョウのくらし ⑩森のキタキツネ ぎ ⑩ュリのふし 、、色と形の ⑨サケのたんじよう ⑩昆虫のふしき ⑩ドング リ ひみつ ①ギフチョウ @花の色のふしぎ ⑩コウモリ ①水生昆虫のひみつ ⑩カメのくらし ・天文 ⑩メダカのくらし ①月をみよ つ ⑩ヤマネのくらし ④星の 生 ⑩ペンギンのくに ⑩ヤドカリ ⑩太陽のふし ぎ ⑩シラサギの森 ・地学 @星座をさがそう タンチョウの四季 @惑星をみよ ③雲と天気 ⑩わたり鳥のひみつ ⑩星雲・星団をみよう ⑥きようりゆう ①ライチョウの四季 ほうき星 ⑩彗 星 ⑩しようにゆうどう探検 ①ッパメのくらし のひみつ 生 ⑩惑星の探検 ⑩雪の ⑩たまごのひみつ ①流れ星・隕石 ⑩火山は生きている ⑩ウミネコのくらし ⑩水めぐる水のひみつ @フクロウ 塩海からきた宝石 ⑩カラスのくらし ・別巻 ⑩氷の世界 ⑩キツッキの森 夏休み昆虫のかんさつ 夏イ木み植物のかんさつ ⑩鉱物地底からのたより ⑩モズのくらし 四季のお天気力、んさつ ⑩ハヤプサの四季 砂漠の世界 四季の野鳥かんさつ 科学のアルバム
こうてい にちほっき 日没期・はじまる 皇帝ペンギンの巣作り アデリ ーベンギンとちが って、皇帝ペンギンは、一 、つみ 年じゅう大陸のそばの海で くらしています アテリ ーベンギンが、あ うみかえ 。たたかい北の海に帰り、 よる にちばっき ン日しゅ、つが夜だけの日没期、 なんきよくふゅ 皇きひしい南極の冬がはしま こうてい ると、こんどは、皇帝ペン うみ こおり まギンか、海にはりつめた氷 さんらん ん卩 の上で、産卵をはしめるの 會です。 、つ、え 29
はじめて極瑟測船宗衍が極に向か 0 たのは、昭和三十一年秋のことです。 こおリ しようわきち はりつめた厚い氷とたたかいながら、やっとのおもいで、今の昭和基地の十三 とうちゃく キロメート ル手まえまで到着したのは、よく年の一月二十五印のことでした。 そうや すすほうこう こおり あっ その日、わたしは五の隊梵と、宗谷の進む方向にスキーをはいて、氷の厚さ ていさっ をはかるため偵察に出かけました。そのとき、一羽のアデリ ーベンギンがわた しろひょうげんうえ ある したちを見まもりながら、白い氷原の上をよちょち歩いてついてきたのは、 わす おも でも忘れられない思い出のひとつです。 なん力い なんきよく えっとうせいかつおく それからわたしは、何回も南極に出かけました。そして二度の越冬生活も送 って、わたしには、南極といえばすぐにかわいいアデリ ーベンギンの姿がま そんざい たこ、つ、カ、お。 : よど、なっかしい存在となっています。それはなぜでしようか。そ なんきよく えっとうたいい れは、南極でくらす越冬隊員たちにとって、あのエンビ肚をきたようなスタイ ルをしたペンギンは、あいきようをふりまいてくれては、わたしたちのさびし なかま さをなぐさめてくれたかけがえのない仲間だったからです。 わたしたちは、このかわいいペンギンがほろびないようにたいせつに保護し おも なければならないと思います。 鳥居鉄也 0 あどがき あっ なんきよく ねん がっ とりいてつや すがた
・」長、一 ~ い南極のあいうも望 きびしい寒さのな、下大ン年ジは 」 1 、 ) どんなくらしをしているでしまデ。
同じころ、北の海からとんでくるオオトウゾクカモメにとって、 ペンギンのたまごやヒナは、またとないごちそうです。オオトウゾ ーダーは、「ガッガッガッ」とた一尸を出し クカモメをみつけると、 きナん てなかまに危を知らせながら、羽をひろげてつめよります。 ペンギンの豺の力はたいへん強く、ひとうちで、敵をたおすこと ができるほどです。オオトウゾクカモメは、ピョンピョンとびはね るようにあとすさりしながら逃げていきます。 さき うみ ーダーがまっ先です。 エサをとるために、海にとびこむときも、 まるたんばう うみ 丸太棒がたおれるようなかっこうで海にとびこみ、ちかくにアザラ ←海のギャング、シャチ。 シやシャチなどがいないかもたしかめてから、なかまに合図をおく ります。 さき ーダーがまっ先です。 ーを一冊からあ一がると医、 9 も、 くうちゅう ーダーが立ったままの姿せいで、ロケットのように空中にとび あがり、そのまま、足からストンと氷のにおりたちます。そして、 危険がないとわかると、なかまに合図をおくります。 き寸ん いつも、まっ先に危なとこ ーダーは、群れをまもるために、 ろにとびこんでいかなければならないので、アザラシや、シャチの おお えしきになってしま、つことが多いのです。 うみ きたうみ つよ はね うみ てき さき
みぎ なきあうオス ( 右 ) とメス ( 左 ) 。 たまごをうみ落としたメス ひだり けっこん 巣かできあかると、結婚です。 オスは、なわばりのなかで、胸を くち うえ つき出し、ロばしかま上になるほど もち上げ、やかましくなきたててメ スをさそいます。一羽がなきはじめ ると、たちまちみんながつづきます。 しゅうかん 1 」 けっこん 結婚がすんで約二週間後、十一月 なか ーベンギンは二 の半ばごろ、アデリ つのたまごをうみ落とします。 二つのたまごを小石の巣の上にな らべ、その上にますオスがうつぶせ になり、おなかの毛でたまごをつつ んであたためはしめます。 さんらん うえ うえ むね がっ
・南極の秋 , なんき一く 最後の日没。