同じころ、北の海からとんでくるオオトウゾクカモメにとって、 ペンギンのたまごやヒナは、またとないごちそうです。オオトウゾ ーダーは、「ガッガッガッ」とた一尸を出し クカモメをみつけると、 きナん てなかまに危を知らせながら、羽をひろげてつめよります。 ペンギンの豺の力はたいへん強く、ひとうちで、敵をたおすこと ができるほどです。オオトウゾクカモメは、ピョンピョンとびはね るようにあとすさりしながら逃げていきます。 さき うみ ーダーがまっ先です。 エサをとるために、海にとびこむときも、 まるたんばう うみ 丸太棒がたおれるようなかっこうで海にとびこみ、ちかくにアザラ ←海のギャング、シャチ。 シやシャチなどがいないかもたしかめてから、なかまに合図をおく ります。 さき ーダーがまっ先です。 ーを一冊からあ一がると医、 9 も、 くうちゅう ーダーが立ったままの姿せいで、ロケットのように空中にとび あがり、そのまま、足からストンと氷のにおりたちます。そして、 危険がないとわかると、なかまに合図をおくります。 き寸ん いつも、まっ先に危なとこ ーダーは、群れをまもるために、 ろにとびこんでいかなければならないので、アザラシや、シャチの おお えしきになってしま、つことが多いのです。 うみ きたうみ つよ はね うみ てき さき
けっしよう うみ 海にうかんだ氷の結晶。 きた かえ うみ 北の海に帰っていくアデリ こおり ーベンギンの群れ。 ーベンギン・北の海へ 三月、どのヒナも、ほとんどうふ 毛がぬけかわって、りつばなアデリ ーベンギンになります。 夏のあいだ、 見えていた海水面に けっしよう こおり 小さな氷の結晶がうきはしめると、 もう夏もおわりです とお アデリ ーベンギンは、遠のいてい く海をおいかけていくよ、フに、ヒナ をまもりながら、あたたかい北の海 へ移動しはしめます。 そして五月のおわりごろから、夜 ふゅ ばかりつつくきひしい夂、かはしまり ます。 なっ うみ がっ なっ どう かっ かいすいめん きた うみ よる
こうてい にちほっき 日没期・はじまる 皇帝ペンギンの巣作り アデリ ーベンギンとちが って、皇帝ペンギンは、一 、つみ 年じゅう大陸のそばの海で くらしています アテリ ーベンギンが、あ うみかえ 。たたかい北の海に帰り、 よる にちばっき ン日しゅ、つが夜だけの日没期、 なんきよくふゅ 皇きひしい南極の冬がはしま こうてい ると、こんどは、皇帝ペン うみ こおり まギンか、海にはりつめた氷 さんらん ん卩 の上で、産卵をはしめるの 會です。 、つ、え 29
* 南極のペンギンごよみ なんきよく こうてい 皇帝ペンギンとアデリ が大へんちがいます。 4 」いり ) 、 ふゅ アテリ ーベンギンは、春になると大陸にやってきて、冬 こうてい うみ には、また北のあたたかい海にかえってしまうのに、皇帝 うえ たいりくちか 。ペンギンは、一年しゅう大陸に近い海氷の上でくらします。 はる また、アデリーベンギンは、春、岩場に巣をつくるのに、 こうてい ふゅ ン皇帝ペンギンは、冬がはしまるころになって、巣はつくら こおり 2 すに氷の上にたまごをうみおとします。 こうてい 皇帝ペンキンは、マイナス三十度という寒さの中で、し ミ , ぞ : アかも、つめたい海氷の上でたまごを三十度以上のあたたか : 、ゞとさにたもたなければなりませんから、ためていたしばうを ナだんだん使いはたし、ヒナがかえるころには、体重が半 のぐらいに減ってしまうといわれています。 たルきよく 応・ 0 レ、ギこのようにくらべてみると、南極の生きもののなかで、 こう・てい てきおう もっとも、きびしいかんきように適応しているのか、皇帝 會ペンギンだとい、つことかできるでしよ、つ。 こうてい うえ きた かいひょう ねん うえ はる ーベンギンでは、 かいひょう くらしのこよみ さむ なか
おしあいへしあいしながら、 とびこむのをまつアデリ ←ペンギンのエサになるオキア ミ。 ( 五センチメートレ うみ ーダーが海に おや ーベンギンの親たち。 エサとり おや , し / 、じよ っしょ 保育所にヒナをあすけた親たちは、い うみこおり になってすぐそばの海や氷のわれめにエサとり にでかけます ペンギンのエサは、おもにオキアミという大 きなプランクトンです。朝からタ方まで、ヒナ た ぶん に食べさせる分もいつばいのみこんで、ヒナた , しノ、ドしょ かえ ちかまっている保育所に帰っていきます。 あさ ゅ、つかた おお
すっかり大きくなったヒナたちは、 ーにつれられて、さんばにでかけます。海に もぐって、エサのとり方もならいます。 やっと、いちにんまえ うみ 38
會アサラシとヒゲペンギン。 ・陸上ではのんびりや , でも海の 中ではペンギンのおそろしい敵。 うみ いノ、ド ) よ ヒナが保育所からはな れると、たちまちおそわ れて、えじきになってし まいます。 てき
エサをさがしに南極にとん できたオオトウゾクカモメ。 なんきよく まいにち にち にち 夜ばかりの毎日がおわると、一日一日と日か 長くなります。十月をむかえると、きゅうにあ うみ たたかさもまして北のほうの海では、はりつめ こおりおと ていた氷が音をたてなからわれはじめます。 なんきよく はる 南極に春がやってきたのです。 南極の春 よる きた
・動物 ・植物 全 100 巻 ( 十別巻乙巻 ) たねから ②モンシロチョウ ⑤ライオン ⑩アサガオ たねまで ⑦アリの世 界 ⑧ニホンサル ⑩食虫植物のひみつ 全 ⑨カプトム シ ⑩野生ウマの生活 のヒマワリのかんさつ イネの一生 ⑩アカトンボの一生 ⑩カエルのたんじよう ' 76 国 サ学 ⑨高山植物の一年 の 生 ⑩海のさかな ⑩セ ン校 ①サクラの一年 ウ ⑩野生ゾウの世界 ⑩アゲハチョ ケ図 ⑩へチマのかんさつ のミッパチのふしぎ ⑩カ のくらし イ書 ⑩サポテンのふしぎ ⑩いそべの生物 ①トノサマパッタ 児館 ⑩リンゴくだもの @ニホンカモシカ ①クモのひみつ のひみつ 童協 ⑨サンゴ礁の世界 ⑩ックシのかんさつ ⑩アシナガバチ 出議 貝 ①キノコの世界 ⑩海 ⑨カマキリのかんさつ の ①たねのゆくえ ⑩ムササビの森 ①鳴く虫の世界 文推 まゆから ⑩コケの世界 ①カ タッムリ ⑩カイコ まゆまで 化薦 @ジャガイモ ⑩モリアオガ工ル ①テントウムシ ゾリスの森 ⑩クワガタムシ ①植物は動いている ⑩工 大基 ①シカのくらし ⑩カミキリムシ 水草のひみ つ 賞本 コのくらし ⑩紅葉のふしぎ ホタル光のひみつ ⑩ネ 受図 ビとトカゲ ⑩へ ⑩ムギの ⑩オオムラサキ 生 貝日 ⑩高山チョウのくらし ⑩森のキタキツネ ぎ ⑩ュリのふし 、、色と形の ⑨サケのたんじよう ⑩昆虫のふしき ⑩ドング リ ひみつ ①ギフチョウ @花の色のふしぎ ⑩コウモリ ①水生昆虫のひみつ ⑩カメのくらし ・天文 ⑩メダカのくらし ①月をみよ つ ⑩ヤマネのくらし ④星の 生 ⑩ペンギンのくに ⑩ヤドカリ ⑩太陽のふし ぎ ⑩シラサギの森 ・地学 @星座をさがそう タンチョウの四季 @惑星をみよ ③雲と天気 ⑩わたり鳥のひみつ ⑩星雲・星団をみよう ⑥きようりゆう ①ライチョウの四季 ほうき星 ⑩彗 星 ⑩しようにゆうどう探検 ①ッパメのくらし のひみつ 生 ⑩惑星の探検 ⑩雪の ⑩たまごのひみつ ①流れ星・隕石 ⑩火山は生きている ⑩ウミネコのくらし ⑩水めぐる水のひみつ @フクロウ 塩海からきた宝石 ⑩カラスのくらし ・別巻 ⑩氷の世界 ⑩キツッキの森 夏休み昆虫のかんさつ 夏イ木み植物のかんさつ ⑩鉱物地底からのたより ⑩モズのくらし 四季のお天気力、んさつ ⑩ハヤプサの四季 砂漠の世界 四季の野鳥かんさつ 科学のアルバム
* もくじ 南極の春・ 2 アデーベンギンがやってくる・ 6 卩 0 ノ、、つふ′、 たまごをだくべンギンたち・空腹とのたたかい・ ヒナのたんじよう・ くじよ ヒナの保育所・ エサとり・ ペンギンの敵・ きた うみ アテリ ーベンギン ・北の海へ・舛 にちぼっき 日没期・はじまる・ こ、ってし すづく 皇帝ペンギンの巣作り・四 たった一つのたまご・ 群れをまもるリーダー・ ま、ノ、い ) よ 皇帝ペンギンの保育所・ やっと、いちにんまえ・ か′ルきよく しゅじん 南極の主人たち・ こ、ってい なんきよく はる てき