さんらん ←ま。、ねんはる 毎年春になると , 産卵のためにモ リアオガ工ルがあつまってくる池。 モリアオカ・エノレは , どこのラ也にで もやってくるわけではありません。争イ さんらん この池のまわりが , 産卵によい条 件をそなえているのでしよう。 、、け けん やま 池をめざして , 山からおりてきた モリアオガ工ルのおす。池のまわ りがおすの声でにぎわうようにな ると , やがてめすがすがたをあら わします。 うまれた池をめざして 山でくらしているモリアオがエルも、おと ねん かならす人里 なになると、一年に一度だけ、 にちかいうまれ故郷の池にやってきます。産 らん 卵のためにくるのです。 ちゅうしゅん きせつはる かんと、っち・ほ、つ その季節は春、関東地方では五の中句ご ろからです。 ます、はしめにやってくるのはおすです。 どこからと 9 もなく、 一びき、また一びきと池 のまわりにすがたをあらわし、日をおうごと に数をましていきます。 なんにち そして、何日かおくれて、たまごではちき れそうなおなかをしためすが、のっそりとす かたをあらわすようになります かす やま こきよう ひとざと さん
不斗学のアノレ / ヾム 60 モリアオガ工ル ■著者 ますたもどき 増田戻樹 ■発行者 岡本雅晴 ・印刷 株式会社精興社 ・写植 株式会社田下フォト・タイプ ■製本 中央精版印刷株式会社 ■発行所 あかね書房 1 9 9 0 モリアオガ工ル 増田戻樹 N D C 487 1990 年 9 月発行 電話東京 ( 263 ) 0641 ( 代 ) 〒 101 東京都千代田区西神田 3 一 2 ー 1 株式会社あかね書房 62P 23X19Cm ( 科学のアルバム 60 ) ◎ 1978 Printed in Japan 著者との契約により検印なし 8340 ー 12160--0027 ■表紙写真 さんら人 , 、 産卵中のモリアオカ・エル ・裏表紙写真 ② ⑥ ① ④ ③ ⑤ ①木のかげでやすむモリアオガェルのおす ②産卵中のモリアオガ工ル ③あわがとろけて池におちるおたましやくし ④水中生活 5 週間目のおたましやくし ⑤池の中をおよぎまわるおたましやくし ⑥陸にあがって 1 ~ 2 日目の子ガェル ■扉写真 陸にあがって 2 ~ 3 日目の子ガェル ・目次写真 うまれ故郷の池でおよぐモリアオがエル
につらゆう 日中 , 木の葉のかげでねむるモリアオガ工ル。 カエルのまぶたは , 目の下の方についていま つえ す。昼のあいだは , まぶたを上にもちあげて 目をとじ , 木のえだや葉のかげにかくれてね むります。 ↓雨あがりの木のえだで , はっちりと目をひら くモリアオカ。工丿レ。雨でからだがぬれると , ねむりからさめて , 日中でもさかんに活動を はじめます。 とじていたまぶたを下におろし、 い大きく目をひらきます。そして、 よる 吸ばんをたくみにつかって、夜の よもり 森をえだからえだへと、えものを もとめてあるきまわります。 きゅう おお した
まどガラスにへばりつくモリアオガ 工ノレ。才旨先の吸ばんですいついてい まえあし るようすがよくわかります。前足と あし 後ろ足の指と指のあいだには , 水か きがついています。 ←つるつるしたモウソウダケにとびっ くモリアオガ工ル。吸ばんのおかげ で , 自由にとびつき , とびまわるこ とができます。 ゅびさき 指先のひみつ えだからえだへ、葉から葉へ、モリアオガ いしゅ、つ エルは自由にとびうつることかできます ゅび モリアオガエルの指には、つめはありませ ん。つるつるした葉からすべりおちないのは、 まえあし うしあしゅびさき なぜでしよう。それは、前足や後ろ足の指先 ばんばん の一本一本に、吸ばんがついているからです。 ゅび 太い木のみきにとまっているときは、指を ひろげて、この吸ばんでびったりとすいつい ほそ ゅび ています。また、細いえだの上では、指をた くみにつかって、、疋だをしつかりとにぎりし めています。 吸ばんの力はとてもつよく、えだや葉の先 までもへいきであるいていくことができます。 ふと ちから きゅう・ きゅう うえ さき
* モリアオガエルの分布 1 、、け 會まどガラスにへばりつくモリアオ 會池のそばに人家ができても , モリアオガェ いえ さんらん ガ工ルのおす。池のそばに家があ ルは , うまれ故郷の池にやってきて産卩し こんなところまできます。 なければなりません。 ると , た な 人 を 方せ ま のつ か し 中第に ん す せ 池 モ 分オま ら ま モ は つ の た モ リ 布ふ 心え も て 目め な リ ん る よ 全 を に ま そ し の ア い が ア ら っ 国 ~ ま あ ば す オ よ っ ま と の か ん オ 「司う れ く 分オし む し に か ど ガ ど / し 力。 っ へ ん ェ す な ェ そ ま ら め た 力、 ん で モ す は で な い な が り ル ル だ 海 3 池 っ ま る く リ ら と か カゞ か す 図す道与本 た あ か し ア し そ ら あ で で リ、トにめ る も っ 池 い ろ た ら ん の オ の の グ ) 生木き 特き ガ 生が で よ は だ て に い な い ] か ェ け き 育ヒた る も っ ま さ 、の い ク ) ノ E ぃ い ま 近え も 上 2 で が 水キ 池ど ル の か で る だ に 発紹辺 ~ 多鶚 る 池 と す の 点ー に な し わ を で な 見兇介 3 の た す 本 び く く く で で は す さ 木き き の カゞ カゝ つ 目匕う 障 ] か て 報 よれ わ し の 百 と な さ が 発国 ~ そ で あ く ロく こる 疋・か て メ モ れ 見兇 が よ よ く リ そ て る ら し、 っ し に な は さ 九 る ト っ ら か ア た オ で ら ノヾ ノレ く い な わ・ ま ガ も ぐ め や ど て に で て 全 っ 状ま い も み ェ あ : こ に ぬ・ ら ク ) 国 ~ あ ま ま・地ち て の に い、 、、け きゅうしゅう
山のおくふカく、 木の上でくらしている カエルがいます。 モリアオガエルです。 どんなくらしを しているのてしよう うえ ・木の上で , のどをふくらませ てなくモリアオガ工ルのおす。
やま 會小雨のふりつづくある日 , 山をちかくにひかえた人家の庭のアジサ イの上でみつけた , モリアオガ工丿レのおす。 うえ 22
・めすをよびよせるために 工ルのおす ( 左右とも ) がっすえ 7 月末ごろまでつづきます さゆう 木の上でなきあうモリアオガ さんらんき なきあいは , 産卵期がおわる
ちほう 會竹のえだでやすむモリアオガ工ノレのおす。地方によって , からだの さき たいら一う のわりに足首から先の部分が大きいことがとくちょうです。 あしくび めすが 8 ~ IOom ぐらいあります。ほかのカエ丿レにくらべて , からだ なかには , もんがないものもいます。体長はおすが 5 ~ 7 cm, もんがちがいます。ふつうヒにいくほどもんの数が少なくなるよう です。
さんらん ↓産卩をおえためすは , 池にとびこみ , およいで うえ 岸にたどりつきます。ふだんは木の上でくらし ていますが このようにおよぎもじようすです。 し冒ナ 草むらにうすくまり , つかれた からだをやすめるモリアオガ工 ルのめす。体力が回復するまで のしばらくのあいだ , 池のまわ やま りでくらしてから , また山へも どっていきます。 さんらん なんかい なかまいりをしたりして、何回か産卵にく わわることがあります。 このようにして、池のまわりの木のえだ には、モリアオガエルのたまごをつつみこ んだあわのかたまりか、まるでちょうちん のようにいくつもふらさがっていきます