はな △ヒガン / ヾナの花 でんらい オニュリの伝来 らゆっしん きて、栽培をこころみたことでしよ、つ。 オニュリは、アジア大陸を中心にはえていた野 しぜん リよう オニュリは、もともとアジア大陸に自然にはえ 生のユリで、栽塩にむくように改良されました。 しよくよ、つやノ、レ玉う 同しように改良されたと思われる穢物に、ヒ ていた野生のユリです。古い時代に食用、薬用と ガンバナやャプカンゾウがあります。これらの植 らようせんはんとう して、ヒガンバナやャプカンゾウなどといっしょ 物も、オニュリといっしょに、朝鮮半島をへて、 かんが につんった 印本に伝えられたと考えられています。 に日本に伝えられたといわれています。 ヒガンバナの穢には有皮がふくまれてい 中国では、印本よりもはるかにはやい時代から て、そのままでは食べられません。そこで、むか しの人びとは、穢をつぶして水にさらし、毒分農業がおこなわれていました。中国の人びとは、 しよくりよう をぬいたあとにとれるでんぶんを食料にしました。 オニュリやヒガンバナの球穢が食用や薬用になる ことに、はやくから気ついていました。そして、 これらのかわ 0 た性質、たねをのこさないで球 てき でふえる性質が、かえって栽培に適していること おも に目をつけ、改良をかさねていったと思われます。 オニュリやヒガンバナは印本の風土にもよくあ ったのでしよう。を収穫する野菜として、長 こっんしゅうひろ じだい い時代をへて、印本中に広がっていったのです。 しかし、今日では栽培していたものがにげだし じんか やそう て、それらが野草になって、人家のあとや田のあ ・みち ぜ道などにはえてのこっているのでしよう。 ぶつ △ヒガンノヾナの球根 らようせん 鮮〕島 朝半 につ一一ん らう 中国夫陸 ちゅう ) 」く りよう ふる
きゅうみん ・ヒガンパナの休眠 きルうみん ヒガンバナも球根で休眠する植物ですが , ほ ! ゆうこんし一くつ かの球根植物とそのくらしかたがずいぶんち きルうこん がっています。夏のおわりごろに球根から茎 ひかん はな だけをのばし , 秋の彼岸のころに花をさかせ おお ます。花がちると葉をのばし , 多くの植物が かれてしまう冬のあいだ , あおあおした葉で 光谷成をして , つくった養分を球根にたくわ △冬 , あおあおとした葉をしげ えます。そして春になると葉がかれて , 球根 らすヒガン / ヾナ。 球 : きけうみん は休眠にはいります。 はな はる はる き火 はる ュリにとってお穢は、子孫をのこす方決の一つでした。 と同時に、お穢はユリが冬越しするために休している 姿でもあるのです。 しかし、は親と同し性質しかもっていないのです しようけん ぜんふ から、わるい条件にであったとき、いちどに全部が死ん きけん でしまうという危険があります。その危険から身をまも るために、慮にはふしぎな性質がそなわっています。 ちちゅうふか 地中深くもぐる 秋、葉や、お根がかれると、穢は境の変化のす くない地中で木こまいります。求慮ま木中にふしぎ な動きをしています。寒さやかんそうから身をまもるた めに、下根が球を地中深く引きすりこむのです。 ちしよう いつば、つ、地上に落ちたムカゴは、 たいそぎで根をだ ちらゆう し、その根に引きこまれるよ、つに地中にもぐります。地 ひょうちか さむ 表近くでは寒さやかんそうにさらされるからです。 地表近くにできたキゴは、雨や飃で土がけすられたり すると、むきだしになり死んでしまいます。そこでやは すがた さむ
* 分身をつくって子孫をのこす と かそにい質 い胞ご。新胞性 い胞細ます 3 細る 娵細のたまたい。 のす , めれてす 殖すめとじかつま お ( うはわ分も せ 性 ( ごあをきのわ 有ん粉まで」裂と方襁 0 か花たが読分の両が でんるも , っ がせすががけす 胞ま冖裂新胞けうで 。田り・試〈刀、田・こ のあがのい質胞だ 殖すか胞辛糸く 也めと細るたい とこらにいれて む 無すうかきてかれ おあだとつわ分が 0 生物カレンダー 慮の胞には、どれも親とまったく同し おな った 性質だけが伝わっています。同じことがサク ひんしゅ ラの品種、ソメイヨシノにもい、えます。ソメ イヨシノはたねからでなく、さし木やつぎ木 おな でふやすからです。だから同じ条件で栽培す 力しカ おな ると、どれも開花の時期が同しです。 むかしの人びとは、オニュリやソメイヨシ 力し」カレ」強、 ノの開花時期をみつめて季節のうつりかわり しゅんび を知り、農作業の準備などをしました。 0 せいぶつ 0 来んしん のうさぎよう ひと 0 めすおすめすおす きせつ し そ しようけん たねをのこさすにでふえるという生質は、どう てき して栽培に適しているのでしよう。 花をさかせる植物は、ふつうおしべの花粉と、めし っー ) ょにな べのつけねにある子房の中のたまごとかい じゅせい ゅ、っせい って、つまり受精してたねをつくります。これを有性 廿一いしよく 生殖とい、 します。 これにたいして、親のからだの一部がはなれたり変 化したりして分身をつくる植物もあります。 たとえばイチゴはランナーとよばれる長い枝をのば し、はなれた場所にあたらしい身をつくります。ュ リやダリヤ、ジャガイモなどお穢物とよばれる植物 は、鱇茎や根、地下茎などに養をたくわえて分身を むせいせいしよく つくります。これらを無生生殖とい、 します。 しそん むせいせいしよく ゅうせいせいしよく では、有性生殖と無性生殖では、子孫にうけつがれ る生質にどんなちかいかあるのでしよう。有陸生殖で しそん かふん 育った子孫は、花粉とたまごの両方の性質をあわせも っことになります。だから、代を重ねるごとに、うけ そだ 気んしん しよく」小っ お しよくっ リようほうせいしつ かさ ゅうせいせいしよく えだ
てや同 れ根と ら。球んす ちちゅう きゅうこん わんん オニュリは、球根からのびた地中の くぶてて たんのし 茎のまわりにも、ムカゴとよくにたも にでゴを コるカ・・形 、れを「そ、、「 " 、 1 。 ' ' ' ・キいムじのをつくります。葉のつけねにできた くべっ ムカゴと区別して、これをキゴとよん 鏡き気 でいます。 ん一自 ( キこ け日韭ーし をやし 面 , ま キゴをつくるユリはごくすこしで、 のたあ オニュリのほかは、数種だけです。 ゴみが キで孔 さゆうこんおな ムカゴもキゴも球根と同し性質のも の、つリよく 十 / を宀 / のですから、芽ばえる能力をもってい ていま ます。秋になって葉も茎もかれるころ、 いまき ちちゅう しめん のてでムカゴは地面に落ち、キゴは地中で冬 ゴれが キかい茎 をこし、翌年の初夏に芽をだします。 えい茎し しそん ばの・・新 ムカゴもキゴも、子孫をのこすたい め芽〔一年は ののら コえか せつな役目をはたしているのです。 キまん根 ひ : うめん あき す・、つー ) ゅ
: まいたい 三倍体のしくみ ニ倍体のしくみ 染色体 せんしよくたい せんしよくた、、 染色体 * オニュリのたねができないわけ せんしよくたい 染色体は , 対になる ことができません。 受精して染色体 が対になります。 せんしよくたい こんちゅう オニュリの花にも昆虫がおとすれているのですから、 受粉をしているはすです。しかし、めったにたねを育て ないということは、受粉しても受精できないわけがある にちがいありません。そこで受精のしくみを、さらにく - わしくしらべてみましよう。 なんしゅうおく 生物のからだは、何十億という細胞が集まってできて 力」ん います。花粉や子房の中のたまごも細胞の一つで、とく さい要、つ せいしよくさいーう に生殖細胞とよばれています。細胞の中には、一つすっ せんしよくたい 「核」をもっていて、さらにその核の中には、染色体と いうねじれた糸のようなものがたくさんあります。この せいぶっせいしつ でんし せんしよくた、 いろかたら 染色依には、進伝子といって、色や形、その生物の性質 などを子孫に伝えるための譿誌図がはい 0 ているのです。 せんしよくたい さいよう せいしよう 正常な細胞では、二僵依といって、染色体の数はかな せいしよくさい要、つ らす対になったきめられた数です。もちろん生殖細胞も 同しです。その数ならば、たまごの細胞が二つに裂し でんし せんしよくたい おな ていくとき、同し遺伝子をもっ染色体を分けあうことが できます。 せいぶつ かす さいばうあっ さいばう なか かす そだ
ばいたい 0 三倍体の植物 ーまいたい ュリのほかにも , 染色体の数が三倍体にな きゅうこんしよくぶつ っている植物があり , 球根植物のなかまに おお 多くみられます。オニュリといっしょに日 った 本に伝えられたヒガンノヾナも , やはり三倍 こんらゆう 体で , 花に昆虫がやってきてもたねはでき ません。 0 ュリのなかまのいのちののこしかた はうはう ュリのなかまはどのような方法でいのちをのこして だいひょうてき いるのでしようか。代表的なユリでしらべてみまし はうはう た。〇はその方法でいのちをのこせます。 せんしよくたい 球根 はな 方法たねキゴムカゴ 〇 しゆるい 種類 オニュリ コオニュリ〇 テッポウュリ〇 スカシュリ〇 ヤマュリ〇 ( 分主求 ) 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 なかせんしよくた、 受精することによって花粉の中の染色体とたまごの中 せんしよくたい の染色体がであい、びったり重なりあったときに、はし めて紐胞の裂がはしまります。ます二つに、そしてさ らに四つに裂がすすみ、おす、めす両方の性質をあわ せもったたねが育ちはしめるのです。 ところがオニュリの染色体は三俶といって、対にな 一カ カふんかん る数ではありません。花粉管がたまごにたどりついて花 かさ せんしよくたい 粉とたまごの染色体が重なりあったとしても、やはり対 の数にはならす、紐の裂がはしまりません。これで 」しゅ、小′ん たす は昆虫の助けをかりて受粉したとしても、オニュリはた そだ ねを育てることができないわけです。 オニュリももともとは二儒体で、たねを育てていたは すです。おそらく瓏壜の変化などで、突然、染色体に ちゅうこくたいり しよう 常があらわれたのでしよう。その証拠には、中国大陸に はえているオニュリの中に、ちゃんとたねができるもの しせん もありますし、日本海にうかぶ島、対馬に自然にはえて いるオニュリは二で、でもりつばにたねを育てつ つけています。 かす こんちゅう 一一ほ′ん力し かさ しよう、】 そだ