あどがき ライオンは、わたしたちが子どものころから親しんできた動物です。みなさ えほんどうわ 小さいときから絵本や童話で、たびたびライオンのお話をきいてきたこ とてー ) よ、つ お話の中で、ライオンは、きまって王様になります。それは、ライオンが、 ゅう医」 うえおうさま ひん もうしゅうの中で一ばんつよく、勇気があり、その上、王様としての品位をそ なえているからでしよ、つ。 どうふつえん みなさんが、ライオンを見ることかできるのは、動物園にかぎられてしまい しぜん いかなけれ ます。自然の中に生きるライオンを見るには、アフリカやインドに ばなりません。それも、今はごくわすかしか生きのこっていないのです。 りよ ~ 」、つ りよ、 ) 、つ さっえい わたしは、二度のアフリカ旅行と、三度のインド旅行で撮影したライオンの かんカ すがたを、ぜひ、みなさんに見てもらいたいと考えました。そして、どんなに かんきようてき どうぶつ しせん つよく、どんなに頭のよい動物でも、自然の環境が適さなくなると、だんだん はろんでいってしまうことを理解していただきたいのです。 はんち ほんつく この本を作るまでに、おおくの方がたのお力をいただきました。現地の方が へんしゅうふ いわごうとくみつ た、編集部の方がたに、心からお礼を申し上げます。 岩合徳光 カた あたま こころ かた お、つさま らから どうふつ かた
つりあいをとる。 ある カーお しんりん マ森林をわがもの顔で歩きまわる インドライオン。 歯はも が に 夜ま見み の す を る さ ほ る つ コ ど か す が 科ヵ て く し し の は、 の と て ま 重力 ら 動 フ 物し 物 が わ つ が キ 目め を わ の 顔 も フ が を イ 見 で っ か み も 歩 オ て な 疋 て ま は く ま が す あ心事 な ま り 草言 す ま 原て す を 活 疋 動 どうぶつ ひかり かつどう
やく かせ 見はり役は、風 にのってくるライ オンのにおいをか ぎわけ、あやしい ものおと 物音をききわけて、 ・さすぐなかまたちに きけん阜」知らせる のです。 土けむりをあげ こ一るてにげるかれらに △は、ライオンもな 28
かたち ライオンの形をよく見る と、ヒョウやチータなどと にています , 当 & それは、どれもネコ科の 動物だからです。 よる 肉をたべること、夜も目 が見えること、チータをの い第そいてふたんはつめをかく ぐしえものをおそ、つときょ つめをたてることなど、お せいしつ 一 ~ なじような生質かあります ライオンはネコのなかま
き 気ぐらいのたかいライオン ある どうどうとした歩き方は、い かにも百じゅうの王です 一フィオンは、も、つじゅ、つとは く、つふく え、空腹でないかぎり、けっ どうぶつ してほかの動物をおそいません。 そこか、ヒョウやチータと、 ちか、つところです し どうぶつ ほかの動物もそのことを知っ ノゝつ、小ノ、 ていて、ライオンが空腹でない くさ ときは、すぐそばまできて草を たべていることさえあるのです。 ひやく おう 0 ーカメに 0 く草原をさんぼする、おす ライオンとめすライオン。 そ、つげん
ライオン発見 マサイのは、ライオン み を見つけると、いつもこうさけん で、おしえてくれます。 ' シンバ〃とは、アフリカのこと ばスワヒリ語で、ライオンのこと み ゅび です。指さされたほうを見ても、 きいろ そ、つげん 草原にのんびりうすくまる黄色い かたまりがあるだけ : きいろ そ、つげん でも、この草原の黄色いかたま りこそが、百じゅうの王ライオン なのです。 ひやく おう
いわ 穴の中 草のしげみ 岩の下 、物第第 / / 雇イ / 乙 △ライオンの巣 しゅうかん 十週間ぐらいたっと、ちちのはかに、母親がはきだした肉をたべるよう ある ははおや になります。このころになると、母親のあとについてョチョチ歩きまわり くさ ます。母親がえものをとるようすを草むらからしっと見ているのもこのこ ろです。 ははおや 十か月、子どもは、母親についてどこへでもいきます。少しすっ、えも のをとる手だすけをするようになり 小さな動物だったらし、ぶんでとれる よ、つになります ねんめ 一年目、早いものは、そろそろ 母親からはなれてひとりで歩きは しめます。このころになると、か らだっきもすっかりライオンらしあ くなり、おすにはたてがみかはえチ はしめ、めすはどんどん、えもの のとりかたかうまくなっていきます。ら ねんめ ははおや そして、二年目、もう、母親に ついて歩いているものはいません。 すっかりたくましくなり、 親から どくりつ 独立します。 ラ ははおや ははおや はや ははおや どうふつ
0 ・ 食肉目 しよう力し * ライオン紹介 ハイエナ科 イヌ科 クマ科 アシカ科 ネコ科 ウ ラ コ ネ タ チ ライオン げんざい 現在、世界しゅうには、五〇〇〇種ほどのほにゆう 業かいます。ほにゆう類とは、子どもが母親のちちを おお なかま のんでそだっ仲間をいいます。このはにゆう類は、大 よも / 、 きく十八の目に分けられ、ライオンは、肉をたべるの しよくに′、よっ / 、 士 ( 亠 9 。目は、さ、らにいノ で、食肉目という中にはいり ひと つかの科に分けられ、ライオンはその一つのネコ科に ります。 ネコ科の中でも、ライオンは、たくましさ、つよさ 気ぐらいの高さからいって、百しゅうの王の名にふさ きひん わしい気品をそなえています。 ツ。、にもひろ 野生のライオンは、むかしは、ヨーロ くすんでいましたが、現在では、アフリカの草原と、 しんりん インドの一部の森林にすんでいるだけです。 アフリカのライオンは草原に、インドのライオンは 森林にすんでいるというちかいはありますか、そのす がたかたちにはちかいはありません。 せ力い なか なか げんざい そうげん ひやく ははおや おう そうげん
まいにち 動物園では、毎日、五キロぐらいのなま肉をたべさせています。 まいにち でも、野生では、毎日えものにありつけるとはかぎりませんから、えものを つかまえたときは、おなかかふくれあがるほどっめこみます。あとは、ゆっく りねむるだけ。 ライオンは、肉食ですから、草はたべません。でも、つかまえたえものの、 に′、しよくじゅう 草がいつばいつまった胃ぶくろをまっさきにたべるところをみると、肉食獣と えいようひつよう しよくぶっせ、 いえども、植物躡の栄養が必要なのでしよう。 くウシカモシカ どうぶつえん に / 、しよく V キリン
木のぼりライオン 木にのばるライオンも います。 そ、つげん ひ 草原には日かげがすく ないので、まひるのかん かんでりは、さすがのラ イオンもたまりません。 しオ おなかかい えだ ったライオンは、木の枝 によじのばって、木の葉 のかげで、ひるねをする こともあるのです。 き 0