れきし ・歴史のなかの塩 ■古代ギリシア人は , 奴れいを買うとき , 奴れいの体重とおなじ重さの塩と女し れきし しおしんるい * 塩ど人類の歴史 たいリくはつけん ・コロンプスのアメリカ大陸発見は塩がな ければできなかったでしよう。なせなら ふなたひしよくりよう ば , 当時の船旅の食料は塩で保存してい たからです。 きよ力、、、るい 會大むかしの人びとは魚貝類やけもの の肉から塩分をとっていました。骨 をうちくだき , すいにふくまれる塩 ・分もとっていたとおもわれます。 し す の っ き の た す 塩長 食た か け い 代を古こ る に ま た ゕ に し も が く が 代をな よ し な る い グ ) と よ も て ま ま 第 ) る そ の と ロ り た っ の の れ カゞ に っ び も に を な 人 ? で や は ろ お そ る ま マ つ き 水手 で び 塩 で す 王 し と と れ る 塩食 ! め 土ま 分えは て ヒ と と れ は の の て が を せ よ / ーもや て が は は が ( こ 自し動移、、関 丘 ' : 目め声し . 塩長生ます た き ん 殃物劣動係 力、 士し も 活 ら は を る ア ゆ や す っ 所 し の す は 専 に よ : し ワ に い 給 : る と 門毳 欠か て 類い人 て か の 料 : 声す の っ 目 3 狩 に イ に か の い 類猟 っ す て る 歴誓生 ら を な み の 不 ク ) つ ロロな 物 い を 生 史し活 塩 ( く っ ・貨か ′つ 幣こ糸で ま 食た活 ム と を い な と る と て に へ を 料ぅ 人 ? の き ギ も て し に つ 農穹 て し 気き て 換 を を た な、 り 日 で た び ら ぇ 耕 と き き さ つ か と か ど 植て ら い き れ も 生 そ 疋 し ま な 味み て フ で 物ぢき 活弯 た ま い し る の る て て、、 い 中旁大す と 欠か て も す た よ 性ま を た ャーし一气ー 1 ふん ひ と 56
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さきルう 會オクシテンタル砂丘 ( 27 ページの地図 ) のワジにたいせきした塩の結日 ハロ日日。「フ、 / あめ みす なが かわ は , 雨季や雨がふったときだけ水が流れる川で , ふだんはひあがっています。 ~ 士け だ も 塩毳上 地ち を を ン - り 方 と 土と ば・ タ そ く 利り が に し ) 日日 く・か 地ちあ の も 用当 は わ ま ノレ ′、一コつ な 砂さ の さ 日し で が 疋 し ま 日日 れ す 大 っ か っ し 人 ? て な で て ん て て む に が て の で が み 月は そ 月は地ち か あ い 手て で き ら て に 中き し っ る る を た も ア き に し た 海塩 か の フ 土と た 塩え れ た た だ ど の リ 地ち り で 分塩 っ 月はカ も す す れ は せ 候 は 分 み た の あ で も に と す を オ り 人 自し で し よ や 地ち ま 自しも ふ ク が 下か く ま り ろ ン す 殃せ地ち か、 の す て 水まん 球 : 手てカ三 カゞ に の ア 塩の川 34
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ポーランドのウェリチカにある塩 きゅうでん の宮殿。 こはⅡ世紀ごろから矢ロ せ、、き こうざん かんえん られている岩塩の鉱山です。地下 百数十メートルのところにありま らよう てん す。部屋のまわりの彫刻も , 天じ カーん ようのシャンテ、リアも , すべて岩 えん 塩でできています。 カーんえん ←どうくつ内のかべにみられる岩塩 の長い時問をかけて , 塩の簷 きろく ができるまでをおさめた記録です。 この岩塩は , いまから約 2 億 ねんまえ 年前にできたといわれています。 ひやくすう しおけっしよう あいた なが ←塩の結晶がついたおけ。長い間 , しつけん ポーランド ウリチカ いどみす 鉱山の井戸水につかっ こうざん ていました。 IO ページの実験をおもいだしてください けっしよう おお 大きい結晶は一辺が 5 もあります。 べん か人え人 ・岩塩のできかた 塩のたいせき層の上に土砂が つもり , 塩のは岩のように かたくなります。 しようはつ とじこめられた海水が蒸発し て , 塩分が濃くなり , やがて 塩のたいせきができます。 力、いすい かいカ、ん とじこめられます。 でもりあがり , 海水が陸地に 海岸付近の土地が地かく変動
・すもうと塩■日本の閠であるすもうは , もともと田の神に豊作をネ万る祭りとしてはじ まりました。このため土俵は神聖な場所とさ れ , いまでも勝負の前には塩をまいてきよめ る習慣があります。それに , まいた塩は土俵 を適度なかたさにしてくれます。 ・塩にまつわる儀式や風習 どこの国でも , むかしから塩は神聖なもの とされ , 神へのささげものにしたり , きよめ のしるしにつかってきました。からだの健康 をたもったり , 食べものがくさるのをふせい でくれる塩に , むかしの人はふしぎな力を感 じとっていたのでしよう。 この塩の力と貴重さが , むかしから塩にま つわるいろいろな儀式や風習 , いいったえを のこしてきました ・店の門前のもり塩・蓉がくるように縁起 をかつぐ意味があります。むかし中国のある もんせ人 女性が , 皇帝の乗った牛を , 門前に塩をもっ てよびよせたいいったえからきています。草 食動物の牛は , きっと塩がほしくてたまらな かったのでしよう。 4 ン ラテン語のサラリュウムからきたものです。 らゆうごく しおぜいきん 中国では、塩を税金がわりにおさめた時代があり しお きよか 許可なく塩をつくったり売ったりすると、死刑にな ったということです しお えどしだい りのさかんな藩では、 日本でも、江戸時代に塩づく はんざいせい はんしお 藩が塩をとりあっかい、その収入を藩の財政にして、 しおみつぞうみつばい 塩の密造や密売をきびしくとりしまりました。 しおな、力し このよ、つに、 塩は内外ともに政治や経済とむすび れきし つき、歴史をうごかす大きな力をもっていました。 とるまにに 0 皿たなた立 、代 , しで役 塩れ人ててし時はまりも たとのれし」戸道えか オかば「去ル つか以陸ば「舌《工ご あ塩内・蓮、生にんさ塩交た らてく」運て , のし 6 かっとをしは力化 に。皿と , 道・女 ん本でで以海カ買 日海以本 , をた道の , て ・一日はに 0 皿しはのこくっ △福 ( 長野県 ) 千国地方に のこる土盍の道。 0 お お ちから しゅうにゆう ん 0 0 △海と内陸をむすんでいた塩の道。
やくひん 属チタン し人けん 0 塩の木 人絹 染料 フ 殺虫剤 0 染料 紙パルプ 石けん 塩イヒビニルタイル さらし粉一 い 水道殺菌 塩化ビ ニノレ パイプ ナイロン ン ・せんし、 染料 紙パルプ えんそ 塩素 あえん 亜鉛メッキ 石けん ガラス 清涼飲料水 肥料 家畜のえさ ふくらし粉 つけもの 乾電池 寒剤 3 ( たくえん 道路づくり 0 0 みちか ・知っておくと便利な身近な塩の利用法 ・かぜをふせぐ しおみす うすい塩水 ( 3 % ) でうが いをするとかせひきの予防 さ、、き人 - になります。塩水には細菌 らから を殺す力があるので , のど の消毒になります。 0 リンゴの色がかわらない リンゴの皮をむいたあと へんしよく すぐ塩水につけると変色し ません。リンゴには空気」こ ふれると変色する物質がふ くまれていますが , 塩はこ の物質の働きをおさえます。 ■ゆでたまこ・カヾじようずにできる たまごをゆでるとき吻 に塩を少しいれると , たま も , 中 ごにひびカくはいって 身は流れでません。塩には はたり たまごの白身をかためる働 きがあります。 ■生け花を元気づける き くら 花のくきの切り口を濃い しおみす 土盍水につけてからイビンに さすと , 水あげがよくなり しおみす ます。塩水をつけた切り口 に , 花ビンの水がすいとら れるからです。 し・
・藻塩焼き 海藻を日にほすと , 表面に白い塩のつぶがあらわれます。 塩の結晶です。この塩の結晶のついた海藻をあつめて焼く と , 塩をふくんだ灰になります。この灰に海水をかけると しおみす 濃い塩水ができます。 かいそう また , 海藻は焼かすに , ほした海藻に海水をかけると , ひょうめん しおみす 表面についた塩がとけて , 濃い塩水ができます。 しお 4 す このようにしてできた濃い塩水を土器でにつめて塩をつ くっていた時代がありました。このような塩づくりのため の土器は , 縄文時代のおわりから桑良時代にかけてのもの がみつかっています。 しお れきし * 日本における塩づくりの歴史 うみ しお 日本は、まわりを海にかこまれていて、塩の資源にはこと欠きません。でも、 ひかくてきあめおお てんびえんてん ほ、つまう 四季を通して比較的雨が多く、湿度も高いので、外国の天日塩田のような方汝 しお しおみすうみ がんえん で塩をとるわけにいきません。それに塩の湖もなければ、岩塩もとれません。 どく かいすい しお そのため日本では、 ・虫とノ \ 宀な いかにしたら能率よく海水から塩がとれるか豸 ながれきし 方法か長い歴史をかけてくふうされつつけてきました。 ほ、つほう つう しおはま ・塩浜 はま やがて , 藻塩焼きの海藻のかわりに , 浜辺の砂を利用す ひかた はじめは自然のままの干潟などを利 るようになりました 用していましたが , 鎌倉時代には , 溝ゃあせなどをもうけ しおはま た塩浜 ( 塩田 ) ができました。 はま しおはま 塩浜には , 海水を人が運びあげる揚げ浜と , 潮の満ち干 いリはま を利用する入浜があります。 えんてん はまえんでん かんこうよう はぞん 能登の揚け浜塩田は , 観光用に保存されている塩田で , はうはう いまもむかしながらの方法で塩をつくっています。 はまえ人 マ能登の揚げ浜塩田。 ひと 力い一」ノ、
しおみす ・塩水にたまごをうかべてみよう たいせき 4 ℃の同じ量 ( 体積 ) の水に対して , 固体や 液体の重さが何倍になっているかを , その固体 や液体の比重といいます。ある液体の比重より 大きい比重のものはその液の中にしすみ , 小さ いものはうきます。 おお たまごは水より比重が大きいので水にしすみ しおみす ひい , う ますが , 濃い塩水より比重が小さいので , 濃い しおみす 塩水にはうきます。 ヨルダンとイスラエルの国境にある死海は , ひと 海水より 6 倍も塩分が濃いので , 泳げない人で も , かんたんにういてしまいます。 < 濃い塩水にういた ▽死海 ・アイスキャンデーをつくろう しおみす 水は 0 ℃でこおりますが , 塩水は 0 ℃でもこ おりません。飽和食塩水は一 2 IOC でやっとこお ります。 くだいた氷と塩をませると , 温度は 0 ℃より さがります。これは塩が永をとかし , そのとき にまわりから熱をうばうからです。 氷に塩をたくさんふりかけてかきまぜ , そこ しけんかん にサトウ水のはいった試験管をいれると , アイ スキャンテーができます。このとき , 塩と氷を 力、んざい ませたものを寒剤といいます。 マ塩のため温度のさがる氷。 なんはい えきたい えき みす あおな ・青菜やナメクジと塩 しおみす 塩水のように水にものがとけているとき , 水 は通すけれど , とけているものは通さない膜が あります。この膜を半邊膜といいます。半透膜 しおみす をへだてて塩水とふつうの水がとなりあってい しおみすはう ると , 水は塩水の方へ移動します。このときの しんとうあっ 圧力を浸透圧といいます。 青菜やナメクジに塩をふりかけるとちぢむの ひょ 1 めん しおみす は , その表面にできた塩水の方へ , 中の水分が 移動してしまうからです。 ・塩水に敵気をしてみよう みすしおみす ふつうの水と塩水とでは , どちらがよく電気 まめてんきう かんてんち を通すでしようか。乾電池と豆電球をつかって まめて人 , う ためしてみましよう。豆電球が明るくかがやく 方が , よく電気を通しています。 しおみす 塩水の場合 , 水にとけたナトリウムイオンと やくめ 塩素イオンが , 電気をはこぶ役目をするので , ふつうの水よりよく電気を通します。 あおな マ塩水 ( 濃さ田 % ) マふつうの水
科学のアルノヾム 66 士盖海からきた宝石 ■著者 かたひら 片平孝 ■発行者 岡本雅晴 ■印刷 株式会社精興社 ■写植 株式会社田下フォト・タイプ ー製本 中央精版印刷株式会社 ・発行所 たかし あかわ書房 1 9 9 0 土海からきた宝石 片平孝 N D C 459 1990 年 9 月発行 電話東京 ( 263 ) 0641 ( 代 ) 〒 101 東京都千代田区西神田 3 ー 2 ー 1 株式会社あかね書房 62P 23X19E ( 科学のアルバム 66 ) ■表紙写真 しおみす 荒だきした塩水の水面にでてきた , 逆ピラミ はまえんて人 けっしようのと ッド形の塩の結品 ( 能登・揚げ浜塩田 ) ■裏表紙写真 ① ② ③ ④ ⑤ ◎ 1979 8340 ー 12166 ー 0027 Printed in Japan 著者との契約により検印なし ⑥⑦ ①海水からとれた塩の結品 ⑦塩の輸入基地 ( 広島県・三子島 ) ゆにルうきら みつ・しま ⑥塩田に海水をまく ( 能登・揚げ浜塩田 ) ⑤シャーレの底にしすんだ塩の結品 ④はリめぐらした糸についた塩の結品 ③岩塩でつくったシャンデリア ( ウェリチカ ) がんえん ②うめは、しの表面についた塩の結品 塩の湖 ( アルジェリア・メルリル湖 ) ■目次写真 四角い塩の結品 ・扉写真