ちき塘う 地球 ら“をし人かく第てつ ( 球の中心核は鉄・ニッケルなど ) にしたものなのです。 けんきゅうもくてき しやしん カカノ、しゃ これらの写真をもとに、科学者たちはいろいろな研究目的につかえるように もくせい しやしん くふうしました。たとえば五ページの水星の写真や、二十七ページの木星の衛 しやしん 星、エウロバの写真などは、たくさんの写真をモサイクのようにはりあわせ、 ひろ がめん 広いはんいの画面につくられたものです。 また、二十五ページの上のイオの火山の写真は、コンピューターで色を強調 ふんか おな し、噴火のようすがわかりやすくしてあります。同しように、三十二ペー こうぞうせいしつ くへつ 土星の輪の色なども、しっさいの色ではなく、輪の構造や性質が区別しやすい ように、わざと色わけが強められています。 ちきゅうかたわくせい もくせいかたわくせい * 地球型惑星ど木星型惑星 も、ぐせい 水素・ヘリウム カ , いそうよ 外層部 どせい らうしん、く 鉄・氷など つよ もくせい すかお わたしたちは、これまで惑星の素顔をみて きて、太陽系の惑星が、二つの種類にわけら 一造 構れることに気がっきました。 い立ロ かんせき い内ひとつは、岩石でできている地球によくに きんせい ちきゅうかたわくせい 星た地球型惑星で、水星、金星、地球、火星が あっ そく 球これに属します。もうひとつは、ぶ厚い大気 どせい もくせい ′、わくせい もノ、せいかた ・におおわれた木星型の大惑星で、木星、土星、 かざん しやしん しやしん ちきゅう ちきゅう きようらよう かせい
/ ヾイキ、 、地球 打ち上げ 、 1973 年 、 11 月 3 日 ツの坙ー 0 接近 金星い 974 年太陽 ー 2 月 5 日 0 ′ わくせいたんさき * 惑星探査機のどらえた映像 1975 年 8 月 20 日 ー火星。 水星 接近 1974 年 3 月 29 日 1974 年 9 月 21 日 1975 年 3 月 16 日 地球 0 打ち上げ方ぅ 1975 年 8 月 2 0 日 到着 1976 年 6 月 すす ひろ まいびようすう 太陽系はとても広いので、毎秒数十キロメートルで進むロケットでも、はか なんねん つき の惑星に到着するのに何か月も何年もかかってしまいます。月以外、人間が字 ちゅうせん ちよくせつわくせい いまのところできません。 宙船にのって直接惑星の探検に出かけることは、 すうねんかん カかノ、、ーしゃ そこで科学者たちは、ここ十数年間に、マリーナやバイキング、ポイジャー もくせい むしんわくせいたんさき きんせい などの無人惑星探査機を水星や金星、火日亠、木星、土星へと送りこんで、惑星 おく の世界をさぐってきました。しかし、送りこむのはかんたんではありません。 わくせい ひこう さいしようげんねんリようやす 最小限の燃料で安あがりに飛行するためには、惑星めがけて、まっ すぐにロケットを飛ばすわけにはいきません。時間はかかっても、わざわざ大 医」ど、つ わくせい たんさき みち まわりの道のり ( ホーマン軌道 ) をとって、惑星と探査機がうまく出あうよう に打ち上げなければならないのです。 とお つうしん と「号 第二に、惑星までの距離が遠いため、通信の電波が なんしかん とどくのに何十分も何時間もかかってしまいます。 イ、軏たとえば、木星のそばを通過しながら誌測をおこな ちきゅう たたマったポイジャー 2 号からの電波は、地球までとどく ちきゅう 」んカん かかはのに五十二分間もかかりました。ですから、地球か むむ らいちいち測の指を送ていたのでは、たいせ 星の 水力火道 つな測時間をむだにしてしまいます。 せかい とうちゃく えいそう すいせい
* もくじ うちゅうせん 宇宙船の旅立ち・ 2 かっ わくせいたんさき 活やくする惑星探査機・ 3 クレーターだらけの水星・ 4 クレーターはいん石のしようとつのあと・ 5 金星の世界・ 6 あっ 金星の厚い雲の下の世界・ わくせい ちきゅう しあわせな惑星、地球・ 8 生きている地・ 9 地球の衛星、月・ せかい 月の世界・ 火星の世界・ かざん 巨大な火星の火山・ かせい たいようこく 火星の大峡谷・ しようわくせい 小惑星だった火星の衛星・レ たいよう 太陽ににたガスのジャンポ惑星、木星・ - こ、せきま なぞの大赤致・幻 " こいせ、は 大赤致は台風 ? ・ わ 木星の細い輪・ もくせい きんせい きんせい つき せ ちきゅう せ せ力い せかい つき せ せき せ力い もくせい 1
おくわん いんせき 2 億年ばかりまえ , 地球に隕石がしようと つしてできた , 直径 60km の大クレーターの しんこうえいせい あと。カナダにあり , 人工衛星から写した ものです。 こわれた小さなかけらは、大きく成長した惑星や衛星につぎつぎに 5 ふつかって、その表面にクレーターをつくりました。つまり 、水星や むすう つき かせい 月、火星、木星の衛星にある無数のクレーターは、そのころ、それら のかけらがしようとっしたあとなのです。 ちきう おお もちろん、地球にも多くのかけらかふつかってきましたが、地球上 みす かせ では、水や風、地震などの作用でそのあとがはとんど消されてしまっ カ′てノ、、 らきうしよう たのです。しかし、最近では人工衛星などの 測によって、地球上にも、その しようとっ時代につくられたクレーターらしい地形かみつかりだしています。 どせい 木星や土星などでは、ガスの惑星ですからあとはのこりません。なお、地球 きんせい かざん や火星の衛星イオ、金星などには、火山でできたクレーターもあります。 金星には海があるのか ? おんど きあっ こうおんこうあっ 金星の表面は、温度が約四百八十度、九十気圧という、たいへんな高温高圧 げんざい きんせい の世界です。ですから、現在の金星に海はありません。しかし、 いまから四十 おくねん きんせい たんしよう おくねん おくねんあいだ ひょうめん 六億年まえに金星が誕生してから、五億年から十億年の間は、金星の表面を深 みす かんカ ・刀カノ、ー ) や さ九メートルでおおうほどの水があったのではないかと考える科学者もいます。 みす たいよう では、その水はどこへいってしまったのでしようか。それは、その後、太陽 あっ しようはっ がしだいに熱くなったため、ぜんぶ蒸発してしまったらしいのです。六ペー ひょうめん しやしん の金星の表面のカラー写真をみると、赤つばく見えます。これは、鉄ぶんがさ きんせい きんせい きんせい かせい せ力い ひょうめん もくせい ひょうめん ひやく おお せいらよう きんせい ちきうしよう ちきゅう
たいよう もくせい どせい 0 太陽や木星ににている土星の本体 土星は木埴のつぎにたきな惑星です。 発部永が水素と ~ リウムからできていて、 みす かる わくせい 水にうかぶほど軽いガスの惑星です。 なカー ←土星表面の曇の流れ。 あちこちにうずまきが もくせい みえていますが , 木星 な力、 のはげしい雲の流れに くらべると , ずっとお となしいようにみえま どせいひょうめん せきどうふきん もくせい どせい ←土星の赤道付近。こ , では木星の風より 5 倍 びようそく もはやい , 秒速 500 m の強風がふいています。 ただし , 緯度が高くな よわ るにつれて弱まり , 40 度付近でやみます。 どふきん
活火山のあるイオ・ ひびわれたエウロバ ガニメデとカリスト・ せ力い 土星の世界・ たい帳当っ 太陽や木星ににている土星の本体・ うすまく土星の輪・ 土星の輪の正体・ 衛星タイタンのなぞ・ 土星の衛星たち・ 輪のある天王星・ 海王星と冥王星・ こいようけいたんけん 太陽系探検・ わくせいたんさき 惑星探査機のとらえた映像・ もくせいがたわくせい ちきゅうかたわくせい 地球型惑星と木星型惑星・ 太陽系の誕生・ 4 たいようけいてんたい 太陽系天体のなぞあれこれ・的 十番目の惑星のなぞ・ 4 ~ めとか去」・ かいおうせい かっかざん どせい どせい もくせい てんのうせい めいおうせい たんしよう し第うたい えいぞう どせい 4 ほんたい すはん当ようリよく 写真・図版協力 、 ) うく・つうらゆう当よく十 アメリカ航空宇宙局 z<T< アメリカ大使館 きようど、つつうしんしゃ 共同通信社 白河天硼罅 ・ディビス タス かいせつ 解説ページ図版 ふしい旭 北冂・あとかきカット わたなべようし 渡辺洋一一 をきら
密度 惑星から 体積 重さ 衛星極大光度 見た太陽 の数 ( 等 ) ( 地球 = 1 ) ( 地球 = 1 ) ( 水 = 1 ) の大きさ ( 度 ) ( 分 ) ( 秒 ) 0 .056 0 .055 1 。 22 ' 40" 44 ' 15 " 0.815 1 .000 0 . 107 太陽からの わくせい 惑星 距離 ( 億 km ) 水星 0 . 5791 きんせい 1 .0821 金星 1 .4960 地球 火星 2 .2794 木星 7 .7833 土星 14 .2698 28 .7099 天王星 44.971 海王星 59. 135 冥王星 直径 (km) 公転周期 自転周期 88.0 日 58.7 日 4 ′ 880 ー 243.0 日 224.7 日 12 ′ 112 ( 逆行 ) 365 .26 日 23 時問 56 分 4 秒 12 , 756 24 時間 37 分 23 秒 6 ′ 780 11 .86 年 9 時問 50 分 30 秒 142 ′ 800 29.34 年 12 の 800 10 時問 14 分 ー 1 1 時間 84.44 年 47 ′ 600 ( 逆行 ) 1 年 16 時間 166. 50 ′ 220 249 . 6 年 6 日 9 時問 ・太陽系惑星のデータ。 球 天 り そ 星ま で て と そ 星 木きも ま つ 地ち王 す で や は か の い 星 っ と の た い 球星、 き ま 大を つ 火ゕ よ 特き い ち 幵リが が の カゞ と 星こ オこ 幵リが っ す 部 - 、、た ほ あ り ち の は、 か 惑を海 3 が 対を ゆ は も す 0 氷ん か れ っ よ の 星王弩 っ 約 ! た た 大 し ば む は が っ に 逞ぉ ク ) つ の 星 十 き て く が も は と い 地し特き な 水こ時し り 十 ろ そ の し ) 正」大伝素そ間の 木き 自し 四 面 ち ど て 王 み く り 地ちの 星転一時し 球中旁体 ( 、陽当 に を よ い 星まん さ ま と は ん 幵リが か は な で と へ ど て で で 自し で ち は れ リ の て 転え惑々 木を 氷地ち を か し、 イ町ぃ か 属て 球も 回 3 周星 回 3 自し ま せ星せか と よ ム っ . こい い は す 車云ー な 転一期き 転ー ら し 幵リが を 幵リか 幵リか こか く っ っ ど し て し な は の っ に い の の 土ど 成の 期き た も 或わ く っ 地ち カゞ て い、 水こが 小をま 星分厚第 球を し ん さ ま の 星ほ か、 さ す 星長 な い ま と 幵リか や ど な の に ぇ 短 : く で 丿 ( を い 方 て 土どか の ど は の く も い 軽 3 は 気き ま き い カゞ と ま た の 当三い 石 す で 大 : : で お は 地ち つ く そ す す し 星 や 球か き 軽 3 お り 星 し や す ま 幵リが な、 い わ れ ち か 並ん 地ち属て くれ も よ た の つ ー 4.4 0 0 0 . 857 1 31 ・ 59 " 1 .000 687 日 ー 2 . 6 2 0 . 150 1 ′ 320 もくせい 16 6 ・ 09 317.9 どせい ー 0 . 4 21 3 ・ 22 " 1 ' 41 " 1 ' 04 " 95 . 17 740 十 5 . 6 十 7 .9 十 14 てんのうせい 5 14.56 61 60 カーおうせ、一 3 17 .24 めいおうせい 2 , 400 ? 1 49 " 0.002 ? た、、ようけいわくせい てんのうせ、 0 44
* 太陽系の誕生 たんしよう ちか おなわくせい もくせいカた て、やはり木星型に近いといえます。同し惑星どうしなのに、どうしてこんな たんしよう たいようけい にちがうのでしようかそれは、太陽系の誕生と深いかかわりがあるようです たんしよう 陽系の誕生のひみつをさぐるには、ます太陽がどうして生まれたかを知ら なければなりません。 た、し亠、つ 太陽のように自分から光を放ってかがやく巨星は、宇宙にただようガスやち おくねん たいよう いまから四十六億年ばかり りの雲の中から生まれます。わたしたちの太陽も、 、っちゅう 、つらゆううん まえ、宇宙雲の中から生まれたのです。つまり、そのころ、字宙をただよって いたガスやちりの冷たい雲の中に、なにかのき 力と 中ぎ つかけで、こいところと、つすいところのむらか 雲ぎ 星つできはしめました。そのきっかけは、たとえば のが " こ、よくよっ 日星字宙雲のごく近くでおこった超新星の大爆発の ショックのようなものだったかもしれません。 よ おお 雲のす い陽ま とにかくこい部分はガスやちりをより多くあ 」大」太い 、座もてつめ、ますますこくなっていきました。そして、 ンまで オいれ り、このかたまり と、つと、つ , 小さなかたりとは じふんししん オらう生 は、自分自身の重力でちぢみだしはしめました。 5 なか せいうん しゅうリよく らようしんせい
噴煙 イオ ( 遠ざかる ) 100 ~ 260kE イオウの流れ イオの周期 1 . 77 日 いんりよく もくせい さそ きょす 大おで かっかざん オ ~ 星の 0 木星の衛星イオには、なぜ活火山があるのか ? イ」木雰 きどう はそなか イオは、木星の近くを細長い軌道をえがいてまわっています。 そのため、イオには木星の引力が強くはたらいたり、 らいたりします。そのたびに、イオのからだは、のびたりちぢ さす げまイんだりします。これを短い周期でくりかえすため、イオの内部 あっ ひうめん はあ す図て はだんだん熱くなって、どろどろにとけてしまい、それが表面 かざん にふきだして、火山となっているわけです。 のの す 0 土星の輪はどうしてできたのか ? カイ むすう どせい 引る よ土星の輪は、大小の岩や氷のかけらが無数にまわっているものです。これら しかし 「強み は、その昔、土星の強い引力でつかまえられた微星や彗星などが、土星のま のちすん噴 星ちう オわりをまわるうちにしようとっしてくだけ、しだいにこまかくなったものだろ 木びよ どせい ←うと考えられています。土星の輪の中や近くには、その大きなかけらとおもわ れるミニ衛星が、たくさんみつかっています。 三十五ページのミマスの大クレーターは、天体とのしようとつでできたもの てんたい すこおお です。もし、ふつかった天体がもう少し大きかったら、ミマスは、こなごなに こわれてしまっていたかもしれませんね。 どせい 土星の近くでくだけてしまったかけらは、土星の強い引力にしやまされて、 ふたたびくつつきあって大きくなることはできません。 イオウの海 地かく の車 どせい かんカ どせい もくせい おお もくせい みしか てんたい
不斗学のア丿レ / ヾム 76 惑星の探検 ・著者 藤井旭 ■発行者 岡本雅晴 ■印刷 株式会社精興社 ■写植 株式会社田下フォト・タイプ ■製本 中央精版印刷株式会社 ■発行所 株式会社あかね書房 〒 101 東京都千代田区西神田 3 ー 2 ー 1 電話東京 ( 263 ) 0641 ( 代 ) 1990 年 9 月発行 あきら N D C 445 藤井旭 惑星の探検 あかね書房 1 9 9 0 著者との契約により検印なし ◎ 1982 A. Fujii, printed in Japan I S B N ー 2 5 1 ー 0 5 ろ 7 6 ー 0 54P 23X19C 襯 ( 科学のアルバム 76 ) ■表紙写真 木星の表面のクローズアップ ■裏表紙写真 ① ② ③ ⑤ ④ ②活火山のある未星の衛星イオ ①厚い雲におおわれた金星 ③火星の表面 ④土星のクローズアップ ⑤月を探検する月面車 ■扉写真 土星とその衛星たち ・目次写真 木星の表面と衛星 ( 左がイオ , 右はエウロバ )