五月二十一日 - みる会図書館


検索対象: 科学のアルバム 森のキタキツネ
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1. 科学のアルバム 森のキタキツネ

ちち 子に乳をのませる時問は、一回にニ、三分です。そ の問、立ったままでけいかいをおこたりません ←めす親におくれないようにけんめいに歩く、生後や くニか月の子ギッネ おや しかん 子ギッネの成長 わかば 森がすっかり若葉につつまれると、巣はみ えにくくなり、その、フえ、からだ中をフョに かんさっ さされるので、観察をなげ出したくなります。 くろ 子ギッネは、黒い毛がちや色にかわり、鼻 さきもっき出て、キツネらしくなってきまし た。それに、親のいないときでも、巣から出 ちか て近くであそふようになりました。 おやまいにち ごぜん めす親は毎日、午前七時と午後三時ごろ、 かえ ネズミや鳥のひななどをくわえて巣に帰って きます。すると、えさをめぐって、うばいあ いかはしまります。しかし、えさを食べるの さいしょ は、最初にえさにとびついた一びきだけで、 おやちち ほかの四ひきはめす親の乳をのんでいます。 五月三十日、二ひきの子ギッネは、生まれ てはしめて、めす親につれられて巣を出てい 医、まー ) た。い よいよ、子ギッネに外の世界を くんれん おしえる訓練かはしまったのです。 かっ せいらよう にち おや そと せかい

2. 科学のアルバム 森のキタキツネ

巣の移動 がっ 五月二日、カッラの根もとの巣には、 も、つキタキツネはいませんでした。どこ すかほかの場所へ移ったのでしようか。 五月七日、もとの巣からやく二百メー トルはなれた場所に、二ひきのキツネが とお いるのを、遠くからみかけました。 つぎの日、こんもりと土のもり上がっ た場所から、とっぜん、子ギッネをくわ えたキツネがとび出してきました。 すうふんご おな 十数分後、また同しキツネが、子ギッ ネをくわえて走り去っていきました。三 どめ 度目のときです。前を走るキツネを追っ すて、ぎこちない足どりのキツネがとび出 していくではありませんか かん わたしに対して、きけんを感したので しようか。またしても、ほかの場所へ巣 うつ 會を移したよ、つです。 ・みぎ ・ひたり がっ あし うつ っち ひやく

3. 科学のアルバム 森のキタキツネ

ひとりだち とおで がっ 九月二十日、それまでなん回も遠出をしていた子 おや かえ キツネか、とうとうめす親のところに帰ってこなく なりました。ひとりだちしていったよ、つです。 ほかの四ひきの子ギッネも、それから六日の間に、 つぎつぎと草原から去っていきました。めす親のけ こそだ がや、おす親が子育てに協力しなかったせいか、成 長がおくれてしまいました。そのため、ほかの巣の 子ギッネよりも、やく一か月もおそい旅だちです。 するどい目つきでえものをねらう子ギッネ。で も , 視力はあまりよくないといわれています。 ちょう そうげん きようりよく げつ 力し たび あいた

4. 科学のアルバム 森のキタキツネ

こそだ キタキツネのめすは、三 5 八びきの子をうみます。 キタキツネの子育ては、もつばらめす親 十びきの子が出てきたときは、おどろきました。 ~ 果 のやくめです。 の出入口は数か所あるらしく、別のめす親は、最後 か′、にん まで確認できませんでした。 五月二十一日、めす親が巣にはいったあ そと と、九ひきもの子ギッネが巣の外へ出てき めす親が巣にいるのは、十分ぐらいです。その問だ け、子ギッネは巣の中から出てきてあそびます。 ました。つぎの日には、十びきの子ギッネ ちふさ が、めす親の乳房にむらがっていました。 二日後のことです。めす親が巣の前でク ちふさ ックッとなくと、五ひきだけか乳房にむら がり、あとの五ひきは、巣のそばであそん ちち はんふん でいるだけです。半分にわけて乳をのませ おも るのかと思いましたが、そのよ、つすはあり 、 .4 、をません おやおな せん 以前わたしは、二ひきのめす親が同し巣 かんさっ で、八びきの子を育てたのを観察したこと おなれい かあります。それと同し例なのでしようか それから三日後、巣には五ひきの子ギッ ネが残っていました。別 のめす親と子ギッ ネは、ほかの巣へ移ったのでしよう。 おや おや かっ そだ うつ べっ まえ

5. 科学のアルバム 森のキタキツネ

あし 足の指をひろげて雪にしずむのをふせぐキタキツネで しんせつうえ ある も、やわらかい新雪の上は、おもうように歩けません。 こうどう によう キタキノネは、一年中、行動はんい内に尿をしますが、 かいす、つ おお 一 5 三月の恋の季節に、めだって回数が多くなります ゅび ねんしゅう きせつ においのマーク きおん がつけしゅんゆき 一月下旬、雪は一メートルをこえ、気温は マイナス三十度以下にもなります。キタキッ さむ ネは、このいちばん寒い時期に、日中も活動 きせつ をはしめます。恋の季節をむかえたのです。 うわぎ わたしは、上着とズボンに四個、カメラに しゆっぱっ も一個のカイロをつけて出発しました。 せつめんのこ 雪面に残されたキツネの足あとをたどって いくと、キツネが尿をしたあとがあります。 ひらけた場所では、目しるしになるものがあ ると尿をします。森の中では、十メートルお きに尿をしていることもありました。 こ、つど、つ 尿は、キツネがしぶんの行動はんいをほか しんごう しん のキツネに知らせる信号です。また、この信 ごう 号で、おすはめすをさがします。 ゆき なか やま 深い雪の中では、山スキーをはいていても、 ひざまでうもれてしまいます。寒さでカメラ おも も田 5 、つよ、つに動かないことかありました。 によう こよう こよう 、つこ によう なか あし さむ につらゆう かつどう

6. 科学のアルバム 森のキタキツネ

せつめん 二月六日、雪面にいりみだれてつつくふたつの足あとをみつけました。キタ ねんまえ あし きそくあし キツネのおすとめすの足あとです。わたしは、を規則な足あとを追 0 た一年前 おも ついせき の日びを思いだしなから、 いままた、新たな追跡をはしめていました。 がっ あし

7. 科学のアルバム 森のキタキツネ

人間のしかけたトラバサミにでもはさまれて、足の さきかちぎれてしまったのでしよ、つか もり 森の斜面には、フキノトウが芽ぶきはじめています。 しやめん あし ゆき 四月になると、雪どけはいっそう早くなり ふるあし しい足あとと古い足あとのみわけがっきにくくな ってきました。 きおく ふきそく わたしは記億をたよりに、不規則な足あとがっ こんど いていた森で、今度はキタキツネがあらわれるの を待っことにしました はつけん 四月二十日、森の斜面で一びきのキツネを発見。 ある よくみると、どこかぎこちない歩きかたです。 まえ よあ かんさっ つぎの日、夜明け前から観察していると、巣と たいばく みられるカッラの大木の根もとから、キツネが出 みぎまえあし しりしていました。しかも、そのキツネは右前足 ふきそく あし あしくび の足首からさきがありません。不規則な足あとは、 おも 、このキツネのものにちかいない、わたしはそう思 ちぶさ いました。それに、おなかにふくらんだ乳房がみ おや えます。どうやらめす親のようです。 こうび キタキツネは、ふつう一 5 三月に交尾し、やく 五十二日後に子をうむといわれています。この巣 こそだ でも、子育てがはしまっているようです。 がっ あし がっ しやめん がっ はや あし あたら

8. 科学のアルバム 森のキタキツネ

おお ゆきだま 寒さがきびしく、雪の多い年には、枝に雪玉がた くさんできます。 ←森の中へとつづくキタキツネの足あと。ときには、 六キロメートルもつづいていることかあります 、、 , 00 ー ~ 00 、 0 ・ 0 わ さむ あし えだ 不規則な足あと 三月、寒さは ) しくぶんやわらぎ、日中の森 ゆき では、雪どけかはしまります。ピューイ、ピ だか ューイ、ピューイ。ゴジュウカラのかん ~ 咼い ごえ よもりしゅう なき声が、森中にひびきわたっていきます。 あし キタキツネの足あとをたどっていたわたし やす ある ふきそくあし は、休みやすみ歩いたような、不規則な足あ とをみつけました。キツネの足あとは、もっ とリズミカルでまっすぐなはすです。でも大 きさは、たしかにキツネのものです。 にち わたしは、その足あとをなん日も追いつつ けました。しかし、ふふきか一夜にして、す べてをかき消してしまい また、新しい足あ とをさかさなければなりませんでした。 きそくあし がっさむ あし あし あたら につちゅう あし おお

9. 科学のアルバム 森のキタキツネ

ちち おや ・もう子ギッネはめす親の乳をのみません。歯も 力なりはえそろっています ←子ギッネといっしょに草原であそぶめす親。す つかり元気をとりもどしました。 おや 夏の草原で 七月の強い日ざしが、尾根で察している わたしに、ようしゃなくてりつけます。 ちか 子ギッネたちは、巣の近くでそれぞれはら ばいになり、日中の暑さをしのいでいます。 おや きすのなおっためす親は、朝夕の二回、え さを運んできます。その時こくにあわせて、 すこ そうげん 子ギッネたちも、巣から少しはなれた草原に そだ 出てあそびます。育ちざかりの子ギッネは、 、 4 A 干 おや 冬毛がぬけおちてやせほそっためす親より大 おやくち きくみえます。でも、まだめす親のロをめが えさのさいそくをします。 けてとびかかり おや おお めす親は、大きくなった子ギッネのえささ まいにち きせつ がしに、いそかしい毎日です。この季節、ほ かの巣では、おす親も協力してえさを運んで いるのを、ときどきみかけました。しかし、 かそく おや この家族のおす親は、まったくそのすがたを みせなくなってしまいました。 につちゅうあっ おやきようリよく あさゆ、つ おお

10. 科学のアルバム 森のキタキツネ

しゅうかん 子ギッネは、たん生後やくニ週間で目があき、 一か月後ぐらいから巣の外へ出てくるよ、つにな ります てまえ おや ←めす親は、巣の手前で一度あたりをけいかいし てから中にはいります そと ギ子こ ツがけ近たか 近尾ぉ つツ大五ラよんづいえ く根ね巣す回 しが 待まぎネの月のいでいな 度どにでの目め つのでよ十古となてがわの巣す は 移。、の 日ひすう七い考い らざ失がお・動与出て 田お とは な日切きえ け観と敗あす・か わ帰十 元も りたとい察ミひかるのらい 暗三気きの切き株象かをかすとらにキ四 心て時じい にがりのらはいるり ち夕日か のき間う育第顔株象中象でや心えこ こ今えがキ目め 中象ま ちつをのにすくをとと度どいッ でしネかての中あ 知し強にをはあネ斜 さたズら 0 、ぞかると : めし 巣すりを面 森るからようてさまつにまみを をによせ うやもせした近せつの はうままでららるた りづんけは、 わいでしるす巣すつよ えりすたで りそ歌え方 . 里 . く つを法 ほ カうきとうを キし しやめん