落ち葉のべッド 木の葉がちると、森はみと おしがよくなります。わたし にちしゅうもり はまた、一日中森を歩き、子 ギッネを追いつづけました。 おと ある 音もたてすに歩く子ギッネ がお は、めいわく顔でわたしをふ りかえります。落ち葉をふむ あしおと わたしの足音が、えささがし のしやまになるのでしよ、つ。 すこ そこで、少しはなれて、ゆ ある こんど つくり歩いていると、今度は 子ギッネをみ、つしないそ、つに なります。わたしは、ぬれた 落ち葉に足をすべらせながら、 追いつづけました。 ひとりだちしたキツネには、 きまったねぐらはなく、 つか あし
1 一す . ッ れるとその場で休みます。落 うえやす ち葉の上で休む子ギッネをみ つけると、わたしもその場に すわりこんでしまうのでした。 あさつゆ 朝露をはらって , 毛づくろいをする子 ギッネ。 おお 大きくのびをする子ギッネ。長くてす るどい大歯がよくめだちます。 は うえ 落ち葉の上で , 1 時間ほど 休んでいた子ギッネ。 やす なカー けんし
* もくじ きそく あし 不規則な足あと・ 4 どう 巣の移動・ 8 てあ 三回目の出会い・貶 チツネの成長・ 「や . あん 不安な一週問・ なっそうげん 夏の草原で・ ひとりだち・ あさぎり 朝霧の森で・ 落ち葉のペッド・ おやこ さし力し 親子の再会・ 冬のえささかし・ においのマーク・的 生と死、そして新たな出会い あ毟がき・ こうせいきようりよくやましたよしのぶ 構成協力 / 山下宜信 : 、〔一劦カ東京大学北海道演習林 森林動物研究室 ありさわひろし は \ 、有澤浩 、、、わたなべようし ト / 渡辺洋一一 かいめ しゅうかん 36 51