ちち おや ・もう子ギッネはめす親の乳をのみません。歯も 力なりはえそろっています ←子ギッネといっしょに草原であそぶめす親。す つかり元気をとりもどしました。 おや 夏の草原で 七月の強い日ざしが、尾根で察している わたしに、ようしゃなくてりつけます。 ちか 子ギッネたちは、巣の近くでそれぞれはら ばいになり、日中の暑さをしのいでいます。 おや きすのなおっためす親は、朝夕の二回、え さを運んできます。その時こくにあわせて、 すこ そうげん 子ギッネたちも、巣から少しはなれた草原に そだ 出てあそびます。育ちざかりの子ギッネは、 、 4 A 干 おや 冬毛がぬけおちてやせほそっためす親より大 おやくち きくみえます。でも、まだめす親のロをめが えさのさいそくをします。 けてとびかかり おや おお めす親は、大きくなった子ギッネのえささ まいにち きせつ がしに、いそかしい毎日です。この季節、ほ かの巣では、おす親も協力してえさを運んで いるのを、ときどきみかけました。しかし、 かそく おや この家族のおす親は、まったくそのすがたを みせなくなってしまいました。 につちゅうあっ おやきようリよく あさゆ、つ おお
こそだ キタキツネのめすは、三 5 八びきの子をうみます。 キタキツネの子育ては、もつばらめす親 十びきの子が出てきたときは、おどろきました。 ~ 果 のやくめです。 の出入口は数か所あるらしく、別のめす親は、最後 か′、にん まで確認できませんでした。 五月二十一日、めす親が巣にはいったあ そと と、九ひきもの子ギッネが巣の外へ出てき めす親が巣にいるのは、十分ぐらいです。その問だ け、子ギッネは巣の中から出てきてあそびます。 ました。つぎの日には、十びきの子ギッネ ちふさ が、めす親の乳房にむらがっていました。 二日後のことです。めす親が巣の前でク ちふさ ックッとなくと、五ひきだけか乳房にむら がり、あとの五ひきは、巣のそばであそん ちち はんふん でいるだけです。半分にわけて乳をのませ おも るのかと思いましたが、そのよ、つすはあり 、 .4 、をません おやおな せん 以前わたしは、二ひきのめす親が同し巣 かんさっ で、八びきの子を育てたのを観察したこと おなれい かあります。それと同し例なのでしようか それから三日後、巣には五ひきの子ギッ ネが残っていました。別 のめす親と子ギッ ネは、ほかの巣へ移ったのでしよう。 おや おや かっ そだ うつ べっ まえ
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ちち 子に乳をのませる時問は、一回にニ、三分です。そ の問、立ったままでけいかいをおこたりません ←めす親におくれないようにけんめいに歩く、生後や くニか月の子ギッネ おや しかん 子ギッネの成長 わかば 森がすっかり若葉につつまれると、巣はみ えにくくなり、その、フえ、からだ中をフョに かんさっ さされるので、観察をなげ出したくなります。 くろ 子ギッネは、黒い毛がちや色にかわり、鼻 さきもっき出て、キツネらしくなってきまし た。それに、親のいないときでも、巣から出 ちか て近くであそふようになりました。 おやまいにち ごぜん めす親は毎日、午前七時と午後三時ごろ、 かえ ネズミや鳥のひななどをくわえて巣に帰って きます。すると、えさをめぐって、うばいあ いかはしまります。しかし、えさを食べるの さいしょ は、最初にえさにとびついた一びきだけで、 おやちち ほかの四ひきはめす親の乳をのんでいます。 五月三十日、二ひきの子ギッネは、生まれ てはしめて、めす親につれられて巣を出てい 医、まー ) た。い よいよ、子ギッネに外の世界を くんれん おしえる訓練かはしまったのです。 かっ せいらよう にち おや そと せかい
尾根の上から、あたりをけいかいするキタキツネのおす親。 おす親のやくめは、おもに巣の近くをみはることです。 おや
ひとりだち とおで がっ 九月二十日、それまでなん回も遠出をしていた子 おや かえ キツネか、とうとうめす親のところに帰ってこなく なりました。ひとりだちしていったよ、つです。 ほかの四ひきの子ギッネも、それから六日の間に、 つぎつぎと草原から去っていきました。めす親のけ こそだ がや、おす親が子育てに協力しなかったせいか、成 長がおくれてしまいました。そのため、ほかの巣の 子ギッネよりも、やく一か月もおそい旅だちです。 するどい目つきでえものをねらう子ギッネ。で も , 視力はあまりよくないといわれています。 ちょう そうげん きようりよく げつ 力し たび あいた
しゅうかん 一週間なにも食べていないと思われる子ギッネ 不安な一週間 がっ は、空腹にもかかわらず、もの音ひとったてま 六月二日、朝からのはげしい雨は、昼すぎ せん。 には小ぶりになりましたか、巣にキソネのい きずついた足をひきずるように歩くめす親 るようすはありません。つぎの日もそのつぎ うつ おな の日も、やはり同しです。ほかの場所へ移っ ふあん たのだろうか。わたしは不安になりました。 ちか がっ 六月八日のダぐれ近く、やっと一びきの子 かお 巣から顔をのぞかせました。 ギッネが、 しゅうかん でも、この一週間、めす親のすがたはあり ません。もしかしたら、死んでしまったので ー ) よ、つカ 六月九日午後二時、森の斜面をあえぎなが おや らおりてくるめす親をみつけました。よくみ ほんある ると、左足二本で歩いているようです。 ようやく巣の前まできたとき、子ギッネた おや ちかとび出してきました。しかし、めす親は クオッとないて子を巣の中にいれると、その ( . いを耋ままうつぶせにたおれてしまいました。 あし おと おや がっ ひだリあし 一 2 うか・な あさ り、つ まえ なか しやめん あめ ひる
しようたい よあ ぐち めす親はときどき、きず口をなめては、目をとじます。こんな状態がつぎの日の夜明けまでつづきま たたみまもるだけでした。 した。野犬にでもやられたのだろ、つかわたしはど、つすることもでき、す、 おや
まえ おや 會ノヾッタを追う子ギッネ。ひとりだち前の子ギッネは , めす親からあまりえさをあたえられ ないせいか , しきりに昆虫をとらえて食べます。これが , 狩りの練習にもなります。 こんらルう れんい ) う
物 1- この子ギッネは、たびたびこの場所 ←耳を、つしろにたおし、しつほをまるめて敵意のないしぐさ みぎ にやってきてはたた、すんでいました。 をする子ギッネ ( 右 ) と、しつほをふってむかえるめす親 みみ てき おや