←光合成で , 酸素をふくんだ気体を出すコカ ナダモ。生物にとって酸素の必要なことは , す、、ら . ) う すいら . ) う 陸上も水中も同じです。水草は , 水中の酸 やくめ 素づくりにたいせつな役目をしています。 水中の酸素をふやす みすくさ 水中でくらす水草が、光合成をおこなうとき、 さんそ きたい 葉や茎から酸素をふくんだ気体を出します。この 、リよう きたい みす さん 気体が水にとけ、水中の酸素量がふえていきます。 みす さんそ 水にとけた酸素をとり入れて呼吸する魚や、水 みすくさ 中にすむ生きものにとって、水草はたいせつな役 みすくさ 目をしているのです。そのうえ、水草はえさとし 【リしよ、つ て、またかくれ場所としても利用されています。 すいちゅう すいちゅう こきゅう さかな
* もくじ みすくさ 水草の育っ場所・ 2 ) / 、しよう 陸上の植物とのちかい・ 4 水面をただよう水草・ 6 ウキクサ・ 6 、つ / 、ーし / み・ 8 根の役目・ ふえるしくみ・ みどりのじゅうたん・ ホティアオイ・ なかまをふやすニつの方法・ 水中でのばえ・ みすくさ 水中でくらす水草・ ほそ長い茎や葉・ 葉や茎でつくられる養分・ さんそ 水中の酸素をふやす・ 水のたすけで受粉する・四 すいらゆっ みす しよくふつ みすくさ ようぶん
會からだ全体が水中にしずん 會水面にういてくらすウキク だままでくらすマッモ。 サやトチカガミ ( 大きな葉 ) 。 マッモ ・水草 みすくさ すいめん せんたい す、、らゆう ウキクサ 陸上の植物とのちがい 」り ) 、じよう ちちゅう 陸上の植物は、地中にはった根でか すいぶんようぶん らだを固して、水分や養分をすい上 ノ、き げ、茎でからだをささえています。 ちちゅう みすくさ それにくらへ水草には、根を地中に すいめん のばしていないものがあります。水面 みすくさ にうかんでくらす水草です。一方、か すいちゅう せんたい らだ全体を、水中にしすめたままでく みすくさ らしている水草もあります。 すいぶん みずくさ よ、つぶん これらの水草は、水分や養分をまわ みす ちよくせつ りの水から直接とり入れています。ま くき た、茎でからだをささえる必要がない やく かわりに、葉の一部かうきぶくろの殳 目をしているものもあります。 しよくふつ しよくぶつ ひつよう つば、つ
みすくさ 0 水の深さによる水草のすみわけ ガマ マコモ みすくさ * 水草のすみわけ ヒシ みすくさ 岸の近くでくらす水草 すいめん みすくさ 葉を水面にうかべる水草 みすあさ そだ いけぬま かわ みすくさ Ⅱには、水の浅 水草の育っ池や沼、 いところや深いところがあります。水 もちがいます。海れのあるところや みす みす ないところ、きれいな水やよごれた水、 みすそこ さらには、水底がどろのところや砂の ところなど、さまざまです。 そだ このように、育っ場所の条件がちか うと、そこに育っ植物の種類もちかい しいます。 ます。これを、すみわけと、 くき あさ ちか 0 岸に近い浅いところには、根や茎の ′、うらゆう 一立ロだけが水中で、茎や葉を空中にの そだ みすくさ ばした水草が育ちます。岸は、いつも みす なみ 波にあらわれたり、水がふえたりへつ ちか たりするので、太い根や地下茎を、地 中にしつかりはっています。 みす みすくさ これらの水草は、水のよごれには、 あまりえいきようされません。 すいちゅう そだ しよくぶっしゆるい しようけん
いス回可邯ト 一。。。 0 。…、異靠準」 3 こ、。、・前Ⅲ 0 , 。 0 、礒盟 0 ~ 0 。。 0 れ 000 0 ア シ ヨ イ ウ サ モ スイレン クロモ すいめんしよう マッモ 水面上 0 水面下 すいめんか すいめん カ 面 水 深さが 2 m 以上になると、 植物はあまり育ちません。 すいらけう みすくさ。 = ~ , 水中でくらす水草 水こす 底を② 水こ 0 ら 0 し だ ま な の が い が し ) す 水中 : 水手 池多 育第 よ な そ に 岸 ~ 田て だ て ん 池 早さ全れ 根ねを や く ち つ に の て、 の の の た 中旁 と 光耳 も 体を 沼 ま て は や と 集はや ほ は 水夸す ど ムあ な を く 沼空 を は 地ち な か め で く 成ま ど 底を 水こ下ヵ し り 水ま れ は、 す ま 中 : が 短 面 小ぉ や 同 2 : 支け ほ お か に 、て 生酸え呼こ す し す 水 も に や 期き に を 深オ と 川駕 に 長素そ吸 : に わ 間 な し 深オみ は く っ ん っ - 早さ す も ど わ 里を つ ら か り な さ い ど に の す か あ た に き き の め い ク ) つ す ま 多 水 る よ て く 生 て 長 り り れ た と て ま み た の の す す っ あ ら 艾く 水まな め な ま ろ ま く ん に す る す き 水手 を れ め と で ん れ 太を 早さ く を 沼 て き の も 水 の 陽当 い な の 草 た や は ら ば 水手 か
うんどう へんか 0 のび上がるガガプタの茎 ・オオフサモの葉の運動と葉の変化 くき すいめん いけぬまあさ 葉のえや茎をのばして水面に葉をうかべてくらす オオフサモは、池や沼の浅いところに育ち、鳥の みすくさ ひょうめんこう ) 」うせい かたち 水草は、おもに葉の表面で光合成をおこないます。 はねの形をした葉を、車の車輪のように放射状に空 みす すいちゅう こう ) ) うせい 中にひろげています。 もし水がふえ、葉が水中にしすんだら、光合成が すいちゅう りくしようしよくぶつ′、強 ) みす できません。陸上植物の茎や葉のえは、、 しったん生 水がふえ、葉が水中にしすんでしまうと、葉をと みす 、っちかわノ、、つ医一 じ、葉の内側に空気をためて、水がひくのをまちま 長したら二度とのびません。でもガガプタは、葉が にちみす 水中にしすんだら、そのたびに茎をのばし、葉を水す。でも、なん日も水がひかないと、水中にしすん ′、、つらゆう くき だ葉はやがてかれて、空中に別の新しい葉をのばし 面にうかべることかできます。ガガプタの茎は、一 にちゃく ます。 日に約十五センチメートルものびることがあります。 すいらゆう らよう めん ふか てきおう * 水の深さの変化に適応したくらし きしようしようけん そだ かわすいでん 水田などは、雨や日でりなどの気象条件 水草の育っや、 みすくさおお みす によって、たえす水の深さがかわります。そのため、水草の多くは、 てきおう みす 水の深さがかわっても、それに適応できる、とくべつなくらし方を しています。 みすくさ 會水にしずむとオオフサモの 葉はとじてしまいます ( 下 ) 。 あめ くるま あたら すいちゅう そだ は、つー」やしよう かた とり
不斗学のア丿レノヾム 84 水草のひみつ ■著 もりや 守矢 者 0 発行者 岡本雅晴 0 印刷 株式会社精興社 ■写植 株式会社田下フォト・タイプ 0 製本 中央精版印刷株式会社 ■発行所 株式会社あかね書房 〒 101 東京都千代田区西神田 3 ー 2 ー 1 電話東京 ( 3263 ) 0641 ( 代 ) 1991 年 2 月発行 N D C 471 守矢登 水草のひみつ あかね書房 1 9 9 1 著者との契約により検印なし ◎ 1984 N. Moriya,printed in Japan I S B N 4 - 2 5 1 - 0 3 3 8 4 -1 54P 23X19C ( 科学のアルバム 84 ) ■表紙写真 おおが ね人まえ 約 2 、 000 年前のたねから生長した大賀ハス せいらよう ・裏表紙写真 ① ④ ③ ⑥ ② ⑤ ⑦ おせかはら ①ミズバショウやいろいろな水草がみられる尾瀬ヶ原 こうよう ②ヒッジグサ ( まるい葉 ) と紅葉したヒシの葉 ③水面をうめつくしたウキクサ ようし曰たい ④ウキクサの葉状体の縦断面 ⑤水中でくらすマッモとコオイムシ ⑥ホティアオイのふくらんだ葉のえをおすと 空気のつぶがでてくる ⑦ホティアオイの花 ・扉写真 スイレンの花 ■目次写真 しゅうたんのようにみえるウキクサの群れ しはうた / 、めん
大きな実で冬をこす カオ ヒシは、ひし形の葉を水面にうかべて なっすいめん みすくさ てを ? 目くらす水草です。夏、水面で花をさかせ、 や役 すいちゅう とく 花う昆虫のたすけで受粉すると、水中にもぐ みす シてって実をつくります。実は熟すと、水の ヒし しん底にしすんで冬ごしをします。 さら ヒシの実は、水草の実のなかではたき 水は な方で、かたいからにつつまれています。 へんか ・と 9 また、実にはがくの変化したとげがあり 底ま みすうみぬま とお 実く約みすとり す水て さ水鳥のはねにくつついて、遠くの湖や沼 まで運ばれていくこともあります。 とめ目 せ 4 える 春になると、ヒシの実はばえ、たく ばす みすそこ 芽 3 定 をみま の一固 水の底から水 をげわえられた養分をつかい 、ンを ビだ でらめん 中か面まで、一気に生長をはしめます。 すいめん はな す、、らゆう ぐお こんちゅ一つ の、 せいちょう すいめん
水中でくらす水草 ←流れのよどんだ川にはえるクロモ みすくさ や工ビモ。それらの水草にトンポ が卵をうみつけにきています。 なか なか かわ 會流れのある川にはえたリュウノヒ會流れのはやい川の中にはえたノヾイカモ。葉はほ かたら ゲモ。葉はとてもほそく糸状です。 そく , 筆のような形をしています。 貧ま れ は 水め 水手 も 艾弱をせ 陽 水こに と と た 中一。 の 中 - 。 糸と た さ で ん は カ ど ー早さ か で ま ら か 状ぅ で の ま な そ き は が く ほ な き な ら の 必 3 わ も ま い ら そ で か 力、 の に葉は 要当す か 水 く の く よ な せ た で 水手 め ら か ら い や は て は ん っ 物す だ な す 根ね 早さ よ 巾まや を も を も っ 状ぅ わ の 水 か 冫木雰 ら な 底 の ら な の さ い そ つ か も の 生こ形 2 も に さ カゝ と せ あ 全 長 : い も た は た ク ) め す り 体 な も の り る よ し ろ ま を の も っ つ て ど る と す が あ 水 い 要 - 。 は 太を た 水手多 が す 陽ぅ ま り め た に す 根ね あ ・ノヾそ の く ま る の 冂だ す り カ っ 光 は は すいちゅう みすくさ は 、、としよう せんたい すいちゅう 22
「一先え えの なカそのとき、 いままで土の中にのびてい のダ ィモ こ艮は、かれてちぎれてしまいます。そ オオオ , ↑ して、うかび上がってから、ふたたび新 テは葉 十ノな ; 長しい根かはえてくるのです。 よま このように、たねや実を水中に落とし、 ) ~ 、ツ第第さがそれで冬をこす水草は、ホティアオイの ほかにヒシやオニバスなどがあります。 ら / ノノ まイ もオ みテ らホ 一一塗第カカ ・えあ上 のび 一ヾ 4 【】は葉か っち すいちゅう なか あたら 會うかび上がったばかりのホティアオイに は , まだ新しい根がはえていません。